1LDKでダブルベッドは置ける?ベッドルームのレイアウトについて解説

睡眠は、毎日の生活でも、生きてゆくうえでも欠かせないものです。

「質の良い睡眠環境の寝室を目指したいのに、イマイチしっくりこないし使いづらい」

そんな経験ありませんか?

でも、ほんの少しポイントを抑えるだけで、部屋の印象はがらっと変わるものです。

今回は、ダブルベッドを軸として、質の良い睡眠を得られるベッドルーム作りについてご紹介いたします。

1. 1LDKの間取りにダブルベッドは置ける?

ダブルベッドは大人2人が寝転べる広さです。

ダブルベッドのサイズに関してはメーカーや種類によってまちまちですが、おおよそ140cmほどの幅があります。

このようなサイズのベッドは、1LDKの間取りに置けるのでしょうか。

1-1. 寝室にダブルベッドを置くなら何畳必要?

大人が1人でゆったりと寝るのに必要なスペースは、一般的に畳1畳分と言われます。

しかしながら、畳1畳分のスペースにすっぽりと収まるサイズのベッドは実際にはありません。

さらにベットのサイズを決める場合には、呼び方から単純に「一人だからシングルベッド」「二人だからダブルベッド」といったイメージが先行しがちですね。

しかしながらベッドのサイズというのは、眠る人数や部屋のサイズを考慮しつつ決める必要があります。

ここでは部屋の広さとダブルベッドを置く際の余ったスペースについて説明しますので、快適な睡眠づくりの参考にして下さい。

1-2. 1LDKの間取りで二人暮らしするために必要な広さの目安は?

ワンルームの場合、喧嘩しても同じ空間で過ごさなければならなかったり、洋服が収納できず部屋が狭くなるなどの精神的な負担や、収納などの物理的な問題が発生します。

二人暮らしの最低でも必要とされる広さの目安は、一般的に30mといわれ健康的かつ快適な生活を送るために必要不可欠な住宅面積「最低居住面積水準」として定められています。

参考:https://noma-jp.com/media/roomplan/

2. 1LDKの寝室の広さとダブルベッドの配置方法

ひとくちに1LDKといっても長方形や正方形、縦長横長など様々な形状が存在します。

その中で寝室として用いられることが多いのは6畳や8畳の部屋です。

部屋の形状やコンセントの位置などを考慮したうえで、最大限に空間を活用していく方法を考えていきましょう。

2-1. 4畳半の配置方法

4畳半程度の大きさの寝室は、寝具を置くことを考えた場合に「少し狭すぎる気がする」というように思う方が多いのではないでしょうか。

実際にこのサイズの空間にベッドを入れるといったいどのようになるのかを考え、限られたスペースを最大限に活かすことのできるアイデアを知っておくことが重要でしょう。

4畳半の寝室でも、壁際に寄せたレイアウトを意識することで、余ったスペースにチェストや机などといった家具をおくことも可能です。

しかし寝室の中央にベッドを配置してしまうと、寝室のほとんどをベットが占めている状態になり、通路スペースが狭くなります。

ベッドの場所ひとつで、部屋の印象は大きく異なります。

2-2. 5畳の配置方法

5畳の大きさをベッドルームにする場合、ダブルベッドは部屋の中央部分に配置することがおすすめです。

5畳は実際4畳半の寝室とほぼかわりはありませんが、いずれも寝室として使うのであれば十分なスペースです。

2-2. 6畳の配置方法

6畳のベッドルームはダブルベッドを置くだけでなく、その他の家具を置いても生活導線が取れるサイズの部屋です。

一般的に広めの1LDKや、2LDK以上のお部屋の場合には、寝室は6畳以上取られていることが多くなっています。

すっきりとした空間を演出したいのであれば、シンメトリー(左右対称)がおすすめです。

イメージとしてホテルの部屋を想像してください。

左右対称なレイアウトによって、落ち着きのある部屋を演出することが可能なのです。

縦向きのお部屋の場合で、左右対称の配置を考えた場合には、ベッドのサイズはセミダブルかシングルに限られることになりますのでご注意ください。

2-3. 7畳の配置方法

6畳よりもやや広々としており人気の7畳サイズの部屋。

たった1畳の違いでも、1畳増えるということは配置を考える際には大きな違いになるのです。

先ほどの6畳では、あまりおすすめできなかった縦向きのシンメトリーであっても、すっきりと、なおかつ収納家具も配置することができるのです。

後述する8畳の部屋に比べるとやや手狭にはなりますが、6畳の部屋よりも自由なレイアウトが可能になることも魅力です。

2-4. 8畳の配置方法

寝室のサイズとしてもっとも一般的なのはこの8畳です。

1LDK・2LDKのかなり広めのお部屋の場合や、3LDKのお部屋の場合、寝室には8畳程度の広さが取られることが多くなっています。

8畳分のサイズであれば、大きめのダブルベッドを入れたとしても窮屈さや圧迫感は感じることなく、ゆったりとした空間が楽しめそうですね。

ですがなかには寝室には家具を多めに入れたり、もしくは限りなく家具は少なくシンプルに、開放感のある空間を演出したい方もいらっしゃるでしょう。

自分好みの空間を作り上げていくためにも、最も有効活用できる配置方法を覚えておきましょう。

ベッドを縦置きに配置するのであれば、部屋のサイズが小さい場合には狭く感じてしまうこともありますが、8畳サイズであれば広いイメージを残したまま、なおかつ家具を追加で置くにも十分な空間になるでしょう。

ベッドを横向き、左右対称の配置としている場合には、ベッドの周りに生活動線を設定することができるので、オシャレかつ機能的なレイアウトを作ることも可能です。

正方形に近い8畳の際にはこの横向き、もしくはシンメトリーのデザインがおすすめです。

3. 1LDKの寝室にダブルベッドを置く場合の注意点

寝室のレイアウトを考える際に、事前に必ずチェックしておくポイントがあります。

もっとも重要なことは、部屋のサイズ、およびベッドの大きさをあらかじめ測ってから配置方法を考えることです。

イメージだけでだいたいのサイズを予想するのではなく、正確なサイズを測ったうえで配置方法を考えていきていきましょう。

さらにそのサイズは、自分にとって本当に寝心地が良いものなのか事前に要確認し、また新しくベッドの購入を検討している方は、自分のサイズに適したベッドを選びましょう。

配置を考えるうえで絶対に忘れてはいけないのが、コンセントの位置や窓の場所とサイズ、さらに実際に部屋を利用する人の生活動線まで考える必要があるということです。

人が立ったり座ったりの日常的な動作をするため必要なスペースは、1人60cm ~必要といわれます。

ですからベッド、そしてその他の家具の周りには最低でも60cmはスペースを確保する必要があります。

これも居心地の良い寝室づくりの前の予備知識として理解しておくべきだといえるでしょう。

4. まとめ

ベットルームのイメージや使いやすさは、いかにポイントを理解して配置方法を考えているかによって全く変わってきます。

使い心地はベッドの配置次第といってもよいでしょう。

主役であるダブルベットを軸に、よりよい睡眠環境をつくれるようなコーディネートを目指したいのに、なんだか使いづらかったり、イマイチしっくりこないしインテリアも統一性がなく気に入らない……。

そんな方は是非、今回ご紹介したポイントを意識しながら寝室のコーディネートを見直してみるのはいかがでしょう。

縦と横を変えるだけでも、部屋の印象や空間はがらっと変わるものです。

質の良い睡眠を得られる寝室であれば、目覚めも快適で、充実した一日を過ごせることでしょう。