3LDKの平均的な電気代と節約術まとめ

ファミリー世帯に人気がある3LDKですが、意外とお悩みも多い間取りでもあります。

特に冷暖房機器の使用量がピークとなるシーズンになると「部屋数が多い分、電気代が高くて大変」という声が多く聞かれます。

でも部屋数が多くても電気料金の仕組みを知って電力会社やプランを見直すだけで、無理なく節約することが出来ます。

今回は3LDKだからこそ知っておきたい電気代の節約術をわかりやすく解説!

平均的な電気料金やシーズンごとに変わる電気料金の秘密、さらに上手に電気代を節約するためのポイントも詳しく紹介していきます。

1. 3LDKの電気的な電気代はいくら?

「部屋の数が増えれば電気代は高くなる」というのはイメージではなく事実です。

何しろ電気料金というのは、「1か月に使った電気量が多いほど高くなる」が基本です。

ファミリー世帯であっても居室が少ない間取りの場合は共有スペースで過ごす時間がメインになりますから、エアコンや暖房を使う場合もメインルーム以外はほとんど必要ありません。

ところが部屋が多く家族それぞれに1室ずつ個室があれば、共有スペースで過ごす時間よりも自分の部屋で過ごすことの方が多くなります。

しかも部屋で何もしなくても各部屋の室内灯は使いますし、冷暖房器具も部屋の個数分必要になります。

さらにインターネットや携帯電話・スマートホンの充電やテレビやオーディオなどを楽しむこともあるでしょうが、これらにも電気は消費されていきます。

つまり「部屋の数が多いから電気料金が高くなる」というわけでもなく「、家族一人がそれぞれに電気を使う生活をしているから電気料金が高くなる」いうわけなのです。

ちなみに3LDKに3人家族の場合は、1か月あたり1.0万円が平均相場です。同じ3LDKでも4人家族の場合は1.1万円となるので、家族の人数によってよっても電気代には違いがあるともいえます。

1-1. 季節ごとの電気代

電気代を考える時、「年間の平均電気代」とは別に「季節ごとの電気代」も意識しなければうまく家計をコントロールすることはできません。

特にシーズン家電の使用率が上がる時期には、一気に電気代がアップします。

電気代が高くなるタイミングは年に2回ある。

一年を通して電気料金を見てみると、電気代が高くなるタイミングが年に2回あることが分かります。

1つは気温が急激に上がる8~9月です。

7月に入り梅雨明けをすると一気にエアコンの稼働率が上がり、8月のお盆休みから月末にかけて夏のピークを迎えます。

この時期の平均電気料金は11,000~12,000円です。

もう1つは12月末から2月までの冬シーズンです。

特にクリスマスから正月にかけては学校も企業も冬休みに入るため、家族が家で過ごす時間も急に増えます。

もちろん気温も一年で最も低い時期ですので、暖房器具の使用頻度も上がります。

そのためこの時期は12,000~13,000円が平均的な電気料金となります。

1-2. オール電化の場合の電気代

各電力会社ではオール電化に対応したプランがそれぞれあります。

各電力会社が発表している年間平均電気代を参考に見てみると、ひと月当たりの平均電気代は16,000円前後となっています。

2. すぐできる!電気代のおすすめ節約術

電気代を節約するには3つのポイントがあります。

2-1. 契約アンペアを見直す

契約アンペアといいのは「一度に使う電気量をあらかじめ電力会社と取り決めること」を言います。

大手電力会社では契約アンペアによって電気料金を計算する「アンペア制」を導入しています。

そのため契約アンペア数が低ければ、一度に使うことが出来る電気の量は減りますがその分電気料金は安くなります。

契約アンペア数を上げれば、一度に使うことが出来る電気の量は増えますが電気料金は高くなります。

つまり「家族のライフスタイルに合った契約アンペアに変更する」というだけでも電気料金を節約することはできます。

ちなみに契約アンペアを低く設定しても生活に不自由を感じないようにするポイントは、「電気を使うタイミングをずらす」ということです。

契約アンペアよりも多くの電気を一度に使えば、ブレーカーが落ちます。

もちろんブレーカーを戻せば問題ありませんが、状況を改善しないまま使おうとすればまたすぐにブレーカーは落ちます。

でも同じ数の家電を使うにしても、使うタイミングを少しずらすだけで一度に使う電気量を抑えることが出来ます。

ですから契約アンペアを下げたとしても、電気の使い方に工夫をするだけで今のライフスタイルを大幅に変えずに電気代を節約することが出来るというわけなのです。

2-2. 大型家電を購入する場合は省エネ機能が付いたものを選ぶ

家族が増えれば家電も増えます。

特に冷蔵庫は家族の食生活にも関係してきますので、家族が増えたり子供の成長によっても必要になる冷蔵庫の容量も変わります。

ところが冷蔵庫のような大型家電の電気消費量は大きいです。

しかも1年を通して使うものですから、少しでも消費電力が少ないものを選ばなければその分電気代は高くなります。

そこでおすすめなのが「省エネ機能付き冷蔵庫」です。

省エネ機能といっても内容には様々なものがあります。

とくに3LDKに住むファミリーにおすすめの3~4人向け冷蔵庫は、同じ容量の冷蔵庫でも省エネ率が高い冷蔵庫とそうでもない冷蔵庫があります。

もちろん省エネ率が高い冷蔵庫の価格は高いです。

でも毎月かかる電気料金の節約を考えれば、購入価格が多少高くても省エネ機能が高い冷蔵庫を選ぶのが節約のポイントです。

ちなみにこのことは、冷蔵庫以外の大型家電でも同じことが言えます。

2-3. 電力会社・プランを見直す

電力の自由化によって電力会社やプランを自由に選ぶことが出来るようになりました。

これまで以上に様々なプランがあるので一見すると便利に見えるのですが、それぞれのプランには「向き・不向き」があるためその違いを見極めて選ぶということが大事なポイントになります。

たとえば「子供が小さく妻が専業で家事をしている」という場合は、24時間通して電気を使う環境にあるといえます。

この場合は基本料金が安い電力会社やプランを選ぶことで節約できます。

ところが「日中は学校や仕事で家を留守にしている」というのであれば、1日のうちに電気を使う時間と全く使わない時間ができます。

この場合は時間帯によって電気料金が安くなるプランを選ぶことでかなりの節約になります。

こうした電力会社や電気プランの見直しを「エネチェン」と呼びます。

実は電気代の節約に成功している人の多くがすでにエネチェン経験者。

だから家族のライフスタイルに合ったプランを選べば、家族の人数が増えたとしても上手に電気代を節約することは可能なのです。

3. 電気代以外にも気になる3LDKの平均的な光熱費はいくら?

3人家族で3LDKに住んでいるのであれば、平均的な年間の光熱費は22,000円です。

光熱費の中で大きなウェイトを占めているのはやはり電気代で、電気消費量が上がる8~9月、12~2月は平均光熱費が25,000円を超える場合もあります。

ただし冷暖房機器がほとんどいらないシーズンになると、平均的な光熱費も19,000円台まで下がります。

つまり「いかに電気料金を節約できるか」ということが「光熱費を抑えること」につながるといえるのです。

4. 3LDKの電気代と節約術まとめ

「3LDKだからといって電気代が高いのは仕方がない」と諦めるのはもったいないです。

電力会社や電気プランを代えるだけでお得に節約できるケースもありますし、電気の使い方を工夫するだけで節約できるケースもあります。

いずれにしても電気代の節約をしたいのであれば、家族の電気消費パターンをチェックしてみるのが大事です。

家族の電気消費パターンは、時間やシーズンによっても変わります。

このパターンの特徴が分かれば、あとは家族に合った方法で節約すればOK!はじめの一歩が面倒ですが、それさえ乗り越えれば3LDKの電気代は簡単に節約できますよ。