今回は、「1LDKに5人家族で住むことはできるか?」ということを考えてみたいと思います。
このケースは、広さはある程度あるものの、5人の家族が同じ空間で生活することになります。
こういった生活は、どんなメリットやデメリットがあるでしょうか。
またそもそも1LDKとは、どういった家族構成や生活を想定して設計されているのかを改めて考えながら、狭い空間を上手く活用する工夫などにも触れてみたいと思います。
このページでわかること
1. 1LDKに5人家族で住むことはできる?
結論からいえば、1LDKに5人家族で住むことはできます。
子供がまだ小さいうちであれば、マイホームをいずれ建てるための節約手段として、1LDKで生活している人もいるようです。
具体的な部屋の間取りとしては、寝室・リビング・ダイニング・キッチン・お風呂・トイレ・洗面所・玄関ということになるでしょう。
こういった1LDKの生活は、家族が密接した生活を送ることになります。
狭さをメリットととらえ、そうした家族のあり方を楽しむこともできるでしょう。
おそらく5人の家族構成であれば、夫婦2人と子供3人というのが一般的なものでしょう。
そういったケースだと、考えられる問題としてはどのようなものがあるでしょうか。
具体例を挙げてみましょう。
- 寝室が1つになるため、赤ちゃんが夜泣きすると全員が寝不足状態になる
- 子供が成長すると、生活スペースが狭くなる
まず、寝不足の問題は非常に切実です。
特に、家計を支える父親が寝不足状態になってしまうのは、様々な意味で非常に危険です。
寝室が1つしかないために、他の場所で寝るとしたらリビング、ということになりますが、場所の確保などに苦慮してしまいそうです。
また、子供が成長するにつれて、どうしても子供部屋が必要になる可能性が非常に高いですね。
そのため、子供が成長するまでの「期間限定」という考えであれば、1LDKに5人で住むという選択肢を選ぶのもよいでしょう。
1LDKに5人で住むというのは、考え方としてのメリットもあります。
- 1LDKの物件は家賃の相場が安い
- 家族で同じ部屋で過ごす機会が多いので、光熱費・水道代を抑えられる
- 子供が常に両親の目の届くところにいる
- 家族で過ごす時間が増え、自然に父親が子育てにかかわる環境になる
家賃や水道代・光熱費が抑えられるというのは、非常に大きいメリットです。
節約をすることで、将来予定しているマイホームの資金を貯蓄することができますね。
また子供が小さいうちは、ちょっとでも目を離してしまうとトラブルになることがありますが、同じ部屋で家族が暮らす環境であれば、ある程度の危険のリスクを減らすことができるでしょう。
こういう環境であれば、父親の育児参加というのが自然になります。
そのため、家族間の距離が非常に近い生活をするという意味では、メリットといえます。
2. 1LDKで快適に暮らせるのは何人家族まで?
基本的には、1LDKで快適な生活ができるのは、3人家族までということになります。
これも家族構成で考えてみると、夫婦2人と子供1人という状況であり、子供はまだ小さい時期限定ということになるでしょう。
基本的には、1LDKは1人暮らしや大人2人同棲生活を想定して作られています。
しかし子供が小さいうちは、両親で子供の様子を見守りやすいため、1LDKでの生活にもメリットがあります。
特に対面型のキッチン形式がある間取りであれば、母親が料理・洗い物などをしていても、子供の様子を見ることができるため、非常に好まれます。
しかし、1LDKの部屋で子育てをする場合には、物音などで近隣とトラブルにならないように気を付けましょう。
1LDKの間取りでは、子供育てをしない部屋も近隣では大半であるために、そういった子供の泣き声、足音などに対して理解してくれない住民も自然と多くなる可能性があります。
建物の規定によっては、子供の入居には許可が必要な物件もあるので、事前に確認するようにしましょう。
こういった1LDKで子育てをする場合は、ジョイントマットなどを上手く活用することで、子供のハイハイなどの音が響きににくくなります。
ジョイントマットは防水性もあるために、おねしょをしてしまったり、何かをこぼしてしまったとしても、その部分だけ取り外して水洗いをすることができます。
3. 5人家族におすすめの間取りとは?
5人家族で快適な生活を送るのであれば、4LDKがおすすめの間取りということになるでしょう。
夫婦の部屋1つ、子供1人に1部屋を与えるという考えですね。
こうした間取りだと、家族のプライバシーも守られます。
子供1人に1部屋を与えるかどうか、という考え方は意見が分かれるところだと思います。
特に、子供の性別によっても条件が変わってくるでしょう。
3LDKという環境であれば、一番上の子供が1部屋を使い、下の2人が1部屋を分けあうということになります。
小さいうちはこれで問題ないと思いますが、思春期になったら間仕切りなどの工夫が必要になってくるでしょう。
最近では、間仕切りのための便利グッズや、仕切り用の家具も登場しています。
ですので、工夫次第では十分対応できるでしょう。
子供が1人立ちして家を出ると、夫婦それぞれの部屋、仕事などでも使える部屋がようやくできる、ということになるでしょう。
4. 狭い間取りでも5人家族が快適に暮らすためのポイント
1LDKでは、なかなか5人家族で生活するのは難しいことがわかりました。
でもそんな狭い間取りでも、工夫次第では5人家族で快適に住むことができます。
それには、いくつかポイントがあります。
まずは、「物」に対する考え方です。
「ミニマリスト」という言葉がありますね。
これは最近話題となっている考え方ですが、生活に最低限必要なものだけを周囲に置いて、それだけで生活しようとすることです。
世の中には、便利な物があふれています。
しかし、欲求のままにそういった便利な物を買ってしまうと、狭い間取りではすぐに生活スペースがなくなってしまいます。
必ずしもミニマリストになる必要はありませんが、もしかしたら参考になる1つの考え方といえるでしょう。
狭い間取りでは収納スペースそのものが少ないため、自然と物に対する考え方を変える必要があります。
同様に、家具を絞ることも必要になるでしょう。
家具が増えると、どうしても生活のスペースがなくなってしまいます。
背の高い家具があると、小さい子供に目が届かなくなったりするケースもあります。
色調もある程度揃え、本当に必要な家具だけを購入するのが基本的な考え方になります。
また、どうしても家族が密接な環境で生活をするために、1人になる時間というものがほとんど取れないでしょう。
1人空間は、お風呂とトイレくらいでしょうか。
人間は誰でも、1人で何かを考えたりすることも必要です。
その際は、外出して過ごす時間を意識してみるのもいいかもしれません。
近隣に図書館やカフェ、スポーツジムなど、居心地の良い1人になれる場所があると良いですね。
5. まとめ
さて今回は「1LDKに5人家族は住める?」という少し極端な例を考えてきましたがいかがだったでしょうか。
最後に、以上に述べたことをまとめてみたいと思います。
- 1LDKに5人家族で住むことは可能であるが、快適さを求めることはできない
- 子供が小さいと、家族全員が寝不足状態になってしまう可能性がある
- 子供が成長すると、プライバシーのためにも部屋を与えることを検討する必要がある
- 1LDKに家族で住むことは家賃、光熱費・水道代の節約になる
- 1LDKに5人で住む家族は、お互いの関係が密接になる
- 子供が就学するまでの期間限定であれば、1LDKで家族が住むことにメリットはある
- 1LDKで家族が住む環境では、父親も自然と育児に参加することになる
- 通常であれば5人家族が住む間取りは、4LDKがおすすめ
- 狭い間取りを広く使うポイントは、「物」に対する考え方が重要
様々な角度から考えてきましたが1LDKという間取りは、基本的には家族3人までで子供が成長するまで、ということになりそうです。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。




