「ルームシェア」や「シェアハウス」は海外ではわりとポピュラーですが、最近は日本でも利用する人が増えてきたようです。
それも2人でシェアするのではなく、大人数でシェアしているケースも見受けられます。
シェアをするメリットは、家賃や光熱費などの生活費が人数で頭割りになるため、支払う料金が安くなることです。
それにより、一人では住むことができないような広さやエリアの物件に住むことができます。
一方でデメリットとして、プライバシーが保ちにくいという点が挙げられます。
一人になってじっくりと考えごとをしたい時でも、他の人がいるため、トイレやお風呂で心ゆくまで悩むことは難しくなります。
さらに毎日一緒に生活をしていると、お互いの嫌な部分が見えてきてトラブルになることもあるようです。
とは言うものの「誰かとワイワイ暮らしたい」という場合、「ルームシェア」「シェアハウス」という選択肢は頭に浮かんでくると思います。
そこで今回は、様々なパターンからどうすれば快適にシェアすることができるのかを紹介していきます。
このページでわかること
1. 1LDKに6人暮らしはできる?
1LDKとは、1つの独立した部屋と比較的広いリビングダイニングルーム(キッチン込み)のお部屋のことをいいます。
家賃的には多少高い賃料設定がされている物件もありますし、一人で住むには広すぎるかもしれません。
では、そのお部屋で6人で暮らすことは可能でしょうか。
自分自身が、その場にいる状況を想像してみてください。
常に6人が同じ部屋にいるわけではないかもしれませんが、イメージとしては、小学生の頃に友達の家で遊んでいたような感じでしょうか。
短い時間であれば、修学旅行気分を楽しめるかもしれませんが、それが毎日毎日続けば、気分が安らぐ時間もなくなってしまいそうですね。
たとえば、同世代6人で住む場合、3人が昼のお仕事、3人が夜勤メインであれば、6人が同じ空間に揃うことは少なくなるかもしれませんが、それでも、かなりきついと思われます。
しかも冷蔵庫には、各々のものが所狭しと並べられています。
名前を書くのを忘れたら、最悪事態発生です。
気づいたときには、誰かに食べられているかもしれません。
お風呂場には、6個のシャンプー、6個のリンス、6個のボディソープが置いてあります。
「1回くらいならばれないだろう」ということで、勝手に使われることもあるでしょう。
最初のうちは、「まあまあ、それくらいはいいじゃないか」という風に考えることもできるのですが、そういうことが何回も続くと、最後のほうは疑心暗鬼になってしまい、誰のことも信じられなくなってきます。
以上の点から考えて、個人的には、1LDK6人暮らしシェアルームのおすすめはできません。
ではこの6人が家族だったら、どうでしょうか。
2. 1LDKで快適に暮らせるのは何人家族まで?
6人家族、一般的に考えてみても様々なケースがあります。
たとえば夫婦、どちらかの両親、子供が2人の場合だといかがでしょうか。
大多数の方が、「検討の余地なし」とお答えになるでしょう。
可能性として考えることができるのは、夫婦、そして子供が4人のケースではないでしょうか。
ただしその場合でも、ほとんどの人が快適に暮らすことは非常に困難である、と考えざるを得ないという結論になるでしょう。
そこで今回は、1LDKで快適に暮らすことができる家族構成を考えていきます。
たとえば6人家族の場合だと、子供の年齢として比較的多いのが、上2人と下2人の年齢が少し離れていることではないでしょうか。
ということで、上2人を12歳と10歳、下2人を4歳と3歳で考えてみることにします。
まず独立した部屋は1つしかありませんので、この部屋が上2人の子供部屋になる可能性が高いでしょう。
ということは、残ったLDKで4人が寝るということになります。
普段お客様が来られたときにも使う場所になるので、ベッドを使うことは難しくなります。
布団を敷いて4人で並んで寝ますが、休みの日もゆっくりと寝ているわけにはいきません。
上の子が朝早くからテレビを見たり、ゲームをしたりしています。
6人家族で1LDKは、快適に暮らすことは難しそうです。
やはりリビングで毎日寝るのは結構厳しいと思うので、今度は子供の人数を考えてみましょう。
小学生になると、親と一緒に寝るのに抵抗を覚える子供も少なくないと思います。
という点から考えてみると、子供は1人もしくは2人で、年齢は小学生未満ならいかがでしょうか。
このケースであれば、先ほどと違いリビングとは違う独立した部屋で、一緒に寝ることも可能ではないでしょうか。
次に考えるのは、6人で暮らす場合における最適の間取りです。
3. 6人暮らしにおすすめの間取りとは?
先ほども申し上げたように、1LDKで6人暮らしをすることは非常に困難です。
ではどのような間取りであれば、快適に暮らすことができるでしょうか。
一番簡単な結論としては、「6LDK」になります。
このお部屋なら、各々独立した部屋を手に入れることができるので、シャンプー問題も解決です。
なぜなら、自分の部屋に持って帰っておけばいいだけになるからです。
さらには、食料品に関しても共用の冷蔵庫には、調味料などのみんなで使うもののみを保管することとして、各々の飲み物などは、各自で部屋に小型の冷蔵庫を用意すれば、他の人に取られる心配もありません。
そしてこの場合、当たり前のことですが、各部屋の扉には鍵をかけることができるようにしましょう。
無用のトラブルを避けることにもつながります。
ただ現実的には、なかなか前記のような物件を見つけることは難しいでしょう。
現実的に考えてみた場合、「3LDK」くらいの物件になるのではないでしょうか。
3LDKであれば、ファミリータイプとしても需要のある物件になるので、ネットで検索すれば膨大な量がヒットするはずです。
3LDKの場合、2人で1部屋という計算になります。
これを先ほどのケースに当てはめてみると、3人が昼のお仕事で、3人が夜勤メインであれば、まあまあの確率で自分一人の時間を作ることができると思えるので、ある程度プライベート性も保護されます。
生活のリズムが逆になっているので、同じ部屋の住人のいびきに悩まされることもないでしょう。
確かに「2LDK」でも可能かもしれませんが、その場合2対1という状況が生じてしまうので、不公平と感じる住人が現れてくる可能性がありますね。
以上の点から、6人暮らしのベストは6LDKですが、最低限3LDKは欲しいところです。
しかしながら、世の中にはどうしても6人暮らしせざるを得ない状況の方もいらっしゃるかと思います。
そこで、その場合に快適に生活するためのポイントを考察します。
4. 狭い間取りでも6人暮らしを快適にするポイント
まず何よりも重要なのが、プライバシーの確保です。
何かのドラマで「ウサギは寂しいと死んでしまう」と言っていましたが、四六時中プライバシーがない生活の方が死んでしまいます。
ですのでお互いに気を使いながら、各々のプライバシーが確保することができるように考えて行動するようにしてください。
次に、個人ロッカーを用意するようにしましょう。
疑うのも嫌ですし、疑われるのはもっと嫌ですね。
物をなくしてしまうことは、人間なので当然誰にでもあります。
そのときに、誰か(自分を含む)を容疑者にしないためにも、貴重品の自己管理は徹底するようにしましょう。
最後に、できればシャンプーなどみんなで使えるものは、みんなで仲良く使えるようにルールをきちんと決めておくといいでしょう。
せっかくの共同生活なので、お風呂場などでも共有できるものは共有して、広く使えるようにした方がいいですね。
5. まとめ
いかがだったでしょうか。1LDK6人暮らし、みなさんはトライしてみたいですか?
確かに、普通に考えれば住めないような場所に住むことも可能になりますが、そのためには、捨てなくてはならないものや我慢しなくてはならないことなどのデメリットが数多くでてきます。
ただし、それを上回るメリットがあるのであれば、検討の余地はあるかもしれませんね。




