物件の内見では外せない!部屋の寸法を正しく把握しておこう

生活のスタートに伴い、住まいを一新する人も多いことでしょう。

快適な毎日を送るためにも、お部屋選びでの失敗は絶対に避けたいですよね。

そこで有効に活用したい機会が、物件の内見です。

内見では様々な確認事項があり、入居後の生活を事前にシミュレーションするためにも欠かせません。

しかし、内見の中でも初歩的な重要事項であるにもかかわらず、意外と軽視されがちなのが部屋の寸法です。

どんなに住環境が気に入っても、寸法の把握ミスによる損はしたくないですね。

実は内見時に必ず寸法をチェックしておきたい「4つの場所」があるんです!

  • 大型家電の設置場所
  • 天井の高さ
  • キッチンのシンク

洗濯機や冷蔵庫は真っ先に置きたい家具ですし、初日にカーテンを入れるためにも忘れずに確認しておきたいところです。

特に洗濯機を設置するための防水パンやカーテンについては寸法の測り方を間違えやすい部分です。

正しい計測方法や内見時に役立つ計測アプリについてまで、内見時に重要な「物件の寸法」についてを徹底的にご紹介します!。

 

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1.内見時に寸法をチェックすべき4つの場所

まずは、内見の際に寸法をチェックすべき箇所を確認していきましょう。

入居前に寸法を正しく把握しておけば、引越し前の事前の準備も安心して行えますし、余計な出費を抑えることにもつながります!。

1-1.  大型家電の設置場所

場所をとる家具・家電の中でも真っ先に思い浮かぶものといえば、洗濯機、冷蔵庫ではないでしょうか。

・洗濯機

通常、室内に設置スペースが設けられている場合は床に防水パンが備わっています。

上の画像はよくある洗濯機スペースです。

専用の蛇口とコンセントに床にあるのが防水パン。

洗濯機はこの防水パンに合わせてサイズを測る必要があります。

特に最近主流になっているドラム式の洗濯機の場合はボディが大きめで出っ張りもあります。

そのためきちんと防水パンに収まるのかの確認が必要です。

また、特に築年数の古い物件の場合、旧来の二層式洗濯機の設置を想定した防水パンの可能性もあります。

その場合は防水板が横長になっていて、全自動洗濯機が縦にはみ出してしまう可能性があります。

またどちらのタイプにせよ、水道の栓や排水口の位置は決まっていますので、必ず確認し、忘れずにメモしておきましょう。

・冷蔵庫

こちらも、設置場所の幅や奥行きは忘れずに採寸しましょう。

その際気をつけたいのが、壁と冷蔵庫本体の間に設ける必要のある「すき間」です。

冷蔵庫には放熱板という熱を外に逃がす機構があるので、その放熱板が壁に近すぎると冷蔵庫内の熱が逃げず、冷却効率が悪くなってしまうのが原因です。

よく「冷蔵庫と背面の壁は広く空けなければいけない」と耳にする事があると思います。

これは多くの冷蔵庫の排熱板が背面に設置されていたためです。

そうなると本体サイズよりも実際設置すると前面がはみ出してしまう事になりますよね。

実はそれが不便だという事で、現在では排熱板が背面に付けられた冷蔵庫というのはほとんどありません。

そのため新しく家電を買いなおすなら、そこまですき間は必要ありません。

逆に気をつけたいのは古い冷蔵庫を使う場合や、排熱板が側面、場合によっては上に設置されている場合です。

側面にシールを張ったり上に物を載せたりすると冷却効率が悪くなり、電気代も本体への負担も必要以上にかかってしまう可能性があります。

排熱板自体が内部に設置されて外からではわからないタイプが主流なので事前に確認しておきましょう。

また、単身向けの物件の場合、そもそも設置スペースが小さめの冷蔵庫を想定して作られている事が多いです。

なので現在ファミリーサイズの冷蔵庫を使っている場合は、収まらなくなることがあります。

・コンセントの位置

ちなみに家電全般についてですが、コンセントの位置確認もとても重要です。

特に築年数の古い物件の場合、当然あるべき位置にコンセントが見当たらないということも多いのです。

テレビやオーディオ機器など、どの位置に配置する予定か?

その場合、延長ケーブルを使った配線を行うのか?

こういったことは、内見の際に図面とにらめっこしながら、きちんと確認しておきましょう。

1-2.  天井の高さ

前項の家具の配置に大きく関わるのが、天井の高さです。

物件にもよりますが、構造上、梁があって天井が一部低くなっているところがあります。

つまり、その配置にはそれ以上高い家具は置けないということです。

手持ちの家具を室内のどこに配置したいのか?

また、物理的に可能か?

これらを検証するために、寸法をメモして照らし合わせることが大切です。

1-3. 窓

窓があるということは、その前には物を置けないということです。

窓の大きさによって、隣に置ける家具の大きさや幅も変わってくるので、注意が必要です。

またほとんどの場合、入居した当日にはカーテンを設置したいものですよね(採寸の仕方については後ほど詳しく触れます)。

内見の段階でカーテンのサイズを把握するためにも、窓の採寸は忘れずにしましょう。

1-4.  キッチンのシンク

意外と見落としやすいのが、キッチンのシンクの寸法です。

自炊の頻度にかかわらず、いざ料理するときには効率的に、快適に進めたいものです。

単身者向けのキッチンには、シンクとコンロの幅がかなり狭く、まな板を置いて調理できるかどうかもギリギリの場合があります。

市販の補助トレーなどが必要なケースもあるので、あまりに手狭なら調理スペースを採寸しておきましょう。

また、コンロが備え付けでなく自分で設置するタイプであれば、手持ちのコンロが設置場所に収まるかどうかも採寸して確認しておきましょう。

2.内見時に役立つ採寸リスト

以上の点に補足も加えて、内見時に役立つ採寸リストを挙げていきます。

(1)家具家電の設置場所(洗濯機の防水パン、冷蔵庫など)
(2)入り口各所の幅(大型家具搬入の妨げにならないか)
(3)天井の高さ
(4)カーテンのサイズ
(5)照明器具の位置、アダプターの種類
(6)窓のサイズ、位置
(7)コンセントの位置、数

どれも快適な住環境にかかわるチェックポイントなので、しっかり寸法を把握しておきましょう。

3.部屋の寸法の正しい測り方

次に、部屋の寸法の正しい測り方にも触れておきましょう。

採寸リストの中でも、特に失敗しやすい項目を挙げていきます。

3-1.カーテンの長さ

採寸の仕方を間違えやすいのが、カーテンの長さです。

微妙な違いによってカーテンの裾が余ったり、逆に足りなくてつんつるてんになったり…採寸ミスがあるととても不恰好ですよね。

まず幅の測り方ですが、「カーテンレールに取り付けられた両端のランナー(フックをぶら下げるための穴)の間の長さ」がカーテンの幅になります。

またカーテンの高さですが、「ランナーから窓枠(もしくは床面)」の長さになります。

3-2.洗濯機の防水パン

防水パンの採寸のとき、外周部を採寸する方も多いようですが、これは間違いです。

必ず内側の奥行きと幅を採寸し、その大きさに収まるサイズの洗濯機を選ぶようにしましょう。

4.内見時に素早く採寸できるおすすめツールやアプリ

内見時は、測った寸法を地道に図面に書き込んで…という方が多いでしょう。

しかし、最近では部屋の採寸に便利なツールやアプリがたくさん登場しています。

ここでは、採寸におすすめの便利なツールをご紹介します。

4-1.スマートフォンアプリ「計測メモ」

部屋を上から見た状態で描かれた間取り図だと、採寸漏れが出やすいのがネックですよね。

こうしたリスクを回避しつつ、気軽に寸法をメモできるのが「計測メモ」です。

スマートフォンで室内の写真を撮影し、編集画面に切り替えると写真の上に寸法線を描き、長さを書き込むことができるのです。

実際に室内にいるときの目線で寸法を確認することが可能なので、臨場感もあり、間取り図だけだと気づきにくい箇所の採寸も楽にできます。

また、例えば天井高で梁のある部分、ない部分を色分けして書き込むこともできます。

ゴチャゴチャせず、見やすく表示されるのも嬉しいポイントですね。

編集画面を保存しておけば、内見時だけでなく入居後も、配置換えや家具の買い足しをする際に使えるので、長期にわたって役立つツールといえます。

5.内見や採寸を忘れた場合の対処法

部屋を探す際、もはや内見は必須であり、余計な出費を防ぐためにも採寸は不可欠だといえます。

しかし、中には内見の予定を入れていなかった、また内見で採寸し忘れた箇所があったという人もいるようです。

もしそうなった場合、内見ならできるだけ早めに不動産会社に予約を入れて、対応してもらう必要があります。

物件によっては鍵の即日手配が不可能というところもあるので、余裕をもって対応をお願いいたいものですね。

また採寸し忘れた箇所があった場合は、不動産会社に連絡すれば、担当者に採寸しに行ってもらえるというパターンもあります。

とはいえ、その箇所について口頭で伝えるのは意外と大変なものです。

もし予定が合えば、もう一度自分の目で見て採寸するのが良いでしょう。

6.まとめ

いかがでしたか?

内見では、部屋の日当たりや周辺地域といった印象にかかわる部分に気をとられがちですが、快適な住環境でスタートするためにも、採寸は抜かりなく行うことが大切なのです。

慣れ親しんだ家具を生かし、余計な出費を防ぐためにも、内見では採寸をもっと重視してくださいね。