1LDKと2DKは、どちらも1人暮らしからファミリーまで幅広く人気がある間取りです。
でもこの2つは、間取りの違い以外にも注目したい点があります。
そこで今回は1LDKと2DKの5つの違いを解説します!
あなたにピッタリの間取りを選ぶヒントをご紹介します。
このページでわかること
1. 1LDKと2DKの違いとは?
1LDKと2DKの違いを簡単に説明すると、「部屋の数」に違いがあります。
まず「LDK」と「DK」ですが、この2つは使い方としてはほとんど違いがありません。
そもそもLDKは「リビングダイニングキッチン」の略で、DKは「ダイニングキッチン」の略になります。
LDKとDKは、どちらもキッチンとつながりがあるスペースになっていて、使い方もほぼ同じです。
つまりどちらも部屋の数としては「1」とカウントします。
では、違いである「部屋の数」についてみてみます。
こちらは、LDKまたはDKの前についている数字が関係します。
1LDKの場合は「1部屋+リビングダイニングキッチン」なので、部屋の数は「1」です。
2DKの場合は「2部屋+ダイニングキッチン」なので、部屋の数は「2」です。
つまり、生活スペースとしての部屋の数をカウントすると、「1LDK→2部屋」「2DK→3部屋」となります。
ただし1LDKと2DKを細かく見ていくと、全部で5つの違いがあることが分かります。
そこでここからは、1LDKと2DKの5つの違いについて、分かりやすく解説します。
2. 1LDKと2DKの違い①「間取り・広さ」
1LDKと2DKの「LDK」と「DK」とは、広さに違いがあります。
この2つは「キッチンにつながるスペース」という意味では同じです。
でもLDKが「リビング+ダイニングキッチン」であるのに対して、DKは「ダイニングキッチン」ですから、表示を見るだけでも広さに違いがあることはわかります。
ただLDKとDKの広さの違いは、メインルームの数によっても違います。
まず、メインルームが1室の場合のLDKとDKの違いです。
メインルームが1室の1LDKの場合、LDKの広さは12.4㎡(8畳)以上です。
これに対して1DKの広さは6.98㎡(4.5畳)以上12.4㎡(8畳)未満です。
では次に、メインルームが2室の場合のLDKとDKの違いです。
メインルームが2室の2LDKの場合、LDKの広さは15.47㎡(10畳)以上です。
これに対して、2DKの広さは9.29㎡(6畳)以上15.47㎡(10畳)未満です。
つまり「1LDKだから2DKよりもキッチンにつながるスペースが広いとは限らない」ということです。
たとえば「12.4㎡(8畳)の広いLDK!家賃8万円お手頃価格の1LDK」と「ファミリーにもおすすめ!家賃8万円お手頃価格の2DK」の場合、どちらがキッチンにつながるスペースが広いと思いますか?
この場合、ポイントは「2DKのDKの広さ」にあります。
もしも1LDKと同じく12.4㎡(8畳)のDKであれば、メインルームが2室ある2DKの方がお得です。
ところが、DKの広さが9.29㎡(6畳)しかないのであれば、ダイニングキッチンにはダイニングテーブルを置くスペースがありません。
これだと、ファミリーの場合は狭く感じます。
つまり「あまりお得感がない」となります。
このように1LDKと2DKの場合は、キッチンにつながるスペースをどのように使いたいのかによっても選び方が変わります。
3. 1LDKと2DKの違い②「快適に過ごせる人数と家族構成」
1LDKと2DKは、どちらも1人暮らしからファミリーまで人気がある間取りです。
1人暮らしであれば、1LDKも2DKも用途に合わせて部屋の使い分けができるので、「ゆとりのある1人暮らし」になります。
問題は、ファミリーの場合です。
1LDKは少人数のファミリーであれば、十分に暮らしていくことができる広さです。
ただメインルームが1室しかないので、「子供の成長に合わせて子供部屋を作る」ということは現実的ではありません。
その点でいえば、1LDKは「子供1人の3人家族」または「未就学児の子供が2人いる4人家族」が快適に暮らすことができます。
これに対して2DKは、メインルームが2つあります。
広めのDKがあれば、工夫次第でダイニングテーブルを置くこともできますから、プライベートルームとして2部屋使うことができます。
この場合は、子供が成長しても「1室は夫婦のプライベートルーム」「1室は子供部屋」にできます。
子供2人にそれぞれの子供部屋を作るということは、2DKの場合でも難しいですが、夫婦の部屋と子供の部屋を分けるのであれば、「子供3人の5人家族」までなら快適に暮らすことができます。
ただし1LDKも2DKも、成人した大人が4人で暮らすには厳しい間取りです。
大人だけの家族の場合、1LDKなら2人まで、2DKなら3人までが限界です。
これ以上の人数になると、お互いのプライバシーが確保できなくなるので、ストレスを感じながらの生活になります。
4. 1LDKと2DKの違い③「賃貸アパート・マンションの家賃」
LDKとDKの間取りは、ブームになった時期にも違いがあります。
古くから定番となっている間取りはDKの方で、築年数が古い物件に多く見られます。
そのため、賃貸アパートや家賃の安い物件の場合はDKの方が多いです。
LDKという間取りがブームになったのは、1980年代以降です。
DKと比べると新しいスタイルなので、賃貸マンションや築浅物件によく見られます。
その分、家賃としてはDKよりもやや高い傾向があります。
この違いからお部屋選びをすると、「築年数にこだわらず家賃と広さを重視したい」という場合は2DK、「家賃はやや高めでも新しくて設備が整っている部屋がいい」という場合は1LDKがおすすめです。
5. 1LDKと2DKの違い④「部屋の使い方」
1LDKと2DKの部屋の使い方は、住む人数によっても違いがあります。
まず1人暮らしの場合です。
1LDKは、メインルーム(寝室)とダイニングルーム(LDK)が仕切られていますが、家事動線としては、コンパクトにまとまっています。
ですから、普段は仕切りを取って広々と使いつつも、友人や来客があった時は、仕切りを使ってプライベートを見せない使い方ができます。
2DKは、メインルームが2室ある間取りです。
そのため、用途に合わせて部屋を使い分けることができます。
やや狭いダイニングキッチンであったとしても、メインルームの1室をリビングルームとして使うことができます。
しかも2DKではメインルームがもう1室あるので、リビングルームと寝室を分けることができます。
次に、ファミリーで暮らす場合です。
ファミリーで1LDKの場合は、LDKの広さが使い方の大きなポイントになります。
メインルームが1室しかないので、当然ここは寝室になります。
となると、家族の共有スペースはLDKに作るしかありません。
子供がいる場合も、学習机を置くスペースは1LDKにはありません。
その代り、子供が小さいうちはダイニングテーブルを学習机の代わりにすることができます。
これなら、家事をしながら子供の面倒を見ることもできるので、家の中の動線としてもコンパクトになります。
2DKの場合は、「子供部屋を作る・作らない」で部屋の使い方も変わってきます。
子供部屋を作るのであれば、メインルームのうちの1室を夫婦が使い、残りの1室を子供たちが使うのがスマートな使い方になります。
あえて子供部屋を作らないというのであれば、DKに面した部屋の仕切りを取り、広いLDKとして使う方法もあります。
これならば少し手狭なDKでも、広々と使うことができます。
また子供が小さい間は、家族みんなで川の字になって寝ることもできます。
さらに和室に布団で寝るのなら、昼と夜で部屋の使い方を変えることができます。
これも省スペースで子育てをするコツです。
6. 1LDKと2DKの違い⑤「大型家具の配置」
ソファやダイニングテーブルなどの大型家具は、スペースを取る分、配置が難しいものです。
そのため、いざ購入しても大きさが部屋の間取りに合わず、変なレイアウトになってしまうという失敗談も…。
しかも、こうした失敗談が多いのが、2DKという間取りなのです。
2DKはメインルームが2室ありますが、それぞれの広さはそれほど広くありません。
しかも部屋が洋室の場合、入り口はドアで仕切られています。
しかも四方を壁で仕切られているので、部屋の中に複数の家具を配置すると圧迫感が出てきます。
その点、広いLDKにメインルームが1室の1LDKは、家具のレイアウトが自由にできるのが魅力です。
1LDKの場合、メインルームとの仕切りをとればさらに広いスペースができます。
ただそうなると、それぞれのスペースの区切りがなくなってしまいます。
こうした時に活用したいのが、大型家具です。
たとえば背の高いソファをLDKとメインルームの間に配置すると、仕切りがなくてもそれぞれのスペースが独立します。
またダイニングテーブルをLDKに配置することで、食事をするスペースとくつろぎのスペースを分けることもできます。
このように、大型家具を使ってインテリアを楽しみたいという人なら、1LDKという広い空間のある間取りの方が、自由な発想で暮らしを楽しむことができます。
これに対して、それぞれの部屋を独立して使いたいという人には、スペースごとに壁で仕切られている2DKの方が使いやすさを感じます。
こうした違いも、1LDKと2DKの違いといえます。
7. 1LDKと2DKの違いまとめ
1LDKと2DKの違いは、間取りや広さだけでなく、暮らし方にも見られます。
どちらも、1人暮らしから少人数のファミリーに人気のある間取りですが、どちらの間取りを選ぶのかによって暮らしやすさが変わります。
まずは今回紹介した5つの違いを見ながら、あなたがどちらのタイプに向いているのかをチェックしてみてください。
そうすれば、あなたにピッタリの間取りが見えてくるはずですよ。




