広々とした4LDKに引っ越した際、今までのルーターで快適にWi-Fi接続ができるのか疑問に思うような方もいらっしゃるでしょう。
4LDKは部屋の数が増えて専有面積も広がるので、これまでと同じルーターでは対応できないことも多くあります。
ルーターの性能の違いは、
- 通信の速度
- 通信の安定性
この基本的な部分で、金額が高くなればなるほど、この2つの機能が強化されていきます。
まずは、金額と理由をご紹介しながら、おすすめのルーターTOP5を紹介していきます。
このページでわかること
1. 4LDKにおすすめのルーターTOP5
1位:バッファロー「WSR-2533DHP」

価格 11,000円~
・おすすめする理由
11acの規格に対応していて、通信速度は最大で1733Mbps。
2.4GHZと5GHzの両方に対応しているので、両方のメリットを享受できて、デメリットを打ち消します。
他にもビームフォーミングに対応しているなど、最近のルーターの技術が詰め込まれたオールインワンタイプのルーターです。
最近は安い中国製のルーターも増えてきましたが、こちらは安心の日本企業のバッファロー製です。
実売は10,000円ちょっとですので、オールインワンのルーターとしては良い価格でしょう。
3階建て、4LDK向き、6人接続と、家族で使用するには十分な機能を持っていて、これを買っておけば間違いないというモデルです。
2位:エレコム「WRC-2533GSTA」

価格 10,000円前後
・おすすめする理由
こちらはさきほどのバッファロー製品よりも少し安いです。
動画を観たり、データをダウンロードしたりするときの下り速度が速いことで有名なルーターです。
こちらも11acやビームフォーミングに対応しているモデルです。
本体はすっきりとした黒い箱のような外観です。
LEDランプを隠すことができるカバーが付属しているので、カバーをつければ本体をさらに目立たなくできます。
3位:バッファロー「WTR-M2133HP」

価格 20,000円~
・おすすめする理由
価格が20,000円~となかなか高価なルーターですが、それだけの機能が満載されています。
通信速度や通信の安定にこだわっていて、4K動画などの高画質の動画を鑑賞する方におすすめです。
また、メッシュネットワークに対応していて、専用子機を購入して接続すれば、より広い範囲で、安定した通信環境を構築できます。
4位:I-O DATA「WN-AX2033GR」
価格 7,000円~
・おすすめする理由
1万円を大きく切る価格で、3階建て、4LDK対応、ビームフォーミング対応というコスパの良い商品。
そこまで高品質をもとめないけど、最低限の機能があって、安いものが良いという方におすすめです。
5位:ASUS「ROG Rapture GT-AC5300」
価格 45,000円~
・おすすめする理由
3階建て、4LDKという他の機器とかわらない利用環境の目安ですが、このルーターの特徴はゲーム環境に特化していること。
ゲーム専用帯域を用意してあって、ゲームをするときに安定的に高速度の通信が行われるように工夫されています。
2. 4LDKに設置するルーターの失敗しない選び方8つのポイント
2-1. 同時接続人数を確認する
最近のルーターは、家族などで同時に接続することを前提に作られていて、それぞれのルーターには「同時接続人数」という表示があります。
ルーターのメーカーが想定した使用人数で、実際にその人数までなら確実につながる、その人数以上はつながらないというものではありません。
あくまで「目安」の数字で、メーカーごとに基準は異なるのですが、接続人数が多いほど能力が高いという指標にはなります。
ルーターを選ぶときの参考になる数字なので、チェックしておきましょう。
2-2. ビームフォーミングに対応しているか
「ビームフォーミング」とは、ルーターが接続しているスマホやパソコン、テレビなどの位置を把握して、電波の飛ばし方を集中させる機能のことです。
最近のルーターにはほとんど搭載されています。
ビームフォーミングがあると、対象の機器に集中して電波を飛ばすことができるので、通信の安定につながります。
ビームフォーミングは高速通信ができる機能ですが、接続する側も対応している必要があります。
iPhoneでいうとiPhone6以降でなければ利用できないので、注意が必要です。
2-3. 2.4ギガヘルツと5ギガヘルツに対応しているか
ルーターが出す電波には「帯域」があり、現在5GHzと2.4GHzの2種類の帯域があり、それぞれ以下のような特徴があります。
・5GHz
干渉が少なく、高速通信を可能にします。
また、周りにたくさん電波が飛んでいても安定しやすいです。
しかし、壁や天井などの遮蔽物には弱いです。
・2.4GHz
壁や天井などの遮蔽物に強く、遠くまで電波が届きやすく対応機器が多いです。
遮蔽物に強いので、2階建ての4LDK戸建てなどの、広い家におすすめです。
ただし、5GHzに比べると通信速度は遅くなったり、電子レンジなどの干渉で速度低下しやすいというデメリットもあります。
それぞれどちらもにも、良い点、悪い点があるので、どちらを購入した方が良いか迷ってしまうでしょう。
しかし、最近はそんな人のために両方同時に飛ばせるルーターも出てきているので、迷ったら同時に飛ばせるルーターがおすすめです。
2-4. ストリーム数が大切
ストリーム数とはアンテナの本数のことです。
では、本体から何本もアンテナが飛び出しているタイプのルーターの方がいいの?
と思うかもしれませんが、アンテナはルーターの本体に内蔵して見えないものもあるので、見かけはあまり重要ではありません。
ストリームが増えれば増えるほど通信速度は向上します。
さらに、複数端末で接続した場合も、電波の使い分けがされるため、安定した通信ができます。
ストリームが多ければ多いほど良いのですが、その分金額も上がっていくので、注意が必要です。
2-5. メッシュも検討してみる
メッシュとは最近注目を集めている技術で、設置したルーターが互いに通信して、網の目のように電波を飛ばす技術です。
いままでもWi-Fiの中継機というものがあり、ルーターから離れたところにおくことで、通信できるエリアを増やすことができましたが、中継機に弱い電波しか届かないと、その電波しか送れないという弱点もありました。
そういったデメリットを解消するのがメッシュ技術です。
メッシュが役に立つ場合は、ルーターから離れたところで、高速通信が必要となる高画質動画を観たり、オンラインゲームをする場合です。
2-6. 通信規格をチェック
通信規格には「11ac」「11n」「11g」「11a」「11b」という規格があるのですが、もっとも早く通信できるのは「11ac」です。
11acは電波が密集した場所でも通信が安定しやすいと言われています。
スマホなどの端末が最新の通信規格に対応していない場合は、自動的につながる規格を選んでくれるので、問題ありません。
2-7. 1万円前後がコスパ良い
一人暮らしなら5,000円前後でも十分なルーターがありますが、4LDKなど広めの家で、家族と暮らして、複数で同時接続させるのであれば1万円前後のルーターがおすすめです。
最近の技術を使ったものが多く、コスパも良く、買っておいて間違いない商品が多い価格帯が1万円前後です。
2-8. アンテナのタイプも重要
ルーターのアンテナは、本体に内蔵しているタイプと、外に出ているタイプの2種類があります。
外付けタイプはアンテナを倒すことで、縦方向に電波をしっかり飛ばせるので、2,3階の戸建てにおすすめです。
平屋やマンションなどのワンフロアの家の場合は、アンテナ内蔵タイプの方が本体がすっきりしていておすすめです。
3. ルーターを設置してもWi-Fi電波が届かない場合の解決策【4LDK編】
3-1. ルーターの位置を変える
ルーターの電波は、さまざまなもので干渉されて弱くなります。
また、ルーターから端末の距離が遠くなればなるほど弱くなります。
電波が届かない場合には、ルーターの位置を変えてみるのも一つの手段です。
ルーターの位置を変えることで、壁や電化製品で弱まっていた電波の干渉が解消されることもあります。
家の隅に置いていたルーターを、家の真ん中に置くことで、家中にまんべんなく電波がいきわたるようになったりするので、ルーターの位置を見直してみましょう。
3-2. 他の電波との干渉を解消する
Wi-Fiの電波以外に、ワイヤレス機器のブルートゥースなどさまざまな機器が電波を使用していると、電波が混み合って干渉しやすくなります。
また、住宅密集地では、自宅の他に周辺の住宅で無線LANを使っていると、電波が混雑して干渉します。
「Wi-Fi混雑チェッカー」というアプリがありますが、そちらのアプリで混雑しているかどうかを確認できます。
3-3. 無線LAN中継機を使う
電波が届かない場合に無線LAN中継機を使うという方法があります。
無線LAN中継機とは、電波をリレーして渡すようなイメージです。
電波が届かない部屋があるなら、その部屋とルーターの中間地点に中継機を設置して、電波を橋渡ししてあげることで、電波が届くようになる場合もあります。
広い家で家の端まで電波が届かない場合に有効です。
また、途中に電波を遮るような物体がある場合も、そこを迂回するように中継地を設定することで、電波を届かせることも可能です。
4. 4LDKにおすすめのルーター情報まとめ
4LDKにおすすめのルーター情報をまとめると、
- 購入するときは同時接続人数、利用環境を確認
- 最新機器は接続が安定して高速化している
- 1万円前後がコスパの良いルーター
- 広い家ではメッシュが有効
- 電波が届かないときには中継機がおすすめ
という感じです。
ルーターは専門用語が多くて理解するのが難しいのですが、最近は利用環境の目安が表示されているので、選びやすくなりました。
新しい通信規格が出てきて、安価で高性能のものも増えてきたので、家のWi-Fiが遅いと感じたら新しいルーターを検討するのも良いでしょう。





