広いリビングダイニングにメインルームが1室ある1LDKは、1人暮らし・2人暮らしを考えている人に人気がある間取りです。
ゆとりのある間取りでの暮らしだからこそ、毎月かかる生活費にもゆとりが出来ればもっと自分らしい暮らし方が出来ます。
そんな時に見直してみたいのが「電気代」です。
毎月の電気代は「必要経費だから仕方がない」と諦めるのではなく、賢い使い方のポイントを抑えればしっかり節約できるお金です。
そこで今回は1LDKの電気代の節約のヒントを詳しく解説!
平均的な1か月の電気代金やその他の光熱費の目安、気になる電気代の節約ポイントを紹介します。
このページでわかること
1. 1LDKの間取りの電気代の平均はいくら?
1-1. 1人暮らしの場合の平均的な電気代
1人暮らしの場合の平均的な電気代は3,000~4,000円です。
1人暮らしの場合は1日中家で過ごすということはあまりありませんし、1度にたくさんの家電を使うということもあまりありません。
ですのでエアコンを使わない春・秋の電気代は平均3,000円台です。
もちろんエアコンや暖房の稼働率が高くなる夏・冬は電気代も上がります。
それでも平均すると5000円台です。
1-2. 2人暮らしの平均的な電気代
2人暮らしの場合は一度に使う電化製品の数が2倍になることもあって、1か月あたりの電気代も1人暮らしの約2倍になります。
ただし2人暮らしといっても様々なタイプがあります。
お互いに会社勤めをしている同棲カップルもいれば、専業主婦がいる新婚夫婦もいます。
外出する時間帯が違えば電気を使う時間も変わりますし、別々の部屋で過ごすのであればその時間帯だけでも消費電力が上がります。
そのため2人暮らしの電気代といっても一概には言えないのですが、総務省統計局が行った家計調査の結果によると2人暮らし世帯の電気代の平均は8,933円(2016年時点)となっています。
ただしエアコンや暖房を使う夏・冬は、平均して3,000円前後電気代が上がります。
ですのでピーク時の電気代は1万円前後と考えておいた方が良いでしょう。
1-3. オール電化の場合の平均的な電気代
オール電化にする場合には、「オール電化向け電気料金プラン」というものがあります。
このプランに設定すると平均9,000円台になります。ただしオール電化向け電気料金プランではない場合は、平均して10,000円台になります。
2. 1LDKの間取りで電気代を節約する方法
2-1. 1人暮らしの場合の節約方法
1人暮らしで電気代を節約する最も簡単なポイントは「エアコンサイズの見直し」にあります。
1LDKの場合はリビングダイニングの広さが12.4㎡(8畳)以上ありますが、リビングダイニングとメインルームの間はふすまなどで仕切られていることが多いのでエアコン1台でも設置場所次第で十分対応できます。
ただし問題は「エアコンのサイズが部屋の広さと合っているか」ということです。
エアコンのカタログにはエアコンのサイズが表示されています。
エアコンのサイズは「エアコンが効率よく効く部屋の広さの目安」を表していますが、エアコンサイズの見方を勘違いしてしまうとエアコンが原因で電気代が高くなる原因になります。
例えば「6畳~8畳用」と表示されていた場合、「6畳以上8畳未満に適したエアコン」と思ってしまいませんか?
実はそこが「勘違いしやすいポイント」なのです。
エアコンサイズで数字に幅があるのは「許容範囲」を表しているのではありません。
最初の数字は「木造住宅の適正範囲」を表し、末尾も数字は「コンクリート住宅の適正範囲」を表しています。
なのでこの場合は「木造住宅なら6畳、コンクリート住宅なら8畳」となります。
エアコンサイズがあっている場合は、消費電力を抑え効率よくエアコンを聞かせることが出来るので電気代を節約することが出来ます。
ただしエアコンサイズが部屋の広さよりも小さい場合は、フルパワーにしなければエアコンが効かないことになります。
もちろんそうなれば消費電力は上がりますので、電気代は高くなります。
そのためにも1人暮らしの場合は「部屋の広さにあったエアコンを選ぶこと」が手間をかけずに電気代を節約するポイントになります。
2-2. 2人暮らしの場合の節約方法
2人暮らしの場合は、「契約アンペアの見直し」がおすすめです。
契約アンペアというのは「一度に使うことが出来る電気の量」のことを言います。
契約アンペアは電気料金の基本料金と関係し、数値が大きくなるほど基本料金が高くなります。
1人暮らしの場合は一度に多くの家電を使うことがありませんからそれほど気にならないものなのですが、2人暮らしになると1度に使う家電の数も2倍になるため計算上では電気代も2倍になります。
もちろん1日に使う電気の量によっても電気代は変わります。
2人とも仕事などで家を留守にする場合は、昼間は電気をほとんど使いません。
ところが「家で仕事をしている」「パートナーが夜勤専門」などの場合は、ほぼ一日電気を使うことになります。
ただどちらも1度に使う電気の量に注目すれば簡単に電気代を節約することが出来ます。
例えば「昼間は電気をほとんど使わない」という2人の場合は、契約アンペアを下げたうえで一度に複数の家電を使わないようにすればよいのです。
もしも「1日中電気を使う」という2人ならば、1日に使う電気の量を計算し2人の暮らしにあった契約アンペアに変更すれば十分に電気代の節約になります。
2-3. オール電化の場合の節約方法
オール電化の場合の節約のポイントは「お風呂の使い方」にあります。
オール電化になれば給湯器も全て電気となるので、お湯を使う量が増えればその分電気代も上がります。
そこで今すぐ取り入れてほしいのが、「シャワーはこまめに止める(入浴時間を短くする)」「お湯の量を減らす」です。
特にオール電化の1LDKに2人暮らしの場合は、お風呂の使い方を変えるだけでかなりの電気代節約につながります。
2-4. 1LDKだからこそおすすめの節約方法
1LDKの電気代でポイントになるのが「エアコン」です。
エアコンのサイズを部屋の広さに合わせるのはもちろんですが、省エネタイプのエアコンに買い替えるだけでも月々の電気代が安くなることもあります。
エアコンの寿命は使う頻度や使い方によっても異なりますが、2人暮らしの場合だと一般的に購入から13.6年で買い替える人が多いそうです。
買い替えの理由の約6割が「故障による買い替え」となっているので「10年を過ぎたら買い替えのタイミング」と考えると良いかもしれません。
4. 1LDKの間取りの平均的な光熱費はいくら?
1人暮らし男性(35歳未満)の場合
| 電気 | ガス | 水道 | その他 | 合計 |
| 3,190円 | 2,249円 | 1,273円 | 26円 | 6,738円 |
(出典:総務省統計局「平成28年家計調査」より)
1人暮らし女性(35歳未満)の場合
| 電気 | ガス | 水道 | その他 | 合計 |
| 3,237円 | 2,483円 | 1,626円 | 97円 | 7,443円 |
(出典:総務省統計局「平成28年家計調査」より)
※1人暮らし女性の場合は、年齢が高くなるほど電気代を含む1か月の光熱費が上がる傾向にあります。
2人暮らし(共働き)の場合
| 電気 | ガス | 水道 | その他 | 合計 |
| 8,644円 | 3,777円 | 5,444円 | 274円 | 18,140円 |
(出典:総務省統計局「2018年7月家計調査」より)
2人暮らし(専業主婦(夫)がいる)の場合
| 電気 | ガス | 水道 | その他 | 合計 |
| 10,351円 | 3,639円 | 7,945円 | 624円 | 22,559円 |
(出典:総務省統計局「2018年7月年家計調査」より)
5. 1LDKの平均的な電気代と光熱費まとめ
1LDKの電気代・光熱費は、1人暮らしと2人暮らしでも違いますし暮らし方によっても変わってきます。
平均的な電気代と比べてみて「うちの電気代の方が高い!」と思ったら、その時が電気代見直しのタイミングです。




