2DKの収納スペースと賢い収納術・アイデアまとめ

2DKのお部屋は狭すぎず広すぎず、丁度良いサイズとして一人暮らしや新婚カップルなどに重宝されています。

ただ一つ気になるのが、収納スペースのことです。

越して来た時は小ざっぱりしていたこの部屋が、気づいたら荷物まみれ…なんてことはありませんか?

今回はそんな悩みのタネ、「収納」について有効な方法をいくつかご紹介したいと思います。

1. 2DKの一般的な収納スペースはどれくらい?

程よいサイズの2DKのお部屋は、残念ながら収納がコンパクトになってしまっています。

  • 押入れまたはクローゼットが1つ(多くて2つ)
  • 引き出しや棚:洗面所やキッチンなどにいくつか

デフォルトで付いている主な収納スペースと言えば、このくらいのものですね。

ここに日用品、普段使わない家具・家電、衣服を入れてしまえばもうアウト状態になってしまいます。

困ったものです…

押入れやクローゼットは、一番メインの収納スペースではありますが、立体の物をいくつか入れてしまえば、もう余地は残されていない、というパターンがとても多いのが現実です。

2. 2DKの収納家具レイアウトの実例

棚、タンス、収納付きベッド、組み立て式のクローゼットなど、収納家具には実に多くの種類がありますね。

以下にいくつかのレイアウト実例を挙げてみます。

2-1. ラックの使用例

・オープンラック

音楽や文学、雑誌好きの方は特におすすめです。

日頃使う小物類、書籍、CDなどを好きなように配置して、取り出しも簡単ですよ。

寝室や、リビングの隅に置きます。

・TVラック

リビングの隅、ダイニングテーブルに向けての配置例がダントツで多いようです。

DVDやゲーム機を一緒に収納しておけます。

・ランドリーラック、スチールラック

こちらは主に家電置き場となるものです。

ランドリーラックはもちろん、洗面所の洗濯機置き場に設置します。

スチールラックはキッチン近くに置き、炊飯器や電子レンジ、電気ケトルを収納します。

スペースが余れば、麺類や缶詰・加工食品などの食料品を置く例もポピュラーですね。

・ハンガーラック

ジャケットやセーターなどのアウター類を中心に、ハンガーを使って吊り下げておく方法があります。

この方法だと、部屋の動線を避け、他の収納をふさがないですむので、何もない壁際に置く場合が多いですね。

・衣類棚、タンス、カラーボックス

比較的大きくかさばるため、寝室の四隅どこかに配置する例が多く見受けられます。

中のスペースに衣類を一通り収納して、棚の上に写真立てや裁縫セットなど細々としたグッズを置く例も一般的です。

3. 狭い部屋を有効活用!収納術のポイントとは?

収納方法には実に色々な手段がありますが、殊にコンパクトな2DKにおいて一つ重要なことがあります。

それは、収納家具を置きすぎないことです。

狭い2DKのスペースでは、小さな空間を有効活用することが肝心です。

便利だからと収納家具をみだりに配置するとかえって狭苦しくなり、動線も絶え、使えるはずのちょっとした空間を殺してしまうことにもつながります。 

4. 2DKのおすすめ収納アイデア

やたらと大きな収納家具を使わずに済むよう、家の中の各部活用例をご紹介します。

4-1. キッチン収納術

まず使う収納家具ですが、やたらと大きい食器棚を置いている方は要注意ですよ!

そんなに食器の要らないであろう2DK生活では、食器棚ではなくオープンラック、特に段の多いものの使用をおすすめします。

その理由は、大きな食器棚だと余分にスペースを使ってしまう上、結局使いたい食器が取り出しづらくなってしまうからです。

同じ種類の食器ごとにカゴを用意し、そこに収納しておけば大変効率的な食器置き場の出来上がりです。

空いたスペースにゴミ袋やゴミ箱、キッチンペーパーその他小物類、タマネギなどの根菜類をそれぞれバスケットなどに分けて入れておきましょう。

調味料は、塩コショウなどの使う頻度の高いもののみをキッチン上に置き、他のものは壁掛け収納を用いるとスッキリしますよ。

続いてシンク下の棚ですが、ここには伸縮棚がおすすめです。

上部の空間があいてしまいやすいシンク棚を上下左右分割し、それぞれに調理器具や保存容器をしまいます。

油やみりん、しょうゆ、酒など背の高いものは、ファイルボックスを立てて入れておくと、スッキリ取り出しやすくなります。

最後にキッチンの引き出しですが、使用頻度の高いものほど上の段にしまいます。

ここでも、ボックスなどのパーテーションは欠かさずに活用しましょう。

輪ゴムなど細かな物はバスケット、箸などは長細いボックスなど、種類だけでなく形状で分類しておきましょう。

4-2. ダイニングの収納

ダイニング のスペースを広く取るコツは以下の通り。

  • 収納家具は多くて1つ
  • 折り畳み式のローテーブルやダイニング テーブルを使う

ダイニング は、住んでいる人が皆集まる場所なので、つい持ち寄ったものをそのままにしたりと、散らかりがちになりますね。

もしどうしても置いておきたい物があれば、テーブルの下などのデットスペースに小さなカゴを一時保管場所として1つ置いておくと便利でしょう。

4-3. 居室・和室の収納術

ダイニングと同じく、大きな収納家具は1つくらいにしておかないと、閉塞感に満ちてしまいます。

洋居室の場合、穴場はソファやベッド下のスペースです!

ここにボックスをいくつか入れ、靴下や手袋・マフラーなどの防寒具、お子さんのいる場合は子供服やおもちゃを入れておけば、邪魔にならずすぐに取り出せる便利なスペースに変身しますよ。

自動お掃除ロボットの保管場所に使う例などもありますね。

和室の収納はどうしても押入れとなりますが、もし何か置いておきたい物があれば、背の低いコンパクトな収納家具・壁掛け収納を利用しましょう。

ちなみにお布団の収納は、キャスター付きのカラーボックスに入れて、そのまま押入れに持って行けるようにしておくと非常に便利ですよ!

4-4. 服・衣類の収納術

衣類の収納には、後述の押入れ収納がおすすめです!

カラーボックスなど色々なグッズがありますが、1つのポイントは、畳んだ衣類を立てて収納することです。

こうすることで収納ボックス内の空間を上手く使い、そのうえ取り出しやすくすることができます。

4-5. 洗面所・浴室の収納術

こちらの収納方法は、なんといってもランドリーラックです!

洗濯機は大きな割に高さがないので、上部のスペースを使わない手はありません。

タオルや化粧品などの軽く・かさばる物をバスケット分けして、ここに置きましょう。

これに対して洗剤や洗面用具などの重いものは、洗面台の下の棚に収納します。

他の棚類と同じく、バスケットやファイルボックス、伸縮棚などを活用し、立体的に見て無駄のない収納を心がけましょう。

もう少しスペースがあるという方は、オープンラックの使用もおすすめです!

上部に洗濯済みのタオルなど、下部に洗濯物を入れたバスケットを配置してスクリーンで隠せば、清潔感のある洗面所に仕上りますよ。

4-6. トイレ・洗面台の収納術

お家の中でも特に清潔感が重要なトイレと洗面台。

しかしそれに反して芳香剤・クリーナー・ペーパーなど何かとグッズが多く、ごちゃごちゃとしてしまう空間ですね…

最重要ポイントは以下の通りです。

  • 洗面台の脇に壁掛けラックを設置
  • トイレットペーパーストッカーを設置

壁掛けラックには時計や芳香剤、石鹸や石鹸のストックを入れると無駄なく用品が収納できます。

トイレットペーパーストッカーは一見不要に思えますが、これがあるだけで随分とペーパーの替えが容易になります。

そしてストッカーの上にクリーナーや芳香剤を置くなど、ちょっとした物置きにすることもできるのです。

4-7. 玄関・靴の収納術

お家に入った時の第一印象を決めるのが玄関です。

靴が雑多に見えず、それでいて来客用のスリッパがスッとスムーズに取り出せるといいですよね。

まず大きな長靴やワークブーツなどは、キッチン収納でも登場したファイルボックス、または網目状のカゴにまとめると横幅を取らずに済みます。

持っている靴が多い方には、突っ張り棒がおすすめです。

靴を棚の段上に置く、突っ張り棒に立て掛ける、段上、棒、段上…と交互に置いていくと、同じ横幅でも約1.5倍も靴を多く入れることができます。

お客様用のスリッパはクラフトボックスに入れて、靴箱の陰に忍ばせておくと邪魔にならず、かつスッと上品に取り出すことができますよ。

4-8. 押入れ・クローゼットの収納術

押入れ・クローゼットの活用には、まず上部に突っ張り棒を設置しましょう。

突っ張り棒は安価でありながら非常に有用で、持て余していた上部のスペースが、これ1本であっという間にハンガーラックの代用となります。

下の段には、お布団やカラーボックスを置きます。

お布団は前述の通りキャスター付き収納ボックスに入れておくだけで、わざわざ持ち上げたりかき出したりすることなく出し入れができます。

ちなみに下部のスペースに細々とした物や家電をたくさん置いてしまうと、余分な空間ができてしまいます。

そのうえ物が取り出しづらくなってしまうので、できるだけ最小限にして、入れる場合は伸縮棚などを使用し縦のスペースを活用します。

5. 2DKの収納スペースと賢い収納術まとめ

2DKというコンパクトな空間での収納方法を様々紹介してきましたが、全体的なポイントをまとめると以下の3点になります。

  • 小さなスペースから有効活用する
  • 大きなスペースは区切って使う、立体的に収納する
  • 細かな物はカゴを使用する

こういった一手間が、その後の効率や見た目の印象を大きく変え、しいては快適な生活空間への変身を手助けしてくれるのです。