内見(内部見学の略)は、実際に足を運んで自分の目で建物内部を確認することで、物件選びにおいてとても重要なステップになります。
でも、はじめての契約の場合、どのような流れで内見を進めるのか、何が必要なのか、わからない方も多いです。
そこで、ここでは、はじめて物件選びをする方に向けて、内見~契約までのポイントを解説します。
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このページでわかること
1. マンションの内見、審査、契約までの流れ
新しい住まいに移るまでには、物件を探す・不動産会社に行く・内見を行う・申し込みと審査・契約・引っ越しというステップを踏む必要があります。
以下では、内見の予約から契約まで、どのような流れで進んでいくのかを見てみましょう。
内見予約
気になる物件を見つけて不動産会社に行くと、簡単な説明を受け、それに納得すれば、内見の予約を取ることになります。
空き家になっている部屋は鍵の手配が必要ですし、入居中の物件の場合は空くのを待ったり、現在の居住者と予定を合わせたりして、現状を見せてもらうことになります。
そのため、基本的に内見は不動産会社にコンタクトをとった当日ではなく、別の日にあらためて実施することになります。
なお、事前に物件が決まっていて、不動産会社に行く日も決まっている場合は、内見までまとめて予約をするということも可能です。
予約なしで当日の内見は可能?
基本的に内見は予約をしていくものですが、空き家であったり、鍵の手配をすぐに行えたりする場合は、その日のうちに内見ができることもあります。
ただし、新学期直前の3月などの繁忙期や、現在も入居者がいる物件の場合は、当日の内見は、むずかしいと考えておいた方がいいでしょう。
内見当日
内見当日は不動産会社を訪れて、鍵を持った担当者と一緒に物件まで行くことになります。
最近は、不動産会社の自動車で移動することがほとんどです。
物件に着いたら内見を行うことになりますが、内見時のチェックポイントについては後述します。
審査
内見をして物件を気に入っても、自分の意志だけで住むことはできません。
不動産会社・保証会社や大家さんの審査を受け、審査に通ったら晴れて契約、入居というステップに進むことができます。
審査の結果は、早ければ当日から翌日、平均して3日~4日ほどで告知されます。
重要事項の説明と契約
審査に無事通ったら、物件ごとにあるルールや注意点など、重要事項の説明が行われます。
事前に伝えられていることが多いですが、あらためて確認して問題なければ契約となります。
この時点でもまだキャンセルができるので、気になる点はすべて確認し、納得できなければ契約しないという道も選べます。
契約をしたら、引っ越しの予定や家賃の支払い方法などを決めて、手続きはすべて完了になります。
2. マンションの内見で確認したい3つのチェックポイント
マンションを内見するときに見ておきたいポイントを、賃貸・中古・新築マンションの3つに分けて解説します。
住み始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないためにもぜひチェックしてください。
賃貸マンション
賃貸マンションを内見する場合に確認したいのは、以下の3つのポイントです。
・契約更新のタイミングと更新料
・左右や上の部屋の物音
・収納や生活スペースの広さ
賃貸マンションの場合、ほとんどの物件で2年毎に契約更新と更新料の支払いが発生します。
更新のタイミングが長かったり、更新料がかからなかったりする物件もあるので、長くその地域に住む予定であればそういった部屋を選ぶと出費を抑えられます。
賃貸マンションは壁が薄かったり、収納がなかったり、広さが足りなかったり、といった問題も少なくありません。
生活環境や意識によって感じ方が大きく変わるので、内見時には評価や不動産会社の言葉ではなく、自分がどう感じたかを重視して選ぶと良いでしょう。
中古マンション
中古マンションを内見する際に確認したいのは、以下の3つのポイントです。
・水回りの状態
・室内の臭いや使用感
・共有スペースの管理状況
中古マンションの場合は水回りの劣化が激しいこともあるので、必ず確認し、気になれば修繕する予定かどうかを確認しましょう。
室内の臭いや壁の汚れ、家具の接地面なども良く確認してみてください。
また、ポストや廊下、エレベーターなど住民の共有スペースの管理状態も要チェックです。
電球が切れていたり、エレベーター内が汚かったり、ポスト回りが散らかっていたりするような場合は、マンションの管理が行き届いていない可能性があります。
マンションの管理が行き届いていないということは、入居後に何か不具合があったときに対応をしてもらえない可能性があると考えられますから、チェックする必要があるのです。
新築マンション
新築マンションの場合はすべてが新しいので、間取りや日当たりが気に入れば、チェックするポイントがないように感じます。
でも失敗しないためにも、以下の3つは確認してください。
・数年先の生活を想像する
・生活導線はスムーズか
・セキュリティ面
新築マンションを検討している方は、これから先何十年も住み続けることを想定しているのではないでしょうか。
今は夫婦2人で十分だと感じる広さの物件でも、子どもができれば子供部屋の確保が必要になり、今以上の広さが必要になります。
何年も先の生活を考えてみて、本当に快適に長く住み続けられるか、高齢になってもずっと住んでいたい環境なのかを厳しい目でチェックすることが重要です。
新築マンションの場合、セキュリティ面はしっかりしていることが多いですが、鍵の種類や共有スペースと個人スペースの境界なども含めて細かく見てください。
3. マンション選びに失敗しないための内見回数とおすすめの時間帯
色々な物件を見て、より良いところに住みたいという気持ちは誰でもありますが、迷いすぎていると気に入っていた物件を別の人に契約されてしまうことがあります。
住みたかったのに…となってしまわないように、ある程度のところで内見をやめて決めてしまった方が良いでしょう。
平均3件~4件ほど内見をしてどこかに決める人が多いですが、最初に見た物件が気に入ればそのまま決定してもかまいません。
これだ!というところがあれば、そこに決めるのが一番です。
内見をする時間帯ですが、1件につき20分くらいかかると考えて、十分に時間が取れるタイミングにしましょう。
生活騒音や日当たりを直接感じられるので、自分が家にいることが多い時間帯で内見するのがオススメです。
他の内見者と会いたくない場合は、平日の午前中だと人が少ないのでバッティングの可能性が下がります。
4. 希望する部屋の内見ができない時の対処法
内見を希望していても、様々な理由から内見ができないことがあります。
予定が詰まっていたり、まだ入居者がいたり、クリーニングなどが理由の場合は、少し待てば内見ができるので、時間に余裕があるならほかの物件を内見しつつ、予約が可能になるまで待っても良いですね。
内見が不可能という物件はほとんどありませんが、何らかの理由で内見ができない場合はその理由を尋ねてみてください。
曖昧にされたり、納得できなかったりする場合は、契約を見送った方が無難かもしれません。
どうしても内見ができない物件が気になる場合は、自分でその物件の近くまでいって外観を確認し、近所の人に話を聞いてみるのも良いかもしれません。
5. まとめ
マンションの内見は現地の環境や部屋の広さ、明るさなどを感じられるとても良い機会です。
不動産会社に許可を得た上で間取りや内装を撮影し、気になった点をメモしておけるように準備しておくと、内見が終わった後にゆっくり考えることができます。
不動産会社によってはスリッパやメジャーなどを貸してくれるので、内見の予約をするときに確認してみてください。
契約を急いでいる場合は、内見時にハンコや身分証明書を持って行っておけば、スムーズな契約ができます。
内見のチャンスを上手に活かして、新しい生活をより良い物件で迎えられるようにしてくださいね。




