「2人で暮らしていると、ものがたくさんあって、思うように収納ができないし、おしゃれなレイアウトなんて無理…。」
趣味や仕事の荷物が多く、断捨離に限界を感じるなら、広い部屋に引越すのが近道だと思いませんか?
そんなときに活躍する間取りが3LDK!
3LDKであれば、広いスペースがあるので、LDKに大きめの収納家具を置くこともできますし、一部屋を収納部屋にすることもできます。
3LDKは、子どものいるファミリー向け?
そうとは限りません。
ある引越し会社の調査によると、2人暮らしの世帯が住んでいる間取りの2位が3LDKでした。
多くの2人暮らし世帯が3LDKに住んでいるんです。
3LDKは広すぎると感じている人も、レイアウトや部屋割の例をみると、「ちょっといいかも」と思えるかも。
そこで、この記事では、2人暮らしで3LDKに住む場合のレイアウトや部屋割を紹介してみますね。
ぜひ、3LDKも検討してみてくださいね。
(2019年9月12日更新/2018年11月2日公開)
(参照:https://hikkoshizamurai.jp/report/press007/)
このページでわかること
1. 3LDK・2人暮らしに最適な間取りや広さとは?
3LDKは、リビング・ダイニングキッチン(LDK)に加えて、3つの個室がある間取りです。
3LDKの専有面積は、70~80㎡が多いと言われます。
マンションでも広いと100㎡以上、戸建てでは110㎡以上もあります。
ただ、2人暮らしではそこまでの広さが必要かはわかりません。
国土交通省の指針では、豊かなライフスタイルを実現できる広さは、都市居住型で55㎡以上、一般型で75㎡とされています(2人世帯の場合)。
したがって、75㎡程度あれば、2人暮らしであっても余裕のある暮らしができると考えられるでしょう。
つまり、2人暮らしで余裕をもって生活するには、一般的な3LDK(専有面積70~80㎡)であれば十分だということです。
なお、余談となりますが、3LDKのLDKの広さは「10帖以上」が一般的です。
不動産業界の広告表示に関するルールが“2部屋以上の居室があるLDKの広さは10帖以上とすること”を定めています。
「10帖未満」の場合、3DKなどとなるわけですね。
それでは、まずは、3LDKのお部屋選びで知っておきたい2つのポイントについてみていきましょう。
- 代表的な間取りと部屋の広さ
- 生活スタイルと部屋選びのポイント
(参照:https://www.sfkoutori.or.jp/webkanri/kanri/wp-content/uploads/2019/01/h_sekoukisoku.pdf)
1-1. 代表的な間取りと部屋の広さ
60㎡の場合
- LDK10帖、個室6帖、5.6帖、4.5帖
廊下がほとんどなく部屋同士が密接している作り。
70㎡の場合
- LDK10~12帖、個室6帖、5.6帖、5帖
リビングと1室が隣接していて、2室が廊下で隔てられている作り。
80㎡の場合
- LDK16帖、個室6.3帖、5.6帖、5.1帖
リビングが広く、開放的であるものの、個室の広さは5~6帖程度。
- LDK13.5帖、個室8.2帖、5帖、5帖
リビングが大きめであることに加えて、広めの個室(8帖)が付いた作り。広めの個室はダブルベッドを置く主寝室にぴったりです。
90㎡の場合
- LDK16帖、個室8帖、8帖、6帖
専有面積が90㎡になると、広いLDKに加えて、個室(8帖)が二部屋設けられている作りも。家族4人でも十分な広さです。
1-2. 生活スタイルと部屋選びのポイント
上記で見てきたように、3LDKと言っても、専有面積によって使い勝手がちがってきます。
それでは、2人暮らしの場合、どの程度の広さを選べばいいのでしょうか。
以下の条件別に部屋選びのポイントをまとめてみましょう。
- 【友達を呼ぶことが多い】
- 【新婚さん】
- 【熟年夫婦】
友達を呼ぶことが多い場合
個室は6帖以下におさえて、リビングの広さを優先しましょう。
リビングが広いとホームパーティーにも便利ですね。
LDKが広いと、個室ごとのスペースが細切れになりやすいですが、1人1室ずつプライベートスペースにし、残りはウォークインクロゼットとして共有にしても良いでしょう。
70㎡以上なら、1室が LDKに隣接、残りの2室は廊下を隔てている間取りが選べ、プライベート重視の使い方ができます。
新婚さんの場合
ダブルベッドが置ける主寝室を確保するのがポイントです。
主寝室に収納を置くなら、8帖程度はほしいところですが、主寝室以外の1室に収納を集めるなら、主寝室が4.5帖でも大丈夫です。
予算と希望するLDKの広さのバランスから絞っていきましょう。
2人の距離感が近いなら、60㎡を選んで家賃を節約するのも良いでしょう。
ただし、子どもが生まれたときのことを考えて、子ども部屋のことも頭の片隅に入れておいてくださいね!
熟年夫婦の場合
子育てを終えた夫婦の場合、主寝室はシングルベッド2台ということも想定した広さのものを選びましょう。
また、専有面積は広すぎず、70~80㎡程度で、コンパクトに暮らせる作りがおすすめ。掃除が楽だからです。
3LDKで子どももいないのですから、気兼ねなく、各部屋を収納スペースに活用しましょう。
2. 3LDK・2人暮らしのレイアウト例
住む人の関係や年代によって、お部屋の使い方は変わってきます。
暮らしにあわせた3LDKの家具・インテリアレイアウトの例を紹介しましょう。
2-1. ①ソファや絨毯でLDKにメリハリを
3LDKでは、LDKがグッと広い16帖前後の物件があります。
4人がけのダイニングテーブルに加えて、ソファとセンターテーブルを置くというレイアウトも余裕でできるんです。
ソファで空間を区切る配置にすると、食事スペースとくつろぎスペースのメリハリがつきます。
また、絨毯を置くことで、視覚的にダイニングとリビングを区切るような空間設計にすることもできます。
広さを生かしたひと続きのレイアウトも良いのですが、空間の区切りが感じられたほうが、リビングを落ち着いた雰囲気にまとめやすくなりますよ。
ビーズの暖簾などのアイテムを活用することで、空間の区切りを作ってもいいでしょう。
2-2. ②大きめのダイニングテーブルでLDKを仕事場に
3LDKに大きめのダイニングテーブルを使うことで、LDKをワークスペースとして活用するレイアウトもおすすめです。
天板の大きなテーブルを使うと、ちょっとした仕事や作業スペースになり、仕事部屋が必要なくなります。
また、大きめのダイニングテーブルを使うことで、食卓などの機能ももたせることができるので、残りのスペースを広くとることができるので、レイアウトのバリエーションが広がります。
2-3. ③座卓やこたつを隣接部屋に置き、くつろぎスペースに
3LDK物件では、LDKの間口よりも奥行きの深い縦長タイプと、間口側のほうが長い横長タイプがあります。
縦長では、4.5帖~6帖程度の居室が隣接している間取りが多く、LDKと個室をつなげて使うことができます。
2人暮らしなら、LDK横の居室に座卓やこたつを置いて共有のくつろぎスペースとして使うことができるんです。
2-4. ④個室に高低自在テーブルでパーティ対応も
3LDKは部屋数もあり、ゆとりがある間取りというイメージがあります。
しかし、専有面積によっては1室あたりが狭いので、家具の数を絞りたい場合も出てきます。
高低自在テーブルなら、普段は趣味部屋のデスクとして使い、ホームパーティーのときにはサブテーブルとして活用できます。
また、可動式ワゴンをあわせて使うと、作業場所が変わってもワゴンごと近くに置けます。
2-5. ⑤寝室にはシングルベッド2台も
カップルの場合、主寝室にダブルベッドというケースばかりではありません。
寝返りの振動や生活リズムの違いで熟睡できないなどの理由で、別のベッドで眠りたい場合もありますね。
こういう場合、寝室にシングルベッド2台を置いてしまうことも手です。
ヘッドレストを壁につけ、両脇に寄せて中央を通路とすると、4.5帖の寝室でシングルベッドを並べても、50センチ程度の通路が確保できます。
ただ、そうすると収納スペースはとれませんので、1室を収納スペースに割り当てる必要があるでしょう。
3. 3LDK・2人暮らしの部屋割り例
ファミリー向け物件というイメージがある3LDKですが、2人暮らしの場合はどんな使い方ができるのでしょう?
部屋数があるので趣味の部屋、仕事部屋、プライベートスペースなど部屋割りや使い方のバリエーションが豊富なところが魅力です。
3-1. LDKと1部屋を共有する
プライベートスペースを重視した部屋割りです。
友人同士のルームシェアなら、ルームメイトの音が響きにくくなる「個室の間に廊下がある間取り」がおすすめです。
LDKとひと続きにできる部屋があるなら、LDKを広げて使うと、友達を呼んだ時に集まるスペースが確保できますよ。
共有で使うテレビや椅子、運動器具などをLDKスペースに置けて、プライベートと共有の線引きをはっきりさせることができます。
完全なパーソナルスペースが確保でき、独りになりたい気持ちを尊重できるので、同居人との関係も長続きしやすいでしょう。
3-2. LDKと仕事部屋を共有する
仕事を家ですることが多い場合、PCやプリンター、ファイルや書籍をまとめて収納できる仕事部屋があると便利です。
プライベートな時間を過ごしたいときや、寝るときは個室を使い、食事やくつろぎ・仕事は共有スペースにします。
これは、友人同士や兄弟姉妹で同居する場合におすすめのパターンです。
仕事部屋はいらないけれど、趣味のフィギュア製作、キーボードの練習、筋トレ、動画製作など、共通の趣味に使う「〇〇ルーム」として活用しても良いですね。
3-3. LDKと寝室を共有する
夫婦やカップル、兄弟姉妹や親子なら、寝室を共有にして残りの1室ずつを好きなことに使う部屋割も可能です。
仕事部屋、ゲーム部屋、手芸やグッズ製作ルーム、筋トレ、コミックやグッズなどコレクションやコスプレ衣装の収納…。
食事の場所と就寝する場所が決まれば、残りのスペースは個性的な使い方に割り当てることができます。
独立した部屋がLDK以外に3つあるので、住む人のニーズによってバリエーション豊かな使い方ができます。
3-4. 全体を共有で使う
基本的に、共有スペース、部屋の使用目的で振り分ける部屋割り方法があります。
夫婦やカップルの場合では、プライベートスペースを特に設けずに、場面によって融通しながら使うと、目的別にものの置き場所が決められるので、部屋が片付けやすくなります。
- 個室とダイニングテーブルに分かれてそれぞれ作業する
- 1人がリビングでくつろいでいる間に仕事部屋にこもる
- 1人が仕事部屋にこもっている時にリビングで筋トレ
寝室と収納スペースを分けておくと、生活サイクルが違っていても、着替えや片付けでパートナーを起こしてしまうこともありません。
3-5. 全体を共有で使う:予備部屋を設定
寝室に押し入れや収納スペースがついているなら、一部屋を予備スペースとして使うのも良いでしょう。
- 普段は一緒の寝室で問題ないけれど翌朝が早い
- 相手のいびきなどで眠れない
- 風邪を引いたときの感染予防
- 親が泊まりにくる
こんなときには、予備の部屋があると便利です。
1室は予備にして、普段は洗濯物の一時置きなどにして、布団を敷けば寝られる部屋を確保しておくと便利です。
キッチンやダイニングで自分の時間を過ごし個室はいらない妻、1人で趣味に没頭したい、趣味の道具が多い夫の組み合わせの場合には、趣味の部屋を夫の部屋にするのも良いでしょう。
4. 3LDK・2人暮らしにおすすめの家具・インテリア
3LDKに2人で暮らすと、部屋数にゆとりがあります。
目的別に部屋割りして、LDKをスッキリさせやすいのは大きなメリットです。
生活スペースだけでキツキツの間取りではできない、憧れのレイアウトが実現します。
次に、3LDKの2人暮らしにおすすめの家具・インテリアを紹介しましょう。
4-1. 大きな天板のダイニングテーブル
4人がけ(120cm×80cm)以上のダイニングテーブルは諦めていたという方も、LDKが広いと、大きなダイニングセットを置いても圧迫感がありません。
センターフラワーや、ランナーやフィギュアを使ったテーブルセッティングも楽しめますね。
お店のようなテーブルセッティングができると、お料理がワンランク上に見えますし、おもてなしでも見栄えが違いますよ。
ダイニングテーブルが大きいと、パソコンやちょっとした書物、マスコットづくりや消しゴムはんこづくりなどの作業をする時にも使い勝手が良いものです。
4-2. くつろぎスペースにハンモック
にわかにブームを呼んでいるものに、ハンモックがありますね。
組み立て式の支柱がセットになっていて、室内に設置できるタイプのものが出ています。
2人暮らしなら本格的なソファではなく、アジアンテイストのリビングにハンモックとチェア、なんておしゃれですよ。
生活臭いっぱいの狭いスペースでは、ごちゃごちゃしてしまいますが、ゆとりある広さなら、ステキに決まります。
また、LDKに隣接した予備スペースに置いて、1人静かに揺れながらイヤホンで音楽、というのもリフレッシュ効果バツグンですね。
4-3. 観葉植物でジャングルコーディネート
空間にゆとりがないと観葉植物を置いてもごちゃごちゃしますし、そもそも、ハンギングタイプのものしか置く場所がありません。
3LDKならスペースにゆとりがあるので、LDKにベンジャミンやモンステラなど床置の観葉植物が様になります。
流行りのボタニカル柄と合わせて、ジャングルコーデなど個性的なコーナーを作るなら、LDKに隣接した個室を思い切って異世界に仕立ててしまうという方法もあります。
そんな思い切ったレイアウトを楽しめるのも、スペースにゆとりがあるからこそです。
4-4. おしゃれな照明
お部屋のテイストに合わせたペンダント型、間接照明などの器具を選ぶのもインテリアの楽しみです。
インダストリアルなら工事灯風のもの、北欧風ならナチュラルでシェードのデザインが洒落たペンダントタイプなど、ちょっと凝ってみる余裕がお部屋をおしゃれに見せます。
床置きの間接照明器具をさり気なく置けるのも、スペースにゆとりがあるからこそです。
照明が決まると、お部屋の印象がグッとステキになりますよ。
5. 3LDK・2人暮らしにおすすめのレイアウト例と部屋の使い方まとめ
- プライバシー重視の部屋割りなら廊下のある間取りがおすすめ
- 寝室が共有できるなら目的別の部屋割りに余裕ができる
- 思い切った個性的なレイアウトもスペースに余裕がある3LDKだから可能になる
2人暮らしに3LDKはちょっと広すぎかな、と思われるかもしれませんが、個室の数が多いのでそれぞれに個室を設け、目的別に合わせて思い切ったコーディネートがしやすいというメリットがあります。
個室を持ちたい2人暮らし、仕事部屋・趣味の部屋がほしい、レイアウトに凝ってみたい人は、3LDKを検討してみると良さそうですね。




