「1DKで同棲を考えているけど、インテリアのレイアウトはどうしよう?」と、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、1DKの同棲におすすめな「キッチン」「リビングダイニング」「寝室」のレイアウト例や、1DKで同棲するメリット・デメリットを踏まえたレイアウトの工夫ポイントについて解説します。
(2019年10月18日更新/2018年11月13日作成)
このページでわかること
1. 1DKの同棲におすすめ!インテリアレイアウトの例
まず、そもそも1DKとはどんな間取りなのか確認しておきましょう。
1DKは、1つの寝室(個室)に加えて、ダイニングキッチン(DK)がある間取りです。
1DKの平均専有面積は30㎡といわれます(賃貸住宅の場合)。イスとテーブルを置いてしまうと、ソファは置きにくい広さです。
ダイニングキッチン(DK)は、ダイニングとキッチンをあわせた空間のこと。
ダイニングとは、食事をとるスペースで、キッチンは食事を作るスペース(台所、調理場)ですね。
つまり、食事をとるスペースと食事を作るスペースが組み合わさっているのがダイニングキッチン(DK)なんです。
一方、1LDKになると、これに生活や応接をするリビングというスペースが加わり、平均専有面積は38㎡となります。
こちらになると、イスとテーブルに加えて、ソファを置きやすい広さになります。
当然ですが、1DKで同棲する場合のレイアウトを考えるには、「寝室」「ダイニングキッチン(DK)」をどのように活用したいかをまず考える必要があります。
以下では、「寝室」「ダイニング」「キッチン」の3つに分けて、レイアウトのポイントを記載しますので、参考にしてくださいね。
(参照:インテリア業界用語集「ダイニング」)
(参照:賃貸経営「人気の間取り」)
1-1. レイアウトの例①キッチン
まずはキッチンから考えてみましょう。
1DKでは、玄関を開けるとダイニングキッチンが広がる間取りが多いため、帰宅や来客時に最初に目にしやすいスペースになります。
しかも、キッチンは細々とした食品や家電などが置かれやすい空間です。
そこで、1DKのキッチンのレイアウトのポイントは“見せるか隠すか”となります。
仕事で疲れて帰ってきたときに、細々とした食品や家電を見たくないという場合は、思い切って隠してしまうのもありなんです。
①カーテンやのれんを活用して“キッチンを隠す“レイアウト
キッチンを隠す場合、オーソドックスなのはカーテンやのれんなどでキッチンスペースを区切る仕掛けです。
また、キッチンとダイニングテーブルの間にカウンターを置いて視線をさえぎるという方法もあります。
②家電や食器棚を収納して“キッチンを見せる”レイアウト
キッチンを見せる場合は、電子レンジや炊飯器などの家電や食器などをすべて収納棚にしまったり、収納家具や家電などの色を統一したりして、スッキリ見せる工夫をするという例が挙げられます。
1-2. レイアウトの例②ダイニング
先にも述べましたが、1DKと1LDKとの違いは、1DKのダイニングは比較的狭いということ。
そこで、ダイニングが広く見えるようなレイアウトがポイントになります
①カーペットやラグを活用する
まず、ダイニングを広く見せるために、カーペットやラグを使うという手があります。
カーペットやラグを使うことで、ダイニングテーブルやイスを置かなくてすみます。
すると、部屋の中にあるモノが少なくなり、部屋を広く見せることができます。
②背が低いダイニングテーブルやイスを使う
ダイニングを広く見せるためには、低めのダイニングテーブルやイスを使うのもアリです。
家具の高さが低いことで、部屋を広く見せることができるんですね。
この場合、スッキリ見えるデザインや素材のダイニングテーブルを選ぶことも大切です。
オススメは、白やベージュなどの色で、テーブル、イス、壁、床などに統一感を与えるカラーリングです。
③ダイニングテーブルを壁に寄せる
ダイニングを広く見せるためには、テーブルを壁に寄せて配置するのも効果的です。
これによって、部屋に開放感がでてくることになります。
④折りたたみ式のダイニングテーブルを使う
ダイニングを広く見せるためには、折りたたみのダイニングテーブルやイスを使うのもオススメです。
使わないときは折りたたんで収納してしまえば、ダイニングスペースも広々となるはずです。
⑤間仕切りを活用して、ダイニングキッチンを寝室に!
最後に、思い切って、間仕切りを使ってみるのも手です。
仕切りによって、ダイニングを分けて、一方の空間にベッドを置いて、ダイニングをベッドルームとして活用するんです。
こうすることで、食事をとるダイニングのスペースは狭くなりますが、その分、寝室のスペースを活用できるようになります。
ベッドを置かないことで広くなった寝室部分は、書斎やリビングスペースとして利用することもできるでしょう。
1-3. レイアウトの例③寝室
最後に寝室について。
同棲の場合、ベッドはどうしてもセミダブル以上の大きさになりますよね。
ですが、1DKの寝室の場合は、寝室もそれほど大きくない物件が多く、大きなベッドは置きにくいはずです。
そこで、1DKの寝室の場合、ベッドをどうするかがレイアウトのポイントになってきます。
①背が低いベッドを選ぶ
具体的には、高さが低めのベッドを選ぶことがオススメです。
低いベッドを選ぶことで、圧迫感を減らして、お部屋を広く見せることができるんです。
また、ベッドを壁に寄せて配置することも効果的。
こちらもベッドの圧迫感をやわらげて、余裕のある空間に見せることができます。
②布団にする
どうしてもベッドを置けないなら、布団にするのも一つの手です。
布団の特徴はなんといってもそのコンパクトさ。
布団を活用することによって、空間を広く見せることができるんですね。
③ベッドを中央に配置して“ホテル風”に
最後に、ベッドを部屋の中央に置き、左右に同じランプやサイドテーブルなどを置くことで、ホテルのような寝室にしてしまうという例も考えられます。
ベッドの圧迫感は生まれますが、それを逆手にとって、ベッド中心の部屋にしてしまうのです。
ほかに必要なものは、ダイニングに置くようにしましょう。
2. 1DKに同棲するメリット・デメリット
1DKの「キッチン」「リビングダイニング」「寝室」例を見たところで、レイアウトの工夫を考えるため、1DKに同棲するメリットやデメリットを見てみましょう。
2-1. メリット
1DKに同棲するメリットは、次のようなものがあります。
- 2Kや2DKなどに比べて、家賃がやや安い
- 食事と就寝のスペースを分けられる
- キッチンが広め
・2Kや2DKなどに比べて、家賃がやや安い
まず、1DKに同棲するメリットとしては、2Kや2DK、2LDKなどに比べると「家賃がやや安い」ことです。
2018年10月現在で、東京都23区における家賃相場を見てみます。
- 1R 最安:5.3万円(葛飾区) 最高:12.3万円(港区)
- 1K 最安:6.1万円(足立区) 最高:11.5万円(港区)
- 1DK 最安:6.0万円(葛飾区) 最高:14.2万円(港区)
- 1LDK 最安:8.4万円(葛飾区) 最高:21.5万円(港区)
- 2K/2DK 最安:6.9万円(足立区) 最高:18.8万円(港区)
- 2LDK 最安:9.9万円(足立区) 最高:30.6万円(渋谷区)
1DKは、1Rや1Kと比べると高いのですが、2Kや2DKと比べると安くなります。
安さとスペースのどちらを取るか考えたとき、意外とバランスが取れている間取りなのかもしれませんね。
・食事と就寝のスペースを分けられる
1DKの間取りは、1部屋+4.5〜8畳のダイニングキッチンのため、キッチンが一体化した1Rや、キッチン付の部屋が4.5畳以下の1Kと比べると、食事するスペースを確保できます。
食べるところと寝るところを分けることで、生活のリズムや気分も整えることができます。
・キッチンが広め
1Rや1Kだと、備え付けのコンロが1口しかなかったり、料理中にまな板やボウルなどを置くスペースも少なかったりすることがあります。
同棲の場合、2人分の料理を作るため、料理スペースはできるだけほしいものですね。
1DKなら、1Rや1Kより台所スペースが広く、コンロも2口が一般的なため、自炊派にはうれしいメリットです。
2-2. デメリット
家賃が少し多めに出せるなら、同棲する場合、1Rや1Kよりも1DKの方が満足度は高いですよ。
ですが、2Kや2DKなどに比べると、1DKに同棲するデメリットは、次のようなものがあります。
2Kや2DKなどに比べると
- 狭い
- 収納スペースが少ない
- プライベートの確保が難しい
・2Kや2DKなどに比べると狭い
1DKは、1Rや1Kに比べれば広いですが、基本的には1部屋+ダイニングキッチンのため、2部屋+キッチンの2Kや2DKなどに比べると、どうしてもスペースは狭くなります。
・収納スペースが少ない
部屋とは別に、収納スペースが確保されていればよいのですが、そうでない場合は、部屋に2人分の収納家具などを置くことになります。
・プライベートの確保が難しい
2部屋ある2Kや2DKなどに比べ、1DKでは寝室は1部屋しかとれません。
相手のいびきがうるさいなど、たまには1人で寝たいことがあっても、プライベート空間の確保が難しいかもしれません。
3. 1DKにインテリアを配置するポイント
では、1DKで同棲するメリット・デメリットを踏まえて、レイアウトの工夫ポイントを考えてみましょう。
まずメリットですが、食事と就寝のスペースが分けられるので、例えばお部屋ごとに壁紙やカーテンなどを変えることで、イメージチェンジすることができます。
ダイニングキッチンはお客様も見えるためにぎやかに、寝室はリラックスできるようにナチュラルなテイストにするなど、工夫するのも楽しいでしょう。
またキッチンが広めなため、「見せる」ための食器や調理器具、収納棚などを置いてもよいでしょう。
次にデメリットですが、2Kや2DKなどに比べると、どうしても各スペースが狭くなります。
そのため、低めの家具や、スマートなフォルムやスッキリした素材の家具を選ぶことで、部屋全体を広く見せる工夫が必要です。
収納スペースが少ないため収納家具が必要ですが、バラバラに買うのではなく、全体のテイストを統一して収納家具を置きましょう。
予算が少ない人は、ボックスやトロリー(キャスターがついたキッチンワゴン風の棚)などを活用するのもよいでしょう。
また、プライベートの確保が難しい場合は、ダイニングキッチンにダイニングテーブルなどの大きな家具を置かずに、1人になりたい時に布団を敷けるだけのスペースを確保するなど、臨機応変に対応できるレイアウトにするのもよいでしょう。
4. 1DKで同棲!インテリアレイアウト例&部屋を広く使うポイントまとめ
ここまで見てきたことをまとめます。
- 1DKで同棲するレイアウトは、「キッチン」「リビングダイニング」「寝室」の各部屋をどのようにしたいかを考える
- キッチン:「隠す」または「見せる」
- リビングダイニング:「リビング」「ダイニング」どちらをメインにするか
- 寝室:「ベッドの圧迫感をなくす」または「ベッドをメインに押し出す」
- 1DKのメリットは、「食べる・寝るスペースを分けられる」ため、各部屋のイメージを壁紙などでガラッと変えることもがきる
- 狭さや収納スペースのなさといったデメリットを補うため、スッキリと見えるフォルムや素材、高さの家具を、全体のテイストを統一して配置する
1DKは、予算が足りない中で同棲を選ぶには、お金と広さのバランスが取れた選択です。
2人で楽しく暮らすため、メリットを活かしデメリットをカバーするレイアウトを工夫してみてください。





