皆さんも経験的にご存じの通り、暮らしにぴったりな間取りは、家族構成やライフスタイルによって異なります。
たとえば、ワンルームに10人で住もうと考える人はまずいないでしょう。
逆に、広すぎる家に1人きりというのも寂しく、管理も大変です。
では、2部屋とリビングダイニングキッチンからなる2LDKは、どんな家族に適しているのでしょう。
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このページでわかること
1. 2LDKに6人家族で住むことはできる!?
1-1. 実際に住んでいる人の声
「2LDKに6人で住む」と聞くと、狭そうだと感じる人が大半でしょう。
それもそのはず、単純計算で3人でひとつの居室を共有することになるのです。
実際のところ、夫婦と子ども4人の6人家族で、2LDKの部屋に住むことはできるのでしょうか。
6人で2LDKに暮らしている方の声を見てみると、子どもが小さいうちはそれほど不便はなくても、大きくなるとともに手狭になってくるとの意見があります。
成長につれて体が大きくなったり、服やおもちゃ、学校用品などのものが増えるのはもちろん、それぞれ自分の部屋を欲しがるようになることも多いようです。
1-2. 子ども部屋はいつから必要?
子ども部屋が必要になる時期は、子どもの年齢や性別、家庭環境などによって様々なので、一概には言えません。
また教育方針として、あえて子ども部屋を設けない家庭もあります。
さらに同性の子どもであれば、独立して家を出ていくまで、ずっと部屋を共有しているケースも見られます。
しかし全国規模の調査では、小学6年生の半分弱、中学2年生では6割以上が自分だけの部屋を持っているとの結果が出ています。
高校生になると、8割近くが自室を持っています。
4人の子どもが大きくなり、それぞれに自分の部屋を欲しがった場合、2LDKの間取りでは対応することはできません。
2人ずつ部屋を共有したとしても、今度は夫婦の居室がなくなってしまいます。
それでは、この間取りに対して適切な人数はどのくらいなのでしょうか。
2. 2LDKで快適に暮らせるのは何人家族まで?
2-1. 夫婦2人だけで子どもがいない場合
具体的な部屋の使い方を考えてみると、2LDKで快適に暮らせる家族の人数が見えてきます。
夫婦2人の場合、2LDKならそれぞれ自分の部屋を持つことができます。
1人の時間を大切にできるのはもちろん、寝る時間や起きる時間、出勤時間といった生活リズムが異なっていても、相手に気兼ねすることなく快適に過ごせるでしょう。
そのほか、仕事部屋と寝室を分けることも可能なので、在宅で仕事をしているような場合にも便利です。
データからも、夫婦2人のライフスタイルに2LDKが適していることが読み取れます。
結婚後の新居に関する調査では、新居の間取りとして2LDKを選んだ夫婦が最も多くなっています。
2-2. 夫婦2人と子どもがいる場合
次に、子どもがいる場合について考えてみます。
夫婦と子どもの3人家族なら、夫婦の寝室と子ども部屋を別に設けられるので、子どもが大きくなっても無理なく対応することができます。
趣味のグッズが多かったり、子どもの習い事や部活動の荷物が増えたとしても、比較的空間に余裕が持てそうです。
では、子どもが2人の4人家族ではどうでしょうか。
1つの子ども部屋を2人で共有するなら2LDKでも事足りますが、男女のきょうだいだったり、年の離れたきょうだいだったりすると、共有するのが難しいケースもあるでしょう。
たとえば受験を控えた子どもが小さな弟や妹と同じ部屋では、勉強に集中できない恐れがあります。
ただし、子どもたちが独立して夫婦2人の生活に戻ると、広すぎる家は持て余してしまうかもしれませんね。
きょうだい構成やライフスタイル、将来のことなどを総合的に考えて、2LDKの間取りをやりくりするという選択肢も十分あります。
2-3. 2LDKの部屋に適した家族の人数
以上のことから考えると、家族の人数が2~3人であれば、2LDKで快適に暮らすことができそうです。
ちなみに、ある全国展開の賃貸マンション・アパートでは、2LDKの部屋に住める人数は4人までと定められています。
家族の人数と間取りのバランスを考える上で、ひとつの参考になるでしょう。
3. 6人家族におすすめの間取りとは?
3-1. 子どもたちがそれぞれの部屋を持つ場合
では、6人家族の暮らしにフィットするのはどのような間取りなのでしょう。
こちらも具体的な部屋の使い方をもとに考えてみます。
親を含めて家族全員が個室を持つとすれば、6LDK以上の広さが必要になります。
夫婦がひとつの部屋を共有し、子どもたちがそれぞれの部屋を持つなら5LDK、ということになります。
子どもが大きくなると何かと荷物が増えがちですが、部屋数にゆとりがあれば、ものが多くてもすっきり暮らすことができます。
さらに、親戚や友人などが泊まりに来たときに、ゲストルームとして使うこともできます。
ただし、こうした部屋数の多い物件は、実際にはほとんどないという点に注意が必要です。
特にマンションでは3LDKまでがほとんどで、4LDK以上の間取りは本当に数が少ないのです。
一戸建てでも主流は4LDKとなっており、それ以上の間取りを探すことは難しいことが多いようです。
3-2. 子ども部屋を共有する場合
もちろん、子ども全員に個別の部屋を用意しなければならないわけではありません。
子どもが小さいうちは、独立した部屋がなくても問題はないでしょう。
親の目の届く範囲に子どもがいるという点で、子ども部屋がないほうがむしろ安心できる時期もあります。
また子どもが大きくなっても、1人1人に部屋を与えるのではなく、男の子の部屋、女の子の部屋という風に分ければ、3LDKや4LDKでも対応できます。
このように、子どもたちの年齢や性別などによって、最適な部屋の割り振りは大きく異なります。
ですから、それぞれの家族の実情に合わせて間取りを選ぶことが大切です。
先で触れた全国展開の賃貸マンション・アパートでは、3LDK以上の部屋であれば6人まで住むことが可能とされています。
目安のひとつとして参考にしてみてください。
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4. 狭い間取りでも6人家族が快適に暮らすためのポイント
4-1. ものを増やさないなどの工夫が必要
本当はもっと広い家に住みたいけれど、予算や立地などの条件との兼ね合いで2LDKを選ばざるを得ない、というケースもあるでしょう。
そういった場合でも、工夫次第で生活を快適にすることができます。
実際に2LDKに住んでいる6人家族の暮らしを見てみると、余分なものは持たない、新しく買ったら古いものは処分するなど、ものが増えすぎないように気をつけているようです。
家族の人数が多いと荷物が多くなりがちな一方で、1人あたりの収納スペースは小さくなります。
荷物に埋め尽くされて身動きが取れない……といった事態を避けるためにも、身の回りのものを最小限にすることは必須と言えるでしょう。
4-2. コンパクトな間取りのメリット
2LDKに6人で暮らすとなると、荷物を増やせないことをはじめ、デメリットが目につきがちかもしれません。
しかし、人数に対して狭い間取りにもメリットがあります。
たとえば、子ども全員に対して親の目が行き届くことが挙げられます。
広い家だと、子どもが悪いことや危ないことをしていても気がつかない可能性がありますが、狭い物件ならそうした恐れが少なくなります。
また、物理的な距離が近い分、家族同士の心理的な距離も縮まることが期待できます。
5. まとめ
ここまで見てきた通り、2LDKは夫婦だけ、もしくは子ども1人の2~3人家族に適した間取りです。
その2倍以上となる6人家族の場合、子どもが大きくなるにつれて家が狭くなってしまう恐れがあります。
その一方で、親の目が行き届きやすいなどの利点も挙げられます。
また意識的に荷物を減らすといった工夫をすることで、快適に住み続けることができそうですね。





