賃貸物件を選ぶ際に、必ず行う必要がある内見。賃貸の内見で気になるのが、1日に回る件数と一度の内見にかける所要時間です。
いろんな物件を見て回りたいから、とたくさん内見される方もいますが、内見にはベストな件数・所要時間があります。
今回は、内見を行う際に効果的な所要時間、そして1日にどの程度内見を行うのがベストなのかということについて、詳しく解説していきます。
契約後に失敗しないためにも、賢く内見しましょう。
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このページでわかること
1. 賃貸の場合、内見は何件くらい見たほうがいい?
1-1. 一般的に、1日に回れる内見数は4~5件程度
しかし、実際のところこれだけの件数を1日で回りきるのは非常に難しく、1件1件細かいところまでチェックすることを考えると、3件が限度です。
また回る物件が離れている場合は、移動に時間がかかり、2件までしか内見できないケースが多いです。
3件以下でなければいけないという決まりはありませんので、色々な物件を見て回るのが一番です。
内見で大切なことは、「より住みやすい物件を選ぶ」ことですので、多くの物件を見て回るのは決して悪いことではありません。
自分のスケジュールや体力などと相談しながら内見すると良いでしょう。
1-2. 内見の件数だけでなく「内見前の段取り」も重要
内見はただ部屋を見るだけではありません。
水回りや機能性、設備、日当たりなどのチェックはもちろんのこと、昼と夜の違いや防音性、周辺環境なども確認することになります。
なかにはサイトで見た写真のイメージとまったく異なるケースもありますので、「部屋のどの部分をチェックする」のか事前に段取りを組み、賢く内見するようにしましょう。
ちなみに、家賃の予算や住みたいエリア、間取りなども決めておくと安心です。
特に家賃は一人暮らし、二人暮らし、ファミリーで相場も変わってきますので、二人以上で住む場合はみんなできちんと話し合ってから決めてください。
2.1日何件くらい内見可能?1件あたりの所要時間は?
2-1. 1日あたりの内見件数は3件以下がベスト
ただし、あくまでベストというだけであって、3件以上内見しても問題ありません。
見たい物件が近くにあれば、1日3件以上は簡単にクリアできます。ただ細かいところまでしっかり内見することを考えると、3件以下が良い、というだけです。
なかには1日に5件以上内見する人もいますので、こればかりは「この件数でなければ良い物件は見つけられない」という決まりはありません。
また、内見をするときはその日のスケジュールもある程度組んでおきましょう。
1件見るだけでも大変なのですから、それが2件以上ともなるとヘトヘトになってしまいます。
2-2. 1件あたりの所要時間は大体1時間程度
最低でも30分はチェックしたほうが良いでしょう。
たくさん見て回る場合は1件にかける時間が短くなってしまい、細かいところまでチェックできなくなってしまいます。
ちなみに、1日の平均内見件数は2~3件。次に4~6件となっています。
逆に1件のみだと他の物件と比較できないため、良し悪しが分かりません。
3件以下を目安に、1件30分~1時間程度で見て回るようにしましょう。
もちろん、内見で満足したらすぐに申し込むことをおすすめします。
競争率が高い物件はすぐに決まってしまいますし、悩んでいる間に他の方に申し込まれてしまってはまたイチから物件探しをするはめになります。
内見は体力も使いますから、「これ!」という物件を見つけたらなるべく早めに申し込むようにしましょう。
3. 同じ部屋を何回も内見できるのか?
基本的に、気に入った物件は何度でも内見できます。
同じ部屋を数回内見することでメリットになるのは、「見落としていた点を確認できる」「昼と夜の違いを確認できる」などが挙げられます。
一般的に、内見は昼と夜の2回行ったほうが良いといわれています。
それは、昼と夜では雰囲気がまったく異なるからです。
特に多いのが騒音問題で、昼は学校や仕事などで留守をしているため気づきにくいのですが、夜になると生活音が顕著になります。
多少の生活音は仕方がありませんが、騒音レベルになると今後住むには問題になってしまいます。
また「音」以外に「日当たり」も挙げられます。
日当たりが良い物件は部屋も明るく洗濯物もしっかり乾きますが、逆に西日が強いと部屋が暑くなるのでデメリットです。
その点も何度か内見し確認しておきましょう。逆に、日陰になる部屋もチェックしておくと工夫ができます。
どうしてもパッと見た第一印象で物件を選びがちですが、それだけでは失敗しやすいことがほとんどです。
同じ部屋も何度も訪れることで、より住みやすい物件を選ぶことができるでしょう。
4. 内見時に注意すべきポイント
物件は、内見に来たお客さんが満足できるように「魅力的な演出」を行っています。
清掃された後ですので、じっくり見ると欠点があるところも、なかなか見つけることができません。
また前述したとおり、住むことを前提に考えている物件に関しては2回の内見を行うことがベターです。
1回目の内見ではわからなかった、生活するうえで押さえておいた方が良い事項などについても、2回内見を行うことでくまなく抑えることが可能になります。
また色々な物件を見て回ると、目移りしてしまい決断できないといった注意点もあります。
物件選びが長引いてしまうと疲れてしまいますから、できるだけ少ない回数で、重視したい点だけをチェックしたら早めに申し込むようにしてください。
その中で、気に入った物件、自分がどうしても住みたい物件にポイントを絞って、2回目の内見を行うと効果的だと言えるでしょう。
5.まとめ
物件を選ぶときに欠かせない内見ですが、たくさんの件数を見て回ったからといって必ずしも良い物件と出会えるわけではありません。
1日にベストな内見件数と所要時間を知ることで、より自分に合った物件を見つけることができます。
今まで「内見をしていたのに失敗していた」という方は、今一度見直し、次は賢く物件選びをしましょう。
もし気に入った物件があった場合には、1回の内見で決めずに可能であれば昼と夜に1回ずつ見て、印象の違いも考慮して考えてみると良いでしょう。




