1Kの賃貸物件で暮らしていて、物が多く、場所が狭いから片付けられないと悩む人は多いです。
しかし、キッチンが狭いからといって、決して片付けられないことはありません。
工夫を凝らせば、どんな狭いキッチンでもきれいに片付けられます。
食器や調理器具がかさばり、片付けたくても物を動かすことさえできなくて作業ができない、片付けが苦手で面倒臭いと嘆く人は多いです。
しかし、そのような人でも、本記事の収納術を実践することにより、キッチンを綺麗に整頓することができます。
狭い1Kキッチンでも、きれいに収納できるアイデアを15件紹介します。
キッチン以外でも、収納術は部屋の様々な場所で実践できることも述べます。
1. 狭い1Kのキッチン収納アイデア15選
1Kキッチンという狭いスペースでもスッキリとした見た目に収納できる15の方法を紹介します。
狭い場所のなかにも、実は見落とされがちな空白面は、壁や扉の裏などに広くありますので、そこをくまなく利用することが大切です。
1-1. 壁に突っ張り棒
キッチンの突き当たりや棚の側面などにできた凹みのスペースに、突っ張り棒をかけることができます。
そこにS字フックを引っ掛ければ、調理器具を吊るすことが可能です。
フライ返し、おたま、網、計量スプーンなど、調理器具の多くは取っ手に穴が空いているため、壁面のフックにかけることで、物のかさばりを抑えることができます。
ただし、包丁やピーラーなどの鋭利なものは、取ろうとするときに手を傷つける恐れがあるため、鋭利でない調理器具と混ぜて吊るすべきではありません。
パスタ、調味料、レトルト食品など、常温保存が可能である食材の袋や箱は、パンチで穴を空けることで吊るし、すぐに使えます。
ただし食材は、熱が出やすいコンロの上に突っ張り棒がある場合は衛生上、そこに保存することはおすすめできないので注意しましょう。
1-2. 壁にワイヤーネット+フック付きのカゴ
シンクの奥などの壁面にワイヤーネットを張ってみましょう。
吸盤フックにワイヤーネットを吊るせば、網目状の板に調理器具を吊るし放題です。
これに加えて、瓶やボトルに詰められている調味料なども置けるように、ワイヤーネットにフック付きのカゴも備え付けましょう。
調理中に調味料を探す手間を省けます。
1-3. 壁に有孔ボード
有孔ボードの穴にフックをかけ、シンクやコンロの奥の突っ張り棒に吊るすことにより、穴を利して調理器具をはじめとした様々な道具を引っ掛けることができます。
穴の数が多い有孔ボードは、ワイヤーネット以上の活用範囲を誇ります。
1-4. 壁にマグネットホルダー
マグネットホルダーは壁にかけることにより、金属製のものをそこへ貼り付けることができます。
包丁、ピーラー、おろし金など、鋭利なもの専用の置き場として利用することが安全です。
1-5. キッチンの奥や端にディアウォール
ディアウォールを DIY で組み立て、シンクやコンロの奥に設置したり、壁面にかけたりすることで新たな収納スペースを作れます。
主に調味料やフライ返しやおたまのようには吊るせない道具を保存するのに最適です。
ただしこちらは100均では買えず、組み立てに複数のパーツが必要であるため、3、4,000円程度の予算が必要になります。
1-6. 吊り下げ戸棚
吊り下げ戸棚はレンジフードやキッチンの棚に設置することができます。
主に調味料、小さなカップ、ふきんなどを置くのに使えます。
吊り棚を直接はめ込むだけでいいので、 S 字フックやマグネットのような取り付けの仲介役になる道具が必要ありません。
1-7. レンジフードの淵にS字フック
レンジフードも特設の収納スペースに利用することができます。
例えば、その淵に突っ張り棒をはめれば、そこに S 字フックをかけることにより、フライパンや鍋などの調理器具を吊るすことができます。
1-8. キッチン扉の裏に食器や調理器具を収納する
キッチンの下部にある扉の裏も収納スペースに活用することができます。
そこにワイヤーネットやフック付きのかごを取り付けることで、食器やラップ、ゴミ袋などを収めることができます。
1-9. シンク上にまな板
1Kのキッチンのシンクは、普通の住宅のものと比べて狭い傾向にあります。
そこでシンクよりも長い面を持つまな板を用意することで、シンクの上にまな板置き、下ごしらえをすることができます。これにより、調理スペースの節約が期待できます。
1-10. シンク下にラック
シンクの下には引き出しや収納棚がありますが、その中もただものを詰めるだけではなく、 カゴやファイルボックス、ラックなどを導入しジャンル別に物を小分けにしましょう。
それにより、中身がごちゃごちゃにならず、楽に物を出し入れすることができます。
1-11. 食器棚にカゴ
食器棚にも小さなカゴを、スペースが許す限りふんだんに並べましょう。
棚の内部の長さを測り、その長さを4や5で割った数値以内の幅を持つカゴを用意するのが大切です。
小皿、大皿、お茶碗、コップという風に、カゴごとに入れるものを限定することで、雑なイメージが極力排除され、収納スペースをすっきりとした見た目に仕立て上げられます。
1-12. ワゴン
小型のキッチンカウンターの役目を果たすワゴンに調理器具や常温保存できる食品を詰めることで、本来のキッチンに入れるものの数を節約することができます。
ワゴンは車輪付きであるため、必要に応じて都合のいい場所に動かすことができ、柔軟な生活動線に対応できます。
1-13. 窓に飾り棚
キッチンに窓がある場合は、思い切ってそこも収納スペースに活用するといいでしょう。
窓にディアウォールや突っ張り棒を導入することで、そこに食器を吊るすことができます。
ただし、直射日光が当たる関係上、食品をそこに置くのはお勧めできません。
賞味期限や消費期限前でも酸化してしまい、食べられなくなるからです。
2. 1Kのキッチンにおすすめの食器棚とレイアウト例
1Kのキッチンでも、上記に紹介したようなテクニックを利用することで、きれいに片付けられます。
そのなかでも、食器棚の選定は重要です。省スペースにつながる食器棚を選ぶことで、狭いキッチンをすっきりとした見た目に仕上げることが可能です。
それでも、どこに何を置けばきれいな収納ができるか分からないという人もいます。
そのような人向けに、物の理想の置き場所がわかるようにレイアウト例を紹介します。
2-1. 1Kのキッチンにおすすめの食器棚
食器や調理器具、調味料など、なるべくカテゴリ別に分けてすっきりと収納したいと思う人は多いです。
そのような人向けに、たくさん収納できたり、おしゃれに見せられる食器棚のタイプを紹介します。
以下に紹介するのは食器棚といっても、家具屋さんでよく見るような、大型ではなく、キッチンのほんの一部分に置ける小型のものです。
・キッチンラック
キッチンラックは、主に細長い金属の棒を組み合わせて作られています。
食器棚の中でもミニサイズなので、コンロの横の壁際やキッチンシンクの奥といったわずかな空白面 (デッドスペース)に設置することができます。
鍋を置き、横にその蓋を引っ掛けるのもよし、ボトルや瓶に詰められた調味料を置くのもよし、側面に S 字フックなどで泡立て器やおたま、フライ返しなどの調理器具を吊るすことも可能で、万能性があります。
コンロの近くに調味料があれば、フライパンや鍋の前に立ったまま加えることもできて便利です。
・ゴミ箱上ラック
キッチン内での置き場所において、ゴミ箱は特にスペースを要します。
しかし、ゴミ箱のために下から二段目から高めに設定してあるラックを使うことで、ゴミ箱自体を収納した上で、それより上の段には炊飯器や電子レンジなどの電化調理器具を収納することができます。
このラックは、キッチンで使う大きなサイズのものを一つの場所に集結させる形で収められ、強力な省スペース効果が見込まれます。
・縦に細長い引き出し
「スリム収納」などと称された縦長の引き出しを導入するのもいいでしょう。
キッチン内に狭い隙間があれば、そこにはめ込むこともできます。
複数の段の引き出しと、複数枚の板で分けられた縦長の収納スペースのおかげで、多岐にわたるキッチン用品や食品を細くカテゴリー分けしながら収めることができます。
壁やラックを置くことでキッチンの表面に見えるものを雑多にしたくない人にとっては、こちらを導入することも一つの手段です。
2-2. きれいな収納を叶えるレイアウト例
1Kのキッチンのような狭いスペースを有効活用するには、特定のものを正しい場所に置くことが不可欠です。
決して道具に頼り過ぎることなく、料理や食事に必要なものの理想の置き場所を提案します。
・電化製品や大型の家庭用品を集結させられる場所を作る
前述のゴミ箱上ラックのように、電子レンジや炊飯器のような、キッチンで使われるなかでもサイズが大きめのものは、複数を一つのラックに収めることが大切です。
ゴミ箱上ラックよりも二段目が高ければ、冷蔵庫も下部に収めることができます。
その上に電子レンジや炊飯器を置くことで、スペースの浪費に悩む懸念がある程度減ります。
・炊飯器はシンク下へその都度収納
炊飯器は、数日に一回のペースよりも、一日に複数回まとめて焚き、ラップで包んだりタッパーに入れたりして小分けして冷凍庫にストックする方が電気代が安くなります。
炊飯器は他の電化製品と比べて形がいびつであるため、シンク下にしまっておくのも一つの収納法です。
前述のゴミ箱上ラックのようなものがあれば、最上段に置くのも手です。
・食器は色と形をなるべく揃える
片付け後のビジュアルをスッキリさせるポイントに、食器の色と形をなるべく揃えるテクニックがあります。
食器の収納は場所ごとにカテゴリーを分けることが大切ですが、その際の基準をサイズや色に求めると、雑多な印象を排除することができます。
食器のメーカーで収納場所を分けるのもいいでしょう。食器メーカーはサイズや形、デザインが違っても、基本的なコンセプトが統一されているため、収納場所を統一することにより、趣が出ます。
・食材は買いだめすべきではない
狭いキッチンでは収納スペースが限られるため、食材の買いだめはおすすめできません。
食材には消費期限や賞味期限が設けられており、使い切る前にそうした時期が過ぎてしまうこともあります。
また日頃から外に出る習慣をつけることで、気分をリフレッシュさせる機会が多くなります。
買いだめをしないことで、買い物返りに運ぶ荷物の量を減らし、楽な移動も可能です。
1Kのキッチンの場合、作り置きはせいぜい3品程度が理想的です。
・キッチンの収納写真を画像検索する
本記事で紹介されたテクニックを駆使して、キッチンの収納を行おうにも、道具を揃えただけで使いこなせないと、結局綺麗に片付けきることはできません。
片付いたキッチンのお手本を参考にすることが大切です。
そこでやるべきことは、インターネットで「キッチン 収納」といったふうに、片付いたキッチンの画像を検索することです。
キッチンの収納は DIY の要素を含むため、その体験を画像にして公開する人は多いです。
1Kのキッチンにおける収納を成功させたユーザーの画像を真似て、収納術を実践することが重要です。
キッチンの表面に限らず、シンクの下や引き出しの内部も公開しているユーザーの画像が理想です。
3. キッチンだけじゃない!1Kの狭さを解消するおすすめ収納術
これまでのキッチンに置ける収納術は、リビングや押入れなどにも応用することができます。
部屋全体をスッキリ見せることで、狭い部屋でも貧相なイメージを排除し、開運や幸福感、人間関係でのイメージアップにもつながります。
誰かに誇れる部屋作りのためのテクニックを以下に述べます。
3-1. ベッドの下を収納スペースとして利用する
ベッドのようにスペースを使う割に部分的な隙がある形のものは、収納スペースにも利用することができます。
例えば、ベッドの下に衣装ケースを挿入すれば、そこからパジャマを取り出し、着替えて寝られるという手軽なプロセスが可能です。
また、キッチン同様に、カゴやファイルボックスなどの小型の収納物を用いり、それをラックに詰めることで、本や小物などを別々に分けて収めることができます。
3-2. テレビボードの下を収納スペースとして活用する
テレビボードも収納スペースがあるものを採用しましょう。
中に段が設けてあれば、一方にはDVDプレーヤーを置き、そうでない部分をCDやDVDなどの収納スペースとして活用することができます。
3-3. クローゼット内に突っ張り棒や収納箱
クローゼット内もキッチンと同等の収納テクニックが求められます。
クローゼット内部に段のない縦長の収納スペースがある場合は、上部と下部に二本の突っ張り棒をセットしましょう。
かけられる服の数が増え、散らかる懸念が減ります。
また、服をかけるスペース以外の空間が広い場合は、しばらく使わないものを入れた箱や、帽子、カバンなど、服以外のファッション用品を収めるスペースとして活用しましょう。
3-4. 洗濯機をラックで囲む
洗濯機もスペースを要するもののひとつです。
ゴミ箱上ラックのように、二段目が高いラックで洗濯機を囲めば、その上に洗濯かごや洗剤を置くことができ、洗面所や脱衣所におけるスペースの節約につながります。
ラックの側面には S 字フックをなどを用いて洗濯道具や掃除用具を吊るすと、綺麗にまとまります。
3-5. 洗面台にも小箱やラックを導入
洗面台は、上部の鏡を伴った扉の向こうが収納スペースとなっており、下の方も同じく収納スペースとなっています。上部には歯ブラシや、整髪剤、ブラシ、香水、化粧品など、様々なものを収めます。
下の方には、主に掃除道具、洗剤やシャンプー、ボディソープなどの詰め替え用品、雑巾、トイレタリー用品などを入れます。
洗面台の収納スペースも、キッチンで使われるようなラックや小箱を導入することにより、ごちゃごちゃすることなく中身をスッキリとした形で収めることができます。
3-6. 家具は大きすぎず、壁の色と同系色に
新たな家具を購入する場合、なるべく大きすぎず、壁の色と同系色のものを選びましょう。
家具は大きすぎると圧迫感が出て、1Kの部屋では余計に狭く感じます。
大きすぎず程よいサイズの家具が部屋の中をすっきりと見せるうえで重要な存在です。
同系色の色を採用することで、一体感のある雰囲気が演出できます。
3-7. 壁面収納を行う
本記事でキッチンの収納グッズとして紹介された突っ張り棒、ワイヤーネット、有孔ボードなどは、他の場所の壁面にも使えます。
以上の道具に対し、 S 字フックやハンガーを交えることで、服や穴の空いた小物を吊り下げることができます。
これにより、床に物を置かざるを得なくなる機会を削減することができます。
3-8. 靴箱にも突っ張り棒や小箱を利用
収納テクニックを利用する際、玄関は見落とされがちですが、実は靴箱も突っ張り棒、ラック、小箱を利用することにより、工夫した収納を行うことが可能です。
例えば突っ張り棒を二本並列させるだけで、その上に靴を収められます。
ラックや小箱は、革靴、スリッパ、運動靴、パンプスなどという風に、カテゴリ分けしながら場所も限定しつつ収めましょう。
3-9. 断捨離を行い、オークションを活用する
収納テクニックをフル活用しても、家の中にあるものが多すぎて、どうしても片付けきれないケースもあります。
その場合は、思い切って断捨離しましょう。いらないものの数は、 収納スペースが満たされながら、片付けられずに余ったものの数とイコールになる場合がほとんどです。
その分だけ自宅から排除する処分を行う必要があります。
ただ捨てるだけでなく、オークションを利用してみましょう。
自身が使わなくても、見た目がまだ使える状態ならば、ネットオークションで売却が可能です。
そこで得た収益で、収納グッズ代の足しにすることもできます。
4. まとめ
1Kのような狭い部屋でも、収納テクニックを駆使することで、整理整頓をやりきることができます。
キッチンは、食器や調理器具などがごちゃごちゃしたり、電化製品で大切なスペースが浪費されたりして、収納がしづらいイメージがあります。
しかし、突っ張り棒やワイヤーネットなどのDIY製品を活用し、食器棚選びを工夫することにより、スペースをフル活用してすっきりとした片付けを行うことができます。
ここから応用して、リビングや玄関なども、収納テクニックを用いることで部屋を綺麗に保つことができます。
また物が多すぎる場合は、断捨離をし、その分をオークションで売ることも考えましょう。
臨時収入が入ることで、収納スペースを買い揃える代金の足しにもなります。
きれいな部屋に住めば、常に幸せを実感でき、日々の生活が明るくなります。
少しでもきれいな部屋を目指すために、この記事を参考にしてください。




