賃貸マンションを探すときに重視していることは何でしょうか。
家賃、間取り、広さ、駅からの近さなど、人によってさまざまだと思います。
しかし、住み心地の良さは誰にとっても重要なものと言えるでしょう。
住み心地の良さは、どのマンションを選ぶかによって異なるだけでなく、同じマンションでもどの階のお部屋を選ぶかによって異なります。
ここでは、9階のお部屋を選んだ場合を前提にして、9階の住み心地が良いか悪いかを考えてみます。
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このページでわかること
1. 【結論】マンション9階の住み心地は良い?悪い?
まず、結論から言うと、マンションの9階の住み心地が良いか悪いかは、9階に住むメリットとデメリットの感じ方によって異なります。
デメリットはそれほど気にならず、メリットが魅力的に感じるかたにとっては、9階の住み心地は良いと言えます。
反対に、デメリットが気になってしまうかたにとっては、9階の住み心地は悪いと言えるでしょう。
それでは、9階に住むメリットとデメリットをひとつひとつ見ていきましょう。
2. マンションの9階に住む5つのメリット
2-1. 景色が良い
9階の窓から外を見ると、遠くまで見渡すことができ、とても景色が良いです。
場所によっては、夜景を楽しむこともできます。
低層階では、遠くまで見渡すことができないことに加え、カーテンを開けると外からお部屋の中が見えてしまうので、景色を見て楽しむことはほとんどできません。
また、9階は比較的高層階なので、高層階ならではの解放感を味わうこともできます。
景色が良く解放感のあるお部屋でゆっくり休むことで、日々の仕事の疲れも癒されることでしょう。
2-2. 日当たりが良い
周辺の建物の高さにもよりますが、9階ともなると太陽の光をさえぎる建物などが少ないため、日当たりが良いです。
同じ理由で風通しも良いので、洗濯物が乾きやすいのも魅力のひとつです。
日当たりが良いと、日中は電気をつけなくてもお部屋が明るいので、電気代の節約につながります。
また、冬は日差しのおかげで寒さがやわらぎ、暖房代の節約になります。
2-3. 騒音が気にならない
マンションの防音性の高さにもよりますが、低層階では騒音が気になってしまい、静かで落ち着いた生活を送ることが困難です。
家賃よりも通勤のしやすさを重視して、家賃が高めの駅近のマンションを借りても、低層階であれば電車の音がうるさくて生活に支障が出ることもあります。
9階は地面から離れているので、電車や車の音、通行人の話し声などが聞こえにくいです。
ただし、どの階でも同じことですが、上の階の足音や隣室の話し声が聞こえることはあります。
2-4. セキュリティー面で安心
女性の一人暮らしであれば、セキュリティーの高さは特に重視している条件のひとつでしょう。
9階なら必ず安全というわけではありませんが、低層階よりは安全です。
また、9階なら道路を走っている車や通行人にお部屋の中が見えてしまうことはないので、外からの視線が気になるかたも安心です。
2-5. 虫が出にくい
夏は窓を閉めていても虫が侵入してしまうものです。
しかし、マンションの高層階では、虫の侵入が少なくなると言われています。
ここでの高層階とは、一般的に5階以上を指します。
虫は高いところまで飛ぶことができないので、地面から離れるほど虫が出にくくなります。
虫がエレベーターに乗って移動することも考えられるので、9階では必ず虫が出ないとは言えませんが、低層階より出にくいことは確かです。
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3. マンション9階に住む5つのデメリット
3-1. 家賃が高い
同じマンションでも、階数によって家賃が異なることはご存知でしょう。
条件が同じであれば、低層階は安く、高層階になるほど高くなるというのが一般的です。
上層階には、先に説明したような多くのメリットがあるため、家賃を高めに設定しているのです。
3-2. 夏に暑さを感じやすい
9階に住むメリットに挙げた日当たりの良さは、季節によってはデメリットになります。
高層階は太陽に近いことに加えて太陽の光をさえぎる建物などがないので、晴れている日はお部屋の中が非常に高温になります。
9階に住むことは、夏の冷房代が増える原因になってしまいます。
3-3. 外に出るまでに時間がかかる
9階のお部屋からマンションの外に出るときは、階段を使うのは大変なのでエレベーターを使うことが多くなるでしょう。
エレベーターは、ひとつのマンションに2台くらいしかないことが一般的なので、通勤時間帯は特に混雑します。
住人の多いマンションの場合、急いでいるのにエレベーターがなかなか来なくてイライラしてしまうこともあるかもしれません。
お部屋とごみ置き場の往復も時間がかかるので、面倒に感じてごみ捨てに行く回数が減ってくると、お部屋にごみが溜まってしまい、快適な生活の妨げになります。
3-4. 地震の際に揺れが大きい
地震の際に高い場所にいると揺れが大きくなるので、9階では低層階に比べて揺れを強く感じます。
地震に限らず、強い風が吹いただけで揺れを感じることもあります。
また、地震によりエレベーターが止まってしまうと、避難が遅れるという危険性もあります。
3-5. 体調が悪くなる可能性がある
人によっては、高層階に住むと体調が悪くなることがあります。
頭痛、めまい、不眠症、関節痛など、症状はさまざまです。常に揺れている感覚に襲われてしまうこともあるようです。
このような体調不良は、マンションの揺れや気圧の差によって起こるものです。
三半規管が弱いかた、アレルギー性鼻炎を持っているかたなどは、体調不良になりやすいとされています。
高層階による体調不良になりやすい体質にあてはまらないかどうか、調べてみましょう。
4. マンション選びのコツ!9階の部屋の住み心地まとめ
マンションの9階に住むメリットとデメリットをそれぞれ5つご紹介しました。
メリットが魅力的に感じたかた、デメリットが気になってしまうかた、それぞれ感じ方は違うと思います。
たとえば、メリットのひとつに景色が良いことがありますが、景色を見ることに興味がないかたはメリットと感じないでしょう。
また、浴室乾燥機がついているマンションであれば、日当たりや風通しが良く洗濯物が乾きやすいというメリットも意味がありません。
体調が悪くなる可能性があるというデメリットもありますが、人によってはそのような症状はまったく起こらないので、デメリットとは言えなくなります。
このように、9階に住むメリットとデメリットの感じ方が人によって異なるので、9階の住み心地が良いか悪いかも人によって異なるというわけです。
9階に住むデメリットのひとつに、家賃が高いことがありましたね。
家賃の安さは、賃貸マンションを探す上でもっとも重要な条件と考えているかたも多いでしょう。
家賃の安さだけを重視するなら、1階に住むのが最善の選択だと言えますが、騒音やセキュリティー面など他の条件も合わせて考えるとそうとも限りません。
1階などの低層階と9階とで家賃が大きく異なる場合は、その家賃の差額に見合うだけのメリットがあるかどうかをよく考えてみましょう。
もしも、それだけのメリットがないなら、低層階に住むことを検討してみてはいかがでしょうか。
同じマンションでも何階に住むかによって、住み心地は大きく異なるということがおわかりいただけたでしょう。
住み心地の良さは、家賃や駅からの近さとは違い、数字で表すことができないので見落としがちですが、毎日生活していく上でとても重要なものです。
今回ご紹介したメリットとデメリットが自分にとって本当にメリットとデメリットになるのか、じっくり考えてみてください。
そうすることで、あなたにとって9階の住み心地は良いか悪いかが自ずと見えてくるはずです。




