1Kに間仕切りカーテンを設置する方法と注意点まとめ

一人暮らしで、値段も安いしコンパクトな1Kルームに住むというケースはよくあるものです。

全体的にまとまっていて、欲しい物にすぐ手の届く感覚はなんとも便利ですよね。

しかし唯一の問題は、居間と寝室が分かれておらず、一体化していることです。

落ち着きがなく、自分だけならまだしも、来客の際ベッドが丸見えというのも何だか恥ずかしいですね。

そこで今回は、1Kのお部屋を効果的に仕切る「間仕切りカーテン」の取り付け方をご紹介致します。

1. 1Kの間取りに間仕切りカーテンを取り付ける方法

間仕切りカーテンと一口に言っても、色々とパターンがあります。

まずは、イメージから説明していきますね。

部屋の造りとご自身の理想を組み合わせ、どのように取り付けるのが良いかイメージしてみましょう。

1-1. 片側カーテンにするか、両開きにするか

一見ささいな要素にも思える片側または両開きの選択ですが、こういう点に意外とセンスが出るものです。

もしカーテンをかける幅が狭いようであれば片側カーテンを、広いようであれば両開きというのが、機能性を持たせる基本です。

1-2. カーテンの種類と枚数

カーテンには様々なデザインや材質があり、それらを1枚で、もしくは2枚に組み合わせる案もありますね。

これという正解はありませんが、以下に色々なパターンを載せてみますので参考にしてみてください。

・ウール

ふんわりと温かい印象で、デザインも様々なものがあります。

遮音性が高い、シワになりにくいなど機能面でも非常に実用的です。

・アクリル

油や雑菌・カビに強く、寝室と活動スペースが一体化した1Kルームにおいてはこちらも有効です。

デザインによっては硬派な印象を与えたり、ウールに負けず劣らずの温かみを演出することも可能です。

ただし毛羽立ちやすいのが難点です。

有効な方法としては、定期的にT字カミソリで表面をなでてやると毛玉のみを取ることができます。

・レース

寝室と居間は仕切りたいけど、透過性やリラックスした印象を持たせたいという場合は、レースがおすすめです。

昼間の日光ではさわやかな印象、夜の暗がりではムードが生まれ、「らしさ」を持たせることができます。

軽くサッと引ける・まとめやすいので、あまり幅に関係なく両開き・片開きどちらも対応できる点が良いですね。

・二重カーテン

レース+ウール、レース+アクリルなど、2種類のカーテンを組み合わせる方法もあります。

ベッドを使用しない間はレースのみ、または全開き、寝る時は二重にして、外からはしっかりと、中からはぼんやりとした印象で仕切ることができます。

圧迫感はイヤだけど、お部屋をハッキリ分けたいという方におすすめです。

1-3. 仕切り方

部屋の造りやベッドを置く位置にもよりますが、仕切り方にもいくつかパターンがあります。

・寝室/居間

寝室と居間をスッパリと分ける場合です。

ベッドを横向きに置いて側面にカーテンをかける方法もあれば、縦に置いて足側にカーテンをかける方法もありますね。

前者ではまとまった印象が、後者ではある程度広さを感じることができます。

・ベッドを隅に置いて仕切る

部屋の隅にベッドを置いてベッドのみ仕切ってしまう方法です。

広い居間と寝るスペースという分け方ができますが、しっかりと分けるにはカーテンを2箇所、直角にかける必要が出てきます。

・「間」の感覚を持たせる

部屋の隅にベッドを置き、居間に向けて平行に1枚だけカーテンをかける方法もあります。

ハッキリと寝室・居間を区切らず、活動スペースからベッドのみ見えないようにする方法で、非常に機能的です。

ベッドとソファ兼用の家具を置いたり、ベッドではなく敷布団にして、日中は椅子とテーブルを置いておくことで、リラックススペースとして使うこともできますね。

1-4. 間仕切りカーテンの取り付けに必要なものと費用の目安

イメージができたら次に必要なアイテムを揃えます。

おおよその価格も一緒に載せておきますので、参考にしてください。

・つっぱり棒とリングランナー、または伸縮式カーテンレール

費用:1,000~3,000円

つっぱり棒を使う場合は、リングランナー付のものを選ぶか、別にリングランナーを購入します。

つっぱり棒のみなら100円ショップでも購入できますが、短い・支えが弱いものが多いのでやめておきましょう。

それにリングランナーは、意外と高いのであまり節約はできません。

・カーテンフック(付属のものが無い場合や別のフックを使用する場)

費用:100~200円

カーテンフックの種類には、いくつかタイプがあります。

購入したカーテンにフックが付いていない場合、また付いていたとしてもこだわりたい場合は選びましょう。

フックの種類は大きく分けて3つあります。

  • Aフック…レールが見える
  • Bフック…レールが隠れる
  • アジャスターフック…A、Bどちらにも変えられる

つっぱり棒を見せる場合はAフック、隠す場合はBフックを使います。

・取り付けるための脚立や作業台

費用:1000~3,000円

・耐震パッド

費用:100円~200円

・滑り止めシート

費用:1,000円前後

耐震パッドや滑り止めシートは、つっぱり棒やカーテンレールの両端がうまく固定できない場合に使用します。

カーテンが落ちてくると危ないので、お部屋の柱や梁など丈夫な位置に取り付けられない場合や、つっぱり棒やカーテンレールの両端の材質や造りが心もとない時は、これら補助アイテムを適切な大きさに切って壁と棒の間に噛ませておきましょう。

・シール式フック

シール式フックは、カーテンのタッセルを壁面にまとめたい場合に取り付けます。

1-5. 間仕切りカーテンの取り付け手順

必要なアイテムを揃えたら、いよいよ取り付けにかかります。

・つっぱり棒・カーテンレールの設置

イメージしていた通りにかけましょう。

取り付け位置は壁の梁や柱など、丈夫な部分が理想です。

どうしても無理な場合は、耐震パッドや滑り止めシートを挟んでおきます。

・カーテンの取り付け

レールの位置を決めたら、カーテンの取り付けに入ります。

フックを掛ける順番は、必ず真ん中から始めてください。

端から取り付けるとフックを付けない余りをどちらか片方に寄せてしまうこととなり、その部分だけダランと垂れ下がってしまうからです。

タッセルの取り付けは、カーテンのみ巻くのもアリですが、壁にまとめたい場合はシール式フックを壁に取り付け、そこにタッセルの輪を通すと良いでしょう。

2. 1Kに住んでいたら試したい間仕切りカーテンの効果

機能面・生活面から見ると、1Kは一人暮らし感・マイルーム感があって、居住者としては慣れれば生活が非常に楽しくなるものです。

ただし反対に来客からすれば、雑多な印象を受けてしまい、落ち着かないという点を意識しておきましょう。

二者の間にギャップが生じてしまうのです。

居住スペースをリラックスする場所・活動する場所という風に分けることは、自他ともに心理的に整理がつくので落ち着きます。

また自身の生活に焦点を絞っても、このセパレートが生活にメリハリを持たせてくれることでしょう。

インテリアとしても、単純な一間にカーテンがかかることによって、装飾性が生まれます。

カーテンなしだと、シンプルと言えば聞こえが良いですが、悪く言うと味気がないということです。

そんなスペースにカーテンを1枚置くだけで、一気にお部屋に充実感が生まれ「センスあるね!」と来客からも良い印象を持ってもらえること間違い無しです。

3. 1Kに間仕切りカーテンを取り付ける場合の注意点

間仕切りカーテンは、実際に使うスペースはほとんどないものの、意外と心理的には「家具」というしっかりとした存在になります。

お部屋には、あまり物を置かないことをおすすめします。

散らかっていたり収納家具が多いと、カーテン設置が裏目に出て、一気に手狭な印象を与えてしまうので注意しましょう。

またこれは間仕切りに限りませんが、前述の通りカーテンの材質にも気を配って下さい。

ウールは洗うと縮むので、サイズには少し余裕を持たせる、または水洗いせずクリーニングに出すのがポイントです。

アクリルは毛羽立ちやすいので定期的に取り替えたり、毛羽立ちにくいものを選ぶ、燃えやすい特性があるので、難燃加工のものを選ぶと良いでしょう。

4. カーテン以外にも1Kの間取りを間仕切りするアイデア

別案として、カーテン意外に居間と寝室を仕切る方法も軽くご紹介します。

4-1. パーテーション

リビングに対し水平にパネルを置く、伸縮式パネルを置くなどの他に、縦につっぱり棒を張るタイプのパーテーションなどもあります。

ここに服を掛けることもできるのでオススメです。

4-2. 収納家具

収納スペースの少ない1Kルームにおいて、収納とパーテーションの機能をハイブリッドさせる案です。

選ぶ家具、収納する物の量によって、透過性をカスタマイズできる点が優れています。

5. 1Kに間仕切りカーテンを設置する方法と注意点まとめ

カーテンレールのない所、本来付いていない場所にカーテンを設置するわけですが…

実際に見たことのある方ならおわかりかと思いますが、この一手間が、予想以上に大きく印象を変えます。

あまり物を置きすぎず部屋をよく整理した上で、センスあるカーテンを選んで、かけましょう。

これだけで立派な居住スペースができあがり、自身もお客様もリラックスすることができます。

これによって、1Kルームの良さが映えるのです。

ここでご紹介している方法は、一切壁に穴を開けないものです。

1Kライフを充実させるためにも、面倒がらず、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。