新しく2LDKに住むにあたって、「適切なアンペア数について考えたことがある」という方は少ないのではないでしょうか。
家で使う電気容量のアンペア数を適切なものにすることで、電気料金を節約することができます。
この記事では、2LDKに最適な電気アンペアに加えて、契約の変更方法やさらなる節約をするためのポイントについて見ていきます。
このページでわかること
1. 2LDKに最適な電気容量は何アンペア?
2LDKに最適な電気容量と言っても、そもそも「アンペアって何?」って思いませんか?
電気会社と電気を使う契約をして、電気を使っているのですが、そのときに「何アンペア」の電気を使うかを決めます。
アンペアというのは「同時に使用できる家電の量」と考えてください。
アンペアが多ければ多いほど、同時に使用できる家電が増えるので、大きなアンペア数で契約すれば、エアコンを使いながらホットプレートと電子レンジを使って、さらにドライヤーを使うといったことをしても、ブレーカーが落ちません。
しかしアンペアを大きくすれば、それだけ契約料金が高くなるので、自分が使う範囲のアンペアで無駄のないように契約するのが、電気代節約の近道です。
部屋に住む人数によって電気の使用量が変わってくるので、まずは、部屋に住む人数別に最適な電気容量を考えていきましょう。
1-1. 一人暮らしの場合
一人暮らしで一番快適に過ごせるのは、30アンペアです。
20アンペアで節約しながら過ごすということも可能ですが、2LDKだと部屋の照明などがワンルームよりも多くなりますし、エアコンも大きなものになるので、30アンペアがおすすめです。
1-2. 二人暮らしの場合
二人暮らしなら、50アンペアは欲しいところです。
二人だとエアコンをつけながら、ドライヤーで髪を乾かしたり、テレビを見たりしながら、炊飯器でご飯を炊く、などということもあるでしょう。
60アンペアあれば余裕がありますが、最初は50アンペアで契約してみて、頻繁にブレーカーが落ちるようなら、60アンペアに上げるという方法もありますよ。
2. 2LDKのアンペア数と電気代の関係
東京電力の場合、アンペアごとに基本料金が設定されていて、契約アンペアを大きくするとそれだけ毎月の基本料金が上がっていきます。
- 10アンペア 280.80円
- 15アンペア 421.20円
- 20アンペア 561.60円
- 30アンペア 842.40円
- 40アンペア 1,123.20円
- 50アンペア 1,404.00円
- 60アンペア 1,684.80円
となっています。
2LDKで契約が多い30アンペアから50アンペアだと、差額は月々600円ほどあります。
50アンペアを30アンペアにすることで、年間7,200円ほどの基本料金が節約できます。
3. 2LDKの生活に必要なアンペア数の計算方法
必要なアンペア数を計算するには、最大で使う電気製品を想定して、そのアンペア数を合計してみます。
二人暮らしで、夏の夕飯時に掃除をしているという想定をしてみました。
- ノートパソコン 2台
- テレビ 1台
- 電子レンジ 1台
- 照明 1つ
- 炊飯器 1台
- 冷蔵庫 1台
- 掃除機 1台
- エアコン 1台
次に、これらに必要なアンペア数を合計します。
1×2+1+13+3+5+4+10+7= 45
というわけで、40アンペアだとブレーカーが落ちてしまうので、50アンペアが望ましいですね。
電子レンジとエアコンと掃除機の数値が大きいのですが、アンペア数を考えながら普段使うようなことは少ないのではないでしょうか。
アンペア数を常に意識しながら生活するのはストレスですし、頻繁にブレーカーが落ちるのも嫌だと思うので、多少大きめのアンペアで契約すると良いでしょう。
4. 2LDKの電気代節約術!アンペア数を変更する方法
大きな容量のアンペアが必要ないなら、アンペア数を下げることで電気代を節約できる可能性があります。
ただし、これは契約している電気会社によって変わるので注意が必要です。
東京電力の場合は、アンペアが下がれば、基本料金が安くなります。
アンペア数を変更する場合は、契約している電力会社に連絡が必要です。
東京電力の場合は、カスタマーセンターに連絡、もしくはネットやFAXからでも変更の依頼ができます。
東京電力なら10〜60アンペアの範囲の場合は、無料でアンペアブレーカーを希望の容量に変更してくれるので、費用はかかりません。
ただし、契約内容や電気設備の状況によっては、実費で電気工事が必要になる場合もあります。
5. 2LDKで頻繁にブレーカーが落ちるならアンペアアップ!
頻繁にブレーカーが落ちるのであれば、アンペア数を上げましょう。
アンペア数を上げるには、契約している電気会社との契約を変更する必要があります。
東京電力の場合は、アンペアアップの場合もアンペアダウンと同じ方法で変更できます。
6. 2LDKの電気代を節約する方法
アンペア変更の方法が分かったところで、続いて電気代を節約する方法について紹介していきます。
6-1. テレビの主電源を切る
テレビはリモコンで簡単に起動できますが、それはいつもスタンバイ状態になっているからで、そのために電気が使われていいます。
テレビ本体にある電源スイッチで電源を消すことで、主電源を切ることができ、スタンバイ状態ではなくなり、電気代の節約になります。
リモコンで起動できなくなり多少不便ですが、不便になればテレビを見る機会も減るので、さらに電気代の節約になりますよ。
6-2. 電球をLEDに替える
白熱球はエネルギー効率が悪いため、最近どんどん少なくなってきています。
白熱球をLEDに替えると電気代の節約になります。
LEDは白熱球に比べるとほとんど切れることがないので、電球の買い替えの手間も省けますね。
6-3. 冷蔵庫に詰め込み過ぎない
冷蔵庫の中に食材を詰め込み過ぎると、冷蔵効率が下がってしまい、余計に電気代がかかります。
ですから冷蔵庫の中身を減らすことで、電気代の節約になります。
逆に、冷凍庫はある程度食材を入れていおいた方が、保冷効果があります。
6-4. 暖房便座の使用をやめる
ウォシュレットには暖房便座がついていますが、常に便座を温めておく暖房便座は電気の無駄使いです。
もし暖房便座を使うのであれば、便座のフタを閉めることで、電気代の節約になります。
暖房便座を使わなくても、便座シートや便座カバーをつけることで、トイレに座ったときの「ヒヤッ」とする感じはなくすことができますよ。
6-5. 古い家電を買い替える
古い家電を最新の省エネタイプの家電に買い替えると、電気代の節約になります。
特におすすめなのが、冷蔵庫とエアコンです。
どちらも毎年省エネ能力が上がってきている製品なので、10年以上前のものであれば、買い替えでかなりの省エネ効果が期待できます。
6-6. 寝るときの暖房は電気毛布で
電気毛布の電気代は、毎日使っても100円以下で済むくらい安いものです。
そのため寒くて寝られない夜は、エアコンや暖房をつけて室内全体を温めるよりも、電気毛布を使ってベッドの中だけ温めた方が効果的で、電気代の節約になります。
さらに、湯たんぽを使うのも効果的ですよ。
6-7. 冬は窓に断熱材を貼る
家の熱が逃げていく一番の場所は窓です。
そのため、窓を断熱仕様にするだけで、かなりの暖房費の節約になります。
2LDKなら窓の数も面積も広くなるので、窓を断熱化するのはかなり効果的です。
二重窓にしたりして、断熱効果の高いものに替えるのが一番ですが、賃貸の場合は自分の意思では変更できませんし、自分の家の場合でも費用がかかります。
簡単にできて効果があるのは、ホームセンターで売られている断熱用の透明シートを窓に貼ることです。
ホームセンターから買ってきたシートを、窓の大きさに合わせてカッターやハサミでカットし、窓に貼り付けるだけなので簡単です。
透明なシートであれば、室内に光も入ってくるので、部屋が暗くなることもありません。
それだけでも外からの冷気をかなり減らすことができて、暖房がより効果を発揮するようになります。
他にも最近では、簡単な窓を手軽に設置できるキットも売られていて、窓枠に余裕があれば簡易的な二重窓を作ることもできます。
倉庫になっていて使用する予定がなく、見栄えを気にしない部屋の窓であれば、窓にダンボールを貼っておくだけでも、室内に入る冷気を減らすことができます。
6-8. 夜間電力を活用する
各電力会社では、夜間に電気が安くなるサービスを実施しています。
夜間割引サービスを利用すると、夜間はだいたい70%くらい電気代が安くなります。
その分日中は多少割高になりますが、日中家にいない人にはおすすめのプランです。
電気代のかかる洗濯乾燥機や食器洗い機などは夜間に動かしておくと、電気代を節約できます。
6-9. エアコンはサーキュレーターと併用する
エアコンは部屋を涼しくしたり、温めたりするのにとても有効ですが、電気代が高いのがネックです。
しかし最近の夏は猛暑日が続き、エアコンをつけないと室内でも熱中症になるような危険性すら生まれています。
こういう場合、エアコンと一緒にサーキュレーターをつけると電気代の節約になります。
サーキュレーターは、扇風機と違い室内の空気を循環させるための道具です。
涼しい空気や暑い空気が室内の特定の場所に集まらないように、室内の空気をかき混ぜてくれるので、サーキュレーターを使うことで室内を効果的に冷やしたり、暖めたりできるようになります。
7. まとめ
2LDKの最適な電気容量や電気料金の節約についてまとめると、
- 一人暮らしなら30アンペア
- 二人暮らしなら50アンペアか60アンペア
- アンペアを下げることで基本料金が安くなる
- テレビの主電源を切ることで節電
- エアコンはサーキュレーターと併用すると効果的
- 冬は窓を簡易的にでも断熱すると良い
- 寒い日はベッドに電気毛布が安上がり
- 電球はLEDに交換
などがあります。
節電というと、我慢してストレスがあるような感じがしますが、気軽にできることから始めて普段の生活から意識することで、自然と節電意識が身につきます。
電気料金が安くなるということは、電気の使用量が少なくなり、地球環境のためにもなります。
エコなライフスタイルを実現したい方にとっても、意識して取り組みたいポイントですね。




