難しい1Kの家具配置の実例と上手な使い方まとめ

一人暮らしをしようと考えた時、多くの方が1K(ワンルーム、キッチンが別になっている間取り)を選びます。

でも1Kは6畳~8畳の広さが多く、必要な家具を置いていくとどうしても手狭になりがちですね。

そんな難しい1Kの家具配置の実例と、上手な使い方をご紹介します。

1.  1Kの家具配置の実例

まず主要な家具の基本の置き方を確認していきましょう。

1-1.  家具配置例①【ベッド】

家具配置は大きい家具から考えるのがセオリーです。

一人暮らしの家具で一番大きいものはベッドですね。

まずはここから決めていきましょう。

ベッドは中央ではなく、壁に添わせて置いた方がデッドスペースが少なく、部屋を効率的に使う事ができます。

入口から見て正面の壁に寄せるか、サイドの壁に寄せるかですが、サイドの壁に寄せて縦に置いた方が圧迫感がなく部屋が広く見えるのでおススメです。

また入口から見て対角線上のコーナーはすっきり空いている方が部屋が広く見えます。

ベッドは入口側の壁に寄せて配置する方がよいでしょう。

この基本を頭に入れながら窓や収納扉の位置を考慮しつつ、ベッドの位置を決めていきましょう。

1-2.  家具配置例②【テレビ・テレビ台】

次に部屋の中心となる家具はテレビです。

一人暮らしの場合、ベッドに腰掛けてテレビを観ることも多いですね。

ベッドの反対側の壁に寄せてテレビを置くと使いやすくなります。

また、棚など集能力のあるテレビボードやラックにテレビを置けば、1台2役で部屋が片付きます。

1Kはスペースが限られているので、ひとつの用途にこだわらず他の使い方ができないか、考えてみると良いですね。

1-3.  家具配置例③【ソファ】

次にソファです。

1Kはスペースが限られているので、ソファは置かずにベッドをソファ代わりに使うという考え方があります。

とは言え、寝る場所とくつろいだり読書をしたりする場所を分けたいと考える方も多いでしょう。

その場合は、ベッドと並べてソファとテレビを置くという方法があります。

使えるスペースは少なくはなりますが、暮らしのシーンによって使う場所を分けることができます。

メリハリつけてきちんと生活したい方におススメの配置です。

1-4.  家具配置例④【テーブル】

次にテーブルです。

圧迫感が出ないように、背の低いローテーブルを置くのが一般的です。

置く場所はソファとテレビの間、ベッドとテレビの間が使いやすいでしょう。

2段になっていたり、引き出し付きのテーブルを選べば、テーブル周りの細かいものを収納でき部屋が片付きます。

部屋で勉強や仕事をする机が必要な場合は、高めのテーブルを置いて机と食卓共用にしてもよいですね。

1-5.  家具配置例⑤【収納家具】

1Kにはあまり収納が多くない部屋が多いので、収納家具も別途必要になってきます。

この場合も背の高いものではなく、できるだけ背を低くすることが部屋を広く見せるコツです。

壁やベッドのヘッドボードに寄せて置き圧迫感が出ないようにしたり、組合わせて自由な形にできるボックス家具などで部屋に合わせて空間を効率よく使いましょう。

2.  1Kの間取りや広さのメリット・デメリット

次は1Kの間取りや広さのメリット・デメリットについて考えていきます。

メリット・デメリット両方の面からよく検討し、自分にぴったりの間取りを見つけましょう。

2-1.  メリット

・キッチンと居間の間に仕切りがある

1Kの一番のメリットは、キッチンと居間の間に仕切りがあることです。

1Rはキッチンと居間が一体になっているため、生活感が出やすくなります。

1Kはキッチンと居間が分かれているので、炊事や洗濯などの家事スペースとくつろぎの空間を分けることができよりリラックスできます。

また1Rでは料理のにおいが気になりますが、1Kでは仕切りがあるので大事な衣類や布団をにおい移りから守ることができます。

そして水周りで気になるのが害虫。

古いアパートだと、どうしても出てくるのがあの嫌な虫。

キッチンと居室が仕切られていれば、寝ている間に部屋を虫がウロウロ…なんて心配も少なくなりますね。

・冷暖房の効率が良い

1Kではキッチンとの間に仕切りがあるため、居間の冷暖房効率が良いです。

仕切りがないと玄関から熱が逃げてしまったり、お風呂の湿気や暖気が部屋にこもりますので、仕切りひとつで快適さが全然違います。

・家電やトイレの音が気にならない

案外気になるのが換気扇や冷蔵庫のブーンという音。

繊細な方だと気になって眠れないなんて事もあるようです。

また集合住宅だと、お隣のトイレやお風呂、洗濯機の音も気になるもの。

1Kはキッチン・水場と居間が分かれているので、居間にいればさほど音を気にせず過ごすことができます。

・玄関から部屋が丸見えにならない

1Rは玄関ドアを開けると部屋が丸見えになってしまいますが、1Kは仕切りを閉めておけば見えません。

宅急便や急な来客の時にも慌てないで済みます。

特に女性の一人暮らしの場合は、部屋をのぞかれずに済む1Kの方が安心ですね。

2-2.  デメリット

・1Rに比べ家賃が高い

1Kのデメリットは1Rに比べ家賃が高いという事です。

同じ広さの1Rに比べて、数千円家賃がアップしてしまいます。

1Rと同じ価格帯で探すと、かなり古かったり、水まわりが狭かったりします。

・部屋が狭い

同じ占有面積の場合、1Rよりも1Kの方が居間の広さが狭くなってしまいます。

これは仕切りが付いているので仕方ないこと。

料理をあまりしないので、においが気にならないという方は1Rを選んで空間を広く使う方が良い場合もあります。

・キッチンが狭い物件がある

1Kは仕切りを設けるため、空間の制約が大きくなってしまい、そのしわ寄せがキッチンに来ていることがあります。

「一口の電気コンロにフライパンも洗えないような狭いシンク」のようなケースです。

料理をほとんどしない方にはあまり関係ありませんが、自炊したい方には毎日の事なので重要なポイントです。

なるべく広いキッチンの物件を選びましょう。

3.  1Kの家具配置&上手な使い方

1Kの家具配置と上手な使い方を実例でご紹介します。

1Kに多い縦長6畳の部屋を想定しています。

3-1. 必要最低限の家具ですっきり

家具を必要最低限にして、できるだけ部屋を広く使った例です。

まずベッドは縦に、奥と横の壁に付けて置きます。

ベッドの正面にテレビ・テレビ台を置き、ベッドとテレビの間にローテーブルを置きます。

ソファは置かず、ベッドに座ったり、床に座ってベッドを背もたれにして使います。

背の高い収納が必要な場合は、テレビと同じ側の壁の入口側に配置します。

背の高い家具は入口側に寄せた方が圧迫感が少なく感じます。

また背の低い収納はテレビと背の高い収納の間に置いたり、ベッドのヘッドボード側に高さを揃えて置きます。

必要最低限の家具に厳選し、床をできるだけ見せることで圧迫感なく広々と見えます。

3-2.  ベッドと生活の空間を分けた配置

ベッドと起きている生活空間を分けた配置です。

メリハリのある生活を送りたい方におススメです。

ベッドは横向きにして、部屋の奥に寄せます。

ベッドの頭側にベッドと同じくらいの高さの棚を配置します。

この棚は寝るスペースと生活スペースを分ける仕切りになりますし、ベッドで読んだ本やメガネ、携帯電話などを置くことができます。

ベッドの足側の壁の中央にテレビ・テレビ台を配置します。

中央にはテーブル、そしてテーブルを挟んでソファを配置します。

基本的にテレビはソファで観ますが、この配置ならベッドでくつろぎながら観る事もできて便利です。

背の高い収納が必要な場合は、先ほどと同じように入口側に寄せて配置しましょう。

3-2.  勉強や仕事に役立つデスクのある配置

家でPCを使って勉強や仕事をしたい方のための、デスクをメインにした配置です。

ベッドは縦にし、奥と横の壁に付けて置きます。

ベッドと反対側の壁に、横長のデスクを置きます。

その時にできるだけ高さを揃えて、横長に壁一面に配置するのがポイントです。

高さが揃うことですっきりとした見た目になります。

デスクにデスクトップPCを置く場合は、モニタをテレビと共用できるように設定すると良いでしょう。

この場合、ローテーブルやソファは置かずデスクと共用すると空間を広く使えます。

4.  1Kにおすすめの家具7選

4-1. IKEAのKALLAX(カラックス)

・おすすめポイント

IKEAのカラックスは組み合わせ次第で様々な収納になるところがおススメです。

扉を付けたり、引き出しにしたり、カゴを入れたり、もちろんそのまま使っても。

シンプルなフォルムがどんなインテリアにも合うので、使いやすいです。

・使い方

テレビ台にしたり、ベッドやソファ横に置いてサイドテーブルにしたりすることができます。

4-2.  楽天 tower/タワー スリムコートハンガー

・おススメポイント

シンプルなデザインでオブジェのようなルックスのコートハンガー。

シンプルなので狭い部屋でも気にならないし、使わない時はしまっておけるので便利です。

ブラックとホワイトがあるので、部屋のテイストに合わせて選んでみてください。

・使い方

壁に立てかけて置くハンガーです。スペースを取らないのでどこでも置く事ができます。

4-3. IKEAのHEMNES(ヘムネス)

・おススメポイント

収納の引き出しが3つも付いたベッドです。

ソファとしても使えるほか、ベッドボードを引き出すとダブルベッドに早変わり。

お客さんが来た時にも重宝するアイテムとなっています。

・使い方

普通のシングルベッドとして置いたり、普段はソファとして使い来客用のベッドにすることができます。引き出しは大容量なので、使わない布団をしまっておくこともできます。

4-4.  ニトリの伸長式テレビボード

・おススメポイント

幅75cmから135cmまで調節できるテレビボードです。

スペースによってはコンパクトにもワイドにも、そしてL字にも配置できるのでスペースに限りのある1Kにぴったりのアイテムです。

収納としても使えるので便利です。

・使い方

部屋の広さに応じて、ワイドを調節しながら使いましょう。

4-5. ニトリのドレッサーにもなる便利なコスメテーブル

・おススメポイント

女性の場合メイク道具をどこに収納するか、どこでメイクをするかも悩みの種です。

このコスメテーブルは普段は普通のテーブルとして使え、メイクの時は天板をあければドレッサーに早代わり。

メイクの収納にも便利です。

・使い方

普通のローテーブルと同様に部屋の中央に置いて使います。

4-6. 無印良品のエアプランツとガラスベースのセット

・おススメポイント

一人暮らしでもお世話が簡単なエアプランツとガラスベースのセットです。

殺風景になりがちな部屋に潤いを与えてくれ、おしゃれ感もアップします。

手入れが簡単なので枯らす心配もなくおススメです。

ナチュラルなインテリアにも、男前なブルックリンスタイルにも良く合う万能選手です。

・使い方

テーブルやテレビボードにさりげなく置いてみても、壁にかけてもお洒落です。

4-7. ニトリのオリジナルミドルボードシリーズ

・おススメポイント

組み合わせ次第でいろいろな収納が実現できる、ニトリのオリジナルミドルボードシリーズもおススメです。

テレビボードにしたり、PC用デスクを部屋に合わせてアレンジすることができます。

・使い方

高さを揃えて壁側に家具を配置する時に便利です。

5. 難しい1Kの家具配置の実例と上手な使い方まとめ

スペースに限りがあって、家具を配置するのが難しい1K。

家具の配置実例と上手な使い方をご紹介しました。

限られたスペースを上手に使うには、ひとつで二役できる家具を選んだり、ちょっとしたスペースを収納に使ったりするのがコツになります。

背の高い家具は極力避け、低いもので統一すると圧迫感が軽減されます。

1Kは狭いからと諦めずに、どんな風に使おうかと知恵を絞るのが楽しいです。

工夫して理想の暮らしを手に入れてみてください。