家賃10万円に一人暮らしは高い?安い?必要な年収やおすすめの間取りとは?

都内で一人暮らしをする人の平均家賃は7~8万円といわれています。

この数字だけを見ると「家賃10万円の一人暮らしは高い」といえます。

でも家賃が高いと感じるのは、年収と家賃を比較したときのバランスがとれていないことが考えられます。

では家賃10万円の賃貸マンションに住むには、どれくらいの年収が必要なのでしょうか?

今回は家賃10万円に最適な年収の目安をわかりやすく解説!

さらに家賃10万円の一人暮らしにおすすめの間取りも紹介します。

1. 家賃10万円は一人暮らしには高い?安い?

1-1. 年収に対する家賃の目安は手取りによっても違う

昔から「家賃は年収の3分の1が目安」といわれていますが、最近はこの目安では現実的ではないという意見もあります。

その理由が「年収と手取りの違い」にあります。

年収は「給与の総支給額」を言います。

総支給額はあくまでも額面上の数字であって、実際にはそこから社会保障費や所得税などが差し引かれます。

これらの金額がすべて差し引かれた後に出て来る数字が「手取り」です。

さてここからが本題になります。

家賃があなたの収入に適しているのかを知るためにはあなたの手取りが関係しているということが分かりましたが、家賃について考える時には「手取り20万円以下」と「手取り20万円以上」の2つのタイプに分けて考えます。

まず手取りが20万円以下の場合は、手取りの30%未満で家賃を考えます。

20万円の30%は6.6万円ですから、家賃10万円の賃貸マンションに住むことは現実的ではないといえます。

次に手取りが20万円以上の場合です。

この場合は手取りで考えるよりも総支給額(年収)で計算するのが一般的です。

こちらも考え方は同じで、総支給額の30%未満で家賃を考えるのが理想です。

この計算式を使うと年収400万円の30%が120万円ですから、家賃としては10万円以下におさえることが理想になります。

1-2. 年収で計算する時はボーナスの支給額にも注意

年収で家賃の目安を計算する時には、ボーナスの支給方法にも注意が必要です。

一般的なボーナスの支給には「給料1か月分×年2回」と「給料2か月分×年2回」の2つの計算方法があります。

この2つの違いは1か月の手取りにも関係します。

例えば年収400万円の場合、手取り額は約300万円です。

これを「給料1か月分×年2回」で計算すると、1か月の手取りの目安は約21万円です。

ところが「給料2か月分×年2回」で計算すると1か月の手取りの目安は約18万円です。

つまり同じ年収400万円でも「手取り20万円以下」と「手取り20万以上」に分かれるわけです。

手取り20万以下で生活に負担がない家賃の目安は6.6万円ですから、1回のボーナスの支給額が給料2か月分の場合の年収400万円で家賃10万円は厳しいといえます。

これに対して1回のボーナスの支給額が給料1か月分の場合、家賃10万円は収入とのバランスが取れているといえます。

1-3. 賃貸マンションでは管理費・共益費も必要

賃貸マンションの場合、戸建て住宅とは違って建物の中に共有設備(エレベーター、廊下、エントランスなど)があります。

賃貸マンションは共同住宅ですから建物は常に安全が求められます。

ですから設備の状態を維持するためには、定期的な整備・点検が必要になります。

このように共有設備がある賃貸マンションでは、家賃とは別に管理費・共益費が発生します。

管理費・共益費は建物の維持管理や賃貸マンションの運営のために使われますので、家賃と同じく毎月支払う必要があります。

しかも賃貸マンションの管理費・共益費は、共有設備が多い(広い)ほど高めに設定される傾向があります。

そのため高層マンションやハイグレードマンションの管理費・共益費は、一般的な賃貸マンションよりも高いです。

つまりあなたが賃貸マンションに住むのであれば、毎月支払わなければいけないのは「家賃」だけではなく「家賃&管理費・共益費」となります。

そのため「家賃10万円」といっても、「家賃が10万円」と「家賃と管理費・共益費の合計が10万円」では誤差があるのです。

この誤差は設備が充実している賃貸マンションになるほど大きくなるので、十分に注意が必要です。

2. 家賃10万円で一人暮らしするために必要な年収は?

家賃10万円で一人暮らしをするために必要な年収は400~500万円です。

ただし年収の目安はあなたのライフスタイルによっても変わります。

そのため本当に適した年収を知るためには、あなたの1か月あたりの生活費とのバランスを見ることも大事なポイントです。

そこであなたの年収と家賃のバランスをチェックする時の参考のために、ライフスタイル別1か月あたりの生活シミュレーションを紹介しておきます。

・男性の一人暮らしの場合

項目 費用の目安
家賃 100,000円
管理費・共益費 5,000~10,000円
水道代 3,000円
電気代 5,000円
ガス代 3,000円
食費 50,000円
電話・通信費 10,000円
交際費 40,000円
貯金 30,000円
雑費(医療費含む) 3,000円
合計 249,000~254,000円

・女性の一人暮らしの場合

項目 費用の目安
家賃 100,000円
管理費・共益費 5,000~10,000円
水道代 3,000円
電気代 5,000円
ガス代 4,000円
食費 30,000円
電話・通信費 8,000円
交際費 10,000円
雑費(医療費含む) 5,000円
貯金 50,000円
美容費 10,000~15,000円
合計 230,000~240,000円

3. 東京都内で家賃10万円の一人暮らしだとどんな間取りが選べる?

・究極の一人暮らし!ソーシャルアパートメント

一人暮らし用の賃貸マンションは、自由に1人の時間を過ごすことが出来るというメリットは大きいですが、住人同士のつながりはほとんどないので初めて一人暮らしをするという人にとっては心細さを感じる点がデメリットです。

そこで一人暮らし用の賃貸マンションのデメリット解消のために登場したのが、人とのつながりを感じられるシェアハウスです。

シェアハウスは一つの建物を複数の住人とシェアするため、共有スペースが広く取られているのがメリットにあります。

ただ戸建て住宅を複数の住人でシェアするため、「プライバシーが確保できない」または「プライベートルームが狭い」というデメリットがあります。

実はソーシャルアパートメントは、賃貸マンションとシェアハウスのデメリットから生まれた新しいスタイルの賃貸住宅です。

つまり「賃貸マンションのメリット」と「シェアハウスのメリット」を合体させたのがソーシャルアパートメント!

プライベートルームといっても一般的な一人暮らし用の賃貸マンションとほぼ同じです。

広さはワンルームが多いですが、設備は一般的な賃貸マンションよりもグレードが高いです。

さらに同じマンション内に音響ルーム・スポーツジムといったハイスペックな共有設備や、豪華なラウンジなどの共有部がついています。

もちろんシェアハウスのように住人同士の交流が自然と生まれるような仕掛けがあるので、年齢、性別、国籍、属性などを超えた入居者同士のコミュニティに自然と参加することが出来るようになります。

ただしソーシャルアパートメントは一般的な一人暮らし用の賃貸マンションよりも家賃は高い点がデメリットにあります。

でもどうせ一人暮らしに家賃を10万円出すのであれば、何か暮らしにプラスアルファが欲しいとは思いませんか?

もしもこの質問に対するあなたの答えが「YES」なら、ソーシャルアパートメントはあなたにおすすめの間取りですよ。

4. まとめ

家賃10万円に適している年収は、400~500万円と幅がありますが、あくまでもこの数字は目安にすぎません。

あなたの手取りや暮らし方によっても適正年収は変わります。

ですからゆとりのある一人暮らしをしたいのであれば、まずはあなたの1か月の生活パターンを振り返ってみるのがおすすめです。