「一人暮らしだけど、のびのびとゆとりある暮らしをしたいから、3LDKに住みたい」と思っても、実際に3LDKの間取りに住んでいるのはファミリー層が多いです。
3LDKに、一人暮らしで過ごすのは広すぎるのでしょうか?
では早速、3LDKに一人暮らしをするメリット、デメリットをご紹介していきます。
このページでわかること
1. 3LDKに一人暮らしするメリット
・3LDKとは?
まず、3LDKのお部屋についてご紹介します。
3LDKとは、L(リビング)とD(ダイニング)とK(キッチン)プラス、3つの個室がある間取りになります。
床面積は、一般的に60平方メートル台後半〜70平方メートル前後だと言えます。
・3LDKに一人暮らしするメリット
リビングルームの他に3つの個室があるということで、夫婦二人と子ども1人〜3人ほどの家族が住むという印象があります。
そんな通常家族で住むことが出来るスペースがある3LDKに一人暮らしをする場合、広々した余裕のスペースで住むことが出来るようになります。
「3LDKに一人人暮らしは広すぎる?」と思うかもしれませんが、部屋の使い方や家具のレイアウトによっては、部屋は広すぎることなくゆったりと楽しむことが出来ます。
3LDKの部屋に住むのであれば、全ての部屋をテイストごとに変えていくことが出来るため、部屋作りが前より一層楽しくなってくるでしょう。
・3LDKの物件は探しやすい
分譲マンションの間取りで一番多いのは、3LDKの物件です。
ですから、3LDKの物件は、探しやすいというメリットもあります。
また、3LDKの物件は常にニーズがある間取りのため、購入しても売却しやすいというメリットがあります。
2. 3LDKに一人暮らしするデメリット
・家賃の高さ
3LDKに一人暮らしをするデメリットは、家賃の高さでしょう。
特に東京都内であれば、3LDKの間取りは家賃がとても高いです。
東京都内の3LDKの家賃平均は以下の通りです。
| 家賃順位 | 区名 | 家賃平均価格 |
| 1位 | 葛飾区 | 11.3万円 |
| 2位 | 足立区 | 12.23万円 |
| 3位 | 江戸川区 | 12,97万円 |
| 4位 | 練馬区 | 14万円 |
| 5位 | 北区 | 16.7万円 |
| 6位 | 中野区 | 16.8万円 |
| 7位 | 墨田区 | 16.9万円 |
東京都内では、葛飾区、足立区、江戸川区あたりが一番手頃な家賃でしょう。
都内で一番家賃が高いと言われる港区では、3LDKの家賃は35万と、かなりの高額です。
東京都内で3LDKの間取りで一人暮らしをしたい場合、かなり安定した高収入の人でなければ厳しいでしょう。
上記のラインキング3位までの家賃であれば、なんとか東京23区内に住むことは出来ますので、家賃を節約したい人は葛飾区、足立区、江戸川区から探すのもポイントです。
・部屋が広い分、光熱費がかかってしまう
3LDKの間取りは、1人でのびのびと過ごすことが出来ますが、光熱費がその分かかってしまうというデメリットがあります。
特に、3LDKの間取りは、ファミリー層を対象に作られていますので、リビングルームは広々とした間取りになっています。
そのため、空調をつければずっとリビング全体を快適な温度に保つため、その分エアコン代金がかかってしまいます。
リビングが広ければ「冷房をつけてもなかなか冷えなかったり、暖房をつけてもなかなか温まらなかったりすることもあるのです。
そのため、どうしても冷暖房費がかさんでしまうことは覚悟しておきましょう。
オール電化の物件があれば、ガスを使う住宅よりも光熱費は安くなりますので、オール電化の物件を狙って探すこともおすすめです。
3. 3LDKの一人暮らしは女性でも大丈夫?
3LDKの一人暮らしは、女性一人でももちろん大丈夫です。
女性の一人暮らしは、1 LDKの広さから始まり、徐々にステップアップして3LDKの間取りで落ち着くということも多いです。
またある程度の年齢になると、パートナーを迎えようと思うこともあるでしょうが、3LDKの広さがあれば2人で住むことは余裕ですし、いずれ結婚して子どもが生まれた場合も余裕で住むことが出来ます。
「大は小を兼ねる」という言葉があるように、女性が3LDKで一人暮らしをする場合は、ライフスタイルが途中で変わったとしても対応できるため、重宝する間取りになるでしょう。
4. 男性の一人暮らしに3LDKは向かない?
男性の一人暮らしで3LDKに住んでいる人ももちろんいます。
ただ、向き不向きはあると言えるでしょう。
男性で掃除が苦手な人の場合、3LDKの全ての部屋を綺麗に保つことは難しいかもしれません。
また、男性でやってしまいがちなのが、リビングにいることが多く、活用されない部屋が出てくるということです。
あらかじめ用途を決めて3LDKの間取りを全て使うようにしなければ、1つの個室が「とりあえずここに置いておこう」という一次的な保管場所になり、どんどん散らかっていくのです。
無意識に1つの個室を物置にしないように注意しましょう。
また、料理をほとんどしない人の場合、大きめのキッチンは無駄に感じることもあるでしょう。
ただし、男性も女性と同様、ライフスタイルは年とともに変化します。
いずれパートナーを迎えようと思った場合、3LDKの間取りであれば、パートナーもすんなり移住しやすいというメリットもあります。
5. 3LDKに一人暮らしする場合の部屋の使い方
3LDKに一人暮らしする場合、部屋の使い方を効率よくする事がポイントになります。
5-1. LDK
LDKは、リビングダイニングとしてゆったりと取って、ゆとりある暮らしをすることが出来ます。
せっかく広々としたリビングでは、思う存分くつろげるスペースを楽しみましょう。
次に残りの3つの個室のおすすめの使い方をご紹介します。
<個室1>
個室の1つは寝室にするのが良いでしょう。
寝室を1つ確保していると、来客時や泊まり客が来た場合にも、自分のプライベートスペースを確保することが出来ます。
<個室2>
個室の1つは、自分の趣味のための個室にしましょう。
例えば、何かお気に入りのものを集めている人であれば、コレクション品をディスプレイする部屋にしても良いですし、パソコンルームにするのも良いでしょう。
自分のお気に入りのものだけを置く、特別な空間にすると、3LDKに住んでいるメリットを十分味わうことが出来ますよ。
<個室3>
個室の1つは、ライフスタイルによって使い分けるようにしましょう。
5-2. 友達や来客が多い人
来客が多い人は、ゲストルームにすることもおすすめです。
よくお客さんがくる人は、1室をゲストルームとして確保して置くと、急に友達が泊まることになった場合も、それぞれのプライベートスペースを確保することが出来ます。
3LDKの間取りがあれば、自分がゆっくり過ごせることはもちろん、ゲストルームまで確保できるという余裕さがあるのです。
5-3. ウォークインクローゼットにする
荷物や洋服が多い人は、思い切って個室の1つをウォークインクローゼットにするのも良いでしょう。
3LDKのスペースがあると言っても、もともと荷物が多い人は、生活していれば必要なものも出てくるので、すぐに荷物が増えてしまいます。
しかし、1室をクローゼットにしてしまうことで、リビングルームや寝室がモノで溢れかえるということがなくなるのです。
5-4. 仕事部屋として使う
個人事業主として自宅で仕事をしている人は、個室の1つを仕事部屋として使うようにすると、仕事のスペースとプライベートのスペースを分けることが出来ます。
玄関に一番近い個室を仕事部屋として確保することが出来れば、仕事関係の人が訪ねて来ても、すぐに仕事部屋に案内することが出来ますのでとても便利です。
5-5. 両親を呼ぶことも出来る
3LDKに一人暮らしをする人の多くは、独身であることが多いです。
特に結婚を考えなくなった年齢になると、次は年老いた両親と暮らす事を視野に入れる人も多いです。
少し先の未来で両親を自宅に呼ぶことになった場合でも、3LDKの間取りがあれば、一緒に暮らすことも可能でしょう。
6. 3LDKの一人暮らしに参考になるレイアウト(家具配置)例
3LDKの部屋は、一人暮らしには十分すぎるスペースがあります。
そこで、家具のレイアウトは、生活しやすくメリハリがある生活を送ることができるようなものにしましょう。
6-1. LDKは間仕切り家具を置く
ただなんとなく広いリビングで過ごすより、人は区切られた空間で安心するという傾向があります。
そのため、リビング部分とダイニング部分を仕切るようにすることがポイントです。
間仕切り家具やパーテーション、ソファやキッチンカウンターなどで、上手に空間を仕切るようにしましょう。
6-2. 照明器具は暖色系のものに
オンとオフの生活を区切るためにも、家ではしっかりリラックスできる空間を作りましょう。
そのためには、照明も重要ポイントです。
照明は暖色系のものを使うと、目にも優しくリラックス効果があります。
暖色系の照明が映える家具の色は、オフホワイト基調としたものや、木目調の家具です。
その日の疲れをしっかり取ることが出来るような家づくりを心がけましょう。
6-3. 背の高い家具は出来るだけ置かない
人は、自分の目線より上の高さの家具があると、圧迫感を感じます。
3LDKの一人暮らしでゆったりと過ごすためには、自分の目の高さより低い家具を選ぶようにしましょう。
7. 3LDKの一人暮らしで気になる光熱費はいくら?
3LDKの一人暮らしで気になるのは、生活するにあたってのコスト、光熱費です。
一人暮らしで3LDKに住んだ場合の光熱費は以下のイメージだと思っておきましょう。
ガスと電気併用の住宅で計算してみました。
<3LDKで一人暮らしの1ヶ月の光熱費概算>
- ガス代 夏場:3,000〜4,000円 / 冬場:6,000〜7,000円
- 電気代 夏場:4,000〜5,000円 / 冬場:11,000〜13,000円
- 水道代 通年3,000〜4,000円
光熱費は、ざっくりとですが、このくらいかかる人が多いようです。
冬場の電気代が高いのは、暖房費が原因です。
夏場のエアコンよりも、冬場のエアコンの方が電気代はぐっと高くなるのです。
同様に、ガス代も夏と冬で大きな差が出るのは、夏場はお風呂をシャワーで済ませる人が多いけれど、冬場はしっかり湯船に浸かる人が多いということが原因です。
結果として、光熱費は夏より冬の方が高くなるということが言えるでしょう。
オール電化住宅に住んでいる場合は、ガス代は発生しません。
さらに深夜電力を上手に使っていくことで、電気代をかなり節約することが出来ます。
8. まとめ
3LDK一人暮らしの物件選びの方法と、3LDKで暮らすことのメリットとデメリットについてをご紹介しました。
大人気の物件である3LDKは、一人暮らしの人にもおすすめの間取りです。
自分のお気に入りだけを集めた素敵な家づくりのためにも、3LDKで余裕を持った暮らしにチャレンジしてみませんか?




