新たにお部屋を探すとき、あなたは何を基準にお部屋選びをしますか?
学校や職場までの距離、お店が徒歩圏内にどれくらいあるか、治安状態など、考えることは色々とありますね。
もちろんそういった条件も大切ですが、まず考えるのは間取りではないでしょうか。
特にご家族で住む場合、家族構成や人数によって、必要な部屋数は変わってきます。
そして、たとば「3部屋欲しい」と思ったとき、3K、3DK、3LDKといった間取りから選ぶことになりますが、これらの違いをご存知でしょうか?
3K、3DK、3LDKでは、同じ3部屋の間取りでも、使い勝手や家賃などに大きく違いがあり、自分たちに合った間取りを選択しないと無駄になる可能性があります。
そこで今回は3K、3DK、3LDKの間取りや広さ、快適に過ごせる人数、家族構成、家賃など、それぞれの違いについてご説明します。
このページでわかること
1. 3K・3DK・3LDKの違いとは?
3K、3DK、3LDK、この3つの間取りは何が違うのでしょうか?
それぞれの「3」という数字は、居室の数を表しています。
その後に続く「K」「DK」「LDK」ですが、こちらはについては、「3K」はキッチンのみ、「3DK」はダイニングとキッチンがあり、「3LDK」はリビング、ダイニング、キッチンが含まれる、ということになります。
よく「DK」と「LDK」の差が分かりにくいと言われますが、一般的には10畳以上の場合はLDK、それ以下の場合はDKとなります。
2. 3K・3DK・3LDKの違い①「間取り・広さ」
3つある居室の広さに関しては、物件や建物によっても違うため比較は難しいのですが、以下では、それぞれの間取りでの食事を例に説明します。
・3Kの場合
リビングもダイニングもないため、食事をする空間が取れず、居室で食事をするパターンが多くなります。
最近増えてきた「ルームシェア」などの場合、住人それぞれの時間が合わないことも多いため、食事を作れるキッチンだけあれば良いという考え方もできます。
・3DKの場合
リビングはありませんがダイニングがあるため、住人が揃って食事するスペースを確保できます。
ご家族でお住みの場合は、食事を居室で食べるよりは「食事をする場所」がある3DKという間取り、はメリットが大きいと言えます。
・3LDKの場合
ダイニングで食事できるだけでなく、リビングで食後の団らんを楽しむスペースも確保できるため、余裕を持った生活ができます。
食事が終わったら、それぞれの居室に帰るのではなく、リビングで会話をしたり一緒にテレビを見たりできるので、お子さんがいるご家庭では特に有効に使えます。
3. 3K・3DK・3LDKの違い②「快適に過ごせる人数と家族構成」
3K、3DK、3LDKの、それぞれの間取りに適した「快適に過ごせる人数」と「家族構成」には、どのような違いがあるのでしょうか?
以下では、それぞれの間取り別に説明します。
・3Kの場合
居室が3つあることから、3人以上での生活が前提と考えられがちですが、意外にもカップルやお子さんのいないご家族など、2人での生活にも適しています。
3つある居室の2つをそれぞれの部屋として使い、残りの1つをダイニングとして使ったり、荷物が多い場合は収納に使ったりと、ゆとりを持った生活ができます。
また前述のように「ルームシェア」など、ダイニングを必要としない場合は、3DKや3LDKに比べて家賃を抑えることも可能です。
もちろん、ご家族3人で暮らすことも可能ですが、お子さんが成長すると部屋数がなくなってしまい、来客などに対応するのが難しくなります。
「快適に」というのであれば、2人で住むのがベストと言えるのではないでしょうか。
・3DKの場合
3DKの物件は、3つの居室のうち1つは和室のケースが多く、お子さんが転んでもケガをしにくいことから、子供部屋にするのが最適と言えます。
夫婦それぞれの部屋の他に子供部屋を作ってもダイニングがあるため、ご家族が一緒に食事できる空間を持つことができるのが特徴です。
少し似た間取りに2LDKがありますが、比較してみると3DKの方が賃料が安い物件が多いため、金銭的に厳しい場合にも3DKの間取りは有効だと言えます。
お子さんがまだ小さいうちは、夫婦と子ども2人でも余裕を持って生活できますが、お子さんが成長すると荷物が多くなったり個別の部屋を欲しがったりするかもしれません。
長く住むのであれば、夫婦と子ども1人といった家族構成が「快適に」過ごせる間取りと言えます。
・3LDKの場合
ダイニングに加えてリビングもあるため、お子さんのいるご家族向けの間取りです。
キッチンで食事の準備をする際にリビングでお子さんを遊ばせていても、キッチンからリビングの様子を見られるので、小さいお子さんがいても安心して家事をできます。
またリビングがあることで居室以外にも収納スペースができる他、ご家族で一緒に過ごせる空間にもなるため、スペースに余裕を持って生活することができます。
来客があった場合でも、居室ではなくリビングに通すことができるので、友人がよく遊びに来るご家族にも助かる間取りです。
お子さんが成長し、それぞれに部屋を分けた場合でも夫婦の寝室を確保できるので、夫婦と子ども2人で「快適に」生活することができる間取りです。
4. 3K・3DK・3LDKの違い③「賃貸アパート・マンションの家賃」
3K、3DK、3DKでは、間取りも広さも違うため、当然家賃も変わってきます。
家賃は間取りや広さだけでなく、土地や築年数、造りによっても変わってくるため、正確な家賃相場を算出することは難しいのですが、ここでは「東京都」に絞って家賃の違いをご紹介します。
以下は東京都の中で、家賃相場が一番高い中央区と、家賃相場が一番安い多摩市における、それぞれの間取りの最高値と最安値です。
・3Kの場合
- 最高値(中央区):35万円
- 最安値(多摩市):7.8万円
・3DKの場合
- 最高値(中央区):22.4万円
- 最安値(多摩市):8.3万円
・3LDKの場合
- 最高値(中央区):26.8万円
- 最安値(多摩市):9.7万円
中央区においては、3Kや3DKといった物件が少ないため、比較してもバラツキが出てしまいますが、多摩市においては間取りの広さに比例して家賃も高くなります。
記最安値での比較では、3Kと3DKの差が5千円に対し、3DKと 3LDKの差は1.4万円となっていて、リビングの有無が家賃に大きく関わっていることが分かります。
前述した2LDKと3DKとでは、3DKの方が家賃が安いという理由には、こういった側面があると言えます。
物件を選ぶ際には、間取りだけでなく色々な要素が家賃に反映されていますが、一つの目安としてそれぞれの違いを知っておくと、スムーズに探すことができますよ。
5. 3K・3DK・3LDKの違いまとめ
今回は、3K、3DK、3LDKのそれぞれの違いについてご説明してきました。
間取りや広さ、快適に過ごせる人数、家族構成、家賃など、それぞれの間取りで何がどんなふうに違うのか、お分りいただけたのではないでしょうか。
もちろん、インテリアや収納の工夫によっては、ご紹介したおすすめの居住人数が変わることもありますが、やはりある程度の余裕を持って生活したいですよね。
特に小さいお子さんがいれば、部屋を走り回るのでスペースが欲しくなりますし、お子さんが成長したら、その分荷物が増えて収納に困るようになるかもしれません。
日々生活する空間だからこそ、最低限ゆとりのある空間を確保するためにも、ぜひ今回の記事を選び方の参考にしてくださいね。




