4LDKのクロス張替え料金の相場とリフォームのコツ

リフォームを行なう際、クロスを新しくすることで空間を一新させたい、と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし4LDKのクロス張替えは、面積的にも大きなものになるためお値段もかさみます。

4LDKのお部屋でクロスを張替えたいけれど、どのくらいの料金がかかるか分からないという方のために、今回は実際の張替えの相場、そして張替えの際の注意点などを詳しくまとめて解説します。

1. 4LDKのクロス張替え料金の相場はいくら?

まずは、4LDKのクロス張替え料金の相場についてご紹介します。

地域によっても変わってくるのですが、クロス1m(縦)×1m(横)=1㎡であり、業者の1㎡の単価によって金額が大分変わってきます。

さらに、量産物のクロスと1000番代のクロスでも金額が変わるため、業者にしっかり相談してみましょう。

たとえば和室の天井を例に考えてみると、2.4m×3.6mと考えるとおよそ8㎡ほどになりますね。

クロスの料金1㎡単価を650円とすると、¥650×8.64=¥5,616になります。

また1㎡単価が700円の場合は、¥700×8.64=¥6,048、さらに750円の場合は、1㎡単価¥750×8.64=¥6,480 と変わってきます。

部屋の造りで㎡も変ってきますが、例えば4LDKで全面張替えをするとして、300㎡で計算してみましょう。

すると1㎡単価¥650×300=¥195,000、1㎡単価¥700×300=¥210,000、1㎡単価¥750×300=¥225,000 、1㎡単価¥1,000×300=¥300,000となります。

この例を見てもわかるように、単価が100円違うだけで30,000円の値段の差が生まれることがわかりますね。

ですので、何社かに見積を取ってもらうのがいいでしょう。

単価は安いけれど、㎡をごまかしている業者などもいるので、引っかからないようにしましょう。

2. 4LDKのクロス張替え時の注意点

値段の相場がわかったところで、次は4LDKのクロス張替え時の注意点について解説していきます。

・部屋を見渡して、一緒にできるリフォームがないかチェックする

クロス張替えリフォームの手順として、第一に効率的な計画を立てることが大切になります。

クロスの張替え時期の目安としては、およそ10~15年くらいになりますが、このタイミングに合わせて一緒にやっておくといいリフォームがあります。

例えば、スイッチやコンセントの交換・移動・増設、照明器具の交換・移動・増設、そしてエアコンをはじめとした据え付け型の暖房機の交換・移動、カーテンレールやカーテンの交換・移動・スタイルの変更、室内の木枠の塗装リフォーム…など、数え出したらきりがないほどあります。

中でも、スイッチやコンセント、照明器具など電気設備は、配線が壁の下を通っています。

そのため移動や増設などのリフォームは、クロスの張替えと一緒に行うと効率が良く、さらに美しく仕上げることができますよ。

エアコンの交換や移動は結構な費用がかかるため、10年以上古いものであれば、交換も視野に入れるといいですね。

例にあげたものは、一緒にすると効率が良いもの、そして後から別にすると二度手間になってしまいやすいものになります。

クロス張替えリフォームを行なう前は、周囲に一緒にリフォームすべきものがあるか、チェックすることから始めるのがおすすめです。

・現場をしっかりと見てもらって、リフォームの見積を取る

クロス周囲を確認したあとは、リフォーム業者に現場を見てもらいましょう。

そして、確実な見積もりを取ることが重要です。

金額は状況によって大きく異なるので、我が家の場合はどれくらいの費用がかかるのか、ということを把握しておきましょう。

見積もりの時点で確認しておくべきこととしては、「壁紙の値段はいくらぐらいなのか」「エアコンは外すのか、外すなら費用はどのくらいか」「大きな家具の移動は?誰が出すか、中身は出すか、費用など」「工事の日数はどのくらいかかるのか」「工事終了後の掃除、後片付け、ホコリ取りは?」…などです。

また吹き抜けなど、高所のクロス張替えリフォームを行う際には、時として家の中にも足場が必要になることがあります。

細かいことまで事前に確認しておくと良いですね。

・クロスをしっかり吟味する

ここでは、新築とはまた違ったクロスの選び方が必要になります。

クロスを張替える手順として、古いクロスを剥がすことになりますが、その後の下地板には凸凹が多く、下地処理を行なったとしても、完全に平坦にすることはできません。

その上から薄いものや表面に光沢があるもの、さらに輸入製品などを張ってしまうと、下地の凸凹が目立ってしまいます。

そこでおすすめなのが、リフォーム用クロスです。

こちらのクロスは、下地板に多少の凸凹があっても目立たないように厚手に作られています。

2-1. クロスの種類と価格、相場の違い

一口に「クロス」といっても、種類も豊富にありますし、価格や相場も様々です。

壁は家の中で最も面積が広く、インテリアのベースとなる部分ですね。

ですからクロスによって、部屋の雰囲気も大きく変わってきます。

まずクロスの種類としては、価格帯によって大まかに分けると、

  • 最も基本的なクロスである「量産品クロス」
  • 一般的なクロスである「一般品(1000番)クロス」
  • 紙クロスや布クロス、手漉き和紙、輸入品、デザイナーズものなどが含まれる「高級クロス」

に分けられます。

値段の相場としては、量産品クロスが900〜1,300円/㎡(材料代+施工費の価格)、1000番クロスが1,300〜1,700円/㎡ほどになります。

2-2. クロス張替え業者(リフォーム業者)ごとの相場の違い

ここでは具体的に、東京都のクロス張替え業者を比較し、相場を照らし合わせてみます。

・株式会社東京美装

クロス張替え 初回限定:675円/m(通常価格:量産クロス765円/m)

・お掃除とリフォーム うらわ屋

4LDK 天井・壁張替え(床面積90㎡程度) 298,800円~

・株式会社ライトスペース

クロス張替え[ベース色白お任せ] 850円/㎡ スタンダードな一般クロス2色からお選びいただけます。

クロス張替え[一般クロス] 900円/㎡ 一般クロスの見本帳からお好きなクロスをお選びいただけます。

これらは一例ではありますが、おおよそこの程度の相場であるということを頭に入れて、リフォーム時や賃貸物件の退去時の参考にしてください。

3. 中古の4LDKを購入したら入居前のクロス張替えがベスト

中古の4LDKを購入した場合、入居前にクロスの張替えをしましょう。

入居してからクロス張替えをするとなると、クロスの単価が上がってしまいます。

4. クロス張替え以外のリフォーム相場【4LDK編】

4LDK物件は広いため、自然とリフォームを行なう際の面積が広くなってしまいます。

リフォームをする際に、予算内にきちんと収まるか不安な方は多いでしょう。

こちらでは、クロス張替え以外のリフォーム相場についてご紹介します。

4-1. 床のリフォーム

一般的なフローリングに張替える場合の費用相場は、60~80万円ほどとなっています。

しかし床暖房機能がついていたり、グレードの高い床材にリフォームする場合は、100万円以上の費用がかかる場合もあります。

リフォーム会社何社かに、見積もりを取ってもらいましょう。

4-2. 水回りのリフォーム

水回りは、リフォームの内容によって費用が大きく異なります。

外観や設備を新調する場合など、状況は様々です。

相場としては、キッチンが50~100万円、浴室が50~150万円、トイレが20~60万円ほどになります。

また機能性を重視したグレードの高い設備にリフォームする場合は、100万円以上の費用がかかる場合もあります。

4-3. 玄関のリフォーム

ドアの形を変更したり、防犯面の強化を行なったりなど様々なリフォームがありますが、だいたいの相場としては10~20万円ほどになります。

4-4. 寝室のリフォーム

和室を洋室に変更したり、クローゼットの増設をしたりが主なリフォーム内容になります。

価格の相場としては20~40万円ほどになります。

5. 4LDKのクロス張替え費用の相場まとめ

以上が、4LDKクロス張替え費用の相場まとめでした。

4LDKは面積がとても広い分、リフォームするとなると大掛かりになりますね。

単価を確認して何社か見積もりをもらいながら、ベストな業者を選ぶようにしましょう。