古い賃貸物件の中には、家賃が安い代わりにトイレがリフォームされておらず、昔の和式タイプのままになっていることがあります。
入居時はあまり気にならなくても、ケガをした時や妊娠すると急に不便になったり、どうしても雰囲気をほかの部屋に合わせたくなったりすることがありますよね。
そんな時に賃貸物件でもできる和式トイレのDIYアイデアを5つ集めてみました。
機能面での改善が見込めるアイデアや見た目を変えて気持ちよく使えるようにするアイデアがメインです。
いずれも簡単にできるものなので、DIY初心者や女性にもおすすめです。
このページでわかること
1. 賃貸でもできる和室トイレDIY5選
賃貸物件の和式トイレにできるDIYはどんなものがあるのでしょうか?
原状回復ができることが条件なので、大掛かりな改造はできませんが思っているよりもいろいろなことができます。
1-1. かぶせるだけで洋式トイレに変身!
和式のトイレで一番困るのがしゃがまないと用を足せないということですよね。
洋式トイレに変えるには工事が必要になり、お金もかかりますし、大家さんや管理会社の許可を得ないといけないので手間も時間もかかります。
でも、じつは和式トイレの上からかぶせて設置するだけで洋式トイレと同じ形状にできる商品があるのです。
「据え置き式」や「腰掛式」となどいろいろな名称で呼ばれており、複数のメーカーから販売されています。使える和式トイレのタイプに規定がありますが、かぶせるだけなので設置は誰にでも簡単にできます。
この方法なら許可や工事がいらないので、すぐに和式トイレを洋式トイレの形に変えたい場合はとても便利です。
1-2. ラブリコ・ディアウォールで簡単に収納を追加
和式トイレはスペースがとても狭いことが多いので収納もほとんどなく、トイレットペーパーや掃除用具を置いておく場所にも困ってしまいますよね。
壁に釘やねじを使うこともできないので壁面収納も諦めがちですが、ラブリコやディアウォールと呼ばれる器具を使えば柱を立てることができるので棚の設置も自由自在です。
ラブリコやディアウォールは突っ張り棒のように天井と床で木材を固定することで柱を追加する器具で、壁や床を傷つける心配がありません。
設置した柱に釘で棚をつけたり、ポールを設置して吊り下げ収納にしたり自由にできるので収納の幅が一気に広がります。
木材に色を塗ればアクセントにもなって機能も見た目も格段にアップすること間違いなしです。
1-3. クッションフロアで床もピカピカ
和式トイレの床はレトロなタイルのことが多く、黒ずみやひび割れが発生していることも少なくありません。
そんな床もクッションフロアを敷けば手軽に隠せて、好みに合った色や柄に変えることができます。
汚れたら交換できるので衛生的にもよいですね。
クッションフロアを使ったDIYはとても簡単で、床の形と便座の形に合わせてカットし両面テープで貼りつけるだけです。
便座の形にカットするのが少し難しいので、先に新聞紙などで型を取り、それをクッションシートにかぶせて切っていくとずれにくいです。
接着剤で張り付けるとはがれにくく汚れも付着しやすいので、両面テープで貼りつけるようにしましょう。
1-4. 貼って剥がせる壁紙で簡単に大改造
賃貸DIYで活躍することが多い、貼ってはがせる壁紙は和式トイレでもさまざまな使い道ができます。
壁全体を変えるのはもちろん、古いトイレでよく見かける下半分がタイルになっているデザインのタイル部分を木目調の壁紙にすればナチュラルテイストのトイレに早変わりします。
前述したラブリコやディアウォールで設置した柱と柱の間に使えばよいアクセントになりますし、カットも自由にできるのでいろいろな使い方ができます。
シンクに張り付けることもできるのでシンクだけが浮くという場合にも活躍しますよ。
1-5. 小物を飾って雰囲気UP
古い物件のトイレは昼間でも暗いことが多いので、壁や床を変えてもなんだか薄暗いままのことがあります。
そんなときは人感センサー付きのランプを置いてみたり、フェイクグリーンを配置したりすると明るい空間になります。
壁がシンプルすぎる場合は、マスキングテープを貼ってその上にグルーガンで小物を貼り付けてみましょう。
ポストカードや造花など、軽いものなら十分に付くので画びょうを使わずに壁を飾ることができます。
2. 賃貸の和室トイレDIYにおすすめの便利グッズ
アイデアの項目でも紹介したグッズありますが、賃貸物件の和式トイレをDIYするときにあると便利なものをご紹介していきます。
100円均一でも手に入るものがほとんどなので、安価で済ませたいときにも大活躍します。
- 突っ張り棒
あらゆるところに使える突っ張り棒は狭い和式トイレでも大活躍です。
耐荷重量は少ないですが、突っ張り棒を使えば棚も作れるので軽いものを少し収納する棚が欲しい時はとても便利です。
- 木製や金属製のカゴ
カゴは置いておくだけでも可愛く、ふた付きのものなら中身を隠せるので生理用品や掃除用具を隠しておきたい時にとても便利です。
トイレットペーパーを入れてそのまま床に置いておいてもいいですね。
- 貼って剥がせる両面テープ
クッションフロアの設置や壁に何かを飾りたい時など、多くの場面で役立つので賃貸物件のDIYの時にはぜひ用意しておきたいグッズです。
粘着力に差があるので、しっかり止めたい場合は強力なものを選びましょう。
- マスキングテープ
床や壁の保護、目印、仮止めなどマスキングテープもいろいろな場面で役立つグッズです。
接着力が弱く剥がしやすいので、柄が可愛いものを選んでポストカードやドライフラワーを飾るのにも使えます。
- グルーガン
100円均一でも売っているグルーガンはマスキングテープと一緒に使うことでDIYの幅を広げてくれます。
マスキングテープを貼った上にグルーガンで小物を接着すれば、トイレのシンクや壁などどこにでも好きなものを飾れます。
3. 賃貸の和室トイレをDIYでおしゃれにする場合の注意点
賃貸物件の和式トイレをDIYする際に気を付けたいのは、原状回復を意識して手を加えるという点です。
和式トイレに限らずあらゆる賃貸のDIYに言えることですが、退去時には入居時の状態にしないといけないのでそれを踏まえたDIYが鉄則です。
また、DIYを行っていくうちにタンクや便座を破損させてしまわないように注意が必要です。
入居者の不注意で破損させてしまったり、汚してしまったりした場合は入居者の負担により元の状態に戻さなくてはいけなくなります。
水回りの修理は思いのほか高額の修理費がかかることが多いので、作業をする際は気を付けるようにしましょう。
トイレの中で行う作業は必要最低限にし、シートのカットや下準備は別の部屋で行うと安全ですよ。
4. まとめ
最近はかなり減ってきた和式トイレですが、地方に行くとまだまだありますよね。
人気がないので家賃が相場よりも安くなっており、節約をメインで考えたい人にとってはなかなか魅力的な物件かもしれません。
住んでいくうちに不自由を感じたり、DIYをしたくなったりした場合はここで紹介したようなDIYを試してみてください。
特に据置タイプの洋式トイレを設置するのはとても簡単に快適化ができます。
価格も安いものであれば5,000円くらいからあり、20,000円ほどの製品になると機能と強度も十分なものもあります。
水回りの清潔さや快適さは運気にも大きく関係するといわれているので、気に入っていなかったらプチDIYから始めてみてはいかがでしょうか?
小さなことでも変化があるとずいぶんと気持ちが変わって気持ちよく生活することができますよ。




