ゆったりとしたキッチンにゆとりのあるリビングダイニング、メインルームがある1LDKは、1人暮らしをするなら理想の間取りです
そしてレイアウトを上手く考えれば、新婚さんでも赤ちゃんがいる夫婦でも、ゆったり快適に過ごせる間取りです。
しかし1LDKを選ぶのであれば、家具配置のポイントをうまく抑えて、みんなに自慢できる部屋作りをしたいと思いませんか?
今回は「1LDKだからこそおすすめしたいキッチンレイアウト例」を含めて、あなたの理想の部屋作りのヒントをご紹介していきます。
このページでわかること
1. 1LDKの間取りにおすすめの【カウンターキッチン】レイアウト例
1-1. 【カウンターキッチン】ダイニングテーブルをメインにするレイアウト
・キッチンのカウンターとダイニングテーブルを平行に置く
キッチンのカウンターとダイニングテーブルをあえて平行に置くことによって、メインルームの空間を広く見せる効果があります。
・ダイニングテーブルから見える場所に物を置かない
カウンターテーブルの上に物を置いてしまいがちですが、これだと生活感が丸見えで残念な感じに…。
あくまでもダイニングテーブルから見える視線を重視し、見える場所に物を置くときは、「見せる収納」を意識することが大切です。
1-2. 【カウンターキッチン】あえてダイニングテーブルを使わずに広々レイアウト
・カウンターテーブルをダイニングテーブルに代用
このレイアウトは、赤ちゃんがいる世帯におすすめです。
ダイニングテーブルを置くと狭くなってしまうので、それをやめて、カウンターテーブルに椅子をセットすればそれで完了です。
そもそも場所が広くないカウンターなので散らからず、食事の準備や片付けも楽ですよ。
赤ちゃんのいるご家庭は、高さの低い家具と一緒に生活したいですよね。
・食器類は「しまう」と「見せる」で収納
好奇心旺盛な赤ちゃんは、つたい歩きをし始めると、とにかく手当たり次第引き出しを開けます。
持ち出しても危険のないものはシンク下などに収納し、食器類はできるだけ手の届かない上の方にまとめて収納します。
家族が増えると食器なども増えるので、このタイミングで見せる収納にシフトするのもおすすめです。
1-3. 【カウンターキッチン】カウンターテーブル&ソファで広々空間
・ソファの背もたれをカウンターテーブルにくっつけるとヘッドレストになる
メインルームにベッドを置かないのであれば、くつろぎスペースにソファを置くのがおすすめです。
カウンターテーブルとソファをぴったりとくっつければ、カウンターテーブルの壁がヘッドレストになります。
・カウンターに見せる収納棚をDIYしてキッチンの生活感をシャットアウト
ソファをセットしてゆったり空間を確保しているのですから、キッチンの生活感をシャットアウトすればそれだけでくつろぎの空間に変身します。
「ディアウォール」などを使って見せる収納棚をDIYすれば、適度な隙間からキッチンの気配が見えるだけなので圧迫感がありません。
2. 1LDKのキッチンタイプに合わせた冷蔵庫・食器棚のレイアウトのポイント
1LDKのキッチンには、大きく分けると5つのタイプがあります。
それぞれのキッチンタイプによって、理想的な冷蔵庫と食器棚のレイアウトポイントがあります。
2-1. I型キッチンの場合
シンクとコンロが壁に沿って並んでいるタイプです。
この場合、冷蔵庫はシンクの横に置くのがベストです。
食器棚は「コンロの近くに置く」または「カウンターテーブルの下に収納」がおすすめです。
2-2. L型キッチンの場合
シンクとコンロがL字状に配置されているタイプです。
冷蔵庫はシンク横に置くと、調理の動線として理想的です。
食器棚を置く場合は、カウンターテーブルにも代用できる高さのものを選び、シンクと対面しておくとスッキリします。
2-3. U型キッチンの場合
シンクを中心にし、両サイドにコンロと冷蔵庫のスペースがあります。
食器棚はシンクと対面してセットすると動線がコンパクトにまとまります。
2-4. Ⅱ型キッチンの場合
コンロとシンクが対面しているタイプです。
コンロ側に広々とした調理スペースがあるので、その延長線上に冷蔵庫を設置します。
食器棚は、シンクの延長線上にセットするのがおすすめです。
2-5. アイランド型キッチンの場合
これは、オープンキッチンによくあるタイプです。
この場合、シンクとコンロが隣り合わせになっているので、冷蔵庫はレンジの反対側に置くのが理想です。
食器棚は、シンクの反対側に置くと動線がスムーズです。
3. 狭いキッチンを広く使うためのレイアウトのコツ
1DKと比べるとキッチンのイメージも広いですが、1LDKだと1人暮らしにはちょっと広すぎると感じる人もいます。
新婚であれば十分にゆとりがある間取りですが、家族が増えればいずれ引っ越しを考えることになる間取りです。
ですからダイニングテーブルなどを置く場合には、「どのタイミングまで1LDKで暮らしていくのか」ということを考えておくのがポイントです。
「しばらくは2人きりの生活を満喫したい」というのであれば、ダイニングテーブルを置かずにソファを置いて、ゆったりと2人だけのプライベート空間を演出するのがおすすめです。
もしも「子どもが小学校に上がるまでは1LDKで過ごしたい」というのであれば、大きめのダイニングテーブルを準備するのがおすすめです。
これなら家族が増えても、しばらくは家具を買い足しする必要もありませんし、キッチンからダイニングの様子が見えるため安心です。
3-1. 使った食器はその場で片づけて食器棚をカット
1LDKだと、家族が増えた場合にはどうしても手狭に感じます。
食事をする人数が増えれば、その分食器の数も増えます。
でもどんどん増やしてしまうと、キッチンの中が物であふれてしまいます。
食器を揃える時の基本は「収納スペースに入りきる分」となるのですが、もしもそれ以上に食器が増えてしまった場合は、思い切って見せる収納に切り替えてしまいましょう。
見せる収納にすると、「きれいにしておかなくては」という気持ちになるので、意外と物が増えません。
ところが食器棚などを置いてしまうと、「いざとなったら隠してしまえばいいや」という気持ちになり、気が付くと食器が収まらないということもあります。
こうならないためにも「使った食器はその場で片づける」という習慣をつけることが、今後の暮らし方の中でも重要になります。
3-2. 炊飯器を置く位置に注意!
冷蔵庫と食器棚だけが生活感を出すアイテムではありません。
実は意外と見落としがちなのが「炊飯器」です!
使いやすさだけを考えると、カウンターテーブルなどに置きたくなるものですが、こうすると一気に生活感が出てしまいます。
「リビングダイニングとキッチンはあくまでも別のスペース」と考えることが大事なので、どんなに狭く感じたとしても、炊飯器はキッチンに置くようにしましょう。
3-3. 調理家電はまとめて配置がベスト
キッチンで必需品となる家電製品といえば、「冷蔵庫」「電子レンジ」「炊飯器」があります。
これらはすべて電気コードが付いているので、差込口の周辺に集めてしまいがちです。
でも忘れてはいけないのが「電気コードの処理」です。
いくらレイアウトがすっきりしていても、電気コードがまとまっていないと、どうしても生活感が出てしまいます。
でもこの3つのアイテムはほぼ毎日使いますから、最初の配置の段階できちんと処理をしておくことが大事です。
・普段あまり使わない調理家電はひとまず収納
あると便利だけれど毎日使うほどではないという調理家電であれば、「ひとまず収納」がおすすめです。
使うタイミングで取り出すようにすれば、カウンターテーブルやダイニングテーブルの上に置いて使っても全く問題はありません。
ただし「使い終わったら必ず元の場所に戻す」という習慣をつけてくださいね。
4. まとめ
1LDKの場合は、暮らし方も暮らす人数も柔軟に対応できるところが魅力の間取りです。
ただ一緒に暮らす人数が増えてくると、食材のストックや食器類なども増えてしまうので、どの程度の収納を確保するかということがポイントになります。
もちろん人数が増えたタイミングで、広めの間取りへの切り替えを考えるのも1LDKならではなので、「これからの暮らし方・住まい方にどこまで対応できるか」ということを考えながら、家具などを配置することも重要です。
特にダイニングテーブルやソファなどは、お部屋の間取りと合わせるのが、スッキリと見せるポイントになります。
近い将来に間取りの異なるお部屋への引っ越しを考えているのであれば、ひとまず現状維持のままで、アイデアと工夫で乗り切るのがおすすめです。




