川沿いのマンションは虫が多い!気に入った部屋でも諦めるべき?

マンション探しの条件は人それぞれ違いますよね?

値段、立地条件、間取り…等譲れない条件はたくさんありますが、意外と多いのが「虫が出ないこと」です。

虫が出やすいマンションの代表といえば「川沿いのマンション」なのですが、川沿いにあるということ以外の条件がすべてあなたの理想だったならあなたは諦めますか?

それとも何とか対策をしてお気に入りの川沿いマンションに住みますか?

そんな究極の2択で悩んでいるあなたのために、今回は「川沿いマンションの虫事情」を分かりやすく解説!

川沿いのマンションに虫が多い理由や川沿いだからこそ効果がある虫対策などをまとめて紹介します。

 

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1. 川沿いのマンションは虫が多い!

「川沿いのマンションには虫が多い」というのは単なる噂ではありません。

水がある場所は羽虫の繁殖場所になっているので、川だけでなく池や水たまりが多い場所などでも虫は出やすいのです。

でも実際にどんな虫の被害が多いのかわからない人もいるはずです。

そこでまずは川沿いのマンションでよくみられる虫の種類を紹介してみます。

 

蚊は水の中に卵を産みます。

蚊はあくまでも成虫となったものなので、成長の過程としては「卵→ボウフラ(幼虫)→オニボウフラ(さなぎ)→蚊」となります。

 

蚊の幼虫(ボウフラ)

蚊の幼虫であるボウフラは、卵から孵化したばかりの状態です。

大きさは6㎜前後と比較的大きいです。

移動するときは胴体から突き出た足のようなもの(実はこれは毛です)でくねくねと体を揺らしながら動きます。

厄介なことにボウフラは水の流れがない水の中でも生きていくことが出来ます。

そのため普段は流れがない水たまりのような小さな川でもボウフラはいます。

 

蚊のさなぎ(オニボウフラ)

幼虫であるボウフラは、何度も脱皮を繰り返します。

そして1週間ほどするとさなぎであるオニボウフラになります。

オニボウフラは警戒心が強いので、人の気配を察知すると水の底に逃げていきます。

ボウフラになって約3日で成虫である蚊になります。

卵が産みつけられてから蚊に成長するまでわずか10日程度しかありません。

しかも1回の産卵で約200個の卵を産み付けます。

つまり川が近くにあるということは「蚊の産卵場所が近くにある」ということと同じです。

成虫になった蚊の寿命は約1か月ですが、その間に産卵を繰り返します。

産卵のたびに新たに約200個の卵が産み付けらえるのですから、川沿いのマンションでは蚊が多いというのも納得できますよね?

 

メマトイ

メマトイはショウジョウバエ科の虫です。

川沿いを散歩していると突然大小さな黒い虫の集団に襲われた経験はありませんか?

あの嫌な黒い虫が「メマトイ」です。

メマトイは川だけでなく里山などでもよく見られます。

メマイトは厄介な特徴があり、人の目を狙って飛び回ります。

レンズにも反応するので、メガネやサングラスをかけていてもあまり効果はありません。

人を刺すということはないのですが寄生虫を媒介するため、間違ってメマトイが目に入ってしまうと結膜炎になってしまうこともあります。

梅雨の時期が近くなると多き姿を見かけるようになりますが、遭遇すると集団で顔の周りを延々と飛び続けるのでベランダで洗濯物をしている時などに襲われるとちょっとした恐怖を感じます。

 

ユスリカ

ユスリカも川沿いのマンションでよくみられる虫です。

見た目は蚊のように見えますが、分類ではハエ目ユスリカ科なのでハエに分類されます。

そのため見た目は蚊にそっくりですが、ハエなので蚊のように刺されることはありません。

幼虫は川や池に生息しているので、成虫になったユスリカも基本的に川沿いで多く見られます。

種類が多いのもユスリカの特徴です。

日本国内で確認されているものは約2000種類ですが、世界では約15000種類のユスリカが確認されています。

種類によっては昆虫として高く評価されているものもあり、愛好家によって飼育されている種もあります。

ちなみに川沿いのマンションで見かけるユスリカは、ただの虫です。

希少価値が高い昆虫としてのユスリカではありません。

ですから一種の害虫として扱われます。

厄介なのは洗濯物にとりつくユスリカです。

部屋の中への侵入は窓を閉めていれば何とか防ぐことが出来るのですが、ベランダに干した洗濯物にユスリカがついてしまうと取り払うのに厄介です。

しかもなかなか落ちない厄ので、川沿いマンションでは「ユスリカのせいで外に洗濯物が干せない」という人もいます。

 

2. 気に入ったマンションが川沿い…虫が苦手だから諦める?

2-1. 虫が苦手で気に入ったマンションが川沿い低層階なら諦めよう

川沿いマンションでよく見かける虫といっても、それぞれの種類で飛翔高度があります。

最も被害が多い蚊を例に挙げると、飛翔高度はマンション3階程度といわれています。

ですから同じ川沿いマンションでも高層階ではほとんど見かけません。

ただし低層階の場合は確実に虫の飛翔高度の範囲内にあります。

ですからきちんと対策をしていたとしても「虫が来ない生活」は期待できません。

虫が来るということを前提にマンションを契約するのであれば問題ありませんが、「きちんと対策すれば何とかなるに違いない」と思っているのであれば潔く諦めた方があなたのためです。

 

2-2. 高層階でも虫が出るということは覚悟しよう

「川沿いマンションでも高層階なら大丈夫なのでは?」と思っているのだとすれば、それもやや甘い考えです。

確かに低層階と比べると高層階の方が虫の出る確率は下がります。

でも高層階であっても虫が絶対に来ないということはありません。

自力で高層階まで虫がたどり着けなかったとしても、高層マンションであれば必ずエレベーターがありますよね?

実は高層階にはいないはずの虫が入り込んでくる一つの原因に「エレベーター」があります。

エレベーターの中には虫たちが集まりやすい蛍光灯が設置されていますよね?

しかも蚊のような虫たちは二酸化炭素を好みます。

密閉された空間の中に人が乗り込むわけですから、エレベーターの中は二酸化炭素の濃度が上がります。

つまりエレベーターの中は、虫が集まりやすい2つの条件がそろっているというわけです。

しかもエレベーターに入り込んだ虫の存在を、エレベーターを利用する人はほとんど気付きません。

つまり気が付かないうちに高層階に住む住人たちがエレベーターで虫たちを移動させているのです。

もう1つ厄介なのが「高層階には虫が来ない」という思い込みです。

その思い込みのせいで、低層階であればこまめに行う虫対策も高層階ではとんど行われていません。

さらにベランダでガーデニングをしているのであれば、プランターの周りやベランダに水たまりが出来てしまうこともよくあります。

そこに偶然高層階にたどり着いた虫たちが目を付け、卵を産み付けます。

すると知らないうちに高層階に虫の繁殖場所が出来ます。

このことからもわかるように、マンションの高層階であっても虫の被害にあう可能性はあるのです。

まして他のマンションとは違い虫が多い川沿いのマンションの場合は、その可能性がより高くなる傾向があります。

3. 川沿いのマンションに必須の防虫対策4選

3-1. 夕方までにカーテンを必ず閉めよう

虫は夜になると光に集まる習性があります。

川沿いのマンションは近くに川がある分、ほかのエリアのマンションよりも周囲の見晴らしがよいですよね?

これは住む側としてはメリットですが、虫にとってもメリットなのです。

つまり生息地である川から近い場所に夜になると光が照らされる場所(マンション)があるのですから、虫たちは迷わずそこに向かって飛んできます。

だから川沿いのマンションの場合、夕方の電気をつけるタイミングが虫対策の一番重要なポイントになります。

しかも虫の学習能力は人間が思っている以上に高いのです。

「ここに来れば光がある」ということを一度学習すれば、その後どんなに対策をしたとしてもその場所目指して飛んできます。

ですから入居したその日からこの方法で虫対策をしていないと、あとからどんなに試しても思っているような効果は期待できません。

 

3-2. エレベーターホールに虫よけ対策が置いてあるか確認する

高層階でもエレベーターを介して虫が入り込んでくることがあると説明しましたよね?

ということは「エレベーターの中に虫が入らなければその確率は格段に下がる」ということです。

そこで1つおすすめしたいのが「内見でのエレベーターホールのチェック」です。

エレベーターホールは共有スペースですので、個人的にこのスペースに虫対策をすることはできません。

でも川沿いのマンションであれば高層階でも虫の被害があるということは、マンションの仲介業者であればよくわかっているはずです。

ですから少しでも高層階に虫が入り込まないように、エレベーターの入口付近に虫よけ対策をしているケースが最近増えています。

こうした細かな配慮がされている場合は、入居後に虫で悩んだとしても親切に対応してくれることが多いです。

ただ「エレベーターホールに虫対策がされていない」「内見でエレベーターを使ったとき、中まで虫が入り込んできた」という場合は要注意です。

後悔しないマンション選びをするのであれば、仲介業者にきちんとマンション虫対策について説明を受けましょう。

もしもその内容に納得がいかない場合は、残念ですが諦めた方がよいでしょう。

 

3-3. 網戸にへばりつく虫には扇風機の風で対抗しよう

川沿いのマンションでよく出る虫は、ほとんどが小さい虫ばかりです。

大きい虫であればたたいて駆除する方法もありますが、小さな虫が大量にやってくる場合はこの方法は全く効果がありません。

むしろやるだけ疲れてしまいます。

もちろん虫よけスプレーや殺虫剤も即効性がありますが、使った直後は効果があってもそれが持続しません。

かといって常に網戸に張り付いてスプレーを吹き付け続けるのもおかしな話ですよね?

こんなときには外に向かって扇風機の風を当てるという方法があります。

虫が集まりやすい網戸の側に扇風機を置き、強風にセットします。

そしてピンポイントに虫が集まるあたりに風を当て続けます。

こうすれば川沿いマンションに集まってくる小さな虫たちは風によって飛ばされて、網戸に近づけなくなります。

また扇風機であれば電気の使用料もかなりお得です。

ですから1日中利用していたとしても、扇風機の電気代が家計を圧迫することはありません。

 

3-4. どんな川なのか、実際に歩いて確かめること

川にもいろいろなタイプがあります。

川の流れに勢いがある一級河川とほとんど流れのない古い川では、その周辺に集まる虫の種類も違います。

また川の大きさ(幅)が同じでも、そこを繁殖場所とする虫の種類は違います。

さらに見落としがちなのが「新しく整備された川の近くのマンション」の場合です。

一見すると特に問題がないように思われるかもしれませんが、新しく整備されている川だからこそ問題があることもあります。

川の流れがなく所々に水が溜まっているような場合は、新しく整備された川であっても間違いなくボウフラなどの生息地になります。

ボウフラは蚊の幼虫ですから成長すれば大量の蚊になります。

さらにあたりを整備するということは、虫が羽を休める場所がないということですよね?

いくら蚊やハエであっても、一日中ずっと飛び続けるということはできません。

どこかで羽を休める場所が必要です。

そうなると川の近くで唯一羽を休められる場所としてあなたが気に入っているマンションが候補に挙がります。

このような川の状況は、内見でベランダから周囲を見ただけでは全く分かりません。

しかも虫の被害が多いのは夕方から夜にかけてです。

内見はほとんどが日中に行われますから、その時にどれほどの虫の被害があるのかまでチェックすることはできません。

だからこそ、契約をする前に近くの川の状況を直接確認する必要があるのです。

これを手間と思わずにきちんと済ませておけば、入居した後の虫対策にも役立ちますよ。

 

4. まとめ:川沿いマンションの入居前には虫対策を忘れずに!

虫が苦手な人にとっては「虫が多い」といわれている川沿いのマンションはかなりハードルが高いはずです。

でも「川沿いである」ということを覗けばすべてあなたの理想通りのマンションの場合、本当に悩んでしまいますよね?

でも実際に住み始めてから悩むよりも、入居する前にしっかりと考えることが大事です。

なにしろ川沿いのマンションでは入居する前から虫対策が出来ますし、入居直後から始めることで効果が期待できる対策法もあります。

この2つをうまく組み合わせれば、入居しても「あの時はただの考えすぎだった!」といえるようになるはずです。