引っ越しが決まると、部屋探しが始まります。
「いいな!」と思うお部屋を見つけたら、次に行うこと、それはそのお部屋の内見です。
そして物件の内見は昼間だけではなく、夜にも行うべきと言えます。
今回は、なぜ夜に内見するのが良いのか、夜の内見のメリットやポイントを解説します。
このページでわかること
1.夜の内見のメリットとは?
1-1. 昼間ではわからない物件の周辺環境が把握できる
あなたが今住んでいる地域は、昼と夜では何か違いはあるでしょうか?
地域によっては、昼間と夜とでは、町のイメージが一変することもしばしばあります。
例えば、子どもが多く住んでいる場所は、昼間は子どもの声がたくさん聞こえて賑やかですが、夜はとても静かで、寂しいくらいの静けさになることもあります。
逆に夜は、仕事から帰ってきた隣近所の人達の騒音がうるさかった!などということもありますよね。
特に周辺に繁華街があり、居酒屋や飲食店があると、夜は賑やかになります。
このように昼と夜のギャップがある地域では、昼間は良好な居住環境のように思えても、夜になるとトラブルが生じることもあります。
夜間は、路上駐車が増えるといった例もあります。
エンジンをかけっぱなしの車の騒音なども、代表的なトラブルです。
大きな道路の近くだと、車の音が響いたり、バイクや車の爆音が夜の間ずっと聞こえるというトラブルもあります。
これではせっかく昼間は良好な環境でも、夜にゆっくり休むことができませんね。
また平日の昼間、平日の夜、土日の昼間、土日の夜それぞれの時間帯でも、環境はガラリと変わります。
平日の昼間と、土日の夜の2回以上内見するのが理想です。
土日の昼間も内見を軽く行うと良いでしょう。
家の周りの下見だけでも行っておくと、より住環境がわかりますよ。
夜に内見ができる場合は、お部屋にどのくらい音が響くか、周りのお部屋の音がどれくらい聴こえるかを確認しておきましょう。
快適な生活を送るためにも、細かい点までチェックしておくことをおすすめします。
特に女性の1人暮らしの場合、夜の内見でベランダやバルコニーもチェックしましょう。
近くの建物から室内が覗かれてしまわないかを確認しておくと安全ですね。
2. 夜の内見が難しい場合は下見をしよう
もし、不動産会社の営業時間の関係で夜の内見が難しい場合は、自分で物件の周辺を下見しましょう。
下見なので、部屋の中に入ることはできませんが、周辺環境については、十分情報をつかむことができますよ。
夜の下見のポイントを6つに絞ってご紹介します。
2-1. 通勤・通学経路の確認
女性の1人暮らしであれば、最寄駅から新しい物件までの通勤・通学経路は確認すべきでしょう。
程よく明かりや人通りがあればいいのですが、夜に薄暗く、人通りも少ないとなると、防犯対策等も検討しなければなりません。
また、ファミリー世帯で小学生のお子さんがいらっしゃる場合、子どもの通学経路は確認必須です。
周辺の不審者情報や犯罪情報については、最寄りの警察署のホームページ等に掲載されているので確認しましょう。
2-2. 周辺施設を確認する
物件周辺のお店、コンビニ、病院などの施設があるか、閉店時間は何時かを調べましょう。。
仕事帰りにお店に寄って夕飯の買い物ができるかどうか、病院やコンビニなどは近いかどうか、確認しておくと入居後に便利ですよ。
2-3. 周辺の治安状況
物件周辺の街灯の明るさ、人通りがあるか、住んでいる人の層など、建物周辺の治安状況も忘れずに確認してください。
あまりにも暗かったり、人通りが少ないのは、女性の1人暮らしやファミリー層にとっては危険です。
町の明るさ、人通りがあるかどうかというのは、防犯上とても大切なことです。
近くに繁華街等があれば、酔っ払いとのトラブルや柄の悪い人を見かけることもありますから、注意しましょう。
2-4. 路上駐車について
そして、路上駐車をしている車があるかどうかを確認しましょう。
たとえ1人1台の駐車場があっても、2台以上持っている居住者が、建物の近くに路上駐車をしていることがあります。
最近は車も、一家に1台ではなく、1人1台の時代になってきています。
あまりにもその数が多いと、駐車場への自分の車の出入りが大変になってしまうこともあります。
もし数が多かったり、通りにくいと思ったら、不動産会社に確認しましょう。
2-5. 共用部分の確認
物件の外にある共用部分を確認してみましょう。
ゴミ捨て場や駐輪場は、必ず確認をしましょう。
ゴミ捨て場が綺麗に使われていると、全体的にルールが守られており、良い層の人たちがその物件へ入居していると考えられます。
駐輪場も、自分が自転車やバイクに乗る、という方はルールを守って使用されているか確認しましょう。
2-6. 居住者層の確認
全ての人に当てはまるわけではありませんが、やはり風俗関係の職種や繁華街で働いているような人には、柄の悪い人も少なくありません。
夜はこのような人たちが出勤する時間ですから、夜の内見で、どのような人達が住んでいるか確認することもできますね。
ファミリー世帯では気になるポイントだと思われるので、周辺住居、自分が住む物件の他の部屋等の居住者の情報も確認しておきましょう。
3.内見と下見を組み合わせるのがおすすめ!
不動産会社から許可をもらい、夜の内見ができる場合は、できれば内見と下見を組み合わせるのがおすすめです。
もし、夜の内見ができなかった場合は、下見だけでも行っておくと良いでしょう。
物件を見に行く時、、帰る時に周辺を実際に散策してみたり、物件周りをしっかり確認することで、1回目は昼に内見、2回目は夜に内見、そして後日また下見に同じ場所に行く、といういわゆる二度手間を省くことができます。
また、内見と下見を同時に行うことで、その部屋の室内の環境と、外の環境を総合的に判断することができます。
さらに、自分が住んだ時にどんな感じになるか、ということもイメージが湧きやすくなりますよね。
4.夜の下見が必要な物件
下記に紹介するものが物件周辺で確認できれば、必ず夜の下見を行いましょう。
4-1. 深夜営業の飲食店がある
酔っ払いのトラブルや騒音に注意が必要です。
4-2. 家の前にコンビニエンスストア
コンビニがあると便利ですが、ゴミが散らかっていたり、不良のたまり場になっているケースもあります。
4-3. 大きな公園がある
昼間は家族や友達との憩いの場となりますが、茂みが死角となり、犯罪やトラブルの現場となることがあります。
以上3つの注意点が自分の物件に予想される場合は、夜の下見を必ず行って環境の確認をしましょう。
5.まとめ
夜の内見の必要性やチェックするポイントについてお話ししてきました。
気に入った物件が見つかったら、夜の内見をお願いしましょう。
どうしても夜の内見ができない場合は、下見だけでも必ず行いましょう。
昼間に内見しただけで契約してしまい、いざ住み始めてから「こんなはずじゃなかった!」とならないためにも、しっかり内見と下見を組み合わせて確認し、自分の希望の条件だったり、気になるところをしっかり確認してから契約するようにしましょう。
また、契約は焦らないことも大切です。
ささいな疑問でも、しっかりと確認していくことで、満足いく物件に巡り合うことができます。
快適な生活を送るためにも、妥協せずに物件探しをしましょう。




