賃貸の部屋探しをするときに分譲賃貸も候補の1つに含めるのはいかがでしょうか?
分譲賃貸には、通常の賃貸マンションには無い快適さが備わっています。
今回の記事では、分譲賃貸の特徴やメリット、さらには分譲賃貸の探し方について紹介します。
さらには分譲賃貸に住む際の注意点についても取り上げています。
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このページでわかること
1. 分譲賃貸って何?
分譲賃貸とは、分譲マンションを賃貸物件として貸し出している部屋のことです。
基本的に分譲マンションは貸し出すのではなく、住むことを前提に販売されています。
そのため分譲賃貸を借りるときには、マンションの所有者から借りることになります。
分譲マンションを賃貸として提供しているのには理由があります。
分譲マンションを購入した人の中には、国内や海外への転勤のために、マンションを購入したものの住むことができない場合があります。
そうした時に、マンションに誰も住まないのはもったいないとして、分譲賃貸として提供していることがあります。
マンションを賃貸として提供しているもう1つのケースとして、投資目的のために分譲マンションを購入するという場合があります。
アパートを一棟建てるよりも安く投資ができますし、管理も手間もあまりかからないため便利です。
賃貸マンションと分譲賃貸には2つの大きな違いがあります。
1つ目は、分譲賃貸には契約の更新がないという点です。
賃貸マンションの場合は住むことができる契約期間が決まっていて、通常は1年か2年です。
マンションの借主と貸主が双方とも再契約を望んでいる場合には、契約更新を行うことができます。
分譲賃貸については、契約期間は定められていません。
そのため、双方が望めば契約期間を定めずに住むこともでき、契約更新料を払わずに住むこともできます。
2つ目は、第三者使用届を提出する点です。
これは部屋の借主ではなく、貸主に必要な条項です。
分譲賃貸の借主が決まったら分譲マンションを第三者が利用することを認める届け出を管理組合に提出する必要があります。
そうすることによって、同じマンションに住む住民とのトラブルを避けることができます。
2.分譲賃貸のメリット・デメリット
分譲賃貸には、メリットもあればデメリットもあります。
下記でそれぞれご紹介していきます。
メリット1. 部屋のグレードが高い
分譲賃貸は、購入した人に長く住んでもらうことを目的に建設されています。
そのため、部屋の設備が賃貸マンションよりも充実しています。
床暖房やシステムキッチン、独立型の洗面台、テレビ付きのインターフォンなどを設置していたり、オートロックや防犯カメラのシステムが設置されていたりします。
メリット2. 防音性や耐震性が高い
分譲賃貸は壁や床や天井が頑丈に造られているため、防音性が高いという特徴があります。
そのため、音楽鑑賞や映画鑑賞のときでも近隣住民を気にせずに楽しむことができます。
さらに地震などの自然災害についても、建物がしっかりしているため倒壊のリスクが低いという利点もあります。
そのため、賃貸マンションよりも快適に暮らすことができます。
メリット3. 住民のマナーが良い
分譲マンションでは管理組合が組織されており、定期的に住民の集まりが開かれているところもあります。
そのため近所付き合いもあります。
賃貸マンションでは、長期間住むことはあまりないため住民同士のつながりはほとんどありません。
しかし分譲マンションでは、長期間住む人が多いため、住民と良い関係を築いたり、建物を維持しようという意識の高さもあるのでマナーも良くなります。
デメリット1. 家賃が高い
充実した設備が整っている分、家賃は高めです。
賃貸マンションと比較して、家賃が2倍、またはそれ以上になることもあります。
そのため分譲賃貸に住むためには、お金に余裕があること、もしくは夫婦で共働きであることなどが求められます。
デメリット2. ルールが厳しい
賃貸マンションにも住居のためのルールはありますが、分譲賃貸の場合には通常のマンションのルールに加え、マンションの所有者とのルールもあります。
例えば、ペットの飼育について所有者が許可をしてもマンションのルールで不許可の場合もありますし、喫煙についてマンションの管理人が許可をしても所有者によって不許可になる場合もあります。
そのため、入居前にはマンションの管理人と部屋の所有者とのルールの確認が必要です。
3. 分譲賃貸の探し方
充実した設備がそろった分譲賃貸に住むのは魅力的です。
分譲賃貸への引越しを検討する場合にはまずは部屋探しから始まりますが、分譲会社やポータルサイトを使って部屋を見つけることができます。
分譲会社
大手の分譲会社のマンションについては賃貸部門も用意されているところもあるため、そこで分譲賃貸について相談できます。
分譲マンションを購入する人の中には、あらかじめ分譲会社に相談している場合が多いため、マンションによってはすぐに見つかるケースもあります。
また気になる分譲マンションがある場合には、分譲会社に分譲賃貸の部屋がないか聞いておくのもおすすめです。
ポータルサイト
賃貸マンションやアパートの検索サイトでは、分譲賃貸の情報も載せられています。
そのため、通常の部屋探しと同じように探すことができます。
ポータルサイトでは築年数の古い分譲マンションの情報も載せられているため、気になる部屋が見つかった場合でも、必ず現地で確認するようにしましょう。
マンションノート
マンションノートとは、分譲マンションの賃貸や購入を考えている人のために、過去に住んでいた人や現在住んでいる人などの情報が載せられた無料の口コミサイトです。
ポータルサイトとは異なり、マンションの情報だけでなく、評価なども書かれています。
サイトによっては分譲賃貸の空き部屋情報が載せられていることもありますので便利です。
4. 気を付けよう!こんな事例があります分譲賃貸トラブル
分譲賃貸で起こるトラブルとして、近隣住民とのトラブルとマンションの所有者とのトラブルがあげられます。
近隣住民とのトラブルでは、マンションでのルールやマナーについてのことがほとんどです。
夜中の洗濯や掃除などによる騒音問題、ゴミの出し方や分別の問題、共用部分でのマナーの問題が、最終的には大きなトラブルにまで発展することがあります。
分譲マンションに住んでいる人は、購入して住んでいるためマンションを大切にしようという考えが強い傾向があります。
一方分譲賃貸として住んでいる場合には、いずれは退去するという考えが強いため、マンションのルールやマナーに意識がいかないこともあります。
そのため、分譲賃貸に住む場合には、近隣住民に十分配慮した生活をする必要があります。
マンションの所有者とのトラブルでは、契約上についてのことがほとんどです。
エアコンや冷蔵庫が故障した時に、買い替えによる費用を誰が負担するのか、退去するときにはどの程度の原状回復が必要なのかといった問題が生じることもあります。
特に、投資物件に関しては、退去時に新築の状態と同じような原状回復を求められることもあり、巨額の修繕費を支払わなければならないケースもあります。
そのため、契約を交わすときには、細かな点まで話し合うようにしましょう。
また、万が一トラブルが起きた時には、感情的にならずに落ち着いて解決策を探すことも大切です。
5.まとめ
分譲賃貸には、通常の賃貸マンションにはないメリットがあります。
部屋のグレードの高さや近隣住民のマナーの高さ、防音性や耐震性の高さなど安心して暮らすために必要な環境がそろっているのは魅力的です。
ただし、近隣住民とのマンションのルールに関するトラブルや所有者との契約上のトラブルが起きることもあります。
分譲賃貸への引越しを検討する時には、デメリットについても理解することによって、事前にトラブルを避けることができます。












