賃貸マンションのコンセントが足りないと感じることってありませんか?
「数は十分あるのに、必要な場所に差込口がない!」とか「家電が増えて数が足りない…」などは賃貸マンションの不満でもよく耳にします。
そこで今回は賃貸マンションコンセント増設について分かりやすく解説!
増設をする時の注意点や増設の方法、増設にかかる費用などを詳しく説明していきます。
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1. 賃貸マンションのコンセントを増設する方法
コンセントの増設といっても賃貸マンションの場合は方法が限られています。
そもそも賃貸マンションですから、壁などに穴をあける行為などはNGです。
それでも便利な家電製品が続々と登場する今、既存のコンセントだけでは到底間に合わないという不満を持っている人も多いはずです。
そこで賃貸マンションでもできる増設方法を紹介します。
1-1. コンセントを新しく設置する
コンセントの数が足りないのですから、必要な数だけ新しいコンセントを設置するという方法があります。
ただしコンセントそのものは壁の表面に見えていますが、線は壁の中にあります。
ですから新しく設置するには、電気工事士の資格を持った人にお願いして工事をする必要があります。
1-2. 差し込み口の増やす
「差し込み口があと1つ増えればかなり楽なのに…」と思うことってありますよね?
この場合大掛かりな工事をしないで増やすのであれば、電源タップを使って増やす方法があります。
サイズはコンパクトなものからかなり大きなものまであり、その大きさは差込口の数と関係します。
見た目を重視しながら差込口を増やすのであれば、専用の工事をする方法があります。
この工事は資格を持った人でなければできませんので、リフォーム業者に依頼する必要があります。
その代り見た目はスッキリしますので、美観を重視したい人にはおすすめです。
1-3. 専用回路を設置する
コンセントを増やすためには、新しいコンセント用の回路を設置しなければいけない場合もあります。
この場合は専用回路の設置工事をすれば増やすことが出来ます。
この工事についても資格がない人が行うことはできませんので、リフォーム業者に依頼することになります。
1-4. 電気の配線を変更する
必要な場所にコンセントがないという場合は、電気の配線を変更して希望通りの場所にコンセントを設置する方法があります。
もちろんこの工事もDIYは不可です。
ですから希望する場合はリフォーム業者に依頼することになります。
2. 賃貸マンションのコンセント増設費用
2-1. コンセントを新設する場合
業者によって費用の目安は変わります。
費用は人件費・工事費込みで1~2万円が相場です。
2-2. 差込口を増やす場合
業者によって費用の目安は変わります。
費用は人件費・工事費込みで5,000~10,000円が相場です。
2-3. 専用回路を増やす場合
専用回路の設置は金額が高めです。
相場としては2~3万円ですが、場合によっては5万円前後かかる場合もあります。
2-4. 電気の配線を変更する場合
電気の配線を変更する場合、工事の内容によっても変わります。
工事の分類としては「電気配線の交換」「配線の分岐工事」「配線の延長」の3つがあります。
一般的なケースでは1万円前後が相場ですが、延長する長さやマンションの階(高さ)によっても費用に違いが出ます。
3. 賃貸マンションのコンセントを増設する場合の注意点
3-1. 原則として家主の許可がいる
賃地マンションでコンセントを増設する場合、原則として家主の許可が必要です。
電源タップなどで差込口を増やすだけであれば許可は必要ありませんが、電気工事士に依頼して工事を行う場合は必ず家主の許可が必要です。
3-2. 壁に穴をあけるような工事はNG
コンセントの増設といっても様々な工事があります。
例えば「差し込み口を2つから3つに増やす」という工事であれば、壁に穴を開けなくても増設工事は出来ます。
ところが「コンセントの位置を変える」「配線を延長する」などの場合は、壁に穴をあけるなどの作業が必要になります。
こうなると原則として賃貸マンションではNGです。
3-3. 例外として認められることもある
家主によっては、管理規約で「設備に関する工事はNG」となっていても例外として認めてくれることもあります。
ただしその場合も「退去する時には原状回復をする」ということが求められます。
原状回復というのは「入居した状態に戻す」ということです。
ですから「差し込み口を2個から3個に増やした」であれば、元の2口コンセントに戻さなければいけません。
新たにコンセントを設置したのであれば、増設したコンセントを外し壁もきれいに補修しなければいけません。
もちろんこうした原状回復にかかる費用はあなたが負担します。
それでもあなたが問題ないというのであれば、例外として認めてもらえる可能性があります。
3-4. 電圧が足りていなければブレーカーがすぐに落ちる
コンセントを増やすということは、一度に使う電気の量も増えるということです。
賃貸マンションの場合、契約アンペアはコンセントの数によって計算していることが多いです。
コンセントの差込口の数が少なければ、一度に使うことが出来る電化製品の数も減ります。
ところが差込口が増えればその分一度に使うことが出来る電化製品の数も増えますから、使用する電気の量も増えます。
ちなみにあらかじめ契約していた電圧以上に電気を使用するとブレーカーが落ちます。
ブレーカーが落ちてもブレーカーを元に戻せば電気は使えますが、使用する電気量が超える度にブレーカーは落ちますので使い方を考える必要があります。
一番良いのは「一度にたくさんの電化製品を使わないこと」です。
決められた電圧の範囲内で電気を使うのであればブレーカーは落ちません。
あくまでも契約している電圧量よりも使用する電気の量が多い場合にブレーカーは落ちます。
ただし何度もブレーカーが落ちるようでは困りますよね?
この場合は「電気アンペアの変更」をすることで対処することが出来ます。
3-5. 電気アンペアを変更するにも家主の許可が必要
電気アンペアの変更は比較的簡単にできます。
ただしアンペアの契約期間は原則1年単位です。
そのため変更をすると最低1年は引っ越しすることは出来ません。
しかもコンセントの増設が理由で電気アンペアを変更する場合は、アンペア量を上げることになりますよね?
これはかなりハードルが高いです。
そもそも戸建て住宅ではありませんから、マンション全体がどれだけの許容量を持っているかも関係します。
節約のためにアンペア数を下げるのであれば比較的ハードルは低いのですが、増設のためにアンペア数を上げる場合は家主側としては認めたがりません。
また許可が下りたとしても、トラブルのもとになることも多いです。
3-6. 電源タップを使う場合も注意が必要
家主の許可を取らずにコンセントを増やす方法には「電源タップを使う」という方法があります。
電源タップはホームセンターや家電量販店で販売していますし、値段も手ごろです。
使い方も既存のコンセントに差し込むだけですので、特に知識がなくてもすぐに使えます。
ただし電源タップを使ってコンセントを増やす時には「しっかりと差しこむ」ということが大事です。
差し込み方があまいと、隙間から放電します。
コンセントにたまったほこりに引火すると火事の原因となります。
実際にタップの差し込み方が原因の火災で死者が出たケースもあります。
またタコ足配線を多用するのも火事の原因になります。
特にコンセント周辺の掃除は普段あまりしない人が多いため、知らないうちにほこりが溜まっていることがよくあります。
こうしたほこりに引火すると火事になります。
ですからタコ足配線の使い過ぎにも注意が必要です。
4. まとめ
賃貸マンションのコンセント増設は、原則として家主の許可が必要です。
家主の許可があっても退去する時には原状回復しなければいけないので、設置工事とは別に撤去工事(修繕工事)も必要になります。
こうした費用を負担しても使いやすさを追求したいのであれば、コンセントを増設したい理由をきちんと家主に説明したうえで工事が出来るか相談してください。
理由が分かったうえで退去時には元通りにするのであれば、ほとんどの家主さんはOKしてくれます。
ただし無断で工事をした場合は、賃貸契約違反として最悪の場合退去を求められるケースもあります。
ですから自己判断をせず、きちんと相談するようにしてくださいね!




