賃貸でもできる壁掛け時計にする3つの方法

「賃貸だけど壁掛け時計を使いたい!」

「壁に釘を打たなくても壁掛け時計を使う方法はない?」

「賃貸だと壁掛け時計は無理だよね・・・」

この記事は、このような疑問・要望を持っていたり、諦めているあなたに向けた記事です。

この記事の中では、賃貸でも壁掛け時計にするための方法から、注意すべき点について紹介します。

読み終える頃には、賃貸でも壁掛け時計を使えることが理解できますよ。

1.  賃貸でもできる壁掛け時計にする3つの方法

壁掛け時計にするためには、名前のとおりに壁に掛ける必要がありますが、賃貸の場合は壁に穴を開けることはためらいますよね。

ここでは目立たないように壁に穴を開ける方法や、壁に一切穴を開けることなく壁掛け時計にするための3つの方法を紹介します。

1-1.  壁に小さい穴を開けるタイプを使う

時計を壁に掛けるためには、壁に釘を打たなければならないとあなたは思い込んでいるかもしれません。

そのため、壁に大きな穴が空くことになり、退去時に原状回復することが難しく、修繕費が掛かってしまうことが気になっていませんか?

画鋲などで穴を小さくすることができれば良いのですが、画鋲では時計を支えきれません。

しかし、現在では壁に小さい穴を開けるだけで、時計を支えることができる便利なアイテムがあります。

壁に小さい穴を開けるタイプの便利なアイテムは、いくつか種類がありますが、ここでは「壁美人」と「ハイパーフックかけまくり」をおすすめします。

「壁美人」はホッチキスによって壁に固定する金具のフックです。

壁に固定した金具フックで、時計を壁に掛けることができます。

壁掛け時計だけでなく、壁棚を設置するための金具フックとしても使用できます。

耐荷重は種類によってさまざまですが、中には耐荷重24Kgのものもあり、十分に時計を支えることが可能です。

ホッチキスによって壁に固定するため、壁に開ける穴は小さくなり、目立ちづらくなります。

「ハイパーフックかけまくり」は、強力な画鋲とフックのセットです。刺した壁の中でピンが広がるため、強力に固定することができ、フックと合わせて使用することで壁掛け時計にできます。

ハイパーフックかけまくりには、返し加工が施されているため、壁紙が貼られた壁ではピンが押し込んだ壁紙を抜くときに引き戻すため、挿した跡が目立たなくなる特徴があります。

ハイパーフックかけまくりの耐荷重は4~5Kg程度であり、一般的なシンプルな壁掛け時計の重量が2~3Kg程度であるため、十分に時計を支えることが可能です。

1-2.  突っ張り棒を使う

「たとえ小さい穴でも壁に傷をつけたくない!」とあなたは思っているかもしれません。

そんなあなたには、突っ張り棒タイプの「ラブリコ」と「ディアウォール」をおすすめします。

一般的な突っ張り棒とは異なり、木材と組合せます。ラブリコとディアウォールは木材を支える土台となる商品です。

どちらもホームセンターで手に入る2×4(ツーバイフォー)の木材を差し込んで、天井と床で突っ張る形で利用します。

ツーバイフォーとは決められたサイズのことで、厚さ38mm×幅89mmがツーバイフォーの木材です。

長さはft(フィート)で表されることもあり、3ft(910mm)、6ft(1,820mm)、8ft(2,438mm)などがあります。

ラブリコとディアウォールはどちらも木材を支える土台となりますが、細かい部分に違いがあります。

ラブリコはアジャスターによって突っ張り具合の調整を行い、ディアウォールは付属のスペーサーで調整します。

ディアウォールは見た目がとてもシンプルなので、部屋の外観を損なわないデザインですね。

ラブリコのオンラインショップでは、木材と合わせた組み立てセットも販売しているため、一度覗いてみてはいかがでしょうか。

ツーバイフォーの木材は、購入場所によっても変わりますが、長さが3ftで約500円です。

ラブリコとディアウォールでは、短い木材を繋げるためのジョイントも販売されているため、低価格で自作することができます。

別途用意する木材に穴を開けたりする分には、原状回復の必要はありませんよね?

壁掛け時計だけでなく、あなたが使いやすいように自由に使える点もおすすめできる理由の一つです。

ラブリコやディアウォールを使うと、壁掛け時計用の柱を作るだけでなく、アイデア次第でおしゃれなインテリアを作ることもできますよ。

1-3.  有孔ボードを使う

「木材を用意したり、DIYするような面倒くさいことはしたくない!」というあなたには、有孔ボードをおすすめします。

有孔ボードは、穴開きボードやペグボードとも言われていて、等間隔に無数の穴が空いたボードです。

有孔ボードもホームセンターで購入可能であり、大きさや素材・カラーリングによって価格は異なりますが、1.0m×1.8m程度で厚さ5mmのものが約2,000円から購入できます。

有孔ボードはさまざまなカラーのボードが販売されているため、部屋の雰囲気を変えたい場合にもおすすめできます。

インスタグラムで有孔ボードを使っているユーザーの投稿を見ていると、とてもおしゃれな投稿が多いです。

あなたもアイデア次第では、有孔ボードを使っておしゃれな部屋を作れるかもしれませんよ。

壁掛け時計を取り付けることを考えると、厚みのある大きめの有孔ボードを用意して、重さのある家具で固定するようにしましょう。

2.  賃貸で壁掛け時計にする場合の注意点

賃貸でも壁掛け時計にする方法は紹介しましたが、あわせて注意すべき点も紹介します。

紹介した3つの方法を実行に移す前に、一度確認しておいてください。

2-1.  壁に小さい穴を開けるタイプは石膏ボードの壁専用

紹介した方法の一つである、壁に小さい穴を開けるタイプの便利アイテムである「壁掛け美人」と「ハイパーフックかけまくり」は、石膏ボードの壁にしか使えません。

石膏ボードの壁は賃貸で多く使用されていますが、一部の賃貸ではコンクリートの壁や木の壁、土壁・砂壁である場合もあります。

石膏ボード以外の壁では、商品に記載されている耐荷重以下でも耐えられない可能性があるので、使用しないようにしましょう。

あなたの賃貸の壁には壁紙が貼られていて、一見すると判断できない場合もあるでしょう。

石膏ボードの壁であるかどうかは、画鋲などを壁に刺すと確認することができ、壁に刺した画鋲を抜いたときに、針の先が白くなっていれば、石膏ボードの壁だと判断できます。

2-2.  小さい穴なら大丈夫?賃貸契約をきちんと確認しよう

国土交通省の「原状回復を巡るトラブルとガイドライン」によれば、画鋲やピンの影響による壁の修繕は借主責任にはならない旨の記載があります。

ただし、原状回復を巡るトラブルとガイドラインは指針であり、法的な拘束力はありません。

アパートなどの賃貸契約では、穴の大きさや程度によって修繕義務が借主となるのか、貸主となるのかが変わる場合があります。

あなた自身の目安で「小さいから大丈夫でしょ」と思っていても、もしかしたら賃貸契約上はアウトかもしれません。

退去時にトラブルとならないよう、賃貸契約書を再度読み直して、本当に問題がないか確認しておきましょう。

釘穴やネジ穴の跡、下地ボードの交換が必要なほどの穴となると、借主責任になると考えられます。

「細かいことを考えることが面倒くさい」「穴の大きさが微妙なところで判断できない」という場合は、突っ張り棒や有孔ボードを利用したほうがトラブルの種にはなりづらいため、こちらを選択すると良いでしょう。

2-3.  ツーバイフォー木材、有孔ボードが不要になったときのことを考えよう

ツーバイフォー木材や有孔ボードを購入するときには、今後使用しなくなって廃棄する場合に、どのような形で廃棄するべきかきちんと確認しておきましょう。

一般家庭で出るゴミとしては大きいものになるため、燃えるゴミとしては出せないことが予想されます。

あなたの住む地域の自治体によって、ゴミ出しのルールは異なるため、廃棄する場合はどのような種別になるのか調べてみましょう。

粗大ゴミとなる場合、多くの自治体では処分してもらうためにお金がかかり、余計な出費になってしまうかもしれません。

自治体によって変わる部分ではありますが、捨てる際には細かく切断することで、燃えるゴミとして出せることもあるので、購入前に確認したほうが良いでしょう。

3.  まとめ

この記事で紹介した内容のまとめです。

  • 賃貸でも壁掛け時計にする方法はあります!
  • 壁掛け時計にする方法は3つ「壁に小さい穴を開ける便利アイテムを使う」「突っ張り棒を使う」「有孔ボードを使う」
  • 壁に小さい穴を開ける便利アイテムを使い場合は、石膏ボードの壁かどうか確認すること
  • 小さい穴でも問題ないか、賃貸契約を確認すること
  • ツーバイフォー木材、有孔ボードは廃棄するときのことを確認した上で購入すること

壁掛け時計にするだけでなく、おしゃれな部屋を作るときにも使える方法まで紹介していますので、是非参考にしてくださいね!