3LDKに二人暮らしは住みやすい?メリット・デメリットとは?

3LDKとは、3つのお部屋とリビング、ダイニング、キッチンといった6つのお部屋がある間取りのことを指します。

一人暮らしにはやはり大きすぎる部屋であるため、最低でも二人以上で住むのに適しているお部屋です。

3LDKは、具体的に10帖以上ある間取りのことを指し、2LDKよりも広く、よく混同されやすい3DKと比べてみると、広さはそれほど変わりません。

3つの独立したお部屋があるため、用途に合わせてお部屋を自由にレイアウトすることができます。

そんな3LDKで二人暮らしをすることに焦点を当てて、今回はご紹介していこうと思います。

二人暮らしするには3LDKはちょうど良いのかどうか?

またメリット・デメリット、お部屋の使い方などをみていきましょう。

1. 3LDKに二人暮らしは住みやすい?

3LDKは3つの独立したお部屋があり広さもあるため、二人以上で住むことが理想的でもあるでしょう。

そんな3LDKで二人暮らしをするのは住みやすいのでしょうか?

そもそも二人暮らしとなると、カップルの同棲や子供がまだいない新婚さん、その他には兄弟で住んだり、友人同士で住むなど様々なパターンがありますね。

中でも広々とした3LDKに住むとなると、新婚さんが多い印象です。

それもそのはず、SUUMOの調査によると、新婚さんに人気の間取りとして3LDKはなんと2位に輝いていました。

広めのリビングのあるLDKの間取りですと、ゆったりとテーブルやソファを置いて二人の空間をより充実させせることができます。

さらに独立したお部屋が3部屋あるため、1つを寝室にして、残りの2つを子供が生まれるまではそれぞれのお部屋にすることで、プライベート空間もしっかりと守ることができるでしょう。

もし子供が生まれた際には、そのうちの1部屋を子供部屋にすることもできます。

こういったことからも予算にゆとりがあるのであれば、1部屋の余裕のある3LDKは二人暮らしには住みやすい間取りです。

1-1. 3LDKに二人暮らしするメリット

ではまずは3LDKで二人暮らしをする際のメリットについてみていきましょう。

・部屋数が多い

3LDKの物件は、リビングやダイニングキッチンの他にも3つの独立したお部屋がある間取りであるため、二人で住むにも十分なお部屋を確保できるというメリットがあります。

はじめにもあげたように、夫婦で二人暮らしをするのであれば、2つのお部屋を夫と妻とでそれぞれのプライベート空間にすることができます。

そしてもう1部屋は寝室にしたり、書斎にしたり、さらには収納部屋として使うことが可能です。

更に子供が生まれた際には、子供部屋として使うこともできますし、活用法は様々です。

同じような間取りとして夫婦に人気なのが2LDKですが、お部屋の数が3LDKの方が1部屋多くあります。

そのため夫婦のプライベート空間を子供ができてからもしっかり守りたいという場合には、特に3LDKの方が適しています。

今後夫婦の間に子供が生まれることを想定して、早いうちから3LDKで二人暮らしをしておくと安心です。

また部屋数が多いということは、自然と間取り自体も広くなりますので、ゆったりと暮らせるといったメリットもあります。

・リビングダイニングが広い

リビングダイニングの部分が広く作られているため、突然の来客や今後子供が生まれて人数が多くなった時でも安心して暮らすことができます。

家族みんなの共有スペースが広いため、お食事時間のコミュニケーションをしっかりと取ることができるでしょう。

このようにリビングが広いという点は、やはりリビングとダイニングが別になっている、LDK物件の特権です。

・間取りのレイアウトを自由にできる

3LDKと一概にいっても様々な間取りがありますので、自由に選ぶことができレイアウトを楽しむことができます。

やはり2LDKと比べてみても部屋数も多いですので、その分間取りの種類も増えてきます。

今後子供ができたときなどを考えながら、自分にあったレイアウトのお部屋を探すことができるでしょう。

1-2. 3LDKに二人暮らしするデメリット

次に3LDKに二人暮らしをする際のデメリットに関してもみていきましょう。

・家賃が高い

3LDKのデメリットとして、お部屋の数も多く広いこともあるため、家賃がどうしても高くなってしまうというデメリットがあります。

東京都内となると3LDKは8〜15万円程度となります。

住みやすい街ランキングで上位を占めている世田谷区に関しては、3LDK物件はなんと15〜25万円ほどと、かなり高いお値段となってしまいます。

そのため新婚さんであれば収入も安定していますし、今後のことも考えて暮らすという選択肢もあるかもしれませんが、まだ結婚していない同棲の段階ではなかなか手を出しにくい家賃でもあるでしょう。

やはり同じようなLDK物件であっても、2LDKの方が家賃は少し安くなります。

・掃除が大変

3LDKはお部屋が広いため、掃除が大変というデメリットもあります。

お互い共働きで家を空けている時間が多いという方にとっては、広いスペースを掃除することは少し面倒に思われるかもしれません。

リビングだけでも10帖ほどありますので、掃除はこまめにする必要があるでしょう。

・リビングダイニングが狭い

3LDKと同じく混同されやすい間取りでもある3DKと比べてみると、リビングダイニングは狭い傾向にあります。

この2つの間取りは、広さに関してはそれほど差がありません。

基本的にリビング、ダイニング、キッチンは10畳以上という定義があり、その中でもダイニングキッチンは4.5畳以上9畳未満といった定義があります。

そのような定義に基づいて作られているため、間取りやレイアウトによってはリビング部分が狭く感じてしまう間取りもあるわけです。

3DKですとリビング部分がないため、同じ面積でも少しダイニング部分が広く感じてしまうというわけです。

このようにメリットやデメリットに関してみていったところ、3LDKは広さやお部屋の多さといったメリットがある分、家賃が高いといったデメリットがあることがわかりました。

2. 3LDKに二人暮らしする場合に最適な間取りや広さとは?

では3LDKで二人暮らしをするには、どのような間取りが最適なのでしょうか?

3LDKの中でも暮らしやすくて最も人気の間取りが、リビングダイニングが横長になっているものです。

玄関から入って最も奥の窓に面している部分がリビングダイニングで、横長になっています。

そのため日光が共有スペースに入ってくるので、このレイアウトは特に好まれやすい人気の間取りです。

そしてその手前にキッチンがあります。

そして3部屋分は玄関から入って手前から3つほどがあるという間取りが一般的です。

リビングダイニングが横長になっていることで、お食事をする部分とくつろぐ部分が一緒になっています。

そのため家族でのコミュニケーションをしっかりとる共有スペースを、広く確保することができるというメリットが生まれます。

また横長になっていることで、ダイニングテーブルや大きめのソファも置きやすいので、インテリアを楽しむという面でも最適です。

そして二人で暮らしていくにあたって最低限必要な広さというのは、30平米と考えられています。

この30平米とはおおよそ18畳という計算になるでしょう。

一人暮らしとなると広すぎるぐらいの広さではあるものの、二人暮らしとなると少し狭いなと感じる程度です。

そのためゆとりを持って暮らすには、50〜60平米が人気の広さです。

最低限の広さの2倍程度になりますが、将来的な子供が生まれた時のことや来客を招く際には最適でしょう。

間取りを探す際には広さに関してももちろんですが、二人暮らしをするのであれば共有スペースとプライベートとをしっかりと分けられているかどうかを考えながら参考にして探していきましょう。

中でも特に大切なのが、部屋の動線です。

万が一、二人の帰宅する時間が異なり、夜寝ている時に帰ってくるという際には起こしてしまわないような動線が必要です。

お部屋の配置に関しても見落とさないようにしましょう。

3. 3LDKに二人暮らしする場合のお部屋の使い方

3LDKで二人暮らしをする際に、おすすめの部屋の使い方に関してもみていきましょう。

それぞれのお部屋ごとにご説明していきます。

・ LDK部分

リビング、ダイニングキッチンが一緒になっている最も広い部分は、共有スペースとして使いましょう。

ダイニング部分には二人以上が座れるダイニングテーブルを置いて、リビング部分にはテレビとソファを置くことで、充実した共有空間を作ることができます。

・3部屋部分

LDK部分を除いて、3LDKの間取りには残り3部屋分が残っています。

理想的な使い方としては先程からもなんども出てきているように、2部屋を夫婦それぞれのお部屋にして、1部屋分を寝室にするというレイアウトです。

まず1部屋ずつを夫婦それぞれのプライベート空間として、個人部屋を作っていきます。

それにより、共有スペースとのメリハリをつけることが可能です。

そして残りの1部屋に関しては自由にレイアウトすることができますが、夫婦共有の寝室にしてダブルベットを置いてゆとりのある部屋にするというのが二人暮らしには最適です。

また別々に寝るのであれば、空き部屋にして収納部屋あるいはゲストルームにすることもできます。

また子供がこれから生まれるかもしれないことを考えると、空き部屋にしておいて子供が生まれたら子供部屋にするというのも良いでしょう。

3LDKですと3部屋分といったかなりゆとりのある間取りですので、このように空き部屋として子供が生まれた時のために備えることも可能になるわけです。

4. 3LDKで二人暮らしする方に参考にしてほしいレイアウト例

3LDKで二人暮らしをする際におすすめのレイアウト方法を最後に見ていきます。

4-1. 毎日の疲れを取るゆったり寝室

まずは日々の疲れをしっかりと取るためにも、寝室を広々と取るレイアウト方法をご紹介します。

ベッドは頭側を窓のない方向に向けて、両脇はスペースを取るようにしましょう。

窓がある方向に頭を向けてしまうと、日光や騒音などで十分にリラックスすることができなくなります。

さらに快適にするためには、ベッドの色をベージュやアイボリーなどの落ち着いた色合いにすることも大切です。

4-2. ソファでリビング・ダイニングを区切る

リビングダイニング部分にソファを置くことで、食べる部分と共有スペースとを区切りましょう。

やはりお食事を食べている時間とテレビを見るなどのリラックスする時間とは、メリハリをつけたいものですよね。

そこでソファを間仕切りがわりに使うことで、2つの空間を分けることができます。

その際には、ソファは大きすぎるタイプにするのではなく、左右に空間をもたらす程度の大きさにまとめましょう。

区切る際にも、生活動線を壊さないように気をつけましょう。

4-3. 縦長リビングは縦のラインを強調しよう

リビング部分が縦長の間取りもよくあります。

その際にはあえて縦のラインを強調して、入り口から窓までの解放感を出すことが大切です。

中でもソファは壁際において、それに対面するようなテレビをセットします。

生活動線に必要な距離としては二人暮らしの場合は、90〜120cmほどが理想とされています。

その中でもソファとテレビが使うスペースとしては、250cmが理想的です。

その範囲内に収まるように、テレビはソファの奥行きを調整しながら探していきましょう。

そしてお部屋を広く見せるためにも、部屋全体に使う色を少なくして、カラーリングを統一すればさらに縦ラインも強調されますよ。

5. まとめ

今回は3LDKで二人暮らしをする際に知っておきたい住みやすさに関してみていきました。

お部屋が広く部屋数が多いというメリットがあり、LDKもしっかりとした広さがあるため、レイアウトなどを自由に行える3LDK。

一方で家賃がやや割高になったり、広い分掃除が大変であるというデメリットもあります。

しかしこれらのデメリットを除いても、今後家族が増えるであろう新婚さんにとっては特に暮らしやすい物件なのではないでしょうか。

今回のレイアウトなども参考にしながら、3LDK物件を自分の理想的な空間へと仕立て上げていきましょう。