1DKと1LDKの違いをご存知ですか?
1DKは、4.5~8畳のDK(ダイニングキッチン)、1LDKは8畳以上のLDK(リビングダイニングキッチン)のことです。
その少し大きめのリビングダイニングにちょうどよいテレビについて、徹底解析していきます。
このページでわかること
1. 1LDKの間取りに最適なテレビサイズの選び方
大型画面のフルハイビジョンテレビに魅力を感じる方も多いと思いますが、サイズが部屋に合っていないと、その魅力がデメリットになってしまうこともあります。(「5. 1LDKの間取りに合わないテレビサイズを選んだ場合のデメリット」でご紹介します)
現在の主流はフルハイビジョンテレビですが、約4倍の高精細な画面の4Kテレビも、ずいぶん一般的になってきました。
しかし4K放送はまだ、CS放送もしくは有料の映像サービスでしか視聴できません。
今後はチューナー内蔵の4Kテレビも発売されるようなので、もう少ししたら4Kテレビも選択肢に入れたほうがよいかもしれません。
ここでは、フルハイビジョンテレビの視聴距離(普段座っている場所からテレビまでの距離のこと)と部屋の広さ別に、適したテレビのサイズ目安についてご紹介します。
視聴距離 約1.5m 部屋の広さ6~8畳 サイズ40V型
視聴距離 約1.6m 部屋の広さ6~8畳 サイズ42V型
視聴距離 約1.7m 部屋の広さ8~12畳 サイズ46V型
視聴距離 約1.9m 部屋の広さ12畳以上 サイズ52V型
視聴距離 約2.2m 部屋の広さ12畳以上 サイズ60V型
視聴距離 約2.4m 部屋の広さ12畳以上 サイズ65V型
メーカーでも奨励されている、こちらを目安に選ぶことをおすすめしますが、自分のライフスタイルや家具の配置なども考えて選ぶ必要があります。
通常、テレビを見る場所からテレビまでの距離は、テレビ画面の高さの3倍が理想的とされています。
これはフルハイビジョンテレビの場合で、4Kテレビの場合はその半分の1.5倍と言われます。
4Kテレビは映像のきめが細かいため、近くで見てもフルハイビジョンよりも画面が粗く見えないからです。
ですから、十分な視聴距離が取れない場合は、サイズを小さくしたり、フルハイビジョンテレビではなく、4Kテレビを検討するという方法もあります。
スポーツ観戦、映画鑑賞が好きなど、迫力を求めるという方は、目安より大きめのテレビを検討したほうが良いでしょう。
10インチ違うだけで、画面から受ける迫力はかなり違いますよ。
2. 1LDKにおすすめのテレビサイズと価格相場
12畳までの部屋には、48インチくらいまでの大きさで、実際に座って観るソファや椅子からテレビまでの距離を考えて選びましょう。
12畳以上の広い空間には、大画面と言われる50インチ以上のテレビを、やはり距離を考慮して選ぶ必要がありますね。
では、1LDKにおすすめのフルハイビジョンテレビを紹介します。
もちろん大きさによって価格は違いますが、以下は40インチの最低価格です。
【TOSHIBA レグザ】 50,000円台~
上位モデルには、他社にはない「タイムシフトマシン」という、放送終了した番組を見たいときに視聴できる機能があります。
チェックしていた番組が見られなかった、うっかり予約を忘れてしまった、そんなときも「タイムシフトマシン」機能で見ることができます。
【SONY ブラビア】 60,000円弱~
「クリアレゾリューションエンハンサー」という高画質技術で、自然な色合いで地上デジタル放送などの精細な映像を見ることができます。
ウォークマンを開発したソニーだけに、全体の音の大きさを変えず、声の音量を変えることが可能です。
たとえば、ニュースキャスターの声が聞きづらい時など、声の音量だけを大きくできます。
【SHARP アクオス】 40,000円台~
本来テレビは赤・青・緑の3色で映像を構成していますが、アクオスはさらに補色として、マゼンタ・イエロー・シアンを組み合わせています。
なので暗いシーンでも、微妙な色の違いが分かるなど、画像、映像へのこだわりが素晴らしいですよ。
3. 1LDKの間取りに最適なテレビまでの視聴距離
普段座っている場所からテレビまでの距離は、フルハイビジョンテレビの場合、テレビ画面の高さの3倍、4Kテレビの場合は、テレビ画面の高さの1.5倍が理想的と言われています。
それ以上近くで見ると、映像の粗さが目立ってしまうからです。
4Kテレビは、フルハイビジョンテレビより解像度が高いため、近づいても粗く見えないので、視聴距離は半分でもきれいに見ることができます。
そのため、人間の目の視野角にぴったりとおさまる距離であると言われている1.5倍とされています。
4. テレビの設置に最適な高さとは?テレビボードのサイズも要確認!
テレビボードの高さは、普段テレビを見る姿勢を考えて選びましょう。
ポイントとしては、テレビを見る時の目の高さとテレビの画面の高さの関係です。
もちろんテレビまでの距離も考えて、自分に合ったテレビ台を見つけましょう。
テレビ画面の中心が、目の高さより30~50cm下がったくらいの高さが、目が疲れにくく見やすいとされている目安です。
では次に、ソファ、ダイニングチェア、床や座椅子、それぞれに座った場合に適したテレビボードの高さについてご説明します。
・ソファに座って見る場合
最も一般的な、ソファに座って見る場合です。
ソファの高さは、30~35㎝として考えると、ソファに座った目の高さはだいたい120cmとなります。
ソファに座った時に適したテレビ画面の中心の高さが80cmくらいで、最適なテレビボードの高さは、およそ40~50cmくらいが目安になります。
・ダイニングチェアに座って見る場合
ダイニングチェア、もしくはそれくらいの高さの椅子に座ってテレビを見る場合です。
ダイニングチェアの高さを、一般的な40~43cmとして考えると、ダイニングチェアに座った時の目の高さは、だいたい130~133cmとなります。
ダイニングチェアに座った時に適したテレビ画面の中心の高さが85~90cmくらいで、最適なテレビボードの高さはおよそ70~75cmくらいが目安になります。
・床に座って見る場合
床に直接座ったり、座椅子のようなものに座ってテレビを見る場合です。
床に座った場合の目線の高さは、だいたい80cmとなります。
このときの床からテレビ画面の中心の高さは、40cmくらいで、最適はテレビボードの高さはおよそ20cmくらいが目安となります。
テレビボードは、後ろまで吹き抜けになっているものや、前に扉がついているもの、引き出しのついているもの、様々な形のものがあります。
たくさんの配線を見せたくない人は、後ろまで吹き抜けではないものを選ぶとよいでしょう。
ほこりが気になるのであれば、扉のついたもの、ゲーム機を収納するために使う人は、放熱を考え扉のないもの、DVDやブルーレイを入れるために引き出しのついたものなど、使用する用途や好みによって選ぶとよいでしょう。
5. 1LDKの間取りに合わないテレビサイズを選んだ場合のデメリット
1LDKの間取りに合わない、小さすぎる、または大きすぎた場合のデメリットについて触れておきます。
もちろん小さすぎる場合は、見にくい、せっかくのきれいな映像に臨場感が得られないなど、もったいないことがたくさんあります。
大きすぎる場合は、適正な距離よりも近くなってしまっているわけですから、目や体に良くない影響があります。
特に、スポーツなどの動きの速い映像を見る場合は、目が疲れやすくなります。
ゲームをしたり、字幕映画を見る場合も、テキストが視界に入りきらなくて、眼球と首の移動が相当発生してしまうので、注意が必要です。
6. 部屋を広く使うためにできるテレビ設置時の一工夫
テレビは、テレビ台も合わせると部屋の中でもかなりのスペースを取るものとなります。
そのため、設置の仕方を工夫することが必要です。
窓と直角、反対側、窓に背を向けて置く、部屋のコーナーに置く、などが一般的なレイアウトです。
窓に対してテレビを直角に配置した場合、他の家具の配置にもよりますが、窓をさえぎらず、空間も広く使えるので、おすすめの配置です。
部屋の中で、一番視線の抜けるところといえば窓です。
部屋を広く感じさせるのに窓は重要な要素なので、できるだけ窓をさえぎらないことが重要です。
他の家具の配置にもよりますが、窓に対して直角に置くと、窓を邪魔せず空間も広く使えます。
一例ですが、部屋の入り口側に高い家具を置いて、奥の窓側にテレビボードなど低い家具をを配置すると、視線の先が広がり、部屋全体が広く感じます。
ブラウン管テレビが主流だったころは、その形からも、どの位置からも見えやすいということでも、部屋のコーナーに配置することが多かったようです。
しかし、薄型テレビが主流の今は、せっかく薄い形なのにコーナーに配置してしまうと場所をとってしまい、部屋も狭く見えてしまう原因にもなります。
7. 1LDKの間取りに最適なテレビサイズの選び方まとめ
1LDKの間取りの部屋には、どのようなサイズのテレビが最適なのか、選び方や配置についてなどご紹介しました。
1LDKといっても様々な広さがあるため、今回の記事では一般的な1LDKの広さのお部屋を想定したうえで解説しました。
1LDKのお部屋に最適なテレビサイズは、メーカーから奨励されているサイズがあるので、それを参考にするのはもちろんですが、部屋の大きさよりも、普段見る位置からテレビまでの距離が重要です。
そして、よく見る番組や、使い方(ゲームをするなど)によっても、優先順位が変わってきます。
普段の生活に合わせた、自分に最適なテレビを選んでくださいね。




