賃貸でも安心!壁に穴を開けず絵を飾る3つの方法

賃貸住宅に住んでいて悩ましいのが、壁に物を飾りたい時ですね。

自分が所有している家なら好きなように改造できますが、賃貸住宅は借りている家です。

壁に大きな穴をあけたりするような大きな傷をつける改造ができません。

しかし、日々暮らしていると「壁のこの部分に鏡があると便利なのに」といった、より便利に暮らすためのアイデアが浮かんできます。

ここではそんな快適に暮らすためのアイデアの1つ、賃貸住宅で壁掛け鏡を設置する方法をご紹介しています。

1. 賃貸でもできる壁掛け鏡にする3つの方法

賃貸住宅で壁掛け鏡にするには、3つの方法があります。

鏡の大きさや重さにあわせて、試してみて下さい。

1-1. 固定器具を活用

鏡を壁掛け鏡にする最も簡単な方法は、ピンフックなどの固定器具で鏡を壁に固定する方法です。

賃貸住宅の壁に針を刺すと跡が心配になりますが、賃貸でも使いやすい刺し跡が小さいものが販売されています。

賃貸住宅で使いやすいと好評な固定器具には、フック型の「Jフック」や「マジカルピンフック」、壁面に直接物を留め付けられる金具の「壁美人」があります。

ただ、これらの固定器具はどんな重さの鏡でも使えるわけではありません。

それぞれ、支えられる重さが器具ごとに決まっていますから、鏡に合った器具を選ぶことが大切になります。

例えば、「Jフック」「マジカルピンフック」「壁美人」で支えられる物の重さは、次のとおりです。

「Jフック」が5kg、「マジカルピンフック」が4kg、「壁美人」は複数の種類があり6~24kgまでです。

鏡のサイズが大きくなくて重量が軽いものなら、Jフックやマジカルピンフックで簡単に固定できます。

壁美人は付属のステンレス製の針をホッチキスで固定して使う器具ですが、大きなサイズの鏡の固定に適しています。

重量が軽くても大きなサイズの鏡は、壁美人のようにサイズが大きなものの固定に向いた器具を使うと安心です。

また、固定器具は1個で固定するよりも、2個、3個と留める箇所を増やすことでよりしっかりと固定できます。

鏡のサイズや重量を考慮して固定器具を選んでみて下さい。

1-2. 新たな柱や棚を作り設置

少し大がかりな改造になりますが、新たな柱や棚を作り、そこに鏡を固定して壁掛け鏡にする方法もあります。

賃貸住宅の中に自分で柱や棚を作ると聞くととても大変な印象がありますが、実は思うほどハードルが高いものではありません。

なぜなら「ディアウォール」や「ラブリコ」といった器具を使うと、とても簡単にできるからです。

「ディアウォール」や「ラブリコ」は、2×4材の両端に器具を取り付け、これを床と天井の間にはめ込むことで部屋に柱や棚を作り出します。

2×4材(ツーバイフォー材)とは、木材の断面サイズが2インチ×4インチ(38mm×89mm)の木材です。

ホームセンターの木材コーナーで「2×4材」という分類で販売されています。(DIYに不慣れな方は、店員さんに聞いてみると見つけやすいです。)

「ディアウォール」や「ラブリコ」の最もシンプルな使い方は、2×4材を1本用意して、その両端に器具を取り付けて柱を1本増やすものです。

ここに鏡を固定器具でしっかりと留めるという使い方が最もシンプルな活用法になります。

新たに作った柱は自由に使える柱ですから、賃貸の壁では心配な大きな傷跡が残るような固定器具でも思うままに使えます。

また、ディアウォールやラブリコには、棚を作るのに役立つ棚受けパーツや木材を連結できる中間ジョイントも販売されています。

こういったパーツを取り入れて木材の本数を増やしていけば、飾り棚や間仕切りを作ることもできます。

部屋の印象を変えつつ、鏡をしっかりと固定したい方におすすめの方法です。

1-3. 家具で工夫

イーゼルや本をディスプレイして飾れるマガジンラックなどの家具を利用して、鏡を設置してみるのも素敵です。

イーゼルは、元々は画家が絵を描く際にカンバスを乗せる台です。

しかし、最近ではイーゼルに案内パネルを乗せて店先に展示しているのを見かけます。

この使用方法をお部屋でも活用して、イーゼルに鏡を置けば簡単に壁掛け鏡のように使えます。

鏡を置くだけですから設置がとても簡単です。

イーゼルは材質もデザインも豊富です。

最近では画家がカンバスを乗せる用途で使うイーゼルの他に、商業用のパネルを乗せることを目的として作られたものやインテリア用に装飾を施したものが販売されています。

インテリア用の装飾が施されたものを選べば、お部屋のアクセントにもなります。

ディスプレイして飾れるマガジンラックは、その名の通り本の表紙を見せながら収納できる本棚です。

ここに本の替わりに鏡を設置してみるのもお部屋のアクセントになりお洒落です。

ただ、イーゼルやマガジンラックを活用する方法は、重さの軽い鏡にしか使えません。

しかし、壁を傷めることがなく、インテリアとしても楽しめるメリットがあります。

壁に器具を取り付けることに抵抗がある方は、家具を活用してみてはいかがでしょうか。

2. 賃貸で壁掛け鏡にする場合の注意点

賃貸住宅で壁掛け鏡にする場合には、次の3つに注意して設置してみてください。

2-1. 壁の材質を確認

固定器具を使い壁掛け鏡にする場合には、まず壁の材質を確認しておくことが大切です。

最近の賃貸住宅の壁の材質で多いのは石膏ボードですが、なかにはコンクリートであることもあります。

壁材が石膏ボードである場合には問題がありませんが、コンクリートである場合には固定器具を使って壁に留めることができません。

壁の材質が石膏ボードであるかどうかを確認する方法は、虫ピンなどの細い針で壁を刺してみます。

この時に針がスッと刺さり、抜いた後の針先に白い粉のようなものが付着していれば石膏ボードです。

また、石膏ボードの壁は、壁を軽くノックしてみてみると中に空間があるような軽い音がします。

虫ピンとあわせて音の面でも確認してみてください。

壁材がコンクリートである場合には、固定器具で壁に留める以外の方法で壁掛けにしましょう。

「ディアウォール」や「ラブリコ」で柱を設置したり、イーゼルなどの家具の活用を検討してみてください。

2-2. 鏡の大きさ、重量を確認

鏡を壁に設置する場合には、鏡の重さを支えられるかどうかということが重要になります。

まずは鏡の重さがどれくらいあるのかを確認しておきましょう。

鏡を壁に固定する器具や柱、家具には対荷重量があります。

どんなに重い物でも支えられるという分けではありませんから注意が必要です。

必ず鏡の重さと、鏡を壁掛けするために使う器具類の対荷重量を確認しておきましょう。

また、鏡の大きさに応じた固定器具を選ぶことも大切です。

サイズが大きな鏡なのに重量が軽いからと壁に固定する箇所が少ないと、鏡のサイズが大きい分不安定になりやすく落下するリスクが高まります。

鏡の重さに加えて、その大きさも考慮した上で固定器具を選ぶようにしましょう。

2-3. あらかじめ設置場所を決めておく

壁に鏡を設置する前に、あらかじめ壁の何処に設置するのかを決めておくと失敗がありません。

マスキングテープなどで実際に固定器具を設置する場所をマークしておきましょう。

マスキングテープは、建築現場などで保護したい部分に貼り付けるテープです。

最近では100円ショップでも販売されています。

マスキングテープでマークしてから作業すれば、「鏡の左右の高さが違う」、「鏡の位置が低すぎた、高すぎた」といった失敗をせずに済みます。

「大体この辺りに設置しよう」といった曖昧さでいきなり固定器具を設置し始めると、設置した後で後悔することにもなります。

ひと手間かけることは面倒に感じられるものですが、このひと手間でその後の作業が随分と楽になります。

3. まとめ

賃貸住宅で鏡を壁掛け鏡にするとなると、とにかく壁への傷が心配になります。

しかし、最近では賃貸住宅でも使いやすい傷跡が目立たない固定器具が販売されています。

こういったものを活用すれば、壁の傷跡も少なく、意外と簡単に壁掛け鏡を設置することができます。

また、固定器具で壁に設置する方法の他にも、柱を新たに作ったり、家具を利用して鏡を設置する方法もあります。

賃貸だからといって壁掛け鏡にするのを諦める必要はありません。

鏡の大きさや重さを考慮して、鏡を設置してみてください。