2DKに赤ちゃんを迎えるための部屋の作り方

赤ちゃんとの生活をワクワクしながら待ち望んでいるパパやママにとって、赤ちゃんを迎えるための部屋づくりはとても大切な準備になります。

もしかしたら赤ちゃんを迎えるにあたり、自宅の引越しをしたパパやママもいるかもしれませんね。

今ある部屋を工夫して赤ちゃんを迎えるというパパ、ママもいることでしょう。

それぞれ赤ちゃんを迎える準備をしていることと思いますが、これから準備をする人や準備はしたけれど心配、というパパやママに向けて、今回は2DKに赤ちゃんを迎えるための部屋づくりのポイントをご紹介していきます。

2DKで赤ちゃんを迎えるご家庭も、大きな部屋へ引越しを検討しているご家庭も、これを参考に安心して赤ちゃんを迎える準備をしましょう。

1. 2DKに赤ちゃんを迎えるための部屋づくりのポイント

赤ちゃんを迎えるにあたり、今までの生活では必要のなかった道具を購入する機会が多くなっていることと思います。

部屋に余裕があれば、荷物が増えても対処しやすいかもしれませんが、2DKで赤ちゃんを迎える場合、部屋の準備に頭を悩ませているパパやママも多いのではないでしょうか。

二人で生活するうえではゆったりと過ごすことができた2DKも、赤ちゃんを迎えるとなるとスペースを確保することが難しくなり、手狭に感じるかもしれません。

2DKで赤ちゃんを迎えるための部屋づくりとして注目していただきたい点がいくつかあります。

1-1. 部屋のレイアウト

赤ちゃんがいると、その世話にいろいろな道具が必要になります。

道具の取り出しやすさはとても重要で、赤ちゃんをできるだけ待たせない工夫が必要になります。

特に入浴前後は体を冷やしてしまわないように事前に準備を行うことで、スムーズなお世話が可能になります。

またオムツなどは頻繫に交換が必要になるため、取り出しやすい位置にオムツ替えセットを用意しておく必要があります。

赤ちゃんがいると、大人とは違った道具を使って世話をするため、1日の流れを考えて家具などのレイアウトを検討する必要があるのです。

赤ちゃんグッズを取り出しやすい位置に収納できているか、ベビーベッドは世話しやすい場所に設置できているかなど、レイアウトを変えるだけでも世話がしやすくなりますので、しっかりと事前に準備をするようにしましょう。

1-2. 快適な環境づくり

先ほど挙げたレイアウトの工夫により、赤ちゃんを待たせないこともそうですが、快適な環境づくりとして温度や湿度についても適切に保てているか心がける必要があります。

生まれたばかりの赤ちゃんは、体温調整がうまくできないため外気温の影響を強く受けます。

ですので、なるべく赤ちゃんが過ごしやすい温度や湿度を保ってあげることが大切です。

そのためにも温度が変わりやすい場所や風の通りが良すぎる場所は、快適な温度や湿度を保つことが難しくなるため、避けた方がいいでしょう。

適度に日の光が当たり、室外の気温の影響を受けにくく快適な温度や湿度を保ちやすいのが望ましいです。

温度や湿度が調節しやすいからといって、エアコンの吹き出し口のすぐ下は、冷えすぎたり温かくなりすぎてしまうなど、エアコンの影響を強く受けやすい場所ですので避けるようにしましょう。

1-3. 目が届く場所にスペースを作る

そして赤ちゃんを迎える部屋づくりのポイントとして最も重要なことが、パパやママの目が届く場所に赤ちゃんが過ごせるスペースを作ることです。

赤ちゃんの死亡原因で最も多いのは家庭内の事故だと言われています。

意図せずうつぶせになって窒息してしまうことや、ふいに顔にかかった布団が鼻や口を押さえてしまうことなどが起こりうる上に、赤ちゃん自身で状況を変えたり伝えたりすることが難しいため、大人がケアをしてあげる必要があります。

そのため静かに寝ているような時でも、様子を確認できる環境で過ごさせてあげることが重要になるのです。

また赤ちゃん自身もパパやママの顔や声、気配があることで落ち着くと言われています。

パパやママを感じながら過ごすことは赤ちゃんの心のためにも、とてもいい環境といえるのです。

2. 2DKに赤ちゃんと暮らす場合の部屋の使い方やレイアウト

2DKでは食事をする部屋とくつろぐ部屋、そして寝室というレイアウトにしている家庭が多いのではないでしょうか。

このレイアウトの中に赤ちゃんを迎えるスペースをどう作っていくかが問題です。

赤ちゃんを迎えるにあたって、どのようなスペースが必要かというと、

  1. 夜間眠るスペース
  2. 日中を過ごすスペース
  3. 日中に眠れるスペース

の3つが最低でも必要になります。

2-1. 夜間眠るスペース

夜眠るスペースは寝室にベビーベッドを置くか、今使っているベッドの上で一緒に眠るか、布団で川の字で眠るパターンが考えられます。

ベビーベッドを、寝室で使っているベッドに並べて設置する方法が一般的ですが、スペースにゆとりがない場合は、赤ちゃんが泣いたときにすぐに対応できる場所や、赤ちゃんの様子がわかる場所に設置するようにしましょう。

また今使っているベッドで一緒に寝る場合は、寝ている最中に赤ちゃんの上に大人の布団がかぶさってしまうことや、大人が寝返りなどをした際に上に乗ってしまう可能性も否定できません。

こうしたことを防ぐためにも、ベッドインベッドというベッドの上に置ける赤ちゃん用のマットがあるので、そういったグッズも検討すると良いでしょう。

今の生活スタイルの延長で、赤ちゃんを迎えるグッズを用意するのが一番労力もかからないのですが、実際に赤ちゃんと過ごしてみないことにはわからないことも多々あります。

例えば寝室にベビーベッドを置くスペースがある場合でも、赤ちゃんによってはベビーベッドで寝てくれない子もいるため、家庭によっては使い物にならなかったという事例もあります。

基本的に赤ちゃんはママの傍にいることを好むため、添い寝では安心して眠れることが多く、ママと肌が離れてしまうと泣いてしまうという子がたくさんいます。

赤ちゃんは成長により行動などが変わっていくので、よく観察して時にはレイアウトを変更していくことも必要になるかもしれません。

赤ちゃんだけでなく、パパやママの状態を考慮し、柔軟に対応できるよう準備をしましょう。

2-2. 日中を過ごすスペース

次に日中に赤ちゃんが過ごす場所についてですが、家族がリビングとして使っている部屋がおススメです。

生まれたばかりの赤ちゃんは日中も寝ていることが多いのですが、寝室で寝かせてしまうと赤ちゃんの様子が分かりにくいのでおすすめしません。

できるだけパパやママなど日中の保育者が過ごす場所から目が届く場所で過ごすことが基本になります。

産後すぐはママも休まなければならないので、一緒に寝室で休むこともいいかと思いますが、家事などを再開した際には目が行き届くようにリビングやダイニングに赤ちゃんのスペースを作りましょう。

LDKであればリビングとダイニングが一つの空間になっているので、赤ちゃんを移動させなくても目が届きやすい環境ですが、2DKの場合はママの過ごし方で目が届きにくくなる機会も多くなることでしょう。

違うスペースにいる時間が長くなる場合、望ましいのは、できれば赤ちゃんも一緒に移動して様子を見られることです。

その場合、赤ちゃんスペースを一か所にするのではなく、ハイアンドローチェアやバウンサーなどを使い、パパやママが移動する部屋に赤ちゃんを移動させて過ごせるようにできると良いでしょう。

特にハイアンドローチェアはフラットにできるタイプも豊富にあるのでおススメです。

座らせた状態でおもちゃなどを使って遊ぶこともできますし、眠るときはフラットにして目の届く範囲に移動させることも可能です。

またお風呂の際にも寝かせて着替えさせる場所を確保できるため、大変重宝します。

空間が仕切られている分、なるべく目が届く範囲に移動できる手段があることで、赤ちゃんも安心して過ごすことができるのではないでしょうか。

2-3. 日中に眠れるスペース

最後に赤ちゃんが日中に眠れる場所ですが、こちらも赤ちゃんが過ごす場所と同様にリビングなど、家族が集まる場所が理想です。

寝ていても人の気配を感じると安心しますし、赤ちゃんの異変にも気が付きやすい場所なのでおススメです。

やはりハイアンドローチェアやバウンサーなどを利用することで、万が一赤ちゃんの上に乗って)しまうというようなリスクや、ソファーなどに寝かせて落としてしまうリスクなどを避けることができます。

赤ちゃんが寝やすいように新たな道具を用意するほかには、夜の就寝時に使用するマットレスだけを日中目の届く場所に移動させて眠らせるという方法もあります。

広さや予算に合わせて、赤ちゃんがいる生活をイメージしながら、お世話をしやすい方法を探してみましょう。

3. 赤ちゃんと快適に過ごすためのレイアウト術

2DKはLDKの間取りと比べて空間が仕切られているため、どこにいても赤ちゃんの状況を把握しやすくすることが重要になります。

先ほど挙げたハイアンドローチェアなど移動できる赤ちゃんスペースなどを取り入れるほか、ドアを開けたままでも大丈夫なようにベビーゲートを設置するという方法もいいのではないでしょうか。

その際は、ドアが開いた状態でしっかり固定されているかを確認するとともに、一人で部屋にいてもすぐに事故につながるような危険な物がないように、あらかじめ注意するようにしましょう。

例えば、一時的にでもソファーなど高さがある場所では寝かせないようにすることや、危険なものは手が届かにようにすることが大切です。

ラックなどは子供が引き出しを開けて登ってしまったりすることもあるので、引き出しロックや扉をロックするグッズを設置するようにしましょう。

最近では100円均一ショップでも赤ちゃんの安全対策グッズが手に入りますので、出費を抑えたい場合でも安全対策がしやすくなっています。

また窓の前にソファーなど登れるような家具が置いてあると、目を離したすきに家具に登って窓を開けてしまうという可能性もあります。

実際に窓から転落する事故はニュースで何度も目にするほど子供にとっては身近な危険となっています。

窓をしっかり閉めることはもちろんですが、赤ちゃんが窓にアクセスできないようなレイアウトにする工夫も必要です。

また角やふちがとがったテーブルなどの家具は転倒した際に大けがをしてしまう可能性もありますので、保護クッションなども設置することが望ましいでしょう。

4. 狭い2DKの部屋を上手に使うコツ

2DKではパパやママたちが自由に使えるスペースも限られているため、荷物の置き場所に困ってしまうこともあるかと思います。

そんな2DKに赤ちゃんを迎えるのであれば、赤ちゃんが自由に動いても大丈夫なように、危険なものには手が届かないようにする必要があります。

また2DKでベッドを置くと、ほかはリビングダイニングスペースが占めてしまうため、赤ちゃんが自由に動けるスペースは非常に少なくなってしまいます。

生まれてしばらくは寝ている時間が多く移動もしませんが、ハイハイが始まるころには赤ちゃんもより活動的になってくるため、手狭に感じてしまう可能性があります。

そんな2DKにお住まいのパパやママにお勧めしたいのが、布団で生活する方法です。

布団にすれば赤ちゃんがいたずらにベッドに上ることや落下してしまう危険もなくなりますし、寝るとき以外はスペースを有効に使うことが可能です。

布団を収納するスペースがない場合は布団を畳んでソファーのように部屋の隅に置いておくこともできます。

5. 赤ちゃんが生まれると荷物が増える!2DKの上手な収納方法

赤ちゃんが生まれると、とにかく荷物が増えます。

ベビーカーなどの大きな物から細々したお世話セットまで、いろいろなグッズが増えていく上に、月齢とともに使うグッズや服のサイズも次々に変わっていくため、どんどん物が増えていくのです。

2DKでは居住スペースが限られているため、収納用品が増えてしまうとおのずと部屋全体が狭くなってしまいます。

そのため、まずは赤ちゃんを迎える前にパパやママの私物などを整理するようにしましょう。

すでにパパやママのものでいっぱいな家に赤ちゃんの物が加わると居住スペースを圧迫することになりかねません。

赤ちゃんが生まれたあとはどんどん物が増えていくため、産前から収納スペースに余裕を持てるように心がけましょう。

もしパパやママのものをこれ以上減らすことが難しい場合は、赤ちゃん用に4~5段の衣装ケースを一つ購入し、赤ちゃんグッズは購入した衣装ケースに収納できる分だけにするなど、ルールを決めると整理しやすくなります。

そして、大人と赤ちゃんの収納スペースはなるべく分けるようにし、収納物の量を常に把握できるようなレイアウトにすることが重要です。

大人の物も、赤ちゃんの物もそれぞれの収納スペースに物が収まらなくなったら整理する習慣をつけると、物が増えすぎず収納できるのではないでしょうか。

6. 2DKに赤ちゃんを迎えるための部屋の作り方まとめ

大人だけで生活するうえではちょうどいい広さだった2DKも、赤ちゃんを迎えるにあたりスペースに不安が出てくることもあるかと思います。

そんな時でもレイアウトや使い方を工夫することで暮らしやすくすることは可能です。

赤ちゃんの行動は予測がつかないことも多々あるので、しっかり安全対策を施したレイアウトを考えて、赤ちゃんを迎える準備をしましょう。