都内 夜景

日本の中心地、東京。

東京の家賃は、基本的には他の地域よりも高いことが多くなっています。

では具体的に、2LDKの場合の家賃相場、およびマンションの購入価格はどのくらいなのでしょうか。

この記事では、東京23区内の賃貸の家賃相場、そしてマンションの購入価格相場について詳しくまとめています。

1. 東京で賃貸を探す!2LDKマンションの家賃相場とは?

1-1. 東京23区の家賃相場

まずは、東京23区の2LDKの家賃相場を見ていきましょう。

  • 足立区  105,000円 3,028件
  • 荒川区  165,000円 1,089件
  • 板橋区  125,000円 1,947件
  • 江戸川区 115,000円 4,226件
  • 大田区  150,000円 1,433件
  • 葛飾区  115,000円 2,072件
  • 北区   145,000円 1,462件
  • 江東区  180,000円  892件
  • 品川区  240,000円  664件
  • 渋谷区  295,000円 1,253件
  • 新宿区  235,000円  803件
  • 杉並区  155,000円 1,722件
  • 墨田区  155,000円  451件
  • 世田谷区 185,000円 3,852件
  • 台東区  170,000円  695件
  • 中央区  250,000円 1,317件
  • 千代田区 265,000円 1,164件
  • 豊島区  200,000円 1,141件
  • 中野区  155,000円  619件
  • 練馬区  125,000円 3,584件
  • 文京区  220,000円 1,142件
  • 港区   330,000円 2,086件
  • 目黒区  240,000円  981件

こちらは、不動産サイト大手「ライフルホームズ」で調査した結果です。

相場はわかりやすいように5,000円単位の金額にしてあります。

相場家賃のとなりの数字は、調査時に登録されていた2LDKの物件数です。
ライフルホームズ
不動産住宅情報サイト 「LIFULL HOME'S」

1-2. 家賃相場が高いエリア・安いエリア

23区内で家賃が高いベスト3

  1. 港区   330,000円
  2. 渋谷区  295,000円
  3. 千代田区 265,000円

港区は圧倒的に高いですね。

物件数も2,000件以上あって多い方ですので、全体的に家賃が高いということになりますね。

港区に続いて、渋谷区、千代田区となっています。

湾岸エリアは港区に次いで、品川区も240,000円と高く、大田区になると150,000円と一気に安くなります。

23区内で2LDKの家賃が安いベスト3は、

  • 足立区  105,000円
  • 江戸川区 115,000円
  • 葛飾区  115,000円

となっています。

一番安い足立区は、もう少しで東京23区内で唯一10万円を切る金額になりそうです。

エリアとしては、都内の東側のエリアが安いですね。

他にも江戸川区、葛飾区など東側エリアに属し安くなっています。

江東区から中央区になるだけで、一気に家賃相場が7万円も上がります。

東側のエリアの次に安いのが、北側のエリアです。

板橋区、練馬区はどちらも125,000円で、北区は145,000円と少し高くなります。

1-3. 家賃相場が高い駅・安い駅

エリアだけでなく、東京23区内で家賃が高い駅と安い駅を調べてみました。

港区と他の区の駅で2LDKの家賃相場をいくつか検索してみた結果、一番高いところでは435,900円という結果が出ました。

  • 白金台駅 435,900円
  • 表参道駅 426,100円 195件
  • 品川駅 400,300円 169件
  • 恵比寿駅 336,900円 558件
  • 浜松町駅 320,300円 119件
  • 新宿駅 286,100円 54件
  • 池袋駅 213,200円 335件

他の駅でも検索しましたが、2LDKのデータがないなどの理由で、除外したケースもあります。

次は2LDKの家賃が安い駅ランキングです。

  • 西高島平   88,400円 175件
  • 金町駅    99,100円 769件
  • 柴又駅   103,300円  46件
  • 北綾瀬駅  104,800円 542件
  • 京成金町駅 104,800円 212件
  • 一之江駅  123,800円 399件

23区内でもやはり東寄りのエリア、北寄りのエリアが安い傾向にありますね。

西高島平駅は板橋区にあり、すぐ隣は埼玉県和光市です。

88,400円という金額で、物件数も150件以上あるので、狙い目です。

金町駅、柴又駅、京成金町駅は葛飾区にあり、北綾瀬は足立区、一之江は江戸川区です。

やはり、安い地域は絞られましたね。

2. 東京でマンションを購入!2LDKの相場とは?

2-1. 新築マンションの場合

新築マンションの相場を独自の調査で調べてみました。

一番高かったのは港区と千代田区で、ほぼ9,000万円でした。

次に高かったのが、渋谷区で約8,000万円。

その次は、新宿区、文京区、目黒区が同じくらいで、約7,000万円となっています。

一番安かったのは、足立区、葛飾区で3,500万円程度でした。

やはり賃貸でも高かった千代田区、港区は、分譲でもかなり高額で取引されています。

2-2. 中古マンションの場合

中古マンションの場合、23区内で一番高かったのは、千代田区で2LDKでも9,000万円以上の高値で取引されています。

一番安かったのは、足立区で2,000万円でした。

同じ東京都23区内でも7,000万円もの差があります。

それだけ地価の差があるということですね。

他に手頃な2,000万円台のエリアは、

  • 板橋区
  • 葛飾区
  • 江戸川区

でした。

3,000万円台は、

  • 練馬区
  • 北区
  • 墨田区
  • 荒川区
  • 大田区
  • 台東区

となっています。

4,000万円台は、

  • 杉並区
  • 江東区
  • 中野区
  • 豊島区
  • 世田谷区
  • 文京区

が挙げられます。

5,000万円台は、

  • 品川区
  • 新宿区
  • 目黒区

でした。

6,000万円以上は、

  • 中央区
  • 渋谷区
  • 港区
  • 千代田区

です。

3. 東京で住みやすいおすすめエリアと2LDKの相場

阿佐ヶ谷(杉並区)2LDK(158,500円)

ここは大型スーパーや大小商店街があるので、買い物に生活に便利な場所です。

新宿駅まで中央快速で9分、タクシーでも3,000円程度です。

新宿に近いということもあって、池袋、渋谷にもそれぞれ20分ほどで移動できますし、横浜までも40分以内で移動できるので、大都市のどこへ行くにも便利な立地です。

駅前には大型スーパーと商店街、本当に様々な種類のお店があるので、買い物や趣味には困らず、ぶらぶらウィンドウショッピングしながら散歩するのが楽しい街です。

中央線沿線で賑やかな駅かと思いきや落ち着いた雰囲気があり、住んでいる人にも遊びに来た人にも丁度よい距離感を保ってくれます。

夜の駅周辺は人通りも多く、治安は悪くありません。

区役所、警察署、税務署があり、区の中心でありながら、高円寺や荻窪の様に目立つ土地ではありませんが、子育て世代にもオススメ出来る地域です。

家賃も23区内では手頃な方なので、一番にご紹介しました。

荻窪(杉並区)2LDK(175,000円)

阿佐ヶ谷のお隣にある荻窪、中央線と丸ノ内線の乗り入れがあります。

丸ノ内線の始発電車がある駅でもあり、座って通勤したい方には阿佐ヶ谷より荻窪をオススメします。

新宿駅までは中央線の快速11分という立地で、都内や近郊へのアクセスも抜群です。

阿佐ヶ谷よりも家賃は高めですが、駅前にルミネやドンキホーテがあったりして、比較的大きめの商業施設が充実している街です。

スーパーもいくつかあるので、買い物にも便利です。

ここは、ラーメン激戦区としても超有名なので、ラーメン好きにはたまらないエリアです。

「大田黒公園」という大きな公園もあり、更に南下すれば善福寺川に沿いとても広い緑地が広がっており、ファミリー層に人気です。

公園や緑の広場でゆったりした時間を過ごしたいという人にもおすすめです。

大井町駅(品川区)2LDK(173,600円)

JR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線が通っており、品川駅の隣りという好立地が高ポイントです。

ターミナル駅である品川駅まで歩いてでもすぐに行けるので、品川や山手線沿線などに職場がある人にはおすすめの駅です。

品川駅からはすぐに新幹線にも乗れるので、新幹線に乗って出張が多い人にも良い立地ですね。

大きな駅ビルがあり、駅近くには大規模なイトーヨーカドー、ヤマダ電機、阪急大井町ガーデンなどがあり、駅周辺の大規模商業施設が充実しています。

街は駅前の商業施設を離れるとスッと住宅街に変わり、マンションなどのファミリー層が住む住宅が多くあります。

昔ながらの立ち飲み屋、定食屋さん、といった小さな飲食店の並ぶ路地もあり、安くて量が多い有名な場所です。

ちょっと家賃が高めですが

大泉学園駅(練馬区)2LDK(115,300円)

何よりも家賃が安いのが魅力で、最近はファミリー層にも人気の駅です。

まとまった土地が一気に開発・区画整備が行われたのでまとまりがあり、公園も決まった距離感で設置されている閑静な住宅街です。

立地に関しては、都内ということを考えると決して良くはありませんが、池袋まで西武池袋線で15分、バスの路線がとても多く走っており、吉祥寺・阿佐ヶ谷・西荻窪・練馬などが一本です。

駅ナカの商業施設「グランエミオ大泉学園」や、昔ながらの「ゆめーてる商店街」もあるので、買い物に困ることもありません。

「家賃が安いところは治安が悪い」というイメージがありますが、ここはそんなことはなく、比較的新しく出来た落ち着いている住心地の良い街です。

開発も行われていますが、緑も商店街も残る丁度適度な地域と言えます。

待機児童を減らす運動にも力を入れ、子育て世代を応援しており、子供を乗せられる自転車が多く走っているのを見かける事ができます。

亀有駅(葛飾区)2LDK(114,800円)

こちらも比較的家賃が安くておすすめのエリアです。

有名なジャンプの長期連載マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台になった場所なので、駅前には登場人物の両津勘吉と中川圭一、秋山麗子の像が立っています。

ターミナル駅に出るには上野まで約20分、池袋まで30分ほどかかり、千代田線直通でお隣の綾瀬駅止まりがあり、常磐緩行線だったり、電車は慣れなければ不便です。

しかし、駅の近くにはビーンズ・マルエツなどのスーパーがあり、マルエツは24時までやっているので、終電近くで帰ってきても、何か買って帰りたいときに便利です。

スーパーだけでなく小さな飲食店も多く、何時でも食には困らない地域です。

亀有駅の南側にはアリオ亀有という大型の商業施設があり、こちらには10スクリーンの映画館が入っています。

わざわざ電車に乗って映画館のある街まで行かなくても良いのは、映画好きにはうれしいポイントですね。

「亀有公園」という公園があるので、子供を遊ばせたいファミリー層にも良い環境です。

駅から少し離れると、やや年代物の低層の建物が多くあり、下町の雰囲気がある補足が入り組んだ路地も多く存在します。

細い路地でも暗くはありませんが、場所によっては夜中の女性独り歩きだと注意が必要です。

南口には「亀有ゆうろーど」という大きな商店街があり、地元密着の店がたくさん並んでいます。

ぶらぶらするだけでも楽しい商店街、下町情緒あるふれる雰囲気が随所に残っているのが、亀有の良いところです。

三軒茶屋駅(世田谷区)2LDK(198,200円)

家賃はちょっと高めですが、とても楽しく、住みやすい街です。

駅周辺にはかなり飲食店が多く、しかも大手チェーン店ではない個人経営店、それも個性的な店が多く集まっているエリアなので、毎日飲んでも飲み飽きることのない街です。

細くてごちゃごちゃした路地も多いので、路地歩きが好きな人にもおすすめです。

駅前にはキャロットタワーという高層ビルがあり、何とそこの展望台は無料で夜の11時までやっており、高層ビルからの景色を見てゆっくりしたいときにいつでも来ることができます。

渋谷駅まで田園都市線で4分というアクセスの良い立地ですが、この4分、朝はとても混んでいます。

タクシーで1200円程度、終電間際のJRと田園都市線の接続がうまくいかない時でも余裕ですね。

多少家賃が高くても渋谷に近くて、毎晩いろんな店を飲み歩きたいという人におすすめのエリアです。

下北沢も歩いて行ける距離にあり、下北沢の個性的なお店も同時に堪能できます。

低層の建物の地域で、派手なビルやショッピングセンターはありませんが、おしゃれで個性の光る土地です。

駅近くの住居は場所により朝まで騒がしいところもあるので、静かな場所を求める場合はお店の少なくなる地域まで広げて探してください。

4. まとめ

東京都23区で2LDKマンションの家賃や購入価格の相場についてまとめると、

  • 23区内は東側が家賃が安い傾向にある
  • 次は北側が安い
  • 23区の真ん中は家賃高い
  • 一番高いのは港区
  • 港区は分譲マンションも高い

という結果でした。

東京は場所によっては家賃が高いところもあり、自分の性格や求めるものに合ったメリットのある街をピンポイントで選ぶことで、比較的家賃が手頃で住みやすい環境を手に入れることができます。

家を探す地域を選定する際には、まず自分が何の優先順位が高いかを考えると、失敗しない地域選びができますよ。