2DKならエアコン1台でも快適!設置場所やエアコンサイズ:まとめ

ダイニングキッチンに居室が2ルームの2DKでは、エアコンの設置台数を1台にするか2台に増やすかで悩んでいる人も多いはずです。

「部屋の数=エアコンの数」と考える人も多いですが、エアコンの台数が増えればその分電気料金や設置費なども2倍になります。

これは節約を考えている人にとっては頭の痛い話です。

そこで今回は2DKをエアコン1台で乗り切ろうと考えている人に知っていてほしいエアコン活用術を徹底解説!

設置場所やエアコンサイズなど、工夫次第で快適に過ごすことが出来るポイントを紹介します。

1. 2DKをエアコン1台で快適に過ごす方法

2DKの場合、居室が2ルームある上に1LDKよりも家賃が安いこともあって2人暮らしやファミリーだけでなくゆとりが欲しい1人暮らしにも人気がある間取りです。

でも居室が2ルームあるだけに、エアコンの設置台数をどうすればよいか悩んでいる人も意外と多いです。

でも2DKの間取りの特徴をもう少し詳しく知っていれば、エアコンが1台しかなくても工夫次第で快適に過ごすことが出来ます。

・2DKでもダイニングキッチンの広さ次第で暮らし方にも違いがある

2DKのDKは「ダイニングキッチン」の略です。

ダイニングとは「食堂」という意味がありますから、「台所+食堂=ダイニングキッチン」となります。

ここでポイントとなるのがDKの広さの目安です。

DKとよく間違えやすいのがLDKなのですが、この2つは広さの違いが表示の違いにあります。

DKでは6.98m2(4.5畳)以上12.4m2(8畳)未満のスペースの時に使われる表示です。

つまり広い間取りの場合はダイニングキッチンだけで約8畳あるのですが、場合によっては標準的なキッチンよりもコンパクトな4.5畳の場合もあるのです。

ちなみにLDKは「リビングダイニングキッチン」の略なので、「台所&食堂+居間」となります。

そのため広さは12.4m2(8畳)以上となります。

さすがに8畳以上あればかなりの広さになりますから、居室以外にもLDKにエアコンを設置した方が快適さは高まります。

このように2DKではダイニングキッチンの広さがコンパクトなので、居室が2ルームあったとしても設置場所やエアコンサイズを工夫するだけで1台でも十分に快適に過ごすことが出来るのです。

1-1. エアコンの設置場所はどこ?

2DKを1台のエアコンで快適に過ごしたいのであれば、2つある居室の1室をリビングとして使うようにするのがポイントです。

ここで一番注意してほしいのが「DKにエアコンはNG」ということです。

DKはキッチンですから、調理をするたびに温度の変化がおこります。

そのためエアコンで室温を下げてもすぐに部屋の温度が上がってしまうのです。

とはいえ問題はもう1室の存在です。

リビングルームとして居室の1つを使ったとしても、残りの1室は寝室になります。

でもこの問題も「間取りのタイプ」によって解決できます。

・2つの居室がふすまで仕切られている場合

アパートや古いマンションだと、居室2ルームとも和室という物件も多いですよね?

この場合、2つの部屋を仕切るのがふすまなので、バルコニー側の居室にエアコンを設置すれば1台でも全く問題はありません。

・居室2つが離れている場合

居室2つが離れている場合は、リビングルームとして使う方の居室にエアコンを設置し扇風機と併用することで解決できます。

このような間取りの場合、エアコンがついていない方の居室は北側に設置されることが多いです。

ですから部屋の中に直接日差しが入り込んでこないため、一日の室温の変化がそれほど多くありません。

ただ少しでもエアコンの効果を高めたいのであれば、換気をこまめにするということが大切です。

換気をきちんとしていればエアコンがない部屋でも暖められた空気が部屋の中に充満することがありませんので、扇風機を併用すれば効率よく部屋の温度を下げることが出来ます。

1-2. エアコンサイズは何畳用?

エアコンサイズの表示には最小値と最大値が使われています。

この表示は「部屋の広さの目安」を表示しているのではありません。

エアコンの効果は部屋の状況や構造によっても変わります。

木造住宅の場合は気密性が低いですから、エアコンの能力は下がります。

これに対して鉄筋住宅では気密性が高いですから、エアコンの能力を最大に発揮することが出来ます。

つまりエアコンサイズの表示の最小値と最大値は、「最小値=木造住宅」「最大値=鉄筋住宅」なのです。

・DKとリビングルームをメインにしたい場合

「エアコンの風が苦手」「寝る時は扇風機または自然風でないと体調が悪くなる」という人は、温度変化が大きいDKとリビングルームとして使う居室1室にエアコンの効果がしっかりと出るように工夫するのがおすすめです。

この場合のエアコンサイズは「居室の広さ+2畳」で考えるのがおすすめです。

居室の広さよりも少し余裕がありますから、キッチン周辺の温度変化にも無理なく対応することが出来ます。

・居室2ルームをメインにしたい場合

2つの居室をふすまで仕切っているのであれば、2ルームの広さにあったエアコンを選ぶのがおすすめです。

6畳2間であれば12畳あれば問題はありませんが、エアコンの寿命のことを考えれば2畳程度余裕をもっておくのがおすすめです。

2. 2DKに1台だけエアコンを設置する場合のデメリット

2-1. エアコンサイズがあっていないと余計に電気代がかかる

エアコンサイズは部屋の広さによって設定されています。

ですから2DKであっても部屋全体の広さがエアコンサイズに合っているのであれば、1台であっても十分快適に過ごすことが出来ます。

ところが部屋が広いのにエアコンのサイズが小さいと、部屋の温度を下げるためにパワーを全開にしなければいけません。

エアコンの設定温度を1度変えるだけでも電気料金は変わりますから、無理して1台で部屋を冷やそうとしたときの方が2台設置するよりも電気料金が高くなることがあります。

2-2. DKは温度の変化が大きい

DKは調理する場所でもあるので、部屋の中でも温度の変化が大きいです。

しかも換気扇を使いますから、せっかく室内の温度が下がっても冷たい空気が換気扇を通して外に逃げて行ってしまいます。

つまりDKでは「調理をする→温度が上がる→換気扇から冷気が逃げる」という悪循環が起こるため、DKにエアコンがあってもエアコンのサイズが部屋のサイズにあっていないと本来性能がほとんど発揮されないのです。

さらに温度設定を低くすれば消費電力も上がりますから、電気料金にもすぐに反映されてしまいます。

3. エアコン選びの注意点

エアコンを選ぶときには、設置場所やエアコンサイズ以外にも注意しなけないことがあります。

3-1. 電源電圧の確認

エアコンサイズによっては使用できる電源に条件が付いているものもあります。

特に消費電力が大きい20畳サイズ以上のエアコンの場合は「200Vのみ対応」とされているものもあります。

もちろん電圧を変更する工事をすれば設置することはできますが、賃貸の場合は難しいです。

3-2. 省エネ基準のエアコンの方が断然お得

エアコンもかなりの高額家電ですから、少しでも安いものを選びたいという気持ちもわかります。

でも値段が安い場合は「年式が古い」「モデルチェンジ前の機種」がほとんどです。

つまり最新の省エネ機能がついていないことの方が多いのです。

せっかく1台で電気代を節約しようとしても、省エネ機能がついていなければ年間の電気使用量が高くなり結果として電気代が高くなります。

そのため節約の効果をあまり実感できなくなります。

4. エアコンの購入費用&電気代の節約術

エアコンを新たに購入するのであれば、費用の内訳にも注意が必要です。

一般的な家電量販店ではエアコン本体費用とは別に設置取り付け工事費が請求されます。

ただし場合によってはエアコン本体価格のみで設置工事費が無料というケースもあります。

ちなみにエアコン本体の価格は最新モデルと旧式モデルでも違いますし、付加機能(省エネ機能など)が多くついているほど価格が高くなります。

標準的なエアコンの購入費用としては8~10畳で5~8万円、12畳以上になると7~10万円が相場になります。

もちろんこの数値は「エアコン本体の購入費のみ」を対象にしています。

4-1. 電気代の節約にはエネチェンが効果的

電気料金を節約したいのであれば、電力会社やプランの見直し(エネチェン)を行うのが賢い方法です。

電力の自由化によって電力会社を自由に選択できるようになりましたし、電力会社を変更しなくてもプランを見直すだけでお得になる場合もあります。

5. まとめ

居室が2ルームある2DKでも、エアコンサイズや設置場所、部屋の特徴によってはエアコン1台でも十分快適に過ごすことが出来ます。

少しでも電気代を節約したいのであれば、エアコン設置のタイミングで電気料金のプランの見直しをするのもおすすめです。

電力自由化によって個人住宅でも選択できるプランの種類が増えていますので、あなたのライフスタイルに合ったプランを選べばさらに節約できるはずです。