3LDKマンションの収納スペースは?賢い収納術・アイデアまとめ

3LDKはマンションの間取りとして最も一般的なものです。

しかし、専有面積によって部屋の広さや収納場所の数に違いが出てきます。

ここでは一般的な3LDKの収納の数や部屋を広く見せる工夫、収納場所が少ない場合にそれをカバーする収納術について詳しく解説していきます。

1. 3LDKの一般的な収納スペースはどれくらい?

3LDKと一口に言っても、その専有面積により一般的な収納は異なります。

3LDKの平均的な専有面積は80平米弱と言われているので、ここでは75平米の物件をメインに収納スペースを考えていきましょう。

3LDKとは、キッチンとリビングダイニングとして使用する部屋が1部屋、それに個室が3部屋ついている間取りのことです。

それに浴室やトイレ、収納などすべてのスペースを合計した面積が専有面積となります。

平均的な75平米の物件では、マンションの場合、2部屋にクローゼットが、1部屋に押し入れが収納としてついていることがほとんどです。

それ以外にリビングにクローゼットがついていることもあります。

クローゼットの幅は大きいものから小さいものまでさまざまで、統一された規格というのはありません。

高さは180cmから230cm、奥行きは45cmから60cmの範囲のものがほとんどを占めます。

一方押し入れは一間と大体の幅が決まっており、一間とは大体170㎝になります。

それでも部屋の広さに応じて165cmから180cmと幅がある場合があります。

押し入れの高さは上段が90cmから100cm、下段は65から75cmですが、一般的には70cmとなっています。

奥行きは通常80cmから85cmですが、公営団地や一部の住宅メーカーが作った集合住宅の場合には、75cmくらいになっていることもあります。

それでも押し入れのほうがクローゼットより収納できるものの量は多く、特に布団などは奥行きの関係から押し入れにしか収納できないケースが多く見られます。

3LDKの住宅には、このようなクローゼットが2つないし3つと押し入れが1つ付いているのが一般的です。

これ以外にもキッチン回りや玄関にげた箱や小さなクローゼットがついていることもあります。

このような収納の数は一般的に賃貸マンションに多く、分譲マンションではさらに多くの収納がついていることが多いです。

専有面積がもう少し広い80平米以上のマンションの場合には、ウォークインクローゼットがついていることもあります。

また、一戸建ての場合は同じ3LDKの場合でも、マンションに比べて収納が多い傾向があります。

2. 3LDKの収納家具レイアウトの実例

押し入れやクローゼットだけでは収納場所が間に合わない場合には、タンスなどの収納家具を部屋に置く必要が出てきます。

そのような場合に部屋を広く見せるためにはどのような工夫を行えばよいのでしょうか?

ここではその工夫の方法について解説していきます。

2-1. 背の低い家具を使う

家の中に収納すべきものが多い場合には、クローゼットや押し入れ以外ではなく、チェストなどの収納家具を使うことになります。

このような収納家具を購入する前に、まずは断捨離を行い、持ち物をできる限り減らすのがおすすめです。

普通の人が断捨離をしてもミニマリストのようなシンプルな部屋にすることはまず不可能なので、一般的な不用品の処分を行う感覚で大丈夫です。

例えばワンシーズン着なかった服や、体形が変わったためにサイズが合わなくなった服、使いかけの化粧品などを処分するだけでも物の量は大きく変わるはずです。

またサイズアウトしてしまった子供服なども、親戚や知人にお下がりとして譲るなどの方法で処分してしまいましょう。

紙類や洗剤などの買い置きも、安いからと言ってまとめ買いすることは控え、なるべくストックは一つだけにするようにしましょう。

このような方法で物を減らすと、当然必要になる収納家具も小さなもので事足りるようになります。

収納家具を選ぶときは、幅が広く、背は低いタイプのものを選ぶようにしましょう。

背が高い家具は、どうしても見る人や住む人に圧迫感を与えてしまうため、部屋が狭く感じられるようになります。

収納家具を置いても部屋を広く見せるためには、物の量を減らし、なるべく小さな収納家具で間に合わせることと、その場合の収納家具は背が低いものを選ぶことが大切です。

2-2. 床面を多く見せることが出来る収納家具を使う

床面が多く見えると部屋が広く感じられます。

収納家具もできるだけ足がついたものを使い、床が見える面積を増やすことで部屋を広く見せることができます。

この方法は収納家具だけではなく、ソファーやテーブルでも応用することができるので、これらの家具も床が見える面積が広いものを選ぶようにしましょう。

また、テレビの前にローテーブルを置くことも多いのですが、この場合もテーブル面がガラスのものを選ぶとよいでしょう。

2-3. 明るい色の家具で室内に統一感を出す

今まで解説した室内を広く見せる収納家具などのレイアウトや注意点を実行しても、それらのカラーの選択を間違えると効果は半減してしまいます。

では、どのようなカラーを選べば部屋を広く見せることが出来るのでしょうか?

答えは明るい色の家具を選び、部屋に統一感を出すことです。

白など明るい色を選ぶことで、家具からの圧迫感をなくし、部屋を広く感じさせることができます。

暗い色の家具を選んでしまうと圧迫感から部屋が狭く感じられてしまうので注意しましょう。

2-4. 家具の高さをそろえる

複数の収納家具を室内に配置したい場合には、それらの高さを合わせることも重要です。

2-5. 日光を取り入れられる家具の配置にする

家具を配置するときにはなるべく窓を塞がず、日光を室内に取り入れやすい配置にすることが重要です。

せっかく収納家具などを明るいカラーのものにしても、光が乏しい室内は狭く見えがちです。

窓が小さかったり、日当たりが悪かったりするなどの理由で、十分に日光を取り入れることができない場合には、普通の照明や間接照明を使うなどの方法で室内を明るくし、部屋を広く見せる工夫をしましょう。

3. 3LDKのおすすめ収納アイデア

3LDKは家族で住むのに決して狭すぎる間取りではありません。

しかし、どんな家庭でも収納に悩まされることはあるでしょう。

ここでは、3LDKの分譲マンションの場合と賃貸マンションの場合に分けて収納アイデアについて説明していきます。

3-1. 3LDKマンションの収納アイデア

分譲マンションであれば、賃貸マンションに比べてかなり高い自由度で収納を行うことができます。

ここではその方法を解説していきます。

・子どものおもちゃは子どもがいつも遊ぶ場所に収納する

小さな子どもさんがいらっしゃる家庭では、おもちゃの収納に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

ほとんどの場合、子どもはリビングで遊ぶことが多いと思いますが、そのせいでリビングが散らかり放題なんて言うことになることもあるでしょう。

そのような状態を作り出さないためにも、子どもが遊ぶリビングにおもちゃの収納場所を作るようにしましょう。

おもちゃ全てが収納できる収納家具や収納ボックスをリビングにおいて、遊び終わったらすべてそこにしまうようにすると片付けも簡単ですし、「お片付け」を教えやすくなります。

このようにして、リビングをすぐに片づけられるようおもちゃの収納場所を工夫してみましょう。

・壁面を利用する

文房具や薬、診察券など、こまごましているけどすぐに必要になるものの収納には、壁面を利用しましょう。

ウォールポケットなどを用いることで、必要になったときにさっと取り出すことができますし、収納家具なども必要としません。

また、壁にかけておけるので省スペースにもなります。

・毎日使うものは壁にフックを付けて収納

バッグなど毎日使うものはポールハンガーなどを利用することも多いと思いますが、その分場所をとってしまいます。

分譲マンションであれば壁に穴をあけても大丈夫なので、フックを設置してそこにかけて収納すると、使いやすくなります。

3-2. 3LDK賃貸アパート・マンションの収納術

賃貸アパートやマンションの場合は、分譲マンションより収納場所が少ない傾向があります。

また、壁に穴をあけることもできないので、分譲マンションよりかなり収納に工夫が必要になってきます。

ここでは賃貸アパートやマンションの収納術について解説していきます。

・収納家具の引き出しには仕切りを付ける

収納家具やキッチンの引き出しには必ず仕切りをつけましょう。

そして使用頻度が高いものを手前に、そうでないものを奥に収納しておくことで、使いやすい収納法が実現できます。

奥に収納したあまり使わないものは、使わない期間が長くなったら処分して、空いたスペースに他のものを収納するなどしましょう。

・壁面を利用する際には専用のフックを利用

フックを使って壁面を利用し、鍵などの小さいものを収納したい場合には、壁に穴をあけずに設置できる商品を選びましょう。

・吊るして収納したい場合には突っ張り棒を利用

特に浴室など、吊るして収納したいものが多い場所には壁に穴をあける必要がない突っ張り棒を利用しましょう。

浴室掃除用のスポンジや、体を洗うタオルなど、吊るせば乾かすことが出来るものの収納には便利な方法です。

この方法は浴室以外でも応用できるので、突っ張り棒の利用は賃貸住宅の収納法におすすめです。

4. 3LDKの収納スペースと賢い収納術まとめ

ここまで、3LDKの物件の収納方法について解説してきました。

賃貸か分譲かによって使える方法に違いがある場合もありますが、それぞれの特徴を生かしつつすっきりとした居住空間を目指しましょう。

また、家具のレイアウトや選ぶカラーによっても部屋の広さの感じ方が変わってくるので、この点にも注意しましょう。