2DKの間取りは子育てに最適?部屋の使い方とレイアウトまとめ

ダイニングキッチンにメインルームが2室ある2DKは、子育て中の世帯に人気がある間取りです。

でも夫婦二人きりでの暮らしの延長で子育てをしようとすると、ちょっと不便なこともおこります。

ただし子どもの成長に合わせてレイアウトを考えるポイントさえわかれば、不便よりも快適な空間が手に入ります。

今回は「子育てに2DKは本当に快適なのか?」について考えながら、おすすめのレイアウト例を紹介します。

1. 2DKの間取りは子育てに最適?

2DKというと、ダイニングキッチンにメインルームが2室ありますよね?

夫婦二人だけの暮らしだとメインルームのうち1室を寝室にすることが多く、さらにベッドを入れている場合も多いです。

確かに2人で暮らすには、メインルームが2室あるのは贅沢な間取りです。

でもここに子供が加わると、メインルームの使い方にも変化が出てきます。

1-1. 子供が出来ると「ベッド派」と「布団派」に分かれる

子供がいる暮らしとなると、寝室を「ベッドのままにする」「布団に切り替える」で問題になります。

ベッドのままで子育てをするにしても、新生児のうちはベビーベッドが必要になります。

でも寝返りを打つようになると、ベビーベッドよりも添い寝が増えます。

この頃になるとベビーベッドは邪魔になり、さらにどのようにして子供と寝るのかについても変わってきます。

1-2. 将来子供部屋を考えるならベッドは撤去?

子供が成長していくと、1室を寝室として占領してしまうと子供部屋を確保することが難しくなります。

もちろん子供は大きくなるにつれて子供だけの時間を優先させるようになります。

そのため「子供部屋をどうするか」と考えた時には、ベッドを撤去し少しでもスペースを広く使えるようにする必要があります。

どうしてもベッドのある生活を優先したいのであれば、それは「2DKではなく別の間取りを考えるタイミングになった」といえます。

2. 2DKで快適に暮らせる子供の人数は?

2DKでゆとりのある暮らしをしたいのであれば、家族4人までがベストでしょう。

これだと、夫婦2人に対し子供が2人になりますので、大人と子供の人数のバランスも良くとれています。

もちろん子供の数が増えたとしても、4人までであれば2DKでも子育ては可能です。

ただしその場合はダイニングルームと2室のメインルームをどのように使うのかによっても変わってきます。

3. 2DKで赤ちゃん〜未就学児の子育てをする場合のレイアウト

3-1. 3歳未満までの赤ちゃんがいる場合のレイアウトのポイント

新生児の場合は、昼・夜の区別はまだはっきりとしていません。

2~3時間おきの授乳とおむつ替えがありますが、基本的には一日のほとんどを眠って過ごしています。

ママの疲労とストレスがたまるのもこの時期ですので、できるだけママがリラックスして授乳や寝かしつけが出来るスペースを確保します。

場合によっては昼間に赤ちゃんと添い寝が出来るリラックススペースを作ることも良いでしょう。

キッチンは赤ちゃんの様子をうかがいながら作業が出来る対面キッチンまたはカウンターキッチンがあると便利です。

離乳食が始まる頃には、子供がしっかりと座って食事が出来るように環境を整えていくことが大事です。ダ

イニングチェアを置く場合は、専用のベビーチェアが必要になります。

ローテーブルで食事をとる場合も、やはり専用のベビーチェアは準備する必要があります。

3-2. 幼稚園年長クラスまでのレイアウトのポイント

幼稚園に入園すると、自発的に物事に参加していこうという意欲が見られるようになります。

子育て環境も子供の成長に応じて変化させていく必要があります。

特に身の回りのことを自分でやる習慣を身に着けさせる大事な時期です。

おもちゃの片付けや着替えが最初から最後まで自分で出来るようにするには、部屋のレイアウトも大切になります。

子供にかかわることについては出来るだけ子供にやらせるようにすることが大事なので、子供の目線に合わせて物の収納場所を決めていくことが大事です。

3-3. 未就学児のいる理想的な2DKのレイアウト例

まずはダイニングルームとメインルーム1室を「広いダイニングルーム」とします。

そしてキッチンとダイニングの間には、空間を仕切るためのカウンターキッチンを置きます。

ダイニングテーブルはカウンターキッチンと平行に置きます。

子供がいたずらをしても大丈夫なように、カウンターキッチンとダイニングテーブルの上には物を置かないようにします。

メインルームにはゆったりとくつろぐことが出来るように、ソファーとローテーブル・テレビを配置します。

ローテーブルは移動がしやすい小型のものを置きます。

こうしておけばテレビを見ながら子供が体を動かして遊ぶときでも、すぐにスペースを確保できます。

寝室は布団を使います。

子供のおもちゃやベビーベッドなどは全て寝室に集めておきます。

こうしておけば急な来客があったとしても、仕切りを閉めてしまえば簡単に目隠しが出来ます。

4. 2DKで小学生の子育てをする場合のレイアウト

小学生の子育てを2DKでする場合、「学習机を置く・置かない」が大きなポイントになります。

子供1人の場合であれば特に問題はないのですが、子供が2人以上になると学習机だけで部屋がかなり狭くなります。

もちろん学習机が並んでいる部屋に布団を並べるのは、かなり圧迫感があります。

これではせっかくの2DKもひたすら狭く感じてしまいます。

4-1. 学習机は置かない!その代りに大きなダイニングテーブルを!

小学生の間は学習机に向かって勉強をさせるよりも、親が見える場所で勉強をさせる方がずっと効率が上がります。

ですからあえて勉強机は置かず、参考書や教科書などもダイニングテーブルのすぐ近くに本棚を作って収納します。

本棚はツーバイフォー材を使ってDIYすると圧迫感がなく、さらに好みの高さに設置することが出来ます。

ランドセルもダイニングルームに収納スペースを確保しておくと、学校の準備なども自分から積極的に出来るようになります。

4-2. 壁面収納で収納スペースを確保

メインルームの壁を思い切って壁面収納に切り替えてしまいましょう。

3段タイプの扉付きカラーボックスを2段重ねにして壁にセットすれば、大容量の収納スペースになります。

ツーバイフォー材とディアウォールを使った壁面収納であれば、かさばるテレビ台も必要ありません。

あらかじめテレビを設置する場所を決めて棚を作れば、テレビも壁面収納ですっきりと収めることできます。

4-3. カウンターキッチンで家の中の様子を感じられる工夫を!

キッチンに面したダイニングテーブルをメインにしたレイアウトですから、キッチンもダイニングテーブルの雰囲気を感じられるようなレイアウトが理想です。

この場合はカウンターキッチンをつけると、かなり効果的です。

ただしカウンターキッチンはダイニングルームとの仕切りの役割がありますので、あまりものを置き過ぎないようにしましょう。

5. 2DKで中学生・高校生の子供と暮らす場合のレイアウト

5-1. 寝室を子供の勉強部屋にチェンジ

中学生・高校生になると勉強部屋だけでなくプライベートな空間も欲しがります。

このタイミングで寝室を子供部屋に切り替えるのがおすすめです。

5-2. ダイニングテーブルのサイズをコンパクトサイズに変更

子供中心だった生活から個々の時間を大事にする生活に変わるこの時期は、大きなダイニングテーブルよりもコンパクトなサイズのダイニングテーブルの方がおすすめです。

空いたスペースを利用して、ダイニングルームに新たな役割を持った空間を作り出しましょう。

5-3. 空いたスペースで夫婦のワークスペースを

ダイニングテーブルをコンパクトなサイズに切り替えたことでできたスペースに、夫婦のワークスペースを作りましょう。

壁面に作業用のテーブルと椅子をセットし、パソコンをセットしてみれば簡単に書斎が出来ます。

広めにテーブルをセットすれば、夫婦それぞれのワークスペースが確保できます。

6. 子育て世代が2DKに暮らす場合の部屋の使い方まとめ

子育て世代の暮らし方は、子供の成長を通して暮らし方を柔軟に変えていくことがポイントです。

子供の成長はあっという間ですが、それぞれの年齢によって必要となる子育て環境は異なります。

柔軟にその変化を受け止めながら暮らし方を少しずつ変えていくことも、子育て世代の暮らし方のポイントといえるでしょう。