新生活を始めるにあたって、住まいも一新しようという人も多いでしょう。
快適な日々を過ごすためにも、お部屋探しでの失敗はなんとしても避けたいものです。
そのためにも、契約前に実際にお部屋に行って自分の目で確かめるための内部見学「内見」はもはや必須であると言えます。
その際、直接不動産屋に足を運ぶ前に、気になる物件を自分で見つけて内見の予約まで取ってしまいましょう。
内見を事前予約するメリットは
- 当日だと他の予約が入っていて見られない場合がある
- 店頭の混雑や鍵の準備などで待たされることがない
- そもそも当日だと内見できない物件もある
といった、時間を無駄にしなくて済むことです。
今回は少しわかりにくい内見予約についての詳しいやり方や、内見時に気をつけたい見るべきポイント、さらにはあると便利な持ち物のご紹介まで、内見についてを徹底的にご紹介します!
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このページでわかること
1.物件の内見予約をする2つのメリット
お部屋探しをする際、まず身近な不動産屋さんに行って物件を紹介してもらうという「飛び込み」入店をする人も多いでしょう。
これは間違いではありません。
しかし内見予約をすることで、以下のようなメリットがあります。
1-1.スムーズに接客対応してもらえる
内見の有無に関わらず、不動産屋の繁忙期や曜日によっては、予約なしで行くと長時間待たされる羽目になります。
そして状況次第では、その日のうちに内見できないということも多くあります。
時間を有効活用するためにも、特に内見希望の場合は、事前に電話やメールで希望を伝え、予約を入れるようにしましょう。
1-2.内見の準備が整えられる
内見するには、不動産会社が物件の鍵を事前に準備しておく必要があります。
内見が前もって決まっていれば、その日までの間に鍵を手配する余裕が生まれるのです。
また、物件の管理会社や大家さんの中には、「内見までに掃除を済ませておきたい。退去したばかりの汚れた状態を見られるのは気が引ける」と思う方もおられるようです。
いずれにせよ、貸す側と借りる側、その間に立つ不動産屋さんの方が、それぞれ気持ちよく段取りを進めるためにも、内見の予約は必要です。
2.内見予約なしでいきなり不動産屋に行く場合のデメリット
次に、内見の予約なしで不動産会社に行く場合のデメリットについてです。
基本的には前述の「内見予約のメリット」の逆ですが、具体的にどのようなことが起こり得るでしょうか。
2-1.希望条件の話し合いなど物件の紹介まで時間がかかる
店頭が混んでいて待たなければいけないという他に、希望条件の絞り込みなど内見を行う物件を調べるには時間がかかります。
そのため繁忙期であると特に、「飛び込み」の客への対応は後回しにされがちです。
事前に調べた物件を「ここを内見に行きたい」とすぐに伝えても、店頭の待ち合わせ中に希望の時間が埋まってしまう可能性があります。
最悪、その日のうちは内見不可能となってしまいます。
2-2.当日の予約では内見できない物件もある
内見希望の物件も決まり、いざ内見に行こう!と思っても、内見するには物件の鍵が必要だとご紹介しました。
実はこの鍵の準備にもいろいろと制限があるのです。
鍵は不動産屋さんが管理会社さんに取りに行って内見時だけ借ります。
しかし、管理会社がその日は休業日、もしくは営業時間外ということもあります。
特に、物件を管理しているのが管理会社ではなく個人の大家さんの場合、留守で連絡がつかないこともしばしばあります。
また、運良く連絡が取れたとしても、「(退去後の室内クリーニングの関係で)今日はまだお見せできない」と言われる可能性もあるので、注意が必要です。
さらには鍵を借りるのではなく、大家さんの立会いの元で内見を行うこともあります。
その場合は大家さんに来てもらう必要がありますので、当日だと断られることもあるのです。
このように、内見の予約をしないと自分自身が二度手間で損した気分になるだけでなく、不動産会社のスタッフ、また物件のオーナーにも手間をかけることになりかねません。
お互いがスムーズにやり取りできるように、内見希望の場合は必ず予約するようにしましょう。
3. 内見予約におすすめの日時
次に、内見予約するのにおすすめの時間帯についてです。
3-1.午前中がベスト
一般的に、不動産会社が来客数のピークを迎えるのは、14〜16時ごろと言われています。
この時間帯に来店すると、待たされたり、スタッフの接客対応が手薄だったりする可能性があります。
また内見についても、他の接客の合間を縫うように案内され、希望が複数件ある場合は、その日のうちに回りきれないことも多々あります。
これらを考慮すると、午前中など早い時間であるほど、店舗スタッフもゆとりを持って案内できると言えるでしょう。
3-2.おすすめの曜日
内見におすすめの曜日についても触れておきます。
一般的に不動産会社は、水曜日定休の店舗がほとんどなので、この曜日は候補から外しましょう。
また、土日、特に繁忙期は混雑が予想されるので、避けた方が賢明ですね。
平日であっても、金曜日は混む傾向があるので注意が必要です。
物件の内見におすすめの日時は、【平日、週の前半(月曜日・火曜日)の午前中】です。
もし仕事で都合がつくのであれば、有休を取ってゆっくりと内見するのが良いでしょう。
4.内見予約をする場合の注意点
入居者募集中であっても、必ずしも全ての物件が内見できるとは限りません。
次のような場合は注意が必要です。
4-1.住人が入居中である
一般的に、空き物件の入居者募集を始めるのは、住人の退去日が確定したタイミングになります。
そのため内見希望の物件が見つかっても、その時点では入居中のため見られない、といったケースも多いのです。
ごく稀に大家さんの交渉によって、入居中であっても快く内見を受け入れてくれる住人の方もおられるようでが、これはかなり珍しいパターンです。
内見希望の物件があれば、すぐにでも内見できるのか、また入居希望時期との調整できるのかを確認する必要があります。
4-2.既に成約済みである
インターネットの不動産サイトに載せている空室情報は、1つに限らず複数の不動産会社を経由して内見が可能です。
そのため、1つの物件への入居希望が、他の人と同時に重なる可能性も大いにあります。
そのため、いざ不動産屋に内見予約をして行ってみたものの、少しの時間差で先を越され、他の人の入居が確定してしまった、ということも考えられます。
また、そもそも不動産サイトの情報更新が遅れており、区分が「入居者募集中」のままだったというパターンもあります。
希望の物件が本当に募集中で間違いないのか、あるいは他の人の契約で決まりそうな状態か、事前に問い合わせてみるようにしましょう。
5.気になる物件の内見予約の方法
内見予約の方法についてです。
最近では、インターネットの不動産サイト経由で連絡をする場合がほとんどです。
大手のポータルサイトとして有名なところはこちらです。
条件を検索して希望に近い物件が見つかったら、情報ページにある「取扱い不動産会社」に電話で連絡を取りましょう。
連絡方法は、メールを使うと希望条件が整理されて伝わりやすくなるのでおすすめです。
それにより、不動産会社に同じような条件の物件をいくつか揃えてもらうこともできます。
条件についてあまりにも細かく指定しすぎると、選択肢が狭まり、賃料を上げざるを得ない場合もありますのでご注意下さい。
多少の妥協点など、希望条件に変動の余地をもたせておきましょう!
その後、予約日に実際に不動産会社に行き、そのまま担当の方と一緒に現地へ出向き部屋を見るというのが手順です。
当日は不動産屋に行かずに希望の物件周辺での現地集合、現地解散も可能です。
ただ、どちらにしろ部屋には鍵がかかっていますし、エントランスドアがオートロックの場合もありますので、内見は必ず不動産会社さんを通す必要があります。
一応上記に当てはまらない、スマート内覧というスマートフォンを使ってお客様自身で鍵の開錠などが出来る、新しいタイプの内見方法もあります。
しかし、現状ではほんの一部の物件に限られています。
お部屋の中を見られる時間は、通常30分から1時間ほどです。
6.物件の内見予約に関するQ&A
物件の内見予約についてよくある質問と答えを挙げていきます。
今後内見の予約をする際、ぜひ参考にしてみて下さい。
6-1.内見予約は何日前からできますか?
特に決まりはありませんが、目安として「2~3日前」が望ましいとされています。
1週間前だと、その間に他の人が契約する可能性もあります。
間を開けすぎず、逆にギリギリすぎない、程よいタイミングでの予約が理想です。
6-2.内見予約は当日でも間に合いますか?
もちろん可能の場合もあります。
ただし前項で挙げたように、入室に必要な鍵の手配に時間を要したり、店舗スタッフも先客優先なので、対応が後回しになったりと、非常にバタバタした時間を過ごす羽目にもなります。
思い立ったその日に…ではなく、余裕をもって事前に予約をするように心がけましょう。
6-3.複数の物件の内見予約はできますか?
繁忙期や土日を外し、不動産屋さんの接客対応に余裕があり、なおかつ物件の鍵の手配がスムーズに進むようなら、1日に複数の物件を内見することは可能です。
ただし、1件の内見にかかる時間は30分が目安とされています。
また、1件の内見から契約に至るまでは3時間ほどかかる場合がほとんどです。
そのため、1日のうちに複数を内見できたとしても、3~4件が限度だと言えます。
6-4.内見予約のキャンセルはできますか?
キャンセルは可能です。
キャンセルの理由について聞かれることはまずないので、端的に伝えればそれで済みます。
キャンセルの意向が固まった時点で、早めに不動産会社に連絡を入れるようにしましょう。
当然ですが、無断キャンセルなどは非常識ですので、絶対にやめましょう。
7.内見時に必要な持ち物やチェックポイント
7-1.必要な持ち物
内見に持参すると役立つ便利なアイテムとして、次のものが挙げられます。
(1)部屋の図面
来店時にもらえる図面は、作成ミスが意外と多いものです。
内見のときは図面と照らし合わせ、実際の部屋と違いがないか確認しましょう。
(2)メジャー
- 現在使っている大型家電が物件の設置場所に収まるか。
- 入り口の大きさが搬入可能なものであるか。
- カーテンの必要な長さはどれくらいか。
などを確認するためにも、メジャーは必須アイテムといえます。
計測したらすぐ、前述の図面に書き込むと良いでしょう。
(3)スリッパ
前の住人が退去して間もない物件だと、室内クリーニングが済んでおらず、床のホコリや汚れが気になることがあります。
内見では多くの場合、事前にスリッパを準備してもらえますが、もし気になるようであれば、持参する方が安心です。
7-2.必ず確認すべき5つのチェックポイント
次に、内見で必ず確認したいチェックポイントを挙げていきます。
(1)日当たりの良さ
募集要項には「南向き・日当たり良好!」などと書かれていても、小さい窓が一面についているのみ、また窓の外では視界をさえぎるマンションが建設中であるなど、実際は違ったというパターンが多いのが、日当たりです。
室内はもちろんですが、目の前に日光をさえぎる要因がないかも、確認しておきましょう。
(2)水回り
室内で匂いが気になりやすい箇所の一つが水回りです。
カビや虫が発生していないか、詰まりやすくなっていないかも把握しておきましょう。
(3)通信環境に支障はないか
自宅ではインターネットを娯楽だけでなく、仕事に欠かせないものとする人も多いでしょう。
そのため、携帯電話の電波をはじめ通信環境に支障がないか、しっかりとチェックする必要があります。
(4)騒音
アパートやマンションの住人間で、最も多いトラブルが騒音問題です。
騒音とまでいかなくても、上下の階や隣の部屋の生活音が入ってこないか、入念に確認する必要があります。
とはいえど、多くの人が自室で過ごすのは夜の時間帯です。
騒音や次項の共有スペースについては、昼間よりも夜の方が実態はあらわになるものです。
もし不動産屋さんから承諾が取れれば、夜の時間帯に内見を行うのも良いでしょう。
(5)共有スペース
どんなに気に入った物件であっても、住んでいる住民の質によって住環境は大きく左右されてしまいます。
そのため、住民層をある程度事前に把握しておくことも、トラブル回避につながります。
まず住民層の特徴を垣間見られるのが、共有スペースです。
- ゴミの集積所はきちんと整頓されているか?
- ゴミの分別ルールは守られているか?
- 駐輪場で自転車は整然と停められているか?
- 廊下に落書きや、タバコの吸殻は見られないか?
室内だけでなく、これらの点も注意深く確認していきましょう。
8.まとめ
いかがでしたか?
快適な住環境で新生活を送るためにも、物件の内見は外せないものなのです。
内見をより効率的に行うためにも、事前に予約を確保して、ゆとりをもってお部屋探しにのぞんでくださいね。




