賃貸物件は部屋の広さや家賃など条件が様々で、どんな部屋がいいか迷いますね。
マンションやアパートが多いですが、一戸建て賃貸の物件もあります。
ここでは一戸建て賃貸のメリットとデメリットをご紹介しますので、まずご自身の希望する条件なら、マンションやアパートより一戸建ての方が向いているかどうか、確認してみましょう。
このページでわかること
1. 一戸建て賃貸の6つのメリット
一戸建て賃貸に住むことは、次の6つのメリットがあります。順に見ていきましょう。
1-1. 音や振動が気にならない
一戸建て賃貸のメリットといえば、音や振動を気にならないことです。
小さいお子さんのいるご家庭であれば、大きな声を出したり家の中を走り回ることがあります。
時間が不規則で遅い時間い帰宅されるなら、深夜に洗濯機やテレビを使います。
マンションですと、音や振動は思った以上に上下階に響いており、トラブルになることが多いです。
その点、一戸建てですと上下階を気にすることなく過ごせるのは、大きなメリットです。
1-2. 収納が充実している
築年数の経っている物件ですと大きな押入があったり、一戸建ては部屋数や収納が多い傾向にあります。
そのため人数が多く家具や荷物が多いご家庭に向いています。
大きなベッドやこだわりの家具を持っている方も一戸建ての方が引っ越し時に荷物がスムーズに搬入できます。
1-3. 駐車場代がかからない
駐車場がある一戸建て賃貸ですと、駐車場代は家賃に含まれます。
これがマンションやアパートの賃貸ですと、同じ敷地内に駐車場があっても家賃に含まれていることはなく、別に駐車場代がかかります。
また同じ敷地内にない時は近隣で探さなくてはなりませんし、別の契約が必要です。
沢山の荷物がある時や雨の日など、車から荷物を家に運び入れる際には、家に駐車場がある便利さが実感できます。
1-4. 決まりがないので生活の自由度が高い
集合住宅はお互いが心地良く生活するためのルール、管理規約があります。
例えば洗濯機は夜12時以降は使用禁止としていたり、灯油を使った暖房器具の使用禁止や、共有スペースの利用方法などです。
一戸建てはそもそも自分達だけの生活ですから自由度が高く、精神的にも気楽に感じます。
1-5. 他人との接触が少ない
マンションのような集合住宅ですと、エレベーターや集合ポストで同じマンションの住人に会うことは日常茶飯事です。
また扉やベランダの開閉や洗濯機を使っている振動など、隣や上下階の生活音を感じることがあります。
完全独立の一戸建てならば、他人の存在を意識することなく生活できます。
1-6. 持ち家気分になれる
賃貸でも比較的新しい物件ですと、自分の家を持ったような気になります。
庭があるようでしたら尚更です。
子供達を遊ばせることができますし、友人を呼んでバーベキューをしたり、ガーデニングや家庭菜園が楽しめます。
将来的に一戸建てを購入したいと思っている人であれば、購入したいエリアで賃貸をすると、地域の安全や様子を実際の暮らしで確認することができます。
購入してしまってから後悔しないためにも、賃貸でお試しができます。
2. 一戸建て賃貸の6つのデメリット
次に一戸建て賃貸のデメリットも6つでご紹介していきます。
2-1. 町内会のおつきあいの手間
一戸建ての場合は町内会の加入が必要なことがあります。
町内会は強制ではありませんので、「賃貸だから」というお断りの理由もできますが、ご近所付き合いから断りにくいものです。
また大家さんによっては町内会に加入することを条件にしていることがありますので、確認が必要です。
各町内会で異なりますが、町内会費の徴収や回覧板、ゴミ置き場の掃除当番やお祭りで、お手伝いに駆り出されることもあります。
そういったお付き合いが苦手な方や、参加したくない人は一戸建には向いていません。
2-2. ゴミ出しの場所が遠い
ゴミは指定のゴミ捨て場に出さなければなりません。
マンションであれば、ゴミ置き場が建物内にありますので、時間をあまり気にせず捨てることができます。
一戸建ての場合は、指定の曜日と時間までに出しておかなければなりません。
出張や外泊が多いお宅ですと、タイミングが合わなくてゴミを出し損ねることも。
雨の日であっても、わざわざ傘をさして外にゴミを出すのも辛いところです。
ゴミの場所次第では、時間がない朝に駅とは反対方向にゴミを出しにいかなければならないこともあります。
2-3. 防犯管理が必要
一戸建ての場合玄関の鍵だけでなく、窓の数も多く施錠の確認する場所が多いです。
マンションですとオートロックや監視カメラが設置されていたり、建物全体で防犯対策がありますので、個人でセキュリティー対応は不要です。
しかし一戸建て賃貸で防犯対策をするとなると、自ら人感センサー付きライトや監視カメラの設置などが必要になります。
建物に工事が必要であれば大家さんに相談します。
また道路に面している場所がお風呂場やリビングだったりと、外を通る人から見えてしまうようならば、プライバシーにも注意しなくてはなりません。
2-4. 建物や設備の管理が必要
一戸建ての賃貸は、法人よりも個人が使っていない自宅を貸し出していることが多く、確認が必要です。
そういった場合は築年数が経っている物件ですと、設備が交換されていないことがあるからです。
エアコンや給湯器などは新しい方が省エネ効果が高く、毎月の光熱費が抑えられます。
古い設備のままで使い続けなければならないと、毎月の光熱費は高くなります。
建物や設備の管理は借りる人が確認を行い、簡単な修理も行わなくてはなりません。
交換や費用のかかる修理ですと大家さんと相談します。
また木造の建物は鉄筋のマンションに比べると冬は寒く、上下階がないので夏は暑くなる傾向にあります。
2-5. 庭木の手入れが手間(虫もいます)
家に庭があればガーデニングや家庭菜園が出来ますが、手入れも必要です。
落ち葉掃除や生い茂った樹木は選定が必要です。
自然が相手のことなので蜂の巣ができることもあれば毛虫が大量発生したら駆除が必要です。
植木の手入れをしないでいると、近隣の家に迷惑をかけることもありご近所トラブルの引き金になりかねません。
庭や植木がなくても土があれば雑草は生えてきますから、草むしりも春先や夏場の作業は大変です。
2-6. 駅からの徒歩圏内が少ない
賃貸はマンションやアパートに比べ、一戸建ては物件数が少ないです。
同じ条件で探すと一戸建て賃貸の方が家賃は高くなる傾向です。
さらに駅から徒歩圏内の物件も多くありません。
マイカー通勤ならいいですが、電車を利用するなら、自宅から最寄り駅までバスやバイク・自転車など移動手段が必要です。
雨の日や大きい荷物を持っていると大変です。
女性やお子さんの場合は帰りが遅くなるようですと、帰りの治安も考えなくてはなりません。
3. 一戸建て賃貸をおすすめするケース
お子さんがいて庭で遊ばせたい、音や振動で周りに迷惑になることやプライバシーを重視される方には一戸建て賃貸が向いています。
家族の人数が多く荷物や家財道具がたくさんある方も広さからして一戸建て賃貸の方がいいでしょう。
また将来的に一戸建ての購入を検討されている方であれば、希望のエリアに賃貸で住んでみることで、購入後の生活イメージが可能です。
4. 一戸建て賃貸はおすすめしないケース
一戸建て賃貸は建物の管理や防犯対策など、借りる人がやらなければならないことが多くなります。
管理人さんのいるマンションに慣れている人ですと煩わしく感じると思います。
また町内会やご近所付き合いが苦手な方もおすすめしません。
まとめ
賃貸物件を選ぶ時は、家賃も重要ですがご自身とご家族の生活スタイルにあったものを選ぶのが大切です。
一戸建て賃貸はマイホームを手に入れたような気分で、マンションのような音に遠慮する必要がなく、部屋の広さや収納などが魅力的です。
しかし町内会のご近所付き合いや、生活の自由度と建物の管理のバランスを考えなければなりません。
それぞれメリットとデメリットがありますので、生活スタイルと照らし合わせて検討して下さいね。




