バイクを購入する前に一度調べておきたいのが、マンションにバイクを駐車してもいいのかどうかです。
バイクは、排気量により駐車のレギュレーションが変わってきます。
今回は、バイクをマンションに駐車するレギュレーションと、起こる可能性のある隣人との厄介事等の例をみていきましょう。
このページでわかること
1. マンションの駐車場にバイクを駐車して大丈夫?
まず、「バイク」というものをしっかり確認しておきたいと思います。
一般的に「バイク」というのは、大きく2つに分けることができます。
50cc以下のバイクか、50cc以上のバイクか、の2種類です。
50cc以下のバイクはいわゆる原動機付自転車であり、それ以上は普通自動二輪車と呼ばれています。
知っておかなければいけないのが、この2つでは大きく駐車の仕方が違ってくるということです。
「道路交通法」によると、50cc以下の原付バイクは「自転車」、50cc以上の自動二輪車は「自動車」に分類されています。
これを知っておくことが、今回のテーマで一番重要な要点になります。
さて、では「マンションの駐車場にバイクを停めても大丈夫かどうか」について考えていきましょう。
ここでも1つおさえておかなければならないのが、「駐輪場」と「駐車場」は違うということです。
一般的には「駐輪場」には、自転車を駐車させます。
また「駐車場」には自動車を駐車させます。
それぞれに役割が違います。
わかりやすくまとめてみましょう。
- 50cc以下のバイクの扱いは「原動機付自転車」として、駐輪場に駐車させる
- 50cc以上のバイクの扱いは「普通自動二輪車」として、駐車場に駐車させる
つまり、最初の質問の回答としては、50cc以上の自動二輪車ならOKということになります。
これはあくまで原則の話です。
難しいのは「125cc以下のバイクは駐輪場に駐車する」等、マンションの規約によってその取り決めが様々なことです。
もし、バイクの駐車のレギュレーションで迷うことがあれば、マンション管理会社に連絡して確認をとるのが一番です。
2. マンションの駐輪場にバイクは停められる?
さて、「マンションの駐輪場にバイクは停められるか」どうかについて考えてみたいと思います。
前述したように、この回答については50cc以下の原動付自転車に限って大丈夫という結論になります。
たまに大きい50cc以上のバイクが、マンションの駐輪場に駐車されているのを見ますがあれは違反ということになります。
2-1. 原付以外は停められないところが多い
一般的にほとんどのマンションの駐輪場に駐車するのは、自転車や50cc以下の原動付自転車を想定していることが多く、「バイクは原動付自転車以外、駐車できない」というケースがほとんどです。
しかしながら、前述したようにマンションそれぞれの規定により、事情が変わってくるので注意しましょう。
特に、125cc以下のバイクを駐輪場に駐車してもOK、というケースは多々あります。
しかし、マンションによっては駐輪場に50cc以下のバイクを駐車されることもNGというケースもあるのです。
その理由は、消防法が関係しています。
2-2. 駐輪場と消防法の関係
消防法が大きく関係しているため、屋内駐輪場にはバイクを駐車できないケースがあります。
わかりやすく説明すると、消化施設のない屋内駐輪場には、ガソリンを積んだバイクを駐車することが禁止されているのです。
消化施設というのは、スプリンクラー等のことですね。
こういった設備がない場所に駐車を許可してしまうと、管理会社が罰則を受けてしまうためにバイクの駐車を禁止しているのです。
また消防法に関係がなくても、子供が多く住んでいるマンション等では、子供の安全を優先させるために、駐輪場へバイクを駐車するのを禁止しているというケースもあります。
3. マンションのバイク駐車場のトラブル例
マンションに限ったことではないのですが、駐車場で起こるバイクの厄介事で良くあるのが、隣のバイクが倒れてしまい、他の人のバイクに損害が出たというケースです。
これは、当然その住民当事者同士の話し合いによって修繕費用をどのようにすべきかを解決すべきですが、話し合いで決着しない場合には、裁判等になってしまうこともあるでしょう。
そもそも、住民同士の厄介事というものは、誰もが絶対に避けたいものです。
駐車する際には、しっかりと倒れないように固定させることを確認するようにすべきでしょう。
また、駐輪場に自転車とともにバイクを駐車させる場合には、バイクは自転車より駐車の幅を多く必要とするために、スペースの問題で起こるトラブルもあります。
バイクの幅が大きいために、自転車の駐車スペースがどうしても圧迫されてしまいます。
またマンションの駐車場では、外部の人間が無断でバイクを駐車するなどの問題は良く聞く話ですし、バイクの排気音が大きく、騒音の問題などは良くある厄介事だといえるでしょう。
また、一番困る「盗難」の問題の対処方法ですが、最近では鍵にGPSを搭載させてスマートフォンで管理するという方法もあります。
ぜひ一度検討してみましょう。
4. マンションにバイク駐車場がない場合の対処法
マンション外での駐車スペースを探す場合には、どんな駐車スペースが考えられるでしょうか。
この場合にはまず近隣で駐車場を探すか、安全を考えてトランクルームなどを探すかという2択になるかと思います。
- 屋外型駐車場
- 屋内型駐車場
- バイク用コンテナ、トランクルーム
屋外型の駐車場が最も安価で契約できると思います。
およそ4000円~6000円が相場でしょうか。
地面に白いラインで番号が振ってあるのが典型的ですが、U字ポール等で仕切っている場所もあります。
安価ではありますが、屋根も壁もない状況での駐車となるので、バイクの車体に傷がつきやすいという欠点があります。
ですから、駐車の際にはカバーをかけるようにしましょう。
また屋内駐車場であれば、雨風にさらされることがないために、その心配がありません。
その代わりに、屋外型の駐車場より料金が高めになるでしょう。
およそ7000~10,000円が相場になるでしょうか。
駐車の際は、カバーやチェーンなどをするように心がけましょう。
この他には、バイク用のコンテナを使う方法もあります。
トランクルームやレンタル倉庫などを「バイクの保管OK」としている場合もあり、安全などの面からも安心して駐車することができます。
マンションに近い位置にこういった施設があれば、利用することも検討してみましょう。
バイクの駐車場を探すには、スマートフォン等で検索するのが最も早いでしょう。
しかしながら、その検索に引っかからないスペースも多々あり、自らの足で周囲を探してみるのも重要かもしれません。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はマンションにおいて、バイク駐車方法やバイク駐車場の探し方などについて考えてきました。
最後にまとめてみたいと思います。
- 50cc以下のバイクは自転車として扱う、駐輪場に駐車させるのがレギュレーション
- 50cc以上のバイクは自動車として扱う、駐車場に駐車させるのがレギュレーション
- マンションの規約によって、バイクの駐車方法やレギュレーションは異なる
- 消防法のために、消化設備のない屋内駐輪場にはバイクを駐車できない
- バイクの駐車は、排気音やバイクが倒れた時に他のバイクを傷つけたりする場合などにトラブルになる
- マンションにバイクを駐車できない場合は、マンションの外の駐車スペースを探す
バイク最盛期と比べると、現在は10%ほどの台数しかないと言われています。
バイクはどうしても排気音の問題があるため、マンションの管理者からは優遇されにくいという事情があります。
ですが、最近ではバイク好きのための「ライダーズマンション」というコンセプトのマンションも登場しています。
こういったマンションには、部屋の中にガレージが付いており、オーバーホールを好きなタイミングで行うことができるようになっています。
バイクが好きな人からしたら、夢のようなマンションでしょう。
少々家賃が高くなりますが、バイクが趣味だという人は一度調べてみてはいかがでしょうか。




