家賃5万円の賃貸は収入(手取り)19万円が必要!初期費用や光熱費・生活費、おすすめの間取りを詳しく解説!

家賃5万円のマンションに住むには、手取り収入でどれくらいが必要となるでしょうか。

生活水準というものは一度上げると、なかなか下げられないといわれています。

今回は家賃5万円のマンションからスタートし、自分の将来への貯蓄や投資ができる方法を検討しながら、家賃に対しての適正年収を考えていきます。

1. 家賃5万の賃貸マンションは収入(手取り)19万円が必要!

よく言われる「家賃は月収の1/3」という考え方があります。

これに照らし合わせてみると、家賃5万円のマンションに住むには手取り月収が15万円あれば良い、ということになりますが、生活のシミュレーションをすると、なかなか厳しい現実が待っています。

これは、個人的な考え方なのですが、月収ではなく「年収ベース」で考えて、家賃は年収の20%程度にすると生活にゆとりが出て、将来に向けての貯金もできるようになるために、この考え方を推奨したいと思います。

家賃5万円であれば、年間で60万円かかるため年収の20%になるのが300万円です。

年収というのは、基本的には総支給額を指す言葉です。

ボーナスが年2回あったとして、年収300万円であれば300万円/14回=(月収)21万4千円ということになります。

おそらく健康保険、厚生年金、雇用保険、住民税などで2万4千円ほどは給与から天引きされるはずなので、手取りとしては19万円になります。

これが、家賃5万円の賃貸マンションに住むための適正な数値となるでしょう。

1-1. 賃貸選びの年収目安(最適家賃)とは?

「家賃は月収の1/3」というのは、シミュレーションをしてみるとわかりますが「節約がしっかり体に染みついた人ができるレベル」です。

まだ若い世代で、これから自分の将来向けて貯金や投資をしながら生活レベルの向上を目指す人は、「家賃は年収の20%程度」という計算で最適な家賃を探るのがいいと思います。

この場合、年収なのでボーナスも計算に入れますが、契約社員や派遣社員の場合にはそのボーナス制度がない場合もあるでしょう。

この提案は、そういった事情も踏み込んで計算できるメリットがあります。

1-2. 家賃5万円に必要な手取りはいくら?

前述したように、家賃5万円のマンションに住むのに必要な手取りは19万円ということになります。

もし、ボーナスなどがない雇用形態で働いているとしたら、もう少し家賃は低く抑えた方が賢明かもしれません。

後ほどマンションの契約時の初期費用についてシミュレーションをしますが、この初期費用が非常に高いため「この収入では生活が成り立たない!」と感じて安いマンションに引越そうとしても、その費用が多額であるために、家賃はかなり余裕をもって計算することをおすすめします。

結局のところ、長期間住み続けることが最大の節約になる可能性があるのです。

また、これが非常に重要なのですが、家賃を一度上げてしまうと人は、その生活に慣れてしまいます。

そのために、家賃を下げることがなかなかできなくなってしまいます。

ですからスタートラインは低くしておく、ということも重要なのです。

2. 家賃5万円の賃貸に住む場合の生活シミュレーション

では、実際に家賃5万円のマンションに住む場合、何にどれくらいの費用がかかるのかを細かくみていきましょう。

大きく分けると、①初期費用②水道光熱費③その他の生活費に区分できるでしょう。

①の初期費用はイニシャルコスト、②③はランニングコストです。

2-1. 初期費用

家賃5万円のマンションに住む初期費用をシミュレーションしてみたいと思います。

最初の契約に必要な費用、ということですね。

  • 敷金:5万円
  • 礼金:5万円
  • 仲介手数料:5万円
  • 保険料:2万円
  • 鍵交換代:2万円
  • 翌月の家賃:5万円

これらが最初にかかる費用で、合計で24万円です。

引越しは業者に依頼する場合には追加で5万円、マンションに合わせてカーテンや家電などを買い揃える場合には追加で15万円ほどかかると思われます。

これらを全て合わせた金額が44万円になります。

引越しには多額のお金が必要となります。

こういった認識を持つのは非常に重要です。

2-2. 水道光熱費

1人暮らしに必要な水道光熱費は、毎月約1万円と考えておくべきでしょう。

もちろん節約することも可能ですが、一般的にはこれくらいはかかると考えておいてください。

東京都内での1人暮らしであれば、夏と冬に冷暖房費がかかるため、この時期はやや電気代やガス代が高くなります。

無理をする必要はありませんが、この時期の設定温度などに気を使うことで、節約ができるようになりますよ。

2-3. その他の生活費

他にも毎月かかる費用としては、食費・通信費・交際費・娯楽費・洋服代・消耗品費等ということになると思います。

では、それぞれ見てみましょう。

  • 食費:2~5万円
  • 通信費:1万円
  • 交際費:1~3万円
  • 娯楽費:1万円
  • 洋服代:1万円
  • 消耗品費:5千円

この中でも最も個人差が出やすいのが、食費と交際費でしょう。

外食が多くなると、どうしても食費が大きくなってしまいます。

一方で自炊を毎日行う場合は、大きく節約できることになるでしょう。

1人暮らしで節約をするのであれば、まずは食費を考えた方が良いのかもしれません。

3. 家賃5万円、収入(手取り)19万円なら、こんな間取りの賃貸がおすすめ!

間取りで考えるのであれば、選択の幅は広くありません。

ワンルームタイプか1Kということになると思います。

東京都内で家賃5万円のマンションに住むのであれば、比較的どのエリアでも見つけることはできるでしょう。

東京23区のワンルームや1Kの平均相場は6.5万円といわれていますが、23区内でなければ比較的条件の良いマンションを探すことは可能です。

インターネットで条件を設定し、物件を探すときにはまず職場からの通勤を考えるようにしましょう。

できるだけ乗り継ぎのない路線で探すのが基本的な考え方です。

しかし、快適な部屋を探すのであれば、学生街や駅からやや遠めのエリアを探してみると、掘り出しの物件が見つかる可能性もあります。

また部屋の設備についてですが、ユニットバスになっている物件は比較的安いものも多いため、好みにもよりますが、あまりこだわらない人であれば、ユニットバスの物件を探すというもの良いかもしれません。

5. 家賃5万円の賃貸に最適な収入(手取り)額まとめ

さて、ここまで家賃5万円の賃貸に住むための最適な収入について、実際に生活のシミュレーションをしながら、かかる費用を考えてきましたが、いかがでしたでしょうか。

上記のことを、最後にまとめてみたいと思います。

<家賃5万円の賃貸に最適な収入と生活の仕方>

  • 「家賃は月収の1/3」の考え方は現実的にはやや危険
  • 家賃は年収の20%程度にすると生活にゆとりが出る
  • 家賃5万の賃貸マンションは手取り19万円が適正
  • 人は家賃や生活水準を下げることは難しいため、最初は低めの方が無難
  • 初期費用で約44万円かかる
  • 毎月のランニングコストで節約できるのは食費
  • 家賃5万円のマンションの間取りはワンルームか1K
  • 23区内でなければ家賃5万円で住めるマンション物件は多い
  • 1人暮らしであればユニットバスにした方が好条件の物件を探せる可能性が上がる

手取り19万円で家賃5万円のマンションに住むのであれば、ある程度の貯金ができるはずです。

自分でなかなか貯金ができない人は定期預金などを活用して、自分の将来のために投資できる準備をしておきましょう。