マンション1階の住み心地|5つのメリット・4つのデメリットをチェック!

マンションの1階は賃貸・分譲のどちらでも人気は低めで、マンションに住むなら3階以上がいいという人が大半です。

1階に住むなら戸建の方がよいと考える人も非常に多いです。

でも、マンション1階ならではのメリットも多く、特に子育て世代やペットを飼っている世帯にとっては便利な部分も目立ちます。

もちろんデメリットもありますが、ライフスタイルや家族構成によってはとても快適に暮らすことができます。

どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。

1. 【結論】マンション1階の住み心地は良い?悪い?

マンションの1階はあまり人気がありませんが、住み心地がとても悪いというわけではありません。

どうしても高層階の方が眺望や日当たりの面で有利なので人気が高いですが、1階でも住み心地がよいと感じる人はとても多いです。

結論としては、ライフスタイルや家族構成によってよくも悪くも感じられるという曖昧なものになってしまいます。

ただ、子どもがいるご家庭やペットとの暮らしを重視する人にとって、マンション1階の住み心地はよいといえます。

その理由は次のメリットの項目で一緒に解説をしています。

2. マンションの1階に住む5つのメリット

マンション1階を選ぶメリットとしては4つの点が挙げられます。

マンションの作りによっては当てはまらないものもありますので、検討している物件の間取りと合わせて考えてみてくださいね。

2-1. 専用の庭やスペースが付いていることが多い

マンション1階の物件には専用の庭や玄関前に占有スペースが作られていることがあります。

隣の住民とは垣根やフェンスで区切られており、居住者専用の庭になっているので一戸建ての庭と同じように使うことができます。

大きな樹木を植え付けるのはNGになることがありますが、家庭菜園程度であれば好きにできます。

ペット可物件の場合は庭に放すこともできますし、テラスを作って自分たちだけの快適な空間にすることも可能です。

夏場になれば小さなプールで遊ぶこともできますね。

玄関前にスペースがあれば自転車や遊具も置けるので、子どもがいる家庭ではとくに使いやすいポイントになります。

2-2. 足音に気を使わなくてもよい

マンションの近隣トラブルでとても多いのが足音による騒音です。

防音性が高い建物であればよいのですが、2階以上に住んでいると下の住民の迷惑にならないように常に足音に気を使う生活をしなくてはいけない場合もあります。

子どもがいるとそれはなかなか難しく、窮屈な生活をさせるのもかわいそうですよね。

1階であればそういった足音の気遣いは必要なく、子どもが飛び跳ねたり走り回ったりしても問題ありません。

大きな物音や声は2階以上の物件と変わらず届いてしまいますが、足音だけでも気にしなくてよいのはとても快適ですよ。

2-3. 出入りがしやすい

1階の物件は玄関を出たらすぐに外なので、一戸建てのように出入りがスムーズにできるのもメリットです。

大きな荷物を運ぶときやベビーカーを使うとき、ペットの散歩のときなどに出入りしやすいというのはとても楽に感じます。

また、出入りのしやすさは災害時にもすぐに避難できるということにつながります。

万が一玄関がふさがってしまった場合も、1階であれば庭や窓からの脱出が容易なので、災害時にも出入りのしやすさというのは大きく影響します。

2-4. 家賃やローンを安く抑えることができる

マンションは基本的に階層が高くなるほどに物件価値が高くなるので、家賃や販売価格が高くなります。

1階は庭が付いている場合でもマンション内で最も安いので、住みたいマンションの中で安い所を探したいという場合は候補として有力です。

ただし、1階には1階ならではのデメリットがあるので、安いからといって安易に選んでしまうと後悔することになるかもしれません。

次の項目で解説するマンション1階に住むデメリットを考慮して決めるようにしましょう。

2-5. 落下の危険性がない

子どもがいると高層階に住む場合はバルコニーからの落下の危険性があり、あまり物が置けなくなってしまいます。

1階の部屋であれば落下の可能性はないので、庭や玄関ポーチに置くものを選ばなくて済みます。

また、物を落としてしまう可能性がないので、布団や洗濯物を干すときも気を使わなくてよいですし、植木のハンギングや壁掛けも自由に楽しむことができます。

3. マンション1階に住む4つのデメリット

マンション1階には一戸建てに住む場合と同じようなデメリットがあります。

周辺環境やマンションの造りによって異なり、暮らし方・家族構成によってはデメリットにならない場合もあるので、ご自分の暮らしと照らし合わせて考えてみてくださいね。

3-1. 環境によってはプライバシーが守りにくい

人通りが多い道路に面していたり、近くに高い建物があったりすると、どうしてもプライバシーを守りにくくなってしまいます。

窓が死角になる構造になっていれば問題ありませんが、そうでないとカーテンを開けると丸見えになってしまうという状態も考えられます。

3-2. 空き巣の被害に遭いやすい

高い階層に絶対に空き巣が入らないわけではありませんが、やはり空き巣や泥棒の被害が多いのは1階の部屋です。

防犯システムがしっかりしているマンションであればリスクは下がりますが、それでもやはり道路に面している1階の物件は侵入が容易な部類に入ってしまいます。

防犯グッズを活用して自衛することが重要になってきます。

3-3. 日当たりが悪いことがある

近くに別のマンションやビルがある場合は、1階の物件だと日陰になってしまうことも珍しくありません。

せっかくの庭なのに影になる時間が多かったり、部屋の中が昼間でも暗かったりする状態にならないか、内覧を行った際に日当たりの確認を必ずするようにしましょう。

3-4. 湿気がたまりやすい

マンションは一戸建てよりも気密性が高いので、1階は特に湿気が溜まりやすいです。

冬場の結露や梅雨の長雨が続くとあっという間にカビが生えてしまうので、換気や湿気対策を意識する必要があります。

庭がある場合は水はけにも注意して、なるべくジメジメしない環境を作りやすい物件を選ぶのがおすすめです。

4. マンション選びのコツ!1階の部屋の住み心地まとめ

マンションで住みたい階層を尋ねると、多くの人が5階以上を答えます。

高い階層に住むことをステータスと感じたり、眺望のよさを重視したりする人が多いのでこの結果は当然ともいえます。

しかし、ここで紹介したようにマンションの1階には1階にしかないメリットがあります。

子育て中のご家庭やペットとの暮らしを大切にしている人にとってはとくにメリットが多く、一戸建てに近い自由な生活を送ることもできます。

庭付きの物件や玄関ポーチがある物件であれば更に便利で快適に暮らせるでしょう。

マンション1階の住み心地はやはりライフスタイル・家族構成・マンション自体の環境などにより大きく変化します。

家賃が安いという大きなメリットもありますが、こうしたメリットよりもデメリットにまずは目を向けてみてください。

デメリットに対して大きなストレスを感じないことが快適なマンション1階での暮らしの基本です。

大切な住まいですので、よく検討してから決めるようにしてくださいね。