3DKのキッチン配置例と間取りを有効活用する工夫

3DKは居室が3ルームあるためファミリーに人気がある間取りです。

ところがダイニングキッチンのスペースが限られているため、どのようにキッチンを配置するのかによって使いやすさが変わってきます。

そこで今回は限られた3DKのキッチンを有効活用するポイントをわかりやすく解説!

狭さを感じさせないキッチンツールの配置例や間取りの工夫も併せて紹介していきます。

1. 3DKの間取りにおすすめのキッチン配置例

3DKではキッチンの配置に悩む人が多いです。

その理由は「ダイニングキッチンの広さに違いがあるから」です。

DKは「ダイニングキッチン」の略なのですが、DKと表示される間取りには広さに決まりがあります。

ダイニングキッチンの広さが「6.98m2(4.5畳)以上12.4m2(8畳)未満」の場合にDKと表示されます。

つまり同じ3DKでもDKの広さが6.98m2しかない場合とほぼ12.4m2ある場合では部屋の広さも使い方も全く違ってくるのです。

1-1. キッチン配置例①6.98m2(4.5畳)のダイニングキッチンの場合

・冷蔵庫のサイズ

キッチンスペースにゆとりが出るのは2~3人家族用の冷蔵庫です。

冷蔵庫の容量が300L台だとこのサイズに当たります。

メーカーや容量の違いによっても幅、奥行き、高さに違いはありますが、

350Lで見てみると「幅:60cm」「奥行き:660cm」「高さ1.6~1.7m」が目安になります。

・食器棚はどうするべき?

標準的なキッチンよりスペースが狭いですから、場所をとる食器棚は置かない方がスッキリします。

普段からよく使う調理器具も見せる収納を徹底すれば、わざわざ食器棚を置かなくても十分です。

弁当箱やストック用のタッパーなども重ねて収納すればスペースがなくてもきちんと収納することが出来ます。

さらに普段遣いする食器も「見せる収納」に切り替えるのがポイントです。

見せる収納では食器のサイズやカラーを揃えるように意識するだけでインテリアとしての効果も出て来るのでおすすめですよ。

・ダイニングテーブルとカウンターテーブル、どっちがおすすめ?

カウンターテーブルがおすすめです。

調理をする時には作業スペースにもなりますし、スツールをセットすればダイニングテーブルとして利用することもできます。

1-2. キッチン配置例②9.29m2(6畳)のダイニングキッチンの場合

・冷蔵庫のサイズ

4人家族が「適度な広さ」と感じるのが6畳サイズのダイニングキッチンになります。

ですから冷蔵庫もファミリー向けの標準的な冷蔵庫をおいても狭さはあまり感じません。

冷蔵庫の容量としては400L台になりますが、最も人気があるサイズなので様々な機能が付いた冷蔵庫があるのが特徴です。

メーカーや容量の違いによっても幅、奥行き、高さに違いはありますが、

450Lで見てみると「幅:65cm」「奥行き:660cm」「高さ1.8m」が目安になります。

・食器棚はどうするべき?

広くキッチンを使いたいのであれば、あえて食器棚を置かずできるだけ備え付けの収納スペースを活用して食器棚の代用をするのがおすすめです。

普段あまり使わない調理器具などはシンク下にまとめて収納するとスッキリしますし、毎日使う食器は「見せる収納」にすれば作業の効率が良いうえにスッキリとした印象になります。

・ダイニングテーブルとカウンターテーブル、どっちがおすすめ?

このスペースではダイニングテーブルよりも収納スペース付きのカウンターテーブルを置いた方がおすすめです。

食材のストックや日常遣いする食器などを収納するスペースにもできますし、急な来客があった場合の目隠しとしても使うことが出来ます。

1-3. キッチン配置例③約12.4m2(8畳未満)のダイニングキッチンの場合

・冷蔵庫のサイズ

子供やご主人のお弁当を毎日作る場合は、約8畳のDKがおすすめです。

これだけのスペースがあればキッチンのそばにダイニングテーブルを置くこともできるので、食事時間がバラバラになっても料理を作る側も食べる側もストレスがあまりありません。

さらに子供は成長とともに食事の量も増えてきますので、「毎日の食事の準備をいかに効率よく行うか」ということが主婦にとっても大きな課題になります。

そうなるとまとめ買いにも対応できるやや大きめの冷蔵庫が便利です。

4人家族でも子供が小さいうちは標準サイズの400L台の冷蔵庫でも良いですが、男の子が多いファミリーの場合は思い切って500Lの冷蔵庫にするのもおすすめです。

500L台の冷蔵庫のサイズはメーカーや容量の違いによっても多少違いはありますが、

550Lで見てみると「幅:68.5cm」「奥行き:700cm」「高さ1.8m」が目安になります。

・食器棚はどうするべき?

家族の人数や年齢によって選択するのがおすすめです。

キッチンスペースも標準的なサイズですので、食器棚を置いたとしても狭苦しい感じはしません。

ただしダイニングテーブルを置く場合は、テーブルを囲むようにL字型に配置するのがおすすめです。

配膳もしやすいですし、ダイニングキッチン内の動線がコンパクトになるので使いやすいです。

・ダイニングテーブルとカウンターテーブル、どっちがおすすめ?

食器棚を置く場合と置かない場合で、おすすめが変わります。

食器棚を置く場合は、カウンターテーブルではなくダイニングテーブルを置くのがおすすめです。

調理中は作業スペースにもなりますし、1人で簡単に食事を済ませたい時には「作る→食べる→片づける」の流れがスムーズなので便利です。

食器棚を置かない場合は、ダイニングテーブルは置かずカウンターテーブルを置くのがおすすめです。

カウンターテーブルも食器棚として利用が出来るものを選ぶと、「食器棚兼カウンターテーブル」になるので一石二鳥です。

さらにカウンターテーブルを置くことで、リビングとして利用する居室からキッチンが丸見えになることを防ぐことが出来ます。

さらにダイニングキッチンからリビングまでの空間を広く見せる効果も期待できます。

2. 3DKのキッチン配置に合わせた冷蔵庫・食器棚のレイアウト

2-1. 高さを抑えれば圧迫感のないキッチンに!

ダイニングキッチンとリビングに境目を作らず広いリビングダイニングキッチンにするのであれば、キッチンに配置する冷蔵庫や食器棚の高さを低くするのがおすすめです。

冷蔵庫も食器棚も大型家具になるので、高さがあるとその分圧迫感が出てきます。

2-2. 食器棚とリビングの家具に一体感を!

広々した空間を演出したいのであれば、キッチンとリビングに配置する家具の相性も大事なポイントです。

特に素材は部屋の印象を大きく左右しますので、食器棚とリビングのテーブルの素材はそろえるのがポイントです。

2-3. 冷蔵庫のカラーはキッチンのカラーにそろえれば配置場所に困らない

キッチンの中で最もインパクトが大きいのが冷蔵庫です。

それだけに配置場所次第でキッチンの印象がガラリと変わります。

ただしスペースや電気の配線などの都合で冷蔵庫を置く場所が変えられない場合もあります。

このような場合は、キッチン全体のカラーと冷蔵庫のカラーをそろえるのがポイントです。

問題はグレーの冷蔵庫の場合です。

キッチンは清潔感が求められる場所なので基本はホワイト系です。

でもキッチンの色と違うという理由だけで冷蔵庫を買い替えるは経済的ではありません。

その場合は食器棚や収納棚にステンレスシェルフを使うのがおすすめです。

シルバーとホワイトは相性が良いので、ステンレスシェルフにホワイトカラーの電子レンジや炊飯器をセットすれば冷蔵庫のグレーだけがキッチンの中で浮いた印象になるのを抑えることが出来ます。

3. 狭いキッチンを広く使うための配置のコツ

・ダストボックスの位置とサイズにはこだわろう

限られたスペースであってもキッチンにダストボックスを置かないわけにはいきません。

ところがキッチン用のダストボックスは、家族の人数が多くなるほど容量の大きいものになってしまいます。

少しでもキッチンの印象をスッキリ見せたいのであれば、ダストボックスの見た目にもこだわるのがポイントです。

例えばダストボックス付きの収納棚であれば、かさばる電子レンジや炊飯器の収納もできるので省スペース化になります。

またDIYでダストボックスを作るのもおすすめです。これならサイズも見た目も思い通りですし配置場所も自由に決められます。

4. まとめ

3DKのキッチンは、サイズによって冷蔵庫や食器棚など大型家具・家電を選ぶことも大事なポイントです。

調理スペースが狭い場合は、カウンターテーブルやダイニングテーブルを代用するなど作業にもちょっとした工夫をするだけでも快適さは変わります。

さらにスッキリしたキッチンを実現したいのであれば「家族が使いやすいこと」を意識することです。

「使いやすい=居心地が良い」ということですから、家族の中でも自然に物を片付ける習慣がついてきます。

これは主婦の家事の手間を省くための裏技でもあるので、ぜひ試してみてくださいね。