2DKと1LDKの家賃相場を比較!おすすめはどっち?

広々としたダイニングキッチンに、メインルームがついている2DKと1LDK。

どちらも一人暮らしからパートナーとの同居に人気の間取りなのですが、メインルームの数とダイニングキッチンの広さの違いがあるので、暮らし方にも違いが出てきます。

そこで、今回は2DKと1LDKの違いを徹底比較します。

あなたの理想の暮らし方のヒントになれば幸いです。

1. 2DKと1LDKどっちが安い?家賃相場を比較

家賃相場の比較をする前に知っておきたいのが、2DKと1LDKの間取りの違いです。

最もわかりやすいのはメインルームの数ですが、実はこの2つの間取りにはもう1つの違いがあります。

それは、ダイニングキッチンの広さです。

そもそもDKというのは、「ダイニングルームとキッチン」のことを言います。

これに対してLDKは、「リビングダイニングとキッチン」のことを指します。

DKとLDKは、その広さによって表示が異なります。

DKの場合はダイニングキッチンの広さが、9.29㎡(6畳)以上15.47㎡(10畳)未満となりますが、LDKの場合は15.47㎡(10畳)以上となります。

つまりメインルームが2部屋ある2DKよりも、1LDKのほうが広々としたダイニングルームということになります。

この広さの違いは、部屋の使い方にも大きく関係してきます。

そのためメインルームの数だけで見るのではなく、ダイニングルームの広さにも注目しながら物件選びをすることがポイントなります。

1-1. 2DKと1LDKの家賃比較表

もっとも物件数の多い東京23区内のうち、人気のエリアで2DKと1LDKの家賃を比較してみます。

地域 2DK 1LDK
中央区 17.46万円 16.90万円
港区 19.78万円 20.30万円
文京区 13.85万円 16.60万円
台東区 12.85万円 14.60万円
墨田区 15.79万円 12.00万円
渋谷区 13.19万円 17.40万円
世田谷区 12.10万円 13.30万円

1-2. 2DKの家賃相場

主要都市における2DKマンションの家賃相場を最安値・最高値で比較してみます。

都市名 最安値 最高値 平均家賃
東京都 5.68万円 17.71万円 11.69万円
大阪府 2.98万円 10.43万円 6.70万円
京都府 4.20万円 13.05万円 11.97万円
北海道 3.66万円 7.00万円 5.33万円
福岡県 2.83万円 6.92万円 4.87万円

1-3. 1LDKの家賃相場

主要都市における1LDKマンションの家賃相場を最安値・最高値で比較してみます。

都市名 最安値 最高値 平均家賃
東京都 5.36万円 27.08万円 16.22万円
大阪府 4.40万円 18.03万円 11.21万円
京都府 4.50万円 15.52万円 10.01万円
北海道 3.90万円 7.04万円 5.47万円
福岡県 3.86万円 11.78万円 7.82万円

2. 2DKと1LDK、家賃で選ぶならどっちがおすすめ?

2-1. 一人暮らしの場合

一人暮らしの場合、家賃だけで選ぶのであれば、2DKのほうが負担は少ないです。

メインルームの数は2DKのほうが多いのですが、家賃は1LDKのほうが全国的に見ても高めです。

2-2. 二人暮らしの場合

二人暮らしの場合、家賃は二人で分けますから2DKのほうが圧倒的におすすめです。

比較的ゆったりとしたダイニングルームにメインルームが2室あるので、それぞれのプライベート空間がしっかりと確保できます。

ただし2DKの場合、物件によってもダイニングルームの広さに違いがあります。

お互いにストレスを感じないようにするためには、広いDKがある物件を選ぶのがポイントになります。

2-3. 同棲や新婚の場合

家計が一緒の場合が多い同棲や新婚の場合、「どのような暮らしがしたいのか」によって選び方のポイントも変わります。

将来子育てを考えるのであれば、メインルームが2室ある2DKのほうが良いと感じるかもしれませんが、子育てをするには少々ダイニングルームの広さが気になります。

ただし、1LDKでの子育てはかなり工夫が必要になります。

ゆったりとしたダイニングルームがあるのですが、メインルームが1つしかありませんから、寝室にベッドを置くのであればかなり窮屈な印象になります。

ですから、同棲または新婚で2DKか1LDKで迷うのであれば、家賃的には2DKのほうがおすすめです。

ただし将来の子育てのことも考えれば、2DKまたは2LDKのどちらかで選ぶほうがおすすめです。

3. 2DKと1LDKの間取りや使いやすさの違い

3-1. 2DKのメリット

・1LDKより家賃が安い

メインルームの数が多いほうが、家賃は安いような気がするかもしれませんが、実際には2DKのほうが1LDKよりも家賃は安いのです。

そもそも1LDKは、「ゆとりのある一人暮らしをしたい」という人に人気がある間取りです。

そのため「設備が充実している」「人気のエリアにある」「内装がオシャレ」など付加価値の高い物件が多いようです。

これに対して、2DKは一人暮らしからファミリー世帯にまで人気がある間取りです。

マンションだけでなくアパートの物件も多く、家賃もファミリー世帯向けに抑えられているのが特徴です。

ですからこの2つの間取りを家賃のみで考えるのであれば、2DKのほうが圧倒的にメリットはあります。

・部屋の使い方に自由度が高い

メインルームが2部屋ありますから、部屋を自分の好みで使うことができるのがメリットになります。

1室を寝室として独立させ、もう1室をプライベートルームにすることもできますので、一人暮らしでも十分にゆとりができます。

また子育てをするのであれば、「1室は夫婦の部屋、もう1室は子供部屋」という使い方もできます。

・貯蓄がしやすい

1LDKよりも家賃が安いということは、その分貯蓄がしやすいとも言えます。

将来マイホームを購入したいというのであれば、できるだけ早い段階から貯蓄を始めるのがベストです。

そう考えてみると、やはり家賃の高い1LDKよりも2DKのほうが、メリットは大きいといえます。

3-2. 2DKのデメリット

・一人暮らしには広すぎる

2DKで一人暮らしをするとなると、その広さをデメリットに感じる人が多いようです。

2DKはあくまでもメインルームが2室ということになるので、2部屋をどのように使いたいのかがはっきりと決まっていないと、ただの物置部屋になってしまう可能性があります。

・子供が増えると手狭になる

将来子育てをするにしても、子供が1人であれば特に問題を感じる人は少ないようです。

ただ2人以上子供が欲しいと考えているのであれば、2DKはかなり窮屈になります。

そもそもDKが狭い物件だと、親子3人で暮らすにしても少し窮屈になります。

3-3. 1LDKのメリット

・ゆとりのある一人暮らしができる

15.47㎡(10畳)以上のLDKですから、大型の冷蔵庫や調理家電を置いたとしても、キッチンに狭さを感じることはありません。

またダイニングテーブルを置いてもゆとりがありますし、ソファとテレビをセットにして、くつろぎの空間にするのも可能です。

つまり、この広々としたLDKこそが、ゆとりのある一人暮らしを実現させるポイントなのです!

生活にオンとオフをしっかりとつけたい人に人気があるのも、このことが理由にあります。

・工夫をすれば子育ても可能

部屋の使い方を工夫すれば、メインルームが1室しかなくても十分に子育てはできます。

それが実現できるのも、広々としたLDKがあるからなのです。

3-4. 1LDKのデメリット

・家賃が高い

一人暮らしでも「家賃よりも質の高い暮らし」を求める人に人気の間取りなので、どうしても家賃は高い傾向にあります。

物件も人気のエリアに集中しているので、その点も家賃が高い理由になります。

家賃は家計に大きく影響します。

ですから家賃を重視したいという人にとって、1LDKはデメリットが大きいといえます。

・二人暮らしだとプライベートが全く作れない

1LDKはメインルームが1室しかありませんから、すべてが共有スペースになります。

「たまには一人になりたい」と思ったとしても、すべてが共有スペースですから、常にパートナーの存在があります。

お互いのプライベートを尊重したいという人にとっては、この間取りの特徴が最大のデメリットとなります。

4. 2DKと1LDKの家賃相場まとめ

2DKと1LDKは、間取りにも違いがありますが、家賃にも違いがあります。

どのような暮らしをしたいのか、ということがはっきりしていることが、この2つの間取りのどちらを選ぶかのポイントとなります。