マンションに住んでいるとエアコンのトラブルに見舞われることがありますよね。
そんなトラブルのひとつが水漏れです。
以下では、水漏れの対処法や考えられる原因、さらには予防法に至るまで紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
このページでわかること
マンションのエアコンから水漏れ!大事な3つの対処法
マンションのエアコン室内機から水が漏れているとき、とるべき行動をしっかりと把握して迅速に対処することで、その後のトラブル拡大を防ぐことができます。
ここではその対処法を3つ紹介していきますので、必ず目を通しておいてください。
管理会社に連絡しよう
賃貸のエアコンは多くの場合、管理会社や大家さんが設置しています。
「エアコンが古くなっていた」「入居者が日頃のケアを怠っていた」など、水漏れの原因にはさまざまなものが考えられますが、設備機器の不調は原因を定めることが難しく、その責任が誰にあるかを特定することは不可能に近いです。
また、入居者が勝手に修理に出すことにも注意が必要です。
管理会社や大家さんは設備機器に保険をかけていたり、交換を考えていたりするので、入居者が勝手に修理してしまった場合、その費用が無駄なものになってしまうおそれがあります。
そのため、水漏れを発見した場合は、最初に管理会社に連絡することを忘れないようにしましょう。
漏れてくる水をバケツで受け止める
水が滴り落ちているのを放置していると、次第に水溜まりになっていき、床の損傷などの二次被害を招くことにもつながりかねません。
それを防ぐためにも、漏れてくる水をバケツで受け止めるようにしましょう。
また、水滴だからといって油断しているとバケツの大きさによっては水が溢れてしまいます。
なるべく容量に余裕のある大きなバケツを用意しておくのがおすすめですが、用意できない場合はバケツの中に雑巾を入れるなどして水を少しでも吸い取れるようにしておきましょう。
室外機のドレンホースをチェック
エアコンが作動しているとき、エアコン室内機の中には水滴が溜まっていきます。
それを部屋の外に排出する場合に、室外機のドレンホース(室内機に生じた水を室外に排出する排水ホース)が非常に重要な役割を果たしているのですが、ドレンホースにゴミが溜まっていると水滴の排出をうまく促すことができず、逆流を起こしてしまいます。
そんなときに、水漏れが起きるのです。
室内機の水漏れの原因はこのドレンホースが関係しているケースがとても多いので、バケツで水漏れを受け止める段取りが済んだあとはドレンホースを確認してみてください。
ゴミが溜まっているようなら取り除いてみましょう。
もしかしたらそれだけで問題解決できるかもしれません。
エアコンの水漏れでよくある原因
室内機の水漏れには、ほかにも原因がいくつかあります。
先ほど述べたドレンホースの詰まりもその中のひとつですが、ほかの原因も紹介していきます。
その後の対処に何か役立てられるかもしれないので、ひと通り目を通しておきましょう。
冷媒ガスが漏れている
室外機と室内機のあいだを循環して温度調整をする「冷媒ガス」と呼ばれる物質が不足していることが原因で、室外機から水漏れが起きていることもあります。
冷媒ガス漏れにはいくつかの原因が考えられるのですが、配管に亀裂が入っていることで引き起こされることが多いです。
そのほかにも、取り付け工事や移設の際の不手際が原因になっていることもあるので、管理会社に連絡して確認するようにしましょう。
熱交換器(フィン)に結露が付着している
熱交換器(フィン)とは、エアコン内部に組み込まれている装置で、冷媒ガスとともに、空気の温度調整を担当している重要部分です。
この熱交換器に結露が付着してしまうとその後の水漏れトラブルにつながります。
結露の付着にはさまざまな原因が考えられますが、中でも、フィンにホコリなどの汚れが溜まって空気をうまく循環させることができないというのが一番に考えられる原因といわれています。
そこで、普段からなるべくエアコン内部の掃除をすることが大切になります。
修理費用の負担は大家さんがする?入居者もしなければならない?
賃貸のエアコンが壊れてしまった場合、修理費用の負担は大家さんと入居者のどちらがしなければならないのでしょうか。
これは、実際にエアコントラブルに見舞われた人の多くが気にすることです。
結論から言うとケースバイケースで、いくらマンションの設備機器だからといって大家さんにすべて責任があるというわけではなく、修理費用も故障原因によってどちらが負担するか変わってくるようです。
状況別に分けて整理してみましょう。
大家さんが負担するケース
大家さんが負担するケースとしては、「入居者側に非がない」という条件を満たした場合が考えられます。
どんな場合かというと、「エアコンが古くなっていた」「新品のエアコンの初期不良」「取り付け工事の際の施工不備」などです。
これらの場合は、大家さんが入っている保険などでまかなってくれることになりますが、どの理由も定義づけがはっきりしないので、もしかしたら議論になることがあるかもしれません。
トラブル防止のためにも、契約書の確認をしっかりとしておくようにしましょう。
また、入居の際にエアコンの状態を確認しておくのも大切です。
入居者が負担するケース
エアコンはセルフケアのできる機器です。
中でもフィルター掃除は自分でできる手入れとして一番に挙げられるものですが、フィルター掃除を怠っているとフィルター内にホコリが蓄積し、エアコンの故障を引き起こすことにつながります。
ホコリのほかにも、タバコの煙でヤニが付着することがフィルターの詰まりの原因に挙げられたりしますが、これらは入居者側に責任が問われるような故障なので、大家さんに修理費用を負担してもらうことはできません。
エアコンの水漏れを防ぐための3つの事前対策
水漏れが起こったときの対処法を知っておくのも重要ですが、もっと重要なのは水漏れを未然に防ぐことです。そのための有効な対策手段を3つ紹介します。
ここで述べることをしっかり実践し、トラブル回避に努めましょう。
定期的に手入れをする
日頃から定期的にエアコンを手入れすることで水漏れを高確率で防ぐことができます。
水漏れはエアコン内部で空気の循環がうまくできていないと発生してしまいますが、フィルターの掃除をするだけでも空気の通りが良くなります。
フィルターにはすぐにホコリが溜まってしまうので、定期的に手入れするように心がけてください。
時にはフィルター以外の部分も掃除しなければなりません。
エアコンのシーズンが近づいてきたら、一度入念に掃除することをおすすめします。
極端な温度設定は控える
極端な温度設定は急激に熱交換器(フィン)を冷やすことになり、結露を生み出すことにつながります。
その状態で長時間エアコンを稼働させているといつか必ず水漏れを引き起こしてしまうおそれがあるので、エアコンを使う際は本体に負担をかけないようにしてください。
室外機周辺に物を置かない
室外機はエアコンの動作において重要な役割を果たしています。
室外機の周りに物があるだけで空気の循環が悪くなってしまい、結果として水漏れを引き起こすことにもなりかねないので、室外機周辺は常にきれいな状態をキープするようにしておきましょう。
まとめ
マンションのエアコンの水漏れは、決して珍しいことではありません。
このようなトラブルで重要なのは、真っ先に管理会社へ連絡することです。
マンションの設備機器はきちんと管理されており、入居者が勝手に修理に出してしまうと余計に問題がこじれてしまうので、水漏れを発見した際は必ず管理会社に連絡するようにしてください。
また、トラブルを未然に防ぐためにもエアコンの手入れを怠らないようにしましょう。





