1LDKに3人家族は住める?狭い間取りを広くするポイントとは

3人家族が1LDKに暮らすことを想像すると、プライベートな空間もない、窮屈な様子を想像する人が多いことでしょう。

確かに1LDKで、「もったいない」「いつか使うかもしれない」と思い、何も捨てずにとっておくと、物にあふれた暮らしをすることになり、荷物がいっぱいの息苦しい生活になってしまうでしょう。

そこで、ここでは3人家族が1LDKの間取りで快適に暮らすポイントをお伝えします。

自分だけの部屋はないかもしれませんが、家族が一緒に過ごす時間が増えるために、広さ以上の幸せを実感できますよ。

1. 1LDKに3人家族で住むことはできる?

予算が理由になることが多いかと思いますが、「3人家族でも1LDKの部屋に暮らせるだろうか?」と気になっている人はかなりいるのではないでしょうか?

結論を言うと、1LDK の間取りでも3人家族は十分快適に暮らせます。

ただし同じ1LDKでも、部屋の広さや配置する家具などによって、快適さに違いが生まれます。

大きな家具や電化製品、洋服や子供のおもちゃがたくさんある場合は、お部屋が物であふれてしまうことになり、居住スペースが限られてしまいます。

物を減らすこと、機能的に片付けること、家電類の選択方法などを部屋数が少ない分、きちんと考えて進めていくことが大切です。

1LDKと2LDKの家賃相場を比較すると、だいたい2万円以上の違いが見られ、条件によっては、家賃が倍になることもあります。

毎月2万円も固定費が節約できれば、生活にゆとりも生まれますし、貯蓄に回すこともできます。

決められた収入の中で、家賃が下がることはとても歓迎することですが、1LDKに暮らしているがゆえに、家の中でリラックスできず、ストレスが溜まってしまうことは、家族の誰にとっても好ましくありません。

でも、1LDKでも家族3人が心地よく感じ、幸せな空間にするためのポイントがあります。

2. 1LDKで快適に暮らせるのは何人家族まで?

ある住宅斡旋企業によると、1LDKにおすすめの人数は、1人と書かれています。

確かに1人で1LDKに暮らしていれば、全ての空間を1人で自由に使えるので、おすすめの人数とも言えます。

同じデータから、2人暮らしにおすすめの間取りを見てみると、2LDKとあります。

この内容を見て妥当だと思う人もいれば、ちょっと贅沢に感じる人もいるでしょう。

友人同士で暮らす場合や、シェアルームとして活用するケースには、プライベートルームの必要性が高まりますが、夫婦2人の場合や子供とシングルペアレントの家族構成なら、1LDKでも十分暮らせます。

そして、比較的広めの部屋を見つけて、余計な荷物を持たない暮らしをするのなら、1LDKの間取りで夫婦に子供が1人、中には子供2人の4人家族で快適な暮らしを実践している家族がいます。

1人で1LDK、2人なら2LDKと人数に合わせて部屋を増やしていけば、1人になれる空間は増えますが、そのことを望まない家族が一定数います。

1人の引越しでも家族の引越しでも、物件選びをするときに共通する大切なステップがあります。

それは、新居に何を望んでいるかを明確にすることです。

ですから、物件探しをする前に、希望することをノートにどんどん書き出すことをおすすめします。

新しい暮らしを始める場所はどんな所がいいのか、きっとたくさんあると思います。

家賃だけではなく、周辺環境なら会社や駅からの距離や毎日のお買い物ができるお店があるか、保育園や公園の場所、対面式のキッチンがいいのか、トイレとお風呂は一緒でもいいのかなど、思いつく限り書いていきましょう。

そして、絶対に譲れない一番大切にしたいことに印をつけたら、妥協できることにも別の印をつけて、新居に求めることを明白にします。

3. 3人家族におすすめの間取り

子供が小さいうちに2LDKのマンションに暮らしていても、1部屋は物置になっていたという話もあるので、子供部屋の確保は絶対条件ではありません。

子供の年齢にもよりますが、3人家族におすすめの間取りは、1LDKから3LDKと言えるのではないでしょうか。

ずいぶんと幅の広い提示になりましたが、もちろん予算も大きく左右しますし、新しい家で家族とどんな風に過ごしたいのかによって、選ぶ間取りが変わってきます。

部屋探しの条件は、2010年頃から変化が表れているようです。

以前は「暮らすのなら広い家がいい」「子供部屋は絶対必要」と希望する家族が多かったのですが、今はあえてコンパクトな間取りを選ぶ家族が増加しています。

断捨離やミニマムライフなどを言葉だけではなく、可能な範囲で実践して、身軽に暮らすライフスタイルが選ばれているのです。

数年前までは引越しをする時には将来を見越し、家族が増えたときを考えて、部屋数の多い物件を見つけることが一般的でした。

最近になり、数年後に備えて間取りを決めるのではなく、今現在の暮らしを最優先する傾向が目立つようになりました。

荷物が少ない暮らしをしていれば引越しも楽にできるので、「家族が増えて部屋が狭くなったら、そのときに引越しを考えばいい」とフットワークが軽くなりますね。

引越情報を提供しているサイトで『引越しする前の間取りと家族人数』を紹介しているページがあります。

その調査結果によると、3人家族が住んでいた間取りで一番多かったタイプが2LDKで、3LDK、2DKと続き、1LDKの順位は4番目ですが、全体の6.8%にも当たります。

これを見ても、3人家族でも1LDKに暮らしている家族が一定数いることがわかりますね。

4. 狭い間取りでも3人家族が快適に暮らすためのポイント

限られたスペースで快適に暮らすためには、本当に必要なものを選択する暮らしが基本ですが、その他にもおすすめしたいポイントがあります。

まずは、物件探しをするときに、同じ1LDKでもLDKの広い物件を選ぶようにしましょう。

リビングが6畳と8畳とでは、大きな違いが生まれます。

家族が過ごすリビングが広ければ、子供がある程度大きくなってもリビングで遊ばせながら、食事の支度もゆとりを持ってできます。

気心の知れた友人なら、広めのリビングで一緒に食事をすることも可能です。

リビンクの広さと一緒に家族の動線を考えながら、間取り選びをすると狭さを感じずに、よりスムーズに暮らせますよ。

大きな家具を置かないこともポイントですが、収納スペースが充分でない場合には、本棚や子供のおもちゃを置く場所が必要です。

そういう場合は、抜け感のある家具を活用したり、白やナチュラル系の色を基調にした家具を選べば広さを演出できます。

また、目線よりも低い家具なら視界をさえぎらないので、狭さを感じることはありません。

大きな窓があるリビングなら、カーテンではなく天井ギリギリまで巻き上げられるブラインドを活用してみましょう。

開放感のある部屋に早変わりです。

快適なリビングには自然と家族が集まり、家族で過ごすかけがえのない幸せな時間が当たり前になります。

5. まとめ

たとえ予算が原因になり、3人家族で1LDKに暮らすことになったとしても、もしかしたらそれは「ラッキーであった」と思えるかもしれません。

本当に必要なのかわからない物であふれ、片付けをしない状態であったら、たとえ3LDKに暮らしても、居心地が悪く快適な暮らしとはかけ離れた日常になるでしょう。

断捨離はただ単に、使わないものを処分することではなく、本当に必要なものと暮らす生き方です。

断捨離を実行して、シンプルな暮らしを手に入れた人の多くは、捨てられなかった以前の暮らしから開放されて、新しい価値観が生まれ快適に暮らしています。

1着の洋服、1枚のお皿を丁寧に扱うようになり、暮らしそのものが豊かに感じられるようになります。

部屋の広さでも豪華さでもなく、家族の安全と幸せを大切にする暮らしを選択するなら、1LDKの間取りでも、大人にとっても子供にとっても、心地よい住まいになるのではないでしょうか。