賃貸でもできるウッドデッキのDIY2選

賃貸マンションのベランダ、どのように使っていますか。

洗濯物を干すだけの場所になっている方も多いと思いますが、ベランダにウッドデッキをつくれば、ランチをしたり子どもを遊ばせたりすることができます。

ウッドデッキはお部屋の床と同じ高さにするので、お部屋が広くなったように感じられます。

殺風景なコンクリートのベランダからウッドデッキのあるベランダに変わると、ベランダをもっと活用したくなるはずです。

きれいなベランダでガーデニングに挑戦するなど、新しい趣味が見つかるかもしれません。

ここでは、賃貸マンションでもできるウッドデッキのDIYを2つご紹介します。

注意点も説明しますので、ウッドデッキをつくる前に必ず確認するようにしてください。

1. 賃貸でもできるウッドデッキのDIY2選

賃貸マンションでは、ベランダを傷つけるようなDIYをすることはできません。

賃貸契約が終了して退去するときに、もともとの状態に戻す必要があるからです。

木材を買ってきて電動ノコギリで切ってウッドデッキをつくる方法もありますが、切るときに大きな音が出るため、近所迷惑になってしまうおそれがあります。

ここでは、そのような心配がない方法をご紹介します。

1-1. ウッドパネルを敷く

ウッドパネルはベランダの床に敷くだけでウッドデッキをつくることができるものです。

サイズが小さいので、ひとりで作業するのに向いています。

賃貸マンションで定期的に行われる大規模修繕のときや退去するときにはウッドデッキを撤去する必要がありますが、ウッドパネルでつくったウッドデッキなら取り外すだけなので簡単です。

・ウッドパネルの選び方

ウッドパネルはホームセンターの他、ネット通販にもいろいろな種類のものが売られています。

天然木と人工木のどちらにするか迷ったときは、自然な木のぬくもりがほしい場合は天然木を、長く使いたい場合や簡単にお手入れできる方がよい場合は人工木を選ぶとよいでしょう。

最近では天然木そっくりにつくられている人工木のウッドパネルも多くあります。

サンプルを取り寄せれば、購入する前に材質を確認することができます。

お部屋が広くなった感じを出したい場合は、お部屋の床の色と同系色のウッドパネルを選ぶのがポイントです。

また、ウッドパネルの裏側に水はけがよくなる加工がしてあるものを選ぶのがおすすめです。

裏側にほこりが溜まりやすいですが、水はけがよいものであればホースで水をかけるだけで簡単にきれいにすることができます。

ただし、天然木のウッドパネルはしっかりと乾かさないと腐る原因になるので気を付けましょう。

・ウッドパネルを設置するコツ

ウッドパネルを購入する前に、ベランダの大きさを測ってウッドパネルが何枚必要かを考えます。

ベランダにすき間ができてしまうことも多いので、その場合はガーデンストーンを敷き詰めるとすき間を埋めることができるだけでなく、おしゃれな印象にもなります。

ウッドパネルはベランダにある避難口を塞がないように敷く必要があります。

避難口の周りに合わせるためにウッドパネルを切ることが必要になる場合が多いので、切りやすい素材のものを選ぶとよいでしょう。

1-2. すのこを使う

ウッドデッキを自分でつくりたいなら、すのこを使う方法がおすすめです。

すのこは100円ショップでも購入できるので、コストを抑えることができます。

すのこは、ひのき、杉、桐などの素材がありますが、ウッドデッキをつくるには一般的なすのこであるひのきでできたものが向いています。

ひのきは耐久性が高く、香りによる防虫効果も期待できます。

好きな色に塗って使うのもよいですし、そのままの自然の色を生かすのもよいでしょう。

ベランダの大きさにあったすのこを購入する必要があるので、事前にベランダの大きさを測っておくことが必要です。

ささくれができているすのこの上に裸足で乗ると危険なので、敷く前にやすりをかけるようにしましょう。

一般的なすのこでウッドデッキをつくる以外にも、ウッドデッキをつくるためのすのこデッキを利用するという方法もあります。

一般的なすのこに比べて厚みがあるため、丈夫で長く使うことができます。

また、表面が丁寧に仕上げられているため、安心して裸足で乗ることができます。

2. 賃貸でウッドデッキをDIYするためにおすすめな便利グッズ

天然木のウッドパネルやすのこは、長く使っているとささくれやひび割れが発生してしまうことがあります。

また、ウッドデッキの裏側は湿気が多くなりがちです。

それらを防止するためには、木材を保護するための塗料を塗ることが必要です。

塗料はいろいろあるのでどれを選べばよいか迷ってしまいますが、屋外用で防腐効果や防湿効果のあるものを選ぶとよいです。

どの塗料もさまざまな成分が混ざっているため分離しやすくなっています。

塗る前には、容器をよく振って沈殿している成分を混ぜてから使うようにします。

塗っている間もどんどん分離してきてしまうので、こまめにかき混ぜてください。

初めて塗るときは量の調整が難しくムラになってしまうかもしれませんが、少しずつ塗り重ねるようにするときれいに仕上がります。

塗料を塗った後は、よく乾かしてからベランダに敷くようにしましょう。

乾くまでの時間は塗料によって異なりますので、説明書を確認してください。

天然木は時間が経つと劣化するのは仕方のないことですが、このように防腐効果や防湿効果のある塗料を塗ることで長く使うことができます。

3. 賃貸でウッドデッキをDIYする場合の注意点

賃貸マンションではベランダは共用部分とされているため、設置できるものについて一定の制限があることが通常です。

物件によっては、ウッドデッキをつくること自体が禁止されているところもありますし、敷くことができるウッドパネルの素材が限定されているところもあります。

また、ウッドデッキをつくることについて事前に管理会社に申請をして許可をもらう必要がある物件もあります。

賃貸契約書などを見てもわからない場合は、大家さんや管理会社に聞いてみましょう。

人工木のウッドパネルを使ったウッドデッキであっても、定期的な清掃は必要です。

ウッドパネルの裏側をときどきめくってみて、ほこりが溜まっていないか、虫がいないかなどを確認することを怠らないようにしましょう。

また、すのこはやすりをかけてから敷いたとしても、時間が経つとささくれができてしまうことがあります。

先に述べたように塗料を塗るとささくれの発生を抑えられますが、完全になくなるわけではありません。

裸足で乗ってトゲが刺さると危険ですので、ささくれができていないか定期的に確認することが必要です。

4. まとめ

ウッドデッキにあこがれるけど、賃貸マンションだからあきらめているという方もいらっしゃったかもしれません。

ここで紹介した方法なら、ベランダを傷つけることがないので、賃貸マンションでもウッドデッキをつくることができます。

その際は、ご自分の賃貸マンションでウッドデッキをつくることが認められているかどうか確認することを忘れないようにしましょう。

ウッドデッキは見た目がおしゃれになるだけではなく、子どもの遊び場として使うことができる、お部屋の床とベランダの床の高さが同じになるので洗濯物が干しやすくなるなどのメリットがあります。

DIYをしたことがない方も、ウッドパネルやすのこを敷くだけの方法なら簡単にできますので、ぜひ挑戦してみてください。