3LDKに6人家族はムリ?間取りの使い方や収納術で快適生活を!

3LDKはファミリー世帯に人気がある間取りです。

広々としたリビングダイニングに居室が3部屋ありますので、3~4人家族であれば十分にゆとりを感じることができる間取りです。

ただ同じ家族でも6人家族となれば、さすがに3LDKのスペースにも狭さを感じるはずです。

特に問題になるのが家族6人分の収納スペースです。

そこで今回は6人家族でも3LDKで快適に暮らすための間取りの使い方や収納術をご紹介!

家族みんなが笑顔で暮らすことができるヒントをわかりやすく解説していきます。

 

1. 3LDKに6人家族で住むことは可能?

3LDKに6人家族で住むことが可能か否かについては、家族構成によっても判断が変わってきます。

1-1. 小学生以下の子供が4人の6人家族の場合

子供が4人の6人家族でも、子供の年齢が小学生以下であれば3LDKでも十分暮らしていけます。

もちろん子供部屋を子供1人ずつに与える前提で考えるのであれば無理がありますが、「子供部屋を作らない」という前提であれば全く問題がありません。

そもそも小学生までは子供が自主的に勉強する習慣がまだしっかりとはついていません。

特に小学生低学年のうちは親の学習サポートが必要な年齢ですから、子供部屋に閉じこもって勉強させるよりもリビングテーブルで勉強させたほうが勉強の効率は良いです。

 

1-2. 子供3人・高齢の親1人の6人家族の場合

子供3人の5人家族に一人暮らしをしていた高齢の親1人を引き取って暮らす場合、実質的には3世帯同居になります。

三世帯同居は、子育て中の夫婦にはメリットがあります。

特に子供が小さい場合は、女親との同居の場合は子育てや家事をサポートしてくれることが多いため、家の中のことを任せて夫婦が共働きをすることもできます。

ただし同居するのが男親の場合は「どこまで子育てや家事をサポートしてくれるか」がわからないため、同居がうまくいくかは家族次第です。

特に家事が一切できない場合は、食事の世話や家の片付けなどがすべて子供夫婦の負担になります。

そのため夫婦ともにフルタイムで働くということは難しくなります。

1-3. 中学生以上の子供4人の6人家族の場合

子供が思春期を迎える中学生以上になると、子供一人ひとりの個性の違いがはっきりと見えてくるようになります。

子供一人ずつに子供部屋を与えられる間取りではありませんから、プライベートなスペースをどのようにして与えるのかがポイントになります。

特に性別の違うきょうだいの場合は別の問題がでてきます。

きょうだいであっても思春期を迎えている子供たちですから、着替えをするにしても周りを意識します。

男の子と女の子の割合が同じであればそれぞれに1室ずつ分け与えるという方法で解決できますが、男女のバランスが違うと部屋割りをするにも苦労します。

 

2. 3LDKに6人で暮らすデメリット

2-1. シンプルな暮らしができる

3LDKに6人が暮らすのですから、荷物も6人分になります。

一般論として3LDKでは3~4人の家族向け間取りですから、収納スペースも3~4名分を想定しています。

そこに2人分の荷物が加わるわけですから、単純に考えただけでも家の中にモノがあふれた状態になるのは必至です。

つまり3LDKに6人で暮らすということは「常にシンプルな暮らしを心掛ける」ということが大切なポイントになります。

本当に必要なものだけを選び不要なものを増やさないという暮らしは、モノがあふれすぎている現代社会において理想の暮らし方とも言えます。

シンプルな暮らしと言えばお金持ちで余裕がある人にしか、と思いがちですが、心がけ次第でいくらでもシンプルな暮らしにたどり着くことができます。

2-2. 子供の心の成長を促す環境がある

一人ひとりのプライベートルームがある間取りは、確かにゆとりのある暮らしといえます。

でもここで表すゆとりはあくまでも居住空間のゆとりという意味で「ゆとり=心のゆとり」とは言い切れません。

子供の心の成長は、居住空間のゆとりが育てるとは限りません。

狭く限られたスペースでの生活は確かに不便を感じることも多いでしょう。

でもそこでお互いに協力をしながら暮らしていくことによって、子供が社会に出た時に必要になる「心のゆとり」を学ばせることができます。

2-3. 子育てが終わった後も住み続けることができる広さ

4人の子育てをするにはちょっと手狭な3LDKですが、子育てはいつか終わりが来ます。

子供が成人しそれぞれに独立していけば、残されるのは夫婦2人きりです。

そんな子育てを終えた後の夫婦2人にとって3LDKは理想的な間取りです。

高齢になるほど物を捨てることが難しくなっていきますので、何も対策をとっていないとあっという間に家が物であふれかえってしまいます。

でも夫婦それぞれが寝室兼個室を持てば、私物を収納する場所が決まります。

つまり自分に与えられたスペース以外に私物を置かなくなるわけです。

これは高齢夫婦だけの家をスッキリと見せるために必要となる大切なポイントです。

また普段は使わないかつての子供部屋も、結婚した子供たちが孫を連れて遊びに来た時に寝る場所として使うことができます。

普段は物置として使っていたとしても「孫たちが来た時に寝泊まりする部屋」としておけば、必要以上に物を溜め込む癖もなくなります。

 

3. 3LDKでも6人家族が快適に暮らすためのポイント・レイアウト例

3-1. LDKには大きめのダイニングテーブルを!

「共有スペースをいかに快適な空間にするか」が3LDKで6人家族が暮らすための最大のポイントです。

リビングルームにソファーとテレビを置きたいという気持ちはわかりますが、ダイニングテーブルは家族それぞれの作業スペースにもなります。

それだけにダイニングテーブルの大きさにはこだわりたいところです。

特に子供が小さいうちは、ダイニングテーブルが学習机代わりになります。

リビングダイニングはキッチンに面しているので、家事をしながら子供の様子を見ることができます。

またソファーではなく一人掛けのダイニングチェアを置くことによって、子供たちのプライベートスペースをリビングルームにも作ることができます。

3-2. 食器棚よりも大型冷蔵庫を!

子供が食べ盛りの時期を迎えると、どんなに食材をストックしていてもあっという間になくなっていきます。

とはいえできるだけ食費を抑える生活をしていかないと、将来のための貯蓄は絶望的になってしまいます。

そのためにも冷蔵庫だけは大容量のものにチェンジしておくのがポイントです。

「大容量の冷蔵庫に切り替えると食器棚が置けない」と悩む人も多いかもしれませんが、限られたスペースに食器棚を置くほうが非効率的です。

かさばる食器類は「見せる収納」に切り替えればわざわざ食器棚を置く必要がなくなります。

また見せる収納にすれば、必要なものだけを残す習慣が身に付きます。

3-3. リビングダイニングに面した部屋は夫婦の寝室兼プライベートルームに!

リビングダイニングに面した部屋は、夫婦の寝室兼プライベートルームにしましょう。

これもできるだけ広く部屋を使うための大事なポイントです。

寝室にはベッドは置かず布団で寝るようにすれば、昼間はリビングダイニングと合わせた広々とした空間にすることができます。

さらにテレビを置く場合はリビングダイニングではなく、夫婦のプライベートルームに設置するのがポイントです。

こうすれば勉強をしたい子供たちはダイニングテーブルへ、テレビやおもちゃで遊びたい子供たちはテレビのある夫婦のプライベートルームに分かれます。

このようにキッチンから見える範囲で子供たちがそれぞれの時間を快適に過ごせるように設計するのも、6人家族が3LDKで暮らすうえでの大事なポイントになります。

 

4. 3LDKに6人家族だと収納が足りない?知って得する収納術7選

3LDKで6人家族の収納を確保するには、正攻法だけでは無理です。

でもちょっとした工夫をするだけで足りない収納スペースを確保することができます。

4-1. 靴の収納術

下駄箱に突っ張り棒1本で収納力を2倍にアップ

下駄箱の収納スペースは、突っ張り棒を1本使うだけで2倍にアップします。

まず突っ張り棒は収納棚の中央部分に取り付け、突っ張り棒に片方の靴のかかと部分を乗せます。

たったこれだけなのですが1足分のスペースで2足の靴が収納できるようになります!

大量のスリッパの収納

スリッパをそのまま玄関に置いておくと、それだけで足の踏み場がなくなります。

でもこの困った状況も下駄箱の扉裏を利用すればスッキリ解決します。

方法も簡単で、100均ショップのタオル掛けを扉裏に取り付けるだけです。

これで家族6人分のスリッパを一気に収納することができます!

傘の収納

傘立てで6人分の傘をコンパクトに収納することは、きちんとたたまないとちょっとむずかしいですよね。

ゴチャゴチャに見えるだけでなく、無理やり傘立てに押し込んでしまうと傘が壊れてしまうこともあります。

そんな困った傘の収納も、玄関のすぐ近くにタオルハンガーを取り付けて見せる収納にすればOK。

ポイントは「傘をかけた時に床につかない高さにタオルハンガーを取り付けること」です!

また見せる収納ですから「いかにスッキリと見せるか」もポイントになります。

この問題を解決するためには、傘のデザインやカラーを揃えるのがポイントです。

複数個ではなく、1人1本、お気に入りがあれば傘は十分ですね。

4-2. トイレに作る収納スペース

6人家族となればトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの消耗品も余裕をもってストックしておく必要があります。

でもこうした消耗品はかさばるため、収納スペースを余分に取ってしまう困った存在です。

もちろんこうしたかさばる消耗品も、工夫次第で簡単に解決します。

突っ張り棒でトイレットペーパーを大量収納

トイレのタンク上に突っ張り棒を1本取り付け、その上にトイレットペーパーをダイレクトに並べます!

これをストックしたい数を準備するだけでOK。

使った分が目で見て確認できるので買い忘れを防止になりますし、残りの数が見てわかるだけに無駄にストックする癖もなくなります。

ちょっと見た目は良くないかもしれませんが、もう一本突っ張り棒を駆使してカフェカーテンで目隠しもできますよ。

生理用品はクラフトボックスで上の棚に収納

トイレのタンク上にはたいてい棚が設置されていますが、この場所の使い方次第でトイレもスッキリします。

特に女の子がいる家庭では生理用品のストック場所も気になります。

そんな時にはおしゃれなクラフトボックスを使いましょう。

使用するボックスの種類をそろえれば、見た目もスッキリします。

もちろん女の子の人数が多い場合は、それぞれに専用のボックスを準備してあげるとストレスがなくなるのでおすすめです。

4-3. ランドリースペースの収納

洗濯機ラックにS字フックでぶら下げ収納

シンプルな洗濯機ラックにS字フックを取り付けるだけで「ぶら下げ式収納」が完成。

大きさや用途の異なる洗濯ネットも簡単にぶら下げるだけでよいので、収納だけでなく使いやすさもアップします。

ちなみにバスケットをぶら下げれば、洗濯ばさみもまとめて収納できます。

またハンガーぶら下げておけば、洗濯機から取り出してすぐに干すことができるので作業の効率アップにもなります。

洗濯機ラックは設置できない時は突っ張り棒

洗濯機ラックが設置できない間取りも多くありますので、そんな時は万能アイテムの突っ張り棒でラックのような状態を作り出しましょう。

突っ張り棒は100均で変える細くて少量を掛けるタイプから、40キロも掛けられる長さも大きさも様々なタイプがあります。

S字フックやハンガーをかける場所を作り、天井付近のデッドスペースも有効活用しましょう!

突っ張り棒の良いところはすぐに取り外せるところです。

少しでも奥ものの高さが合わない時はそれに合わせることが出来るので、しっかり収納をサポートしてくれますよ。

4-4.かさばる衣類の収納

シーズン物の衣類などはトランクルームを活用

どんなに工夫をして収納に困るのが「シーズンアイテム」です。

シーズンアイテムといえば毎年2回は訪れる衣替えがあります。

特に冬用の厚手の衣類はどんなに工夫をしてもかさばる上に、家族の人数分洋服の数もあります。

それだけに6人家族の衣類を収納するスペースとなるとかなりの容量が必要になります。

さらにスキー用品やキャンプ用品などのシーズンアイテムも、収納スペースを奪う頭の痛いアイテムです。

こうしたシーズンアイテムの収納は「家にある収納スペースで何とかしよう」と思ってももう場所がありません。

しかもこうしたシーズンアイテムは意外と高価なものが多いので、一度手放すとまた購入する機会が気持ち的になくなってしまいますよね。

この問題を解決するには「トランクルーム」がおすすめです!

トランクルームにはサイズによっても料金が変わり、預ける荷物の量によってトランクルームを選べます。

わざわざ広い家に引越しをしなくても収納スペースの問題を解決することが出来ます。

お値段様々ですが、空調のない屋外だと1㎡あたり平均3,000円以下でレンタル可能ですので、暮らしを変える決意がなかなかできない時は利用をおすすめします。

また、トランクルームへ行く楽しみもできますね。

さらにトランクルームをうまく活用するには「衣替え」にポイントがあります。

衣替えのタイミングでトランクルームの中身をチェックし不要なものをその都度処分しておけば、新たな収納スペースもできます。

こまめに整理することで必要最低限のトランクスペースを選ぶことが出来るようになるので、色んな面で節約にもなります。

 

5. 3LDKに6人家族が快適に暮らす方法まとめ

3LDKに6人家族が暮らすには、お父さんお母さんが筆頭になって間取りの使い方や収納に工夫をする必要があります。

子供たちにもそれを教え実行させていくのは遊びたいざかりには大変かもしれません。

ですが、大家族が常にお互いを感じながら暮らすことができるのが3LDKの魅力であり、思い合える心を大きく育む環境でもあります。

大切な家族の笑顔のためにも、積極的に暮らし方に工夫を取り入れるようにしてみてくださいね。