メインルームが1つの1Kと1DKは、1人暮らしを考えている人に人気がある間取りです。
でも意外と知られていないのが1Kと1DKの違いです。
でも実は、間取り選びで成功している人の多くが、この2つの間取りの違いをきちんと理解しているのです。
そこで今回は、1Kと1DKの3つの違いを分かりやすく解説いたします!
間取り選びで失敗しないために、知っておきたいポイントを詳しくご紹介します。
このページでわかること
1. 1Kと1DKどっちがおすすめ?
1-1. 条件を重視するなら1Kがおすすめ!
・家賃が安い
賃貸住宅の場合、家賃は専有面積が広くなるほど高くなる傾向があります。
その点でいえば1Kは、「キッチン+メインルーム」というシンプルな間取りなので、1人暮らし用の間取りの中では、家賃が安いのが特徴です。
もちろん、家賃の高低にはその他の条件も関係します。
条件が良い物件になるほど同じ広さ・間取りでも家賃は高くなります。
ただ1Kは、年収300万円前後の20~30代前半の単身者に人気があるので、若者に人気がある地域や都心へのアクセスに便利な駅周辺に物件が集中しています。
さらに1Kは、マンションだけでなく古いアパートにも多い間取りです。
ですから地道に探していけば、地域の家賃相場よりも安い物件を見つけやすいのも1Kの特徴です。
・引っ越し費用が安い
引っ越し費用は、荷物の量と移動の距離によって変わります。
そのため「荷物が少ない1人暮らしは引っ越し費用が安い」のが一般的です。
そもそも引っ越しで、一番問題になるのが大型家電です。
冷蔵庫や洗濯機は、1人暮らしには欠かせない家電ですが、容量が大きいほどサイズも大きくなります。
ただし1Kの場合、キッチンは6.98㎡(4.5畳)未満ですし、洗濯機置き場も1人暮らし用の洗濯機のサイズを基準にしています。
つまり1Kは「あらかじめ新居に持ち込むことができる荷物の量・サイズが決まっている」といえます。
持ち込める荷物の量とサイズが決まっていれば、引っ越し費用の基準となる「荷物の量」も抑えられます。
結果として1Kの引っ越し費用は安くなるので、入居時に必要になるお金の負担も最小限に抑えられますよ。
・コンパクトな暮らしができる
1Kは「キッチン+メインルーム」というシンプルな間取りなので、部屋の中の動線がとてもコンパクトにまとまります。
しかもワンルームとは違い、キッチンとメインルームの間には仕切りがあるので、焼き魚や焼き肉など、ニオイが気になる料理を作っても、部屋にニオイが入り込むことがありません。
コンパクトな暮らしは、節約にもつながります。
特に毎月支払わなければいけない水道代や光熱費は、できるだけ抑えるのが1人暮らしをする上でのポイントです。
こうした細かなお金も、コンパクトな暮らしをしていれば、無理して意識しなくても節約できますよ。
1-2. 暮らし方を重視するなら1DKがおすすめ!
・キッチンが広い
1DKのキッチンの広さは、6.98㎡(4.5畳)以上12.4㎡(8畳)未満です。
これだけの広さがあれば、大き目の冷蔵庫や食器棚を置くこともできるので、自炊がメインの人にはピッタリです。
しかも、キッチンの作業スペースも1Kより広いので、料理が趣味な人にもおすすめです。
さらに1DKの「DK」はダイニングキッチンの略ですから、キッチンの一角にダイニングテーブルを置くこともできます。
これなら、料理ができたらすぐにダイニングテーブルで食事ができるので、忙しい朝でも便利ですね。
・暮らし方にメリハリがつく
1DKはキッチンにダイニングスペースがあるので、食事をする場所とくつろぎのスペースを分けて使うことができます。
スペースごとに使い方を分けると、暮らしにメリハリがつきます。
特に、いつも部屋をキレイにしておきたいという人は、スペースを目的別に使い分ける暮らしをするのがおすすめです。
こうすることによって、物の収納場所も固定化できますし、汚れが気になった時に、気になる部分だけ掃除をすればよいので、時間の節約にもなります。
・穴場の物件が多い
1DKは、築年数の古いマンションやアパートに多い間取りです。
家賃は、部屋が広くなるほど高くなるのが一般的ですが、築年数が古いと、同じ広さでも家賃が安くなります。
ただしあまりにも築年数が古いと、なかなか借りたいとは思わないですよね?
それは、大家さんサイドの「古すぎて借り手が見つからない」という悩みともリンクします。
ですから、築年数が古い物件ほど、きれいにリフォームされていることが多いのが現状です。
和室をフローリングにしたり、洗面所やお風呂を新しいものに取り換えるなど、かなり本格的にリフォームされている物件も少なくありません。
とはいえ、築年数が古ければ新しい物件よりも条件は下がるので、家賃の相場としては安くなります。
つまり1DKは1人暮らしをするのに十分な広さがある上に、家賃が安くて内装・設備がキレイな穴場の物件に出会える可能性が高いのです。
2. 1Kと1DKの違い①「間取り・広さ」
1Kと1DKは、キッチンの広さが大きな違いです。
1Kは、簡単な調理ができる程度のスペースなので、料理が苦手な人にはそれほど狭さが気になりません。
料理に時間をかけるよりも、ひとりの時間を優先したいという人にとっては、必要最低限の設備がそろっているコンパクトな1Kのキッチンは、使いやすいと感じるはずです。
ところが、自炊がメインで料理を作るのも好きという人にとっては、1Kのキッチンは狭すぎます。
自炊がメインになると、食材のストックも多くなるので、冷蔵庫も少し大きめのサイズでないと不便です。
さらに電子レンジや炊飯器の他にも、かさばる鍋や食器なども多いので、ゆとりのある広さのキッチンが欲しくなります。
その点でいえば、1DKのキッチンは作業スペースが広く収納スペースも多いので、自炊がメインの人や料理が趣味の人のイメージにピッタリです。
3. 1Kと1DKの違い②「使いやすさ・住みやすさ」
キッチンにプラスアルファの使い方ができると、部屋の使いやすさ・住みやすさも変わります。
1DKのキッチンは、ダイニングルームとしての使い方もできるので、キッチンのみの1Kよりも使い方の幅が広がります。
食事や簡単な作業スペースとしてダイニングテーブルを置けば、メインルームにベッドを置いて寝室にすることもできます。
ところが、生活スペースがすべてメインルームに集中している1Kでは、こうした部屋の使い分けはなかなかできません。
1Kでも広いメインルームがあればよいのですが、一般的な1Kのメインルームは、ワンルームの広さとそれほど変わりません。
そのため、メインルームにベッドとソファを入れると、圧迫感のある部屋になってしまいます。
もちろんベッドではなく布団を使えば、部屋を広く見せることもできます。
とはいえ1Kの収納スペースはかなり狭いので、かさばる布団を収納すると、洋服を収納するスペースがなくなってしまうこともあります。
つまり1Kと1DKは、暮らし方のスタイルによって住みやすさや使いやすさに違いが出るというわけなのです。
あえて言うならば、「初めての1人暮らしなら1K」「1人暮らし経験者なら1DK」がおすすめ、というところでしょうか。
4. 1Kと1DKの違い③「賃貸アパート・マンションの家賃」
家賃に注目すると、1DKよりも1Kの方が家賃相場は安いです。
家賃は、専有面積が広いほど高くなる傾向にあるので、設備や立地などの条件が同じ1Kと1DKであれば、専有面積が狭い1Kの方が家賃はお得です。
5. 1Kと1DKあなたはどっちを選ぶ?
1Kと1DKは、キッチンとメインルームが仕切られているところが、ワンルームと大きく違う点です。
そのため、プライベートをきちんと確保したいという人は、ワンルームではなく1Kまたは1DKを選びます。
ただ1Kと1DKにも違いがあるので、あなたのイメージしている1人暮らしがどのタイプにあるのかによっても住みやすさ・暮らしやすさは変わります。
1Kと1DKで迷ったときは、あなたの1人暮らしのイメージを、今よりもっと具体的に描いてみてください。
そうすれば、あなたがどちらのタイプに向いているのかがわかるので、間取りも選びやすくなるはずですよ。




